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モックアップのやり方を詳しく解説します
Googleはプロダクトレビューアップデート(Product Review Update)を日本時間2021年4月9日に実施したと、公式に発表しました。
そこで本記事では、プロダクトレビューアップデートの仕組みや特徴はもちろん、SEO担当者にとって気になる対象サイトの種類・影響の範囲・対策方法・日本語への導入時期などを徹底解説します。
目次
太平洋時間の2021年4月8日(日本時間の4月9日)、Googleはプロダクトレビューアップデート(Product Review Update)と命名されたアルゴリズム更新を実施したと発表しました。
プロダクトレビューアップデートの先行導入は、英語で記載された商品レビューコンテンツのみに限定されています。
People appreciate product reviews with in-depth research. Our product reviews update that's going out today is designed to better reward such rich content. For now, it involves English language searches. Learn more about it and our advice for creators: https://t.co/CRTpW2B3AG
— Google Search Central (@googlesearchc) April 8, 2021
上記はGoogle Search Centralの公式アカウントから投稿されたツイートですが、Googleセントラルブログでも同様の告示がアナウンスされています。
なお、Googleのダニー・サリバン(Danny Sullivan)氏によると、プロダクトレビューアップデートが完全にロールアウトするまで2週間ほどかかるそうです。
https://twitter.com/dannysullivan/status/1380248845267832836?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1380248845267832836%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fseo-lpo-consultant.com%2Fgoogle-product-reviews-update%2F
今回Googleが実施したプロダクトレビューアップデートとは、品質の高い製品・商品レビューコンテンツをより高く評価し、ランキングの上位に表示させるために導入された検索アルゴリズムの更新です。
Googleは過去の検索動向から、ユーザーは綿密に調査された商品レビューを高く評価している、と指摘しています。
つまり、「きめ細かい独自調査によって深掘りされた情報」や「ユーザーが知りたがっているリアルな情報」が盛り込まれた商品レビューほど高く評価され、検索ランキングで上位表示されやすくなるのです。
一方、たとえ対象の商品が同じでも、下記のような商品レビューでは低品質なコンテンツと見なされて、上位表示は難しいでしょう。
▼低品質な商品レビューの一例
ただし、商品レビューの品質はペナルティの対象ではありません。
プロダクトレビューアップデートによって検索順位が低下した場合、競合サイトが高品質な商品レビューで評価されて上位化した分だけ自サイトの評価が繰り下げになったということです。
結論から言うと、プロダクトレビューアップデートは年に3~4回ほど実施されているコアアルゴリズムアップデートではありません。
その根拠となっているのが、Googleの公式サイトに掲載されている下記のアナウンスです。
このアップデートは Google の定期的なコア アップデートとは別のものですが、こちらの投稿では、高品質のコンテンツを作成するためのアドバイスもお伝えします。
とはいえ、プロダクトレビューアップデートとコアアルゴリズムアップデートには共通点が多いのも事実です。
▼プロダクトレビューアップデートとコアアルゴリズムアップデートの共通点
一方、明確な違いとして「対象サイトの範囲」が挙げられます。
プロダクトレビューアップデートは、主に「商品レビュー」をターゲットにした検索アルゴリズムです。
これに対し、コアアルゴリズムアップデートでは影響を受ける程度は異なるものの、原則的に全てのWebサイトが対象になっています。
コアアルゴリズムだけでなく、プロダクトレビューアップデートもGoogle Discover(旧Google Feed:自動のレコメンドサービス)に影響します。
https://twitter.com/dannysullivan/status/1381665413721780228?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1381665413721780228%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.suzukikenichi.com%2Fblog%2Fgoogle-product-reviews-update-can-make-an-impact-on-discover-too%2F
上記の通り、「Discoverはプロダクトレビューアップデートの影響を受けるのか?」という質問に対し、ダニー・サリバン氏がTwitter上で「はい」と端的に肯定しています。
ちなみに、Google Discoverについては下記の記事を参照してください。
商品レビューを主要ツールとしているアフィリエイトサイトは、すでにプロダクトレビューアップデートが実施された英語検索において、大きな順位変動が確認されています。
その理由は、Googleが公式サイトで名言している通り、プロダクトレビューアップデートのメインターゲットは「製品・商品レビューコンテンツ」だからです。
また、Googleのジョン・ミューラー(John Mueller)氏は2021年4月9日の英語版オフィシャルアワーで、プロダクトレビューアップデートの「対象サイトの区分」について下記のようにコメントしています。
ここで言う「商品レビュー」の中には「サービスレビュー」も含まれていますので、全てのレビューサイトが対象と考えて良いでしょう。
ちなみにGoogleは、仮想通貨やFXといった金融情報を扱っているYMYLサイトに対し、より厳しい品質評価を行っています。
しかし、YMYLサイトはコアアルゴリズムアップデートで大きな影響を受ける反面、サイト内に含まれているレビューに限ってはカバーしきれていないのが実情でした。
つまり、コアアルゴリズムアップデートの影響をすり抜けていたYMYLアフィリエイトサイトのレビューコンテンツは、今後プロダクトレビューアップデートによって品質が評価されるのです。
これらの情報をまとめると、プロダクトレビューアップデートの対象サイトである下記の3種類は、順位変動に備えて対策を講じておくべきでしょう。
▼プロダクトレビューアップデートの対象サイト
プロダクトレビューアップデートによるネガティブな影響を避けるには、高品質なサービス・商品レビューの作成が必須です。
まずは、Googleが提供している9つのアドバイスを参考に、既存のプロダクトレビューを見直してみましょう。
- 必要に応じて、商品に関する専門知識を伝えているか。
- メーカーが提供する情報以外の独自のコンテンツで、商品の見た目や使い方を紹介しているか。
- 商品に求められる各種の性能がどの程度達成されているかについて、定量的測定を提供しているか。
- 競合商品との差別化要因について説明しているか。
- 比較対象となる商品を示しているか。または、特定の用途や状況にどの商品が最適か説明しているか。
- 調査に基づいて、特定の商品のメリットやデメリットについて述べているか。
- 以前のモデルやリリースから商品がどのように改善され、問題点が解消されたかなど、ユーザーの購入決定に役立つ情報を提供しているか。
- 商品が属するカテゴリの主な意思決定要因と、その分野での当該商品の性能を明らかにしているか。たとえば、自動車のレビューでは、燃費、安全性、運転のしやすさが主な意思決定要因であると判断し、そうした分野での性能を評価します。
- メーカーからの情報以外に、商品の設計と、それがユーザーに与える影響に基づいて、重要な選択肢を示しているか。
プロダクトレビューアップデートの目的は、「高品質な製品・商品レビュー作りの促進」です。
その手段として、品質の高いレビューに上位化という褒賞を与えている、と言った方がイメージしやすいかもしれません。
まずは、Googleがレビューコンテンツの品質評価として挙げている2つの条件について理解しておきましょう。
▼高品質レビューの条件
つまり、「簡単には知り得ない情報」と「テーマに精通した人でなければ知り得ない情報」の両方を組み込んだレビューこそ、ユーザーにとって有益で上位表示すべきだと評価してもらえるのです。
専門家が書いているレビューだと明記し、信憑性・権威性をアピールするのも良いでしょう。
また、同じアフィリエイトサイトでも物販・サービスYMYLごとにレビューの品質を向上させるために工夫すべきポイントは微妙に異なります。
▼高品質な商品レビューの一例
Googleは今後のプロダクトレビューアップデートについて、いくつかのヒントを提供しています。
この段落では、Webサイトの運営者やSEO担当者が関心を寄せているであろう、3つの視点に注目してみました。
Googleのダニー・サリバン氏は「現段階」と前置きしたうえで、今後プロダクトレビューアップデートを定期的に実施すると下記のツイートで言及しています。
https://twitter.com/dannysullivan/status/1380541244074434560?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1380541244074434560%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.suzukikenichi.com%2Fblog%2Ffollow-up-reports-about-google-product-reviews-update%2F
定期更新という側面だけ見るとコアアルゴリズムアップデートと同じですが、プロダクトレビューアップデートはターゲットを限定しているのが最大の特徴。
限られたWebサイトだけが影響を受けるため、コアアルゴリズムアップデートのように事前に告知される可能性は低く、どの程度の頻度・間隔で更新されるかは不明です。
プロダクトレビューアップデートはレビューが含まれているコンテンツのみを対象にしているため、現時点ではコアアルゴリズムアップデートと区別されています。
ここで注目したいのが、2021年4月9日に開催された英語版オフィシャルアワーに参加した、Googleのジョン・ミューラー氏が言及した内容です。
くしくも今回の更新が実施された翌日、ジョン・ミューラー氏は「プロダクトレビューアップデートは将来的に、全Webサイトを対象としたコアアルゴリズムに統合される可能性がある」とコメントしています。
パンダアップデートやペンギンアップデートと同様に、いずれはプロダクトレビューアップデートもコアアルゴリズムアップデートとして展開されると予想しているのです。
プロダクトレビューの初回アップデートは、英語で記載された商品レビューが含まれているコンテンツだけに先行導入されました。
英語圏の順位計測ツールをチェックしてみると、プロダクトレビューアップデートが実施された翌日、つまり2021年4月9日(太平洋時間)に大き目の順位変動が観測されています。
一方、日本語を含む多言語に対する実施時期は、2021年4月末時点でまだ発表されていません。
しかし、Googleはユーザーにとって有益か否かを重要なランキング要因に挙げています。
Googleがユーザー目線を重視している以上、日本語で書かれた商品レビューだけがプロダクトレビューアップデートの対象から外されることはないでしょう。
事実、ダニー・サリバン氏は下記のツイートで多言語への展開をほぼ認めています。
https://twitter.com/dannysullivan/status/1380563576092385282?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1380563576092385282%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fseo-lpo-consultant.com%2Fgoogle-product-reviews-update%2F
Googleはプロダクトレビューアップデートが日本語にも適用されるようになると暗に示唆しているものの、具体的な計画は決定していません。
しかし、英語圏で先行導入された分、日本語のサイトにはプロダクトレビューアップデートに備える時間があります。
突然プロダクトレビューアップデートが実施されても翻弄されないよう、早めに対策を講じておきましょう。