Screaming Frog SEO Spiderの使い方について解説

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2021.08.31

WEB担当者やSEO担当者なら、Screaming Frogという言葉を聞いたことがあるかと思います。ただ使い方がよくわからない方もいるかもしれませんので、今回はScreaming Frog SEO Spiderの基本的な使い方から、他システムとの連携方法をご紹介します。

 

Screaming Frog SEO Spiderとは

Screaming Frog SEO Spiderとは、イギリスの会社「Screaming Frog」が提供している
SEOツールです。なお、実行ファイルをサイトからダウンロードして、パソコンにインストールして使います。
Screaming Frog SEO Spiderには無料版と有料版があり、有料版は1ライセンス~4ライセンスまでで149ユーロ(2021年9月現在おおよそ2万円前後)となっています。

 

Screaming Frog SEO Spiderの特徴は

  • URLを入力するだけで簡単に見たいサイトのデータを取得してくれる
  • タイトルやh1などSEOの視点で必要な機能を取得できる
  • 取得したデータをCSVなどでエクスポートできる
  • 機能制限付きだが、無料でも使える

といったものが挙げられます。

Screaming Frog SEO Spiderの有料版と無料版の違い

Screaming Frog SEO Spiderの有料版と無料版の違いは以下です。

特徴 無料版 有料版
リンク切れ、エラー、リダイレクトの抽出
ページタイトルとメタデータの分析
メタロボットの検出
hreflang属性の診断
重複ページの抽出
XMLサイトマップを生成する
Webサイト構成の視覚化
クロール制限 500URL 無制限
クロールスケジューリング ×
クロールスピードや詳細条件の設定 ×
クロールを保存して再アップロード ×
JavaScriptレンダリング ×
クロールの比較 ×
重複コンテンツに近いコンテンツの抽出 ×
カスタムrobots.txt ×
AMPのクロールと診断 ×
構造化データマークアップの診断 ×
スペルチェックと文法チェック(日本語も可能) ×
ソースコード検索 ×
要素の抽出 ×
GoogleAnalyticsの連携 ×
サーチコンソールの連携 ×
PageSpeedInsightsの連携 ×
リンクメトリクスの連携 ×
フォーム認証 ×
生のHTMLとレンダリングされたHTMLの保存と表示 ×
無料のテクニカルサポート ×

 

なお有料版を使う場合、ライセンスを購入する必要があります。ライセンスを購入したら、画面上部にある「Licence」からUsernameとLicence keyを入力します。

入力後一旦、Screaming Frog SEO Spiderを再起動します。再起動後、以下のように「Licenced」と表示されたらOKです。

Screaming Frog SEO Spiderの使い方。

Screaming Frog SEO Spiderの使い方を解説していきます

インストール

以下のサイトにアクセスしてインストール最新の実行ファイルをダウンロードします

Screaming Frog SEO Spider

ダウンロードしたら実行ファイルをクリックして、インストールします。
基本的にはナビゲーション通りのインストールで問題ございません。

Screaming Frog SEO Spiderの基本的な使い方

1.URLを入力してサイトのデータを取得する

まずは、「Enter URL to spider」にサイトのURLを入力し、「Start」をクリックしましょう。
そうすると、ツールが自動的にサイトデータを取得してくれます。
ただ、サイトのページが多いと、データの取得に時間がかかります。
また前述したように無料版だと500URL(HTMLだけでなく、HTMLを生成するために必要なCSSファイルやJSファイル、画像ファイルも含まれます。)しか取得できません。

2.サイトのデータをチェックする

取得したデータを画面上でチェックできます。画面上部にある「External」や「URL」のタブを切り替え、アドレスの中にあセルの中をクリックすると下に、クリックしたURLの詳細データが表示されます。複数選択も可能ですが、その場合は、詳細は表示されません。

以下はトップページをクリックしたときの画像です。

 

また、以下の画像では、右側にもデータが表示され、例えばタイトルの重複の数や、タイトルが入っていない数など、基本的なSEO情報がチェックできます。

 

3.サイトのデータをエクスポートする

基本的なサイトのデータをエクスポートする

取得したデータをエクセルやcsvエクスポートすることができます。取得するデータの種類は、以下のようにすべてのデータからHTML、PDF、CSSなど取得したいデータだけを出力することが可能です。SEOでもタイトルやh1など基本的なものをチェックしたい場合は「HTML」を選択すると良いです。

「Export」をクリックしたら、出力するファイル形式や保存先を選択します。

そうすると以下のようなデータが出力されます。画面で表示されたデータがそのまま出力されると思ってください。

 

外部リンクや内部リンクデータを出力

上部メニューバーの「Bulk Export」から「All Outlinks」をクリックし、保存先とファイル名を入力し「保存」をクリックします。

そうすると以下のようなデータが出力されます。

sitamap.xmlを出力

Screaming Frog SEO Spiderではsitemap.xmlも出力可能です。すでにSitemap.xmlがある場合は使わない機能かと思いますが、まだSitemap.xmlを導入していない場合は、Sitemapをわざわざ作成する手間が省けるので、一度使ってみても良いでしょう。なおSitemapの重要性は以下で解説しています。

XMLサイトマップとは?sitemap.xmlの重要性や作成方法を紹介

 

出力方法は、画面上部にある「Sitemaps」から選択します

選択すると、Sitemapに含みたいものにチェックします。通常とは違うのは、レスポンスコードがあることです。例えばリダイレクトする300番台などにチェック入れるとsitemap.xmlに入ります。ただ、通常のSitemapでは入れないので、チェックが入っていなくても気にする必要はありません。

Screaming Frog SEO Spiderで出来るSEO対策まとめ

Screaming Frog SEO Spiderで出来るSEO対策は以下があります

タイトルやディスクリプションなどのmetaタグや見出しタグの確認

クロールしたページのタイトル、meta description、h1とh2(2個ずつ)の内容と長さが一覧で表示されます。例えばタグが設定されていないページ、内容が重複しているページやタグが短すぎる・長すぎるページを見つけやすいです。

エラーページの抽出・修正

クロールされた各URLに対してのステータスコードが表示されますので、重要なページが4xx・5xxエラーになっていないか確認し、もしあった場合は、修正をしましょう。

ページだけでなく、内部リンクや外部リンクにエラーがないかチェックすることができますので、リンク切れの修正に役立ちます。なお、「Bulk Export」の「Response Codes」メニューから気になるステータスコードの被リンクをエクスポートすることができます。

リダイレクトやCanonicalタグのチェック

先程の、エラーステータスコードと同様に、リダイレクトしているURLのチェックやURLの正規化されていないかをチェックできます。もし必要なページがリダイレクトされていたり、URLの正規化がされていない場合は修正しましょう。

URLの正規化の重要性は以下で解説しています。

URLの正規化がなぜ必要なのか分かりやすく解説!

Screaming Frog SEO Spiderと他のシステムとの連携方法。

有料版のみにはなりますが、Google Analytics、Google Search Console、ページスピードインサイト、MajesticSEO(被リンクの確認ツール)、Ahrefs(被リンクの状況や、どのキーワードで順位が付いているなどがわかるツール)など、他のシステムと連携ができます

そのうち、ページスピードインサイト、MajesticSEO、AhrefsはAPIを使った連携になりますので、アカウントを持っているだけでは連携できないようです。

なお、Google Analytics、Google Search Consoleと連携するには、画面にある「API」をクリックし、各一覧にある歯車をクリックします。

そうすると、以下の、画面が表示されますので、接続したいアカウントを選択して「OK」ボタンをクリックします。

接続が完了し、再度クロールすると連携されたデータが表示されるようになります。

以下はGoogle Search Consoleと連携した後の画面で、サーチコンソールから取得できる、クリック数や表示順位が表示されます。

 

まとめ

今回は、Screaming Frog SEO Spiderの基本的な使い方から、Google Search Consoleなどほかのシステムからの連携方法までご紹介しました。自分のサイトだけでなく競合サイトもチェックできますので、競合サイトがどんな構造になっているのかをチェックして、自分のサイトのSEO対策に役立てましょう。

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