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PCよりモバイルでの閲覧ユーザーが増えるにつれて、重要度が増しているのが「スマホのユーザビリティ」です。そこで本記事では、なぜスマホのユーザビリティがSEO対策にとって重要なのか、Googleの見解を時系列でピックアップし、具体的な改善ポイントについて解説します。
目次
Googleが繰り返しコメントしている通り、スマホのユーザビリティはSEOにポジティブな効果を与える要素であり、検索ランキングの評価にも用いられています。そこで、Googleの公式サイトやジョンミュラー氏のツイート経由で発信された関連情報を、時系列でまとめてみました。
▼スマホのユーザビリティに関するGoogleの見解
ページの読み込み速度については下記の記事で解説しています。
これまでもSEOの評価対象だったスマホのユーザビリティですが、今後はさらに重視する必要があります。その根拠となっているのが、すでにGoogleが発表している今後の方針です。
2017年12月から一部のWebサイトを対象にスタートし、徐々に拡大展開してきたモバイルファーストインデックス(MFI)。ついにGoogleは、2020年9月から全てのサイトをMFIの対象にすると決定しました。
したがって、今後はPCから検索した場合も含め、モバイルサイトでの評価結果がランキングに反映される仕組みに変更されるのです。
最適化の確認や導入前の準備については「Google公式発表!2020年9月から全てのサイトがモバイルファーストインデックスの対象に!」で詳しく解説しております。
さらに、Googleは2021年から検索ランキングの評価要素としてUX指標であるCore Web Vitals(コアウェブバイタル)を採用すると公式に発表しています。コアウェブバイタルはユーザビリティに直結する下記の3指標で構成されており、SEOに与える影響が大きくなる見通しです。
▼コアウェブバイタルの評価基準
詳細については「2021年に導入予定のCore Web Vitals(コアウェブバイタル)がもたらすGoogle検索結果への影響は?」を参考にして下さい。
では早速、スマホのユーザビリティを改善する具体的な方法について見ていきましょう。なお、スマホのユーザビリティ向上に欠かせないUI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)については、下記の記事を参考にして下さい。
表示速度はコンバージョンに直結する要因です。特に、スマホサイトはPCよりも隙間時間に閲覧される機会が多いため、表示速度の遅延がユーザーに与えるストレスは軽視できません。事実、2021年に導入が決定しているコアウェブバイタルの評価基準にも表示速度が含まれており、ページ内の最も大きなコンテンツが2.5秒以内に表示される速度が理想的とされています。
表示速度の高速化については下記の記事でも解説しています。
可能とはいえ、拡大と縮小を繰り返しながらスマホサイトを閲覧するのはとっても面倒。そこで、多くのユーザーから閲覧されている大手30サイトを対象に調査したところ、下記のような結果となりました。
▼大手サイトが採用しているフォントの特徴
多くのユーザーから支持されているサイトは、記事の読みやすさも意識しているはずです。スマホだからこそ移動中の見やすさを考慮して、人気サイトのフォントサイズをお手本にしてみましょう。
ちなみに、フォントサイズの検証結果とCSSの実装方法については下記の記事で詳しく解説しております。
スマホサイトのユーザビリティは、「どのようなタイミングでユーザーが見ているか」を意識しなければなりません。ながら操作をしている、あるいは電車の中で揺られながら見ていても操作性が低下しないよう、タップすべきボタンと本文テキストの違いを明確にしておきましょう。
ボタンの右端に「>」や「→」を追加してビジュアルでアクションを促す
また、下記コンテンツで解説している通り、CTAの形状や色を変更しただけでCV率が格段にアップした実例も報告されています。
画面サイズが限られているスマホは、情報の詰め込み過ぎに注意が必要です。多すぎる選択肢は、逆にユーザーを迷わせてしまいます。重要なのは導線のシンプルさ。目的地まで最短距離で辿り着くナビゲーション作りには、下記のような工夫が効果的です。
▼グローバルメニューやナビの工夫
グローバルナビゲーションのhtml例やハンバーガーメニューのcssについては、下記の記事を参照して下さい。
同じ企業のWebサイトでも、PCと表示スペースが限られているスマホとではトップページに掲載されている項目に下記のような違いがあります。
▼トップページの違い
スマホからアクセスしているユーザーは、今すぐ利用できる店舗やサービスを探しているケースが多いため、いかに「サクッと答えが提供できるか」が勝負。ユーザーニーズの高い情報だけを厳選して掲載するのも、スマホサイトに求められているユーザビリティの1つです。
スマホのユーザビリティを改善したいなら、せっかく備わっているモバイル独自機能を使わない手はありません。特に飲食店や美容室、エステといったサロン系の業種にとっては、コンバージョン数の増加に絶大な効果を発揮します。
▼スマートフォンの独自機能
今後は、YouTubeをはじめTwitterやInstagramなどの各種SNS、Yahoo!ニュースでも導入済みの「ダークモード」がスマホサイトのUI向上に欠かせない要素となりそうです。
掲載できるコンテンツ量が限定されているスマホサイトには、より詳細な情報がフル画面で閲覧できるPCサイトへの切り替えリンクを設置しておきましょう。世代によってはPCサイトの方が使い慣れている方も多いようです。この一手間で「帰宅してからじっくり見よう!」と思ってもらえるかもしれません。
ただし、予告なしにPCサイトへ切り替わる仕様は避けた方が良いでしょう。アクションによる結果は、あくまでユーザーの想定を裏切らないのが鉄則。アイコンを使用するなど、リンク先がPCサイトだと知らせる配慮が必要です。
スマホサイトのユーザビリティを向上させるには、スペックの高いサイトをお手本にするのも賢い方法です。ここからは、トライベック・ストラテジーと子会社のトライベック・ブランド戦略研究所が共同で実施したランキング結果をご紹介しましょう。
まずは、「スマートフォンユーザビリティランキング2018」の結果を見てみましょう。
順位 | 企業名 | 総合得点 |
---|---|---|
1位 | NTT docomo | 83.31 |
2位 | au | 82.46 |
3位 | キリン | 82.41 |
4位 | SUUMO | 79.97 |
5位 | 松井証券 | 78.05 |
NTT docomoが第1位に輝いた理由として、下記の2点が挙げられていました。
▼NTT docomoの優位性
なお、上記のランキングは下記の条件下で実施されています。
▼評価の概要
下記の一覧表は「スマートフォン版ECサイトランキング<健康食品編 2020>」の結果です。
順位 | 企業名 | 総合得点 |
---|---|---|
1位 | DHC | 75.83 |
2位 | ファンケル | 66.93 |
3位 | キューサイ | 62.68 |
4位 | やずや | 57.50 |
5位 | 山田養蜂場 | 56.62 |
第1位に輝いたのはDHC。サイト全体の明快性、サイト内移動の快適性、商品サービスの効果的な訴求の3点が秀でているだけでなく、ECサイトにとって不可欠な下記の2点を満たしていたと言及しています。
▼DHC の優位性
なお、上記のランキングは下記の条件下で実施されています。
▼評価の概要
今後、今まで以上に重要視されるスマホのユーザビリティ。SEO対策で上位表示を目指すには、必須要素と言って良いでしょう。とはいえ、操作性や導線のシンプルさ、読みやすさなどを改善したからと言って、肝心のコンテンツがお粗末では意味がありません。ユーザビリティに加え、専門性や権威性といったE-A-Tを兼ね備えた良質なコンテンツ作りこそが、SEO対策の核心です。
E-A-Tについては下記の記事で解説しています。