ナレッジグラフとは?メリットと表示させるための設定手順

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2019.12.17
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ナレッジグラフとは検索結果に表示される、場所や人物、企業、店舗などの検索キーワードに関する情報がまとめられたものです。ナレッジグラフは検索結果の上部の身につきやすい場所に表示されるため、ユーザーの目につきやすく、ユーザのアクションを促すことができます。このページではナレッジグラフについて解説します。

ナレッジグラフとは?

ナレッジグラフとはGoogleの検索結果に、まとめて表示される検索キーワードに関する情報のことです。「ユーザーが利益な情報を容易に探し出せるように」と2012年にGoogleが導入しました。

下画像はスイーツの有名店「パリセヴェイユ」で検索した時に検索結果に表示されるナレッジグラフです。

ナレッジグラフの例

ナレッジグラフでは企業や店舗に関連する写真や所在地、営業時間、電話番号、口コミやその他の様々な情報が表示されます。

なおナレッジグラフで表示される上画像のような情報の記載されたカードをナレッジグラフカードやナレッジパネルと呼びます。

強調スニペットとの違い

ナレッジグラフ同様に他の検索結果とは別に表示される強調スニペットというものがあります。検索結果には下画像のように表示されます。

強調スニペットの例

この強調スニペットは「〇〇とは?」というような質問形式の検索キーワードの検索結果に表示されることが多い、その質問の答えとなる情報を検索結果に表示されているページの中から抜粋して表示したものです。なお強調スニペットは表示するかどうかを情報の権利者が決定することはできません。

一方でナレッジグラフは検索キーワードに関連する情報を様々なサイトから収集し、まとめて表示したものです。そして強調スニペットとは異なり、自分が代表するエンティティ(公式ホームページやYouTubeチャンネル、Googleマイビジネス)に関連するナレッジグラフについては、自ら設定を行うことができます。(内容を自由に変えられるわけではありません)

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ナレッジグラフのメリット

ナレッジグラフを検索結果に表示することには、情報をひとまとめにして、ユーザーに簡潔に伝えることができることを中心に様々なメリットがあります。

ユーザーにアクションを起こさせやすい

ナレッジグラフでは設定次第で、会社やサービスの説明、電話番号、経路案内、予約といったメニューを表示すること可能です。ユーザーがアクションを起こすに足る情報をナレッジグラフだけで提供できます。

たとえばあるお店の情報をユーザーが検索したとして、ナレッジグラフが表示されておらず、口コミ評価や住所、営業時間、電話番号などが分からなければ、興味を失ってしまうかもしれません。しかしナレッジグラフが表示されていれば「口コミも良いし、場所も近いから電話して空き状況確認しようかな」とユーザーに行動を起こさせることが可能です。

Googleマイビジネスで露出の機会を増やす

ナレッジグラフにはGoogleマイビジネスに登録された情報が表示されるため、Googleマイビジネスに登録することで、ユーザーへの露出の機会を増やすことが可能です。Googleマイビジネスに登録することで、Googleマップ上で、自分の企業やお店が表示されるようになるため、たまたま近くで位置情報などをもとに検索された場合に、アピールすることができます。

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口コミを掲載してユーザーにアピールできる

様々な商品やサービスに対する口コミサイトの存在により、商品やサービスの購入時に口コミを重視するユーザーが増えました。そのため口コミがないと、不安に感じるユーザーもいますが、ナレッジグラフを利用すれば、口コミを表示し、ユーザーの不安を解消することが可能です。

商品やサービスに関する情報を投稿できる

掲載情報の権利者は商品やサービスに関する情報を、投稿機能を使って投稿することができます。たとえばお店で期間限定のキャンペーンを行なっているのであれば、キャンペーンについて投稿できるということです。ユーザーに伝えたい情報をサイトに訪問してもらう前から伝えることができるというのは大きなメリットになります。

ナレッジグラフのデメリット

ナレッジグラフにはメリットもありますが、デメリットもあります。

悪い口コミが付く可能性がある

人気店や有名店では多数の口コミが付くため、ユーザーからのお店の評価を表した口コミ評価となりやすいです。一方で口コミが少ない場合には、数件悪い口コミが付いてしまっただけで、口コミ評価の平均が悪くなる恐れがあります。そうすれば口コミを見たユーザーは利用を控えようとするかもしれません。

ただ口コミには返信することができるため、クレームのような悪い口コミが付いてしまった場合には、誠実な返信を行い少しでも印象を良くすることが可能です。

掲載する写真を自由に選ぶことができない

掲載情報の権利者自ら、企業や店舗の写真を投稿することも可能ですが、投稿した写真が必ずしもナレッジグラフに表示されるとは限りません。ユーザーが投稿した写真が掲載されることもあります。意図せぬ画像が掲載されてしまうことがあるため注意が必要です。

ナレッジグラフの設定方法

ここではナレッジグラフを表示するための設定方法を解説します。

Googleマイビジネスに登録する

GoogleマイビジネスはGoogleの検索結果やGoogleマップに情報を掲載、更新、管理できるサービスです。Googleマイビジネスに登録した情報がナレッジグラフに表示されます。なおネットショップや在宅ビジネスを行なっている場合は、住所なしで登録することも可能です。

構造化データを利用する

構造化データはページの構造を検索エンジンにわかりやすく伝えるために利用するHTMLにマークアップする専門のコードを指します。構造化データを利用することで、HTMLをより正確に伝えることで、ナレッジグラフが表示しやすくなります。

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有益な情報を発信する

Googleマイビジネスに登録して、構造化データを利用しただけではナレッジグラフが表示されるとは限りません。Googleが重視しているユーザーに有益な情報を発信することを心がけて商品やサービスの情報や写真の充実、口コミへの返信を徹底し、Googleに「このナレッジグラフを表示すれば、ユーザービリティーが向上する」と思ってもらえるようにしましょう。

ナレッジグラフの変更の提案方法

ナレッジグラフの内容を修正する方法を、自身が掲載情報の権利者の場合と、自身が掲載情報の権利者ではない場合に分けて紹介します。

掲載情報の権利者の場合

以下の条件を満たすユーザーは掲載情報の権利者と判断され、直接Googleに修正の依頼を行うことが可能です。

ナレッジグラフの変更の提案の流れは以下の通りです。

  1. Google検索を開く
  2. 自分が代表を務めるエンティティ(公式ホームページやYouTubeチャンネル、Googleマイビジネス)などに関連づけられたGoogleアカウントにログインする
  3. ウェブとアプリのアクティビティを有効にする
  4. 対象のエンティティをGoogle検索し、ナレッジパネルを表示する
  5. ナレッジパネル上部になる「情報の修正を提案」をクリックする
  6. 変更する情報をクリックする
  7. 提案する変更内容と変更の裏付けとなる情報を入力
  8. 送信をクリックする

なおナレッジグラフ上部に「情報の修正を提案」という表示がない場合は、ナレッジグラフの申し立てに使用するアカウント以外のアカウントでログインしているか、エンティティの代表者として認証を受けていないことが原因です。

また変更を提案すれば必ず変更されるわけではなく、審査の結果却下されることがあります。

掲載情報の権利者ではない場合

自分自身が掲載情報の権利者ではない場合でも、変更の提案を行うことが可能で、よりシンプルな流れで提案を行うことが可能です。

ナレッジグラフの下部に表示されている「フィードバック」をクリックします。そして変更したい場所をクリックして選択した後、変更が必要な根拠(間違っているところ)を入力してフィードバックを送信します。

なお掲載情報の権利者である場合でも審査の結果却下されることがありましたが、権利者でない場合も却下される可能性があります。

まとめ

ナレッジグラフにはユーザーの目につきやすく、ユーザーにアクションを起こさせやすく、口コミなどの掲載することで、ユーザーの不安を解消し、商品やサービス関する情報を投稿することで、より効果的にアピールすることができます。Googleマイビジネスに登録して、構造化データを利用し、商品やサービスの情報や写真の充実、口コミへの返信を行い情報を充実させる必要があり、少し手間がかかります。しかしナレッジグラフの表示に成功すれば、メリットが大きいため、ぜひナレッジグラフの表示に挑戦してみることをおすすめします。

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