共起語とは?SEOとの関連性や活用方法・調査方法を解説!

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2021.02.09
共起語とは?

なんとなく目にしたことがある「共起語」という単語。
実は「なんとなく」に留めておくには勿体無いほど活用するメリットがあります。
特にSEOに携わっている方には、共起語の効果的な活用方法や対策の際の注意点まで漏れなくインプットしてほしい情報ばかり。
共起語を正しく活用してサイトコンテンツの質改善にお役立てください。

共起語とは

共起語とは、コンテンツの中で特定のキーワードと共に使われることの多い単語のことを言います。例えば「野球」というキーワードの共起語は「プロ野球」「ニュース」「巨人」「速報」「試合」「リーグ」のようになります。

共起語はSEO対策を意識した記事を作成する上で重要な要素です。
なぜ共起語が重要と言えるのでしょうか。

共起語はSEOで重要な「網羅性」に関係

共起語は「情報網羅性」の評価に繋がるため重要です。
SEOにおける情報網羅性とは、検索クエリに関する情報をユーザーが求める検索意図に対して過不足なく提供出来ているかどうか。
ユーザーが記事を読んだ際、知りたい情報に不足がないことが最低限求められます。

かといって、ユーザーの求めていない情報を過剰に記載するのは逆効果。
滞在時間が短くなり、離脱率が上がる恐れがあります。
あくまで「過不足なく」情報を提供することで評価されやすい記事になります。

網羅性は数値的に計る基準が公表されているわけではなりません。
しかし、Googleが「共起語」を網羅性の評価基準の1つに採用していると考えられます。
共起語を適切に記事中に含むことで網羅性が上がり、SEOで評価されやすくなるのです。

共起語・サジェスト・関連語の違い

共起語はサジェストキーワードや関連語と混同されやすいです。
しかし、それぞれの用語は全くの別物。
この機会に明確に区別して覚えておきましょう。

共起語とサジェストの違い

サジェストキーワードは、特定のキーワードと共に検索されることが多い単語のこと。
検索時に検索窓に表示され、ユーザーが検索したい内容を予測、提案してくれるものです。
検索候補とも呼ばれます。
過去に利用した検索クエリは、履歴として検索候補の上位に表示されます。

検索クエリ

コンテンツ内で共に使われることの多い単語を表す「共起語」。
検索時に共に使われることの多い単語を表す「サジェストキーワード」。
似ているようで明確に区別できます。
共起語と同様に、サジェストキーワードに関する情報も記事内に含むことでSEO上の効果が見込める場合もあります。

なぜならクエリと共に検索されるということは、ユーザーが特定のキーワードに関連して知りたい情報だと考えられるからです。
詳しくは、サジェストキーワードを詳細に解説した記事をご覧ください。

共起語と関連語の違い

関連語は、検索結果ページの最下部に表示される最大10個のキーワードのこと。
検索クエリに関連して検索されているキーワードが表示されます。

関連語

共起語よりもサジェストキーワードと似ていて、混同しやすい「関連語」。
サジェストと異なるのは、検索したキーワードを含まないキーワードも表示される点です。
関連語の方が、よりユーザーの潜在的なニーズを表しています。

関連語の使い方は別の記事で詳しく解説します。

共起語を記事中で使用するメリット

共起語を記事中で使用することのSEO上のメリットは冒頭でご説明した通りです。
記事中に共起語を散りばめることで、情報網羅性の評価を高めることができます。

実は共起語にはこの他にも大きく2点のメリットがあります。

1. 理解しやすい記事になる

記事を作る際に共起語を散りばめると、ユーザーにとって理解しやすい文章になります。

例えるならヘンゼルとグレーテルのパンくず。
家、つまりゴールにたどり着くための道しるべです。

ユーザーは「情報を得る」というゴールを持って検索をします。
そんな時、出会った記事で出てくるのがどれも知らない単語だったり、ちぐはぐだったりしたら道に迷ってしまいます。

共起語を散りばめることで文章の内容が頭にすんなり入ってきやすくなり、情報を得るというゴールに迷わず進むことが出来ます。

2. コンテンツ作成の難易度が下がる

共起語は記事作成の難易度を下げてくれます。
記事を作成する前に、記事のテーマや対策キーワードに対する共起語を調べます。

するとウェブ上ではそのキーワードに関してどのような情報が提供されているのか知ることができます。
この情報を参考に記事を書き進めていくことが出来るのです。

ゼロからユーザーの知りたい情報を頭で考えるのは高難易度。
共起語があればユーザーに評価される記事作成のハードルを下げられます。

このような複数のメリットを持つ共起語を、無料かつ簡単に調べる方法を見ていきましょう

共起語ツールを使った調べ方

共起語は調査ツールを使えば簡単に調べられます。

ここでは無料で使える共起語ツールを3つご紹介します。

「共起語検索ツール」

共起語検索と言えばこのツール。

「共起語」の検索クエリで長年1位に表示されているため、多くのユーザーに利用されていることが見受けられます。
会員登録不要で誰でも使うことが出来ます。

共起語の抽出対象は、入力したキーワードでGoogle検索した際に表示される上位30サイト。
使用される回数が多い順に単語をリストアップし、その回数まで教えてくれます。

https://neoinspire.net/cooccur/

「サクラサクラボ共起語ツール」

SEO会社サクラサクラボが提供する共起語ツール。
メールアドレスで会員登録すると、無料で使えます。

特徴はGoogleだけでなくYahoo!の検索結果も同時に解析してくれること。
1つ目の共起語検索ツールより分析データが多いため、比較的精度が高くなるでしょう。

https://www.sakurasaku-labo.jp/tools/cooccur/

「LSI調査」

2011年に作成された老舗の共起語検索ツール「LSI調査」。
1日の中で連続検索できる回数に限りがあるため、使い勝手は上記2ツールに劣るかもしれません。

http://a-rooms.com/lsi/

いずれのツールを使って共起語を調査するにしても、記事内で適切に活用してこそ価値を発揮します。

効果的に共起語を活用するための手順を見ていきましょう。

共起語を活用したSEO対策3ステップ

共起語を効果的に活用したいなら、以下で解説する3つのステップに沿って進めましょう。

1.共起語検索ツールで調査

まずは共起語を検索することに特化した「共起語検索ツール」で調査します。
特定のキーワードを入力すると、それに対する共起語を出力してくれます。

ツールによって出力してくれる共起語の数や情報の種類はそれぞれ。
前章でご紹介した共起語ツールを一通り試してみてもいいかもしれません。

2.共起語を記事中に散りばめる

共起語検索ツールで調査した共起語を文中に散りばめながらライティングしていきます。
共起語調査の際に出現回数の多かった単語を重点的に使用する方が効果的です。

3.共起語に過不足がないかチェックする

記事が作成できたら、共起語の過不足をチェックしましょう。
一部の共起語ばかりに偏っていないか、特定の単語を不自然に使いすぎていないか確認します。
ライティングをした本人が読んでも不自然さには気が付きにくいため、第三者に読んでもらうといいでしょう。

共起語にはメリットがあるとは言え、ユーザーが不自然に感じる文章は逆効果。
「過不足なく」がポイントです。

無料の共起語カウンター(https://neoinspire.net/cooccur/check.php)を使えば、作成した文章内で共起語をそれぞれどこで何回使ったか一括で視覚化出来ます。
見直しにはもってこいです。

共起語対策する際の注意点

共起語は万能ではありません。
記事内で使えば使うほどSEOの評価が上がるということも一切なし。
下記で解説する2つの注意点は忘れないようにしてください。

ユーザーファーストを忘れない

Googleからの評価を求めるばかり、共起語を過剰に使わないように注意しましょう。
定期的に行われる検索アルゴリズムのアップデートを経てもSEO評価の軸はブレません。
「ユーザーにとって価値があるコンテンツかどうか」です。

ユーザーファーストを徹底し、ユーザーが最も理解しやすい文章の範囲内で過不足なく共起語を散りばめることを目指しましょう。

共起語がSEOの全てじゃない

当然ながら共起語対策を行うことがSEOの全てではなりません。
共起語を文中で適切に使用できるかどうかに終始して、より重要なその他の部分を疎かにすることのないよう注意しましょう。

共起語を使って質の高い記事を作ろう

共起語は、特定のキーワードと共に使用されることが多い単語のこと。
無料の共起語検索ツールを使えば、簡単に調べることが出来ます。

共起語をうまく活用することでSEOや記事の質などの観点からメリットがあるため、積極的に対策を行いましょう。

ただし、あくまでユーザーファーストの範囲内がベスト。
過不足なく共起語を散りばめ、質の高い記事を作成していきましょう。

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