SEO対策に役立つSERPs(サープス)の機能とは?20種類を画像で解説!
2022.12.09
SERP(サープ)とは、検索エンジンに表示される「検索結果画面」を指しており、複数形をSERPs(サープス)と言います。つまり、SERP(サープ)上でコンテンツを上位化させるための取り組みは、すべてSEO対策の一環なのです。今回は、SERPsの機能20種類を画像つきで解説したうえで、上位化に必要なSEO対策について解説します。
SERP(SERPs)とは?
SERP(サープ:Search Engine Result Page)とは、Googleやyahooといった検索エンジン上に表示される「検索結果ページ」のことです。複数形は「SERPs」と表現し「サープス」と読みます。
SERPの「主な構成要素」は下記の2種類です。表示順位は基本的に広告枠が優先されますが、広告出稿がないキーワードに対してはオーガニック検索でヒットしたコンテンツが上部に表示されます。
SERPの構成と表示される順位
- 広告枠:最上部に表示される
- 自然検索枠(オーガニック検索):広告枠の下部に表示される
- 広告枠:最下部に表示される
「主な構成要素」と表現したのには理由があります。確かに、従来のSERPは単純に「広告枠」と「自然検索枠」に二分されていました。しかし、ここ数年GoogleではSERPの表示機能が頻繁に更新されており、キーワードによっては「バーティカル検索枠」や「ユニバーサル検索枠」などが上位表示されることも珍しくありません。
SERPがSEOにとって重要な理由
なぜSERPがSEOにとって重要なのか、その理由は検索結果の上位に表示されるほど、より多くのユーザーにクリックされる可能性が高いから。そもそも、広告枠が自然検索枠より上位に表示されるのは、「最も人目を引くページ上位は、高いクリック率(CTR)が見込めるから」なのです。
SERPの1位と10位は共に1ページ目に表示されますが、クリック率には約30倍もの差があるとの調査結果も報告されています。つまり、「SEO対策」と「SERPで上位表示を目指すための取り組み」は同義なのです。
なお、SERPにおける検索順位とクリック率の関係については、下記の記事で詳しく解説しておりますので参考にしてください。
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SERPに表示される流れ
SERPに表示されるプロセスは、インデックスされる流れとほぼ同じです。
SERPに表示されるまでの流れ
- クローラーが巡回してコンテンツを発見する
- クローラーがコンテンツの情報を収集してインデクシングされる
- コンテンツの質やキーワードとのマッチング精度から順位付けを行う
- スコアリングに沿ってSERPに表示される
まずは確実にSERPに表示されるよう、インデックスを促すのがSEO対策の第一歩となります。
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SERPの機能20選!
ここからは、SERPの機能(表示される情報)20種類を画像つきでご紹介します。
SERP機能の種類
- バーティカル検索
- ユニバーサル検索
- パーソナライズド検索
- リスティング広告枠
- サイトリンク
- リッチリザルト(リッチスニペット)
- 強調スニペット
- パンくずリスト
- レビュー(口コミ)
- レシピ
- FAQ(よくある質問)
- アンサーボックス
- ライブリザルト
- ライブリザルト
- ナレッジパネル(別名:ナレッジグラフカード)
- ナレッジカード(通称:ナレッジグラフ)
- 画像パック
- 動画枠・動画カルーセル
- Googleショッピング
- Googleしごと検索(Google for Jobs)
- 「他のキーワード」
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バーティカル検索
「バーティカル検索」は、表示されるカテゴリを使ってユーザー自らが任意で情報を絞りこめる機能です。検索窓の直下に「すべて」「ショッピング」「画像」「動画」「もっと見る」などのカテゴリが表示されます。
ただし、カテゴリはキーワードによって自動調整されるため固定ではありません。たとえは、下記のように「沖縄」で検索するとSERPに「地図」というカテゴリが表示されます。一方、キーワードが「動物」だった場合、地図は表示されません。
ユニバーサル検索
「ユニバーサル検索」とは、画像・地図・動画・ニュース・ローカル情報といったWebページ以外の検索結果を表示させる機能です。一見、バーティカル検索と同じ印象を受けますが、下記のような違いがあります。
「バーティカル検索」と「ユニバーサル検索」の違い
- ユニバーサル検索:ユーザー自身が目的に合わせて絞り込めることができる
- バーティカル検索:より詳細な情報が「自動」で掲載される
一例として「動物」というキーワードを入力した時のSERPを見てみましょう。
パーソナライズド検索
「パーソナライズド検索」の最大の特徴は、ユーザーごとにカスタマイズされているという点でしょう。具体的には、下記のような情報を基にユーザーのニーズ・趣向を反映させたSERPが表示される仕組みになっています。
パーソナライズド検索に反映される情報
- ユーザーの現在地
- 過去に検索したキーワード
- 閲覧回数が多いコンテンツ
たとえば、札幌から「スキー場」を検索した時のSERPは下記の通りです。
リスティング広告枠
SERPにおいて、最も目立つスペースに表示されるのが「リスティング広告枠」です。2022年時点での仕様では、最上部・最下部・右側に表示される仕組みになっており、掲載順位はオークション形式またはGoogleが算定した広告ランクによって決定します。
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サイトリンク
「サイトリンク」とは、ヒットしたWebサイトの他ページが表示される機能です。例えば、当社の社名を検索するとSERPの最上部にオウンドメディアのTOPページがヒットし、直下に「会社概要」や「制作実績」などがサイトリンクとして追加表示されているのが分かります。
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リッチリザルト(リッチスニペット)
リッチリザルトとは、タイトルの上やディスクリプションの下などに情報を追加する機能で、リッチスニペットやエンリッチリザルトとも呼ばれています。実際の画像は後ほど個別にご紹介しますが、追加される情報の内、特に代表的なのが下記の4種類です。
追加情報の一例
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強調スニペット
「強調スニペット」は、SERPの最上部に表示されるのが最大の強み。通常スニペットはもちろん、リッチリザルトよりも多くの情報が表示されます。追加情報はテキストだけでなく画像も対象なので、インパクトの強さからアクセス数アップが見込める効果的なSEO対策と言えるでしょう。
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パンくずリスト
「パンくずリスト」とは、そのコンテンツがサイト内のどこに位置しているのかが一目で伝わるよう、SERP上で視覚的に階層を表す機能です。一例として、下記の画像を見て下さい。赤枠で囲ってあるパンくずリストによって、「SEO対策」→「SE内部対策」という階層順が一目で把握できます。
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レビュー(口コミ)
ユーザーの利便性を劇的に向上させたのが、SERP上に表示されるレビューです。SERPを見るだけで「星マークつきのユーザー評価」や「口コミ投稿件数」などを把握することができます。特に物販やサービス契約を目的とするWebサイトのSEO担当者にとっては、積極的に取り入れたい機能と言えるでしょう。
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レシピ
料理のレシピもSERPに含まれている代表的な情報です。SEO効果を狙うなら画像の挿入は必須要素。SERP上で仕上がりのイメージが伝わるため、画像なしのレシピよりもアクセスアップが見込めます。
FAQ(よくある質問)
「FAQ」とは、よくある質問をディスクリプションの下に表示させる機能です。質問と回答がセットになっており、アコーディオン形式(プルダウン)が主流になっています。2022年8月時点の最大表示数はデフォルトで2件までです。
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アンサーボックス
SERPにおける「アンサーボックス」とは、その名の通りユーザーが入力した検索キーワードに対して「いち早く表示される回答」を指しています。つまり、SERPでランキング第1位に表示される確率が高い、または右側など目立つスペースに設置される下記すべてがアンサーボックスに該当するのです。
アンサーボックスの種類
- 強調スニペット
- ライブリザルト
- ナレッジパネル(別名:ナレッジグラフカード)
- ナレッジカード(通称:ナレッジグラフ)
ちなみに、「コロナ対策」で検索すると政府のコンテンツがSERPの第1位に表示され、シンプルかつ的確な回答を入手することができます。
ライブリザルト
「ライブリザルト」とは、時間の経過とともに変化する情報をSERPにてリアルタイムで提供する機能です。対象として、株価・為替・スポーツの結果・天気予報・コンサートの空席情報・売れ筋商品の残数などが挙げられます。
ナレッジパネル(別名:ナレッジグラフカード)
前提として、インターネット上に存在する「モノ・コト・事実」に関するあらゆる情報を集約しているGoogle保有のデータベースをナレッジグラフと言います。Googleは、このナレッジグラフを活用してSERPに反映させているのです。
つまり、「ナレッジパネル」とはキーワードと関連性が高い情報をナレッジグラフから抜粋し、人物・場所・作品などを1つにまとめてSERPの右側に表示する機能を指しています。ちなみに、ナレッジパネルはナレッジグラフカードとも呼ばれていますが、後述するナレッジカードとは別物なので混同しないようにしましょう。
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ナレッジカード(通称:ナレッジグラフ)
「ナレッジカード」とは、事実・実体に関する解説を回答として提供するアンサーボックスの一種で、ナレッジパネルと同じくナレッジグラフが情報元になっています。そのため、ナレッジカードにはナレッジパネルのメイン情報が表示されるケースが多いようです。とはいえ、表示されるスペースが異なっているので簡単に見分けることができます。
表示場所の違い
- ナレッジパネル(ナレッジグラフカード):SERPの右側
- ナレッジカード(ナレッジグラフ):SERPの中央
本来、ナレッジグラフとはGoogleが保有しているデータベースの名称です。しかし、便宜上ナレッジカードの通称としてナレッジグラフを用いているSEO関係者も少なくありません。
画像パック
サムネイルの集合体になっている画像パックは、クリックすると個別画像に切り替わるのが特徴です。高確率でSERPの上部に表示されますが、稀に下部に表示される事もあります。ニーズの高いカテゴリが自動表示されるので、絞り込みも簡単です。
動画枠・動画カルーセル
下記の画像は、上段がサムネイルで強化された一般的な動画枠、下段がカル―セル枠になっており、どちらもSERPの自然検索枠に表示されます。
SERP上の動画枠は必ずしも上部とは限らず、通常はページの中腹に数件まとまっているのが特徴です。したがって、SEO対策を講じる場合はページの上位ではなく、まずは動画枠の1位を最初のターゲットにすべきでしょう。なお、SERPにはアップロードされてからの時間(○○時間前など)やアップローダの名前などの情報も含まれています。
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Googleショッピング
「Googleショッピング」とは、SERP上にカル―セル形式で表示させる機能です。表示させるには、無料または有料のGoogleリスティング広告を契約しなければなりません。通常の広告枠とは異なり、本来であれば自然検索結果枠に当たるSERPの中腹に表示されることもあります。
Googleしごと検索(Google for Jobs)
「Googleしごと検索」は、職種や雇用形態といった求人関連のキーワードに特化した機能で、SERPに掲載するには構造化データのマークアップが必須です。下記の画像ではSERPの最上部に表示されていますが、キーワードによってはリスティング広告の下に表示されることもあります。
「他のキーワード」
SERP下部に表示される「他のキーワード」は、ユーザーが求めているベストプラクティスに素早く辿り着けるように促す目的で設置されています。ただし、表示さるのは「検索キーワードとの関連性が高いキーワード群」ですからSEO対策の対象にはなりません。あくまで、KW選定のヒントとして活用しましょう。
ちなみに、下記の画像は「エアコン」で検索した時にSERP下部に表示された「他のキーワード」です。
SERPで上位表示させるためのSEO対策
ここからは、SERPで上位表示させるために欠かせないSEO対策の一例をご紹介します。
上位化に必要なSEO対策
- 「Googleが掲げる10の事実」への理解を深める
- ユーザーの検索意図を推定する
- 競合サイトを調査する
- E-A-Tの評価基準を満たす
- MFI対策
- アクセス解析で問題点を洗い出す
- 内部対策
- 外部対策
確かに、自力でSEO対策を講じて上位表示に成功しているサイトもありますが、範囲が広範なため難易度が高いのが実情です。そもそも、SEO対策は複合的に作用するため、何か1つのテクニックを講じたからと言って結果に直結する訳ではありません。
下記でご紹介したテクニックに目を通したうえで「ちょっとハードルが高いかも…」「勉強するには時間的な余裕がない!」という方なら、プロに頼ってみるのも1つの方法です。ご興味のある方は、ぜひペコプラの無料見積もりをご利用下さい。
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「Googleが掲げる10の事実」への理解を深める
下記でご紹介する「Googleが掲げる10の事実」を厳守していないサイトは、SERPで上位化できないだけでなく、インデックスすらされない可能性があります。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
- 遅いより速いほうがいい
- ウェブ上の民主主義は機能する
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる
- 世の中にはまだまだ情報があふれている
- 情報のニーズはすべての国境を越える
- スーツがなくても真剣に仕事はできる
- 「すばらしい」では足りない
引用:引用:Google が掲げる 10 の事実
ユーザーの検索意図を推定する
SERPで上位表示されているコンテンツは、例外なくユーザーの検索意図を反映させた内容になっています。ユーザーの検索意図を正しく理解するには、下記の4項目に沿って考案するのが近道です。
検索意図の分類
- I want to know :知りたい
- I want to do :解決したい、やりたい
- I want to go :行きたい
- I want to buy:購入したい
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競合サイトを調査する
「SERPで上位化できない原因が分からない!」という方は、同じキーワードで自社よりも上位に表示されているコンテンツを調査してみましょう。競合サイトは、「上位化するためのヒントが隠されている宝の山」と表現されるほど、SEO担当者にとって貴重な存在す。
ただし、ランキング1位だけでは十分とは言えません。競合サイトを調査する際は、少なくとも1~5位までを対象にして、「漏れている見出し・更新すべき情報・より分かりやすい表現方法」などをピックアップしてみましょう。
E-A-Tの評価基準を満たす
Googleは「検索品質評価ガイドライン」の中で、E-A-Tを最も重視しています。つまり、専門性・権威性・信頼性を全て備えているコンテンツほど、SERPでランキング上位に入る可能性が高いのです。具体的なSEO対策としては、下記の方法を参考にしてください。
E-A-Tを満たす方法
- 専門家や有資格者に、執筆または監修を依頼する
- 公的機関やサービスを提供している企業のオフィシャルコメントを引用する
- 予想や想像ではなく、事実を基にした記事を書く
- ネガティブな情報も隠さず提供する
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MFI対策
Googleは2021年3月末に、全サイトを対象にしたMFI(モバイルファーストインデックス)への強制移行を実施しました。これまでSEOの評価対象はPC用のページでしたが、今ではスマホやタブレットといったモバイル用のページでジャッジされているのです。
特に、内容が同じページをPC用とスマホ用としてURLだけを分けている場合は要注意。URLの正規化に不備があると重複コンテンツと見なされ兼ねません。最悪の場合、ペナルティが課せられてSERPから除外されてしまう可能性もあるのです。
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アクセス解析で問題点を洗い出す
Googleアナリティクスなど、アクセス解析ツールを活用してユーザーの行動を把握しましょう。「流入経路」や「セッション数」、「直帰率」などを明確にすることで問題点が浮き彫りになってきます。言い換えれば、改善点が分からなければ効果的なSEO対策が行えず、SERPで上位化させることもできません。
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内部対策
「内部対策は種類が多くて優先順位が分からない!」という方も多いのではないでしょうか。SERPで上位化を目指すには、少なくとも下記の内部対策を講じてSEO効果を引き出しましょう。
必須の内部対策
- クローラビリティとインデックスの促進:XMLサイトマップ/構造化データのマークアップなど
- コンテンツの内容をクローラーに正しく伝える:ページタイトルや見出しのルールを守る
- 良質なコンテンツを提供する:常に最新の情報に更新する/オリジナリティを加える
- ユーザビリティを向上させる:全ての端末に対応させる/サイト内構造をシンプルにする
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外部対策
運営者がコントロールできる内部対策に比べると、外部対策の難易度が高いのは事実です。まずは、下記の外部対策から初めてみましょう。
必須の外部対策
- 良質な被リンクやアウトバウンドリンク(OBL)を増やす
- サイテーションを獲得する
- SNSを有効活用する
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まとめ
Googleは常にSERPの改善に取り組んでおり、特にここ数年で急激に機能が多様化しています。中には費用が発生する広告枠もありますが、自然検索枠であれば上位化も可能です。肝心なのは、機能の特徴を正確に把握して適切なSEO対策が講じられるかどうか。
当サイトではSERPで上位表示を目指している方に向けて、実際に効果的だったSEO対策をご紹介しています。ご興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
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