強調スニペットに表示されたら通常リストに表示されなくなった!
2020.01.27
強調スニペットに表示されたページは、その下にリスト表示される通常の検索結果の上位に表示されることが多かったのですが、2020年1月23日以降、1ページ目には表示されなくなりました。
強調スニペットに関する検索結果表示の仕様を変更
強調スニペットに関して検索結果の表示の仕様に変更がありました。
1月23日にGoogleのダニー・サリヴァン氏が次のようにツイートしています。
強調スニペットに表示されたページは今後、検索結果のリストに繰り返して表示されない。これは検索結果を整理してユーザーが関連性の高い結果をより探しやすくするためのものだ。協調スニペットは検索結果に表示する10ページのうちのひとつとしてカウントされる。
実際に検索結果を確認
実際に検索してみると、強調スニペットに表示されているページは、1ページ目の通常の検索結果のリストには表示されず、2ページ目のトップに表示されています。
このページは1月23日以前は、強調スニペットに表示されたうえで通常のリストの3位~7位で表示されていたものです。
Google
強調スニペット
2ページ目の通常のリスト検索結果
Yahoo!
強調スニペット
2ページ目の通常のリスト検索結果
SEOへの影響
これまで1ページ目に2つ表示されていた検索結果が1つしか表示されなくなったことで、そのページのクリック率が減少する可能性があります。強調スニペットに表示されているページとは気付かず、通常のリスト表示の検索結果をクリックしていたユーザーも少なからず存在するからです。
これは記事を配信している側からするとページへのアクセス数が減るというデメリットはありますが、ユニーク訪問者数が減少するわけではないので、実質的にはページのパフォーマンスに大きな影響はないと考えらます。ユーザーからすれば、検索結果のページTOPに別枠で表示されている強調スニペットが目立つのでついクリックしてしまう、強調スニペットの方が信頼できるのでクリックするという傾向が強く、通常のリストの検索結果のみをクリックする対象として見ているケースは稀でしょう。
しかし、なんらかの事情で協調スニペットに表示させるより、通常のリスト検索結果の上位に表示させたいという場合もありますので、その場合の対処としてGoogleの「強調スニペットのオプトアウト」という方法をご確認ください。
強調スニペットオプトアウトの方法
強調スニペットのオプトアウトの方法を簡単に説明します。次の3つのタグを利用して制御する方法があります。
- nosnippetタグ
- data-nosnippetタグ
- max-snippetタグ
nosnippetタグ
スニペットの表示を拒否するタグです。強調スニペットだけではなく通常の検索結果に表示されるスニペット(説明文)も表示されなくなるので注意が必要です。
data-nosnippet タグ
スニペットに使用されたくないテキストを指定するものです。これも、通常の検索結果のスニペット(説明文)も表示されなくなります。
max-snippet タグ
スニペットの文字数を制限するタグです。指定する文字数を小さくする、つまり、強調スニペットに採用されるために必要な文字数に達しない範囲に設定することで強調スニペットとしては表示されなくなります。
強調スニペットの表示について詳しくは下記の記事を参考にしてください。
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まとめ
強調スニペットに表示されるページが、通常のリスト検索結果の1ページ目に表示されなくなるという変更がありました。SEO対策への影響はまだ未知の部分がありますが、ページのパフォーマンスを確認しサイトのコンバージョンへの影響を観察していく必要があるでしょう。
検索結果の多様性を高めるために、同一ドメインのページを2つまでしか表示しないという変更が昨年6月に実施されましたが、1ページに同じページが表示されるより、別のページが検索結果として増えることでユーザーの選択肢や情報ソースが増えるという意味で、「多様性を高めユーザーにとってより有益な検索結果を提供する」というGoogleの理念に一貫していると考えています。
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