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【2020年】SEO対策会社の特徴(費用)と今後
「文章量はSEOに影響するのか?」「テキスト量を増やせば検索順位が上がるのか?」という疑問は、経験値の高いサイト運営者の間でも意見が分かれているのが実情です。実際、記事の作成ルールに「〇〇文字以上」という条件が付いていることも珍しくありません。そこで本記事では、文章量とSEOの関係について解説していきます。
目次
文章量とSEOの関係について疑問に思っているサイト運営者にとって、大きなヒントとなるのがGoogleスタッフから発信されているアナウンスです。
まずは、Googleのスポークスマンとして知られるジョン・ミュラー氏(John Mueller)が、2016年7月8日に開催されたWebmaster Central office-hours hangoutに参加した時のコメントを見てみましょう。
出典:English Google Webmaster Central office-hours hangout
上記のアナウンスを翻訳したうえで、注目すべきポイントをピックアップしてみました。
▼注目ポイント
上記のアナウンスから、Googleは文章量が多いという理由だけで検索結果の上位に表示している訳ではない、と解釈できます。
むしろ、ユーザーにとって有益な情報を含んでいるコンテンツかどうかが重要であり、テキストや画像の量はSEOと無関係だと言い切っているのです。
また、ミュラー氏は2018年7月24日に投稿したツイートでも文字数とSEOの関連性について言及しています。
I agree with you & Mihai :). Word count is not indicative of quality. Some pages have a lot of words that say nothing. Some pages have very few words that are very important & relevant to queries. You know your content best (hopefully) and can decide whether it needs the details.
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) July 24, 2018
特筆すべきは、「文字数はコンテンツの品質を測るバロメーターでは無い」と言及している点でしょう。
同氏が指摘している通り、たとえテキスト量が少なかったとしても、検索クエリとのマッチング精度が高くユーザーの知りたい情報が分かりやすく書かれているなら、良質なコンテンツと言えます。
その反面、似たような文章を何度も繰り返している内容の薄いページは、ムダに文字数だけが多いだけの低品質コンテンツだと見なされても文句は言えません。
検索クエリについては下記の記事でも解説しています。
確かに、Googleは「テキスト量とSEOは無関係」だと明確にアナウンスしています。
とはいえ、実際に上位表示されているWebサイトを見てみると、明らかに文章量が多い傾向にあるようです。
この段落では、なぜGoogleのアナウンスに反して文章量の多いWebサイトが上位表示されているのか、その理由について解説します。
例えば、「文章量 SEO」というキーワードで検索したときに上位に表示されるサイトの文字数を調べてみると、下記のような結果になりました。
▼上位サイトの文章量
上記の結果から、やはり文章量はSEOに関係していると思われます。
これは、文章量そのものがSEOに影響しているからではなく、文章量が多ければ多いほどSEOに有利になる要素を組み込みやすくなるためです。
Googleはユーザーが求める情報を提供できるサイトを上位に表示させますが、そういったサイトはコンテンツの内容が広範囲にわたるため、結果的に文章量の多いサイトが上位に表示されているのでしょう。
もちろん、たとえ文章量が少なくてもユーザーにとって有益なサイトであれば上位に表示されます。
しかし、文章量が少ないということはユーザーが求めている情報の「専門性」や「網羅性」などが満たせなくなり、記事を上位表示させる難易度が必然的に高くなってしまうのです。
記事の専門性については下記の記事でも解説しています。
SEOを考えるうえで欠かせないのが「ユーザビリティの高さ」です。
だからこそ、Googleはどれだけユーザーにとって役立つ情報が含まれているのか、コンテンツ全体の内容をSEOの評価基準として重視しているのでしょう。
実際、ユーザーが求めている情報だけでなく間接的に役立つ内容まで全てを網羅しようとすると、コンテンツの品質が向上するにつれて自然と長文になりがちです。
ただし、「文字数稼ぎ」は逆効果!役に立たない情報やコンテンツのテーマと関係のない内容を盛り込んで文字数を水増しする手法は、すでに通用しなくなっています。
せっかくアクセスしてくれたユーザーを失望させるだけでなく、Googleから検索クエリとのマッチング精度が低いとみなされ兼ねません。
あくまでユーザーニーズを満たそうとする過程で文字数が増えるのなら、必然的に「共起語」のバリエーションが増加し、ひいてはKWの「網羅性」も高まるはずです。
ユニーク単語数とは、ユニークワードまたはユニークキーワードとも呼ばれており、特定の単語が重複しているばあいに1回としてカウントした単語数を指しています。
たとえ同じ単語が10回記載されていても1回としてカウントされるため、「ユニーク単語数が多い=ユーザーにとって有益な単語の種類が豊富」と評価される可能性が高いのです。
ちなみに、検索結果の上位に表示されているWebサイトの特徴として、SEO対策の基本である「共起語」や「関連語」がタイトル・見出し・本文に数多く含まれている、という点が挙げられます。
特筆すべきは、ユニーク単語数が増えるほど「共起語」や「関連語」を文章に組み込みやすくなる、という二次的な効果です。
言い換えれば、文章量が増えるほど共起語や関連語を含むユニーク単語数も同時に増えるのですから、上位表示の可能性を高める効果があるのも当然かもしれません。
それでは、上位に表示されやすい、情報量の多い文章はどうすればできるのでしょうか。そのコツを見ていきましょう。これらのコツを組み込んでいくと、自然と文章量が多くなっていきます。
網羅性を高めることで、自然と情報量が増えていきます。網羅性を高めるとは、ユーザーが知りたいと思っている情報を汲み取り、それらを自然な範囲でできる限り多く記事に盛り込んでいくことを言います。
たとえば「SEO 文章量」と検索する人は、何を知りたいでしょうか。「文章量の多さはSEOに影響するのか」ということだけではなく、「どうすれば文章量を増やせるのか」、「文章量さえ増やせば順位を上げることができるのだろうか」など、関連した情報も知りたいと考えていることが多いです。それらを予測し、記事に組み込んでいくことで網羅性を高めていくことができます。
ユーザーの知りたい情報を予測するには、共起語やサジェストキーワードなどを利用するとよいでしょう。
共起語とは検索キーワードと共に頻出する語句のことで、共起語検索ツール等を使うことで調べることができます。いくつか共起語検索ツールをご紹介いたします。
シンプルな共起語検索ツールです。上位30位まで検索することができます。
共起語が検索できるだけでなく、サイトのURLを入力することでそのサイトに足りないキーワードを教えてくれるツールです。リライトをしたいときにも便利です。
キーワードの共起語を、「名詞」「動詞」「形容詞」に分類してサーチしてくれるツールです。SNSにて反響のあるキーワードを抽出することもできます。
サジェストキーワードは検索キーワードと共に検索されることの多い語句のことで、検索ボックスにキーワードを入力することで確認することができます。
共起語もサジェストキーワードも、あまりにも欲張ってたくさん入れすぎてしまうと、ごちゃごちゃとしたわかりづらい文章になってしまいます。上位10個くらいのキーワードは可能な限り盛り込んで、それ以下のキーワードはできれば盛り込んでいく、くらいにするとバランスがよくなります。
引用や参考を効果的に使うことで、情報の信ぴょう性を高めることができます。引用とは元の情報をそのまま使用すること、参考とは元の情報を要約して使用することです。ただし、引用や参考を使う場合は、以下の点に注意しましょう。
それぞれ、解説していきます。
引用や参考をする場合は、引用や参考の部分をメインにしてはいけません。たとえば、引用した文章ばかりを並べてその解説を少しだけ書く、というのはNGです。あくまでメインとなるのは、自分で書いた文章のほうです。記事の信ぴょう性を高めるために添える、程度に考えるとよいでしょう。
情報源を記載するようにしましょう。WEBサイトからであれば「サイト名、URL」を記載し、引用または参考にした日付を記載するとよいでしょう。本であれば、「著者名、出版年、タイトル(巻数があれば巻数も)、ページ数」を記載しましょう。
引用する場合は、タグを使用しましょう。タグなしで引用してしまうと、盗用を疑われる可能性があります。
例として、実際に引用してみます。たとえば、文章量について論述するのであれば、このようにGoogleから提供されている『良質なサイトを作るためのアドバイス』の一部を引用するとより信ぴょう性の高い記事ができるでしょう。
・記事が雑誌、百科事典、書籍で読めるようなクオリティか?
・記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?
引用をすると、このようになります。どこからどこまでが引用なのかをはっきりさせることがポイントです。
WordPressやブログサービスのほとんどは、ワンクリックで引用ができるようになっています。引用文を範囲指定し、引用ボタンを押せば簡単に設定できます。もしもHTMLで引用するのであれば、
<blockquote><p>引用文</p></blockquote>
のように記述します。引用元がWEB上の文章であれば、そのURLをcite属性の値として
<blockquote cite=”URL”><p>引用文</p></blockquote>
このように使用できます。
引用や参考をする場合は、信頼性のある情報源を使用しましょう。これにより文章の信ぴょう性を上げられるだけでなく、SEO効果も期待できます。
たとえば、個人ブログや施設のコラムなど、情報の信頼性が担保できるか疑わしいサイトを引用したり参考したりするのは望ましくありません。官公庁や公益法人、研究機関などの信頼性が高い情報源を使うのがよいです。
文章量を増やせば、結果的にSEOによい効果をもたらします。しかし、やみくもに文章量をふやしても意味がありません。むしろ、ペナルティを受ける可能性もあるのです。文章量が多くてもNGなパターンを見ていきましょう。
他のサイトから切り貼りしただけのような、オリジナリティのない文章には価値がありません。コピペはもちろんNGですし、語尾を変えただけの文章もNGです。オリジナリティのない文章はコピペ率が上がりやすいので、ペナルティも受けやすくなってしまいます。
インターネットでリサーチして記事を執筆することもあるでしょう。その際は、文章を書き換えるのではなく、リサーチした内容を咀嚼し、自分の言葉で書くことを意識してください。
コピペについては下記の記事でも解説しています。
多くの共起語を盛り込めば、SEOによい影響が出やすいです。しかし、だからといって無理やりたくさんの共起語を詰め込むのはやめましょう。大量のキーワードを盛り込んでも文章が破綻していると自動生成の文章と疑われ、ペナルティを受ける可能性があるからです。あくまで自然な範囲で使うようにしてください。
共起語の活用方法については下記の記事で詳しく解説しています。
引用は簡単に文字数を稼げるのでたくさん使いたくなりますが、使いすぎには注意しましょう。それは、引用がメインとなってしまうと主従関係が逆転してしまうからです。主従関係が逆転してしまった場合、SEOに不利に働くというよりは、引用のルールに反してしまいます。引用をする際にはルールに従わなければ著作権の観点からアウトになってしまうので、引用のし過ぎには注意してください。
ひとつのテーマで十分な量の文章を書けなかったとしても、異なるテーマを混ぜてしまうのは得策ではありません。異なるテーマが混在してしまうと記事の専門性が下がってしまい、上位に表示されにくくなる可能性があるからです。
文章量そのものは順位を決める指標にはなりません。しかし、ユーザーの求める情報をしっかりと盛り込んでいくと自然と文章量が増えていきます。ユーザーの求めるものを予測し、質の高い記事を作っていくことが、SEO効果を高めるのに大切なことです。
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