SEO対策に有効な「パンくずリスト」とは

SEO対策実例・コラム
2020.08.05

サイトを訪問したときに、サイトの上部に閲覧中のページの階層や、トップページからの道順を示すリンクを見つけたことはないでしょうか。

このリンクは、通称「パンくずリスト」と呼ばれています。このパンくずリストをサイトに設置することで、利便性の向上だけでなく、同時にSEO対策をすることもできます。

今回はパンくずリストによって得られるメリットや、パンくずリストの有効な活用法について解説します。

パンくずリストとは

パンくずリストとは、サイト内での現在の位置を、TOPページ>ジャンル名>ページ名…のように、ツリー構造のハイパーリンクで示してくれるリストのことです。

こういったように大項目>中項目>小項目といったように、上位階層から下位階層への経路を表示していく方式は垂直表示と呼ばれており、各階層に素早く移動しやすくなるという特徴をもっています。また、パンくずリストはトピックパスという別名もあります。

当社のサイトにもパンくずリストを採用しています。赤い線で囲んである部分がパンくずリストです。

当サイトのパンくずリスト(位置型パンくずリスト)

このパンくずリストを採用することにより、サイトが閲覧しやすくなるだけではなく、サイトのSEO対策にも様々な良い効果をもたらしてくれます。

なぜパンくずリストと呼ぶのか

ところで、なぜ、このリンクのことを「パンくずリスト」と呼ぶのか疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

パンくずリストという特徴的な名前は、童話「ヘンゼルとグレーテル」に由来しています。

物語のなかで、ヘンゼルとグレーテルが森の中で迷子にならないようにパンをちぎって通り道に置いていくというエピソードがあります。サイトへの訪問者が自分の現在地を分かりやすくするためのリンクが「パンくずリスト」と呼ばれるようになったのは、このエピソードに由来して名付けられているからです。(参考元:Wikipedia「パンくずリスト」

「ヘンゼルとグレーテル」の物語の中では、道に置いてきたパンくずは小鳥に食べられてしまい、兄妹は道に迷ってしまいました。しかし、サイトにパンくずリストを置いておけば、童話と違ってサイトへの訪問者がサイトの中で迷ってしまうことはないので安心です。

パンくずリストがSEO対策に有効な理由

サイトにパンくずリストを設置することで、SEOにもいろいろなメリットが発生します。

パンくずリストには主に三つの形式があり、それぞれの特徴を把握しておくと良いでしょう。

  • 位置型パンくずリスト

位置型パンくずリストはこちらがあらかじめ設定した経路を表示するものです。

上記のように当サイトもこのタイプであり、現状最もオーソドックスなタイプと言えます。

この形式の利点は表示できるリストをこちらが任意で決められるため、検索エンジンに対して有効なキーワードを無理なく多く入れられる点にあります。

パンくずリストからのリンクはアンカーテキストとなりますのでリンク先のページに同じキーワードが含まれている必要はありますが、SEOに有効なリンクとキーワードをペナルティなく増やせるのはやはり大きな強みと言えるでしょう。

難点を挙げるとするならば、検索エンジンに対して有効なキーワードやSEOの知識が要求されることくらいでしょうか。ある程度以上の知識と腕があるのなら自分でカスタマイズしたパンくずリストを作ることをおススメします。

  • 属性型パンくずリスト

属性型パンくずリストはいわゆる動的なタイプのリストで、静的な位置型パンくずリストと異なり、ユーザーの操作によって表示が変化します。

また、直接ページを表示するのではなく、そのページが属するカテゴリを表示するのが特徴です。

あくまでカテゴリの表示なのでページごとに細かく表示させたい場合には適しません。

一方である種のフィルターとして機能し、コンテンツのメタデータを表示するため複数の経路から同じページに至るタイプのリンク構造、例えばECサイトかそれに類するサイトでは非常に有効に働くでしょう。

青枠:資格・検定・就職、コンピュータ・情報処理のカテゴリからページを訪れた場合の表示

赤枠:新刊・予約のカテゴリからページを訪れた場合の表示

  • パス型パンくずリスト

パス型パンくずリストはユーザーがたどってきたリンクをそのまま表示させる形式です。属性型と同様に動的なタイプですが、属性型がカテゴリ単位で表示されるのに対してパス型はページ単位で表示されます。この形式のメリットはユーザーの足跡をそのまま表示するのでこちら側で設定する手間が少なくて済むという点にあります。

手間が少ないと言ってもユーザーに対して特に不便を強いるというわけでもなく、一定以上の回遊性も確保できますので初めてパンくずリストを設置する方や初心者向きの形式と言えます。ただし、機能的にはほぼブラウザバックや履歴と変わらず、利便性の点から見ても特段優位にあるわけではないので現在はあまり使用されていません。

では、パンくずリストを設置することで、具体的にどのようなメリットが得られるようになるのでしょうか。

1:ユーザーに対して親切なサイト構造になる

パンくずリストを設置すると、サイトを訪問したユーザーがサイト内を巡回しやすくなります。つまり、訪問者に親切なサイト構造になるのです。

パンくずリストを設置すると、TOPページに戻る、一つ前の記事に戻る、同じジャンルの他の記事を読むなど、サイト内の様々なページへ、より少ないクリック数で飛ぶことができるようになります。そのため、サイト内の回遊率が高まり、訪問者にサイトにとどまって色々な記事を読んでもらえる可能性も増えてきます。

また、Googleはサイトの評価基準において、検索エンジンに最適化されたサイトよりも、サイト訪問者の利便性への配慮を重視するという方針を打ち出しています。

実際にGoogleはウェブマスター向け公式ブログでも、「サイトのナビゲーション(ページ間の誘導経路)をわかりやすく整理することは、ユーザーが迅速に目的のコンテンツにたどり着けるようにするために重要です。また、検索エンジンにとっても、ウェブマスターがどのコンテンツを重要と考えているのかを理解するのに役立ちます」と記載しています。(引用元:ウェブマスター向け公式ブログ

ユーザーの利便性を高めることは、何よりも重要なSEO対策の一つなのです。

2:リスト名に対策キーワードを入れてSEO対策ができる

パンくずリストのリスト名に対策したいキーワードをつけることで、そのキーワードのSEO対策になります。

パンくずリストのリンクはリンク付きのテキスト、つまりアンカーテキストになっていることがほとんどです。クローラーはページのリンクを経由して移動しているのですが、サイトを巡回する際に、アンカーテキストとリンク先のページの内容が一致しているかどうか、という点もチェックしています。

このとき、アンカーテキストとリンク先の内容が一致していれば、信頼できるページとしてクローラーが評価をつけてくれます。つまり、リスト名とリンク先の内容をきちんと合わせてパンくずリストを作っていれば、そのリスト名のキーワードにおけるクローラーからの評価を上げることができる、ということです。

3:クローラーがサイト内をたどりやすくなる

パンくずリストを設置することで、クローラーがサイト内をたどりやすくなります。クローラーが巡回して集めたデータを元にしてサイトの評価はつけられているので、サイトの隅々までクローラーに見てもらえるようになれば、それだけサイト内のコンテンツの内容が多い、サイト内の構成がわかりやすいと判断されることにも繋がり、有効なSEO対策になります。

4:検索結果に反映されクリック率が上昇する

パンくずリストを上手く設置すればページタイトルとディスクリプションの間に表示され、一目見てそのページがサイトの中でどのカテゴリに属しているかが判るため、ユーザーのニーズに応えやすくなりクリックを促すことができます。

最も確実な方法は構造化マークアップを使う方法で、そちらについては以下のページをご確認ください。

パンくずリスト設置時の注意点

SEO的にも機能的にも大きなメリットがあるパンくずリストですが、ただ設置すればSEOに効果があるという魔法のような機能というわけではありません。

パンくずリストの効果を生かすためには、いくつかの注意点を意識してリストを作成する必要があります。

パンくずリストを設置するにあたって、注意したい点について解説します。

カテゴリ名の分類は明確に

パンくずリストのリスト名に対策キーワードを入れることで、そのキーワードへのSEO対策ができます。しかし、SEO対策をしたいからといって、内容が把握できないキーワードをリスト名に設定したり、カテゴリ名が広すぎてわかりにくい名前をつけてしまったりすると、正しい評価を得られないだけでなく、サイト訪問者の利便性まで損ねてしまいます。

また、カテゴリ名とページ名が一致しないものをリストにするのもやめましょう。

例えば、パソコン>マウス>無線式マウス、などの関連性のある順にリストに並べるのは問題ありませんが、パソコン>マウス>テレビ、のようにリストのカテゴリ名に全く関係のないものを入れてしまうと、リスト名とリンク先に関連性がないと判断されてしまいます。

パンくずリストのリスト名を設定するときは、なるべく具体的に分類し、一目で今いる位置が分かるようにページ名を記述するようにしましょう。

トップのカテゴリには特に力を入れる

トップのカテゴリ、つまりリストの中で最も大きな項目は特に重要になってきます。前述しましたようにパンくずリストは垂直構造になっていますので、下位のカテゴリに属するページのリンクは全て一番上のカテゴリに収束されることになります。リンクが集約されるページは内部リンク的に要の役割を担うため、最上位のカテゴリでSEOを強化すればより成果を上げることができるでしょう。

適切な垂直構造を作る

パンくずリストを作る上で適切な垂直構造を作ることは重要です。そうすることによりカテゴリの関係が明確になり、ユーザーがサイトを体系的に理解しやすくなるからです。また、クローラーに対してもパンくずリストであると認識させやすくなるため検索結果にも反映されやすくなります。

全てのページに設置する

トップページやどのカテゴリにも属さない特殊なページを除いてできる限り全てのページにパンくずリストを設置してください。

理由としては抜けがあるとそのページの利便性と回遊性が低くなるためユーザーに対してもクローラーに対しても評価が下がりやすくなるという点が挙げられます。

特にクローラーは一つ一つリンクをたどって回遊するため抜けがあるとそのページ自体をなかなか見つけられないということが発生します。

どこに設置すればいいのか?

パンくずリストはだいたいページのトップかボトムに設置されることが多いですが、クローラーは上部にある方が優先して活用する傾向にあると言われているのでなるべくページのトップに設置した方が良いでしょう。

現在のページはリストに記述しない

パンくずリストを設置する際にうっかり犯してしまう失敗に今いるページをリストに加えてしまうことが挙げられます。これをやってしまうと同じページから同じページに飛ぶリンクを設置してしまうことになり、検索エンジンの評価を下げてしまう要因になります。

複数個のパンくずリストを設置する際はわかりやすく記載する

複数個のパンくずリストをサイト内に設置する際は、どちらのリストもわかりやすいように記載しましょう。

・複数個のパンくずリストを上手に運用している例をご紹介します。

こちらはヨドバシカメラの商品紹介ページです。タブレットPCというカテゴリのパンくずリストだけではなく、メーカー名のパンくずリストが同じページの別の場所に記載されています。

ヨドバシカメラの商品紹介ページのパンくずリストの例

(参考URL:ヨドバシカメラの商品紹介ページ

パンくずリストが複数個ある場合は、クローラーは原則として一つ目のリストを採用します。しかし、二つ目のリスト名がわかりにくく、クローラーにアンカーテキストとリンク先の関連性がないと判断されてしまうと、ユーザーに親切ではないサイトとして評価を下げられてしまうかもしれません。

複数個のパンくずリストを設置する場合でも、リストの位置を離す、カテゴリを変えるなど、どちらのパンくずリストもわかりやすく、使いやすいように記載するようにしましょう。

まとめ

  • パンくずリストは内部リンクの質を高め、利便性を向上させる
  • 設置方法やカテゴリの区分に注意を払えばより良い効果を得ることができる

パンくずリストは、サイトの構造を把握しやすくして訪問者に親切なサイトになるだけではなく、内部リンクによるSEOや、アンカーテキストによるSEOもできる優れものです。

パンくずリストを適切に使うことで、より精度の高いSEO対策を狙うことができます。まだ設置していないという方は、是非パンくずリストの導入を検討してみてください。

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