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【2020年】SEO対策会社の特徴(費用)と今後
最適化された内部リンクの設置によってユーザビリティとクローラビリティが改善し、Googleからポジティブな評価を得ることができ、結果として検索順位の向上に繋がるということをご存知でしょうか。本記事では、なぜ内部リンクを設置することでユーザビリティとクローラビリティが改善するのか、内部リンクはどのように設置すればより高いSEO効果が得られるのか、という問題点いついて考えてみたいと思います。
目次
内部リンクとは、自サイト内のコンテンツ間で設定しているリンクのことで、これによりユーザーはサイト内の目的のページに移動することができます。また、クローラーは内部リンクを辿ってサイト内を巡回してページをインデックスし、サイトの構造を把握して評価しています。
ユーザビリティとクローラビリティの向上は、Googleからポジティブな評価を獲得するために欠かせません。つまり、内部リンクをうまく活用することでユーザーにとって使いやすく、クローラーにとって巡回しやすいサイトを構築することができるのです。だからこそ、内部リンクの最適化は検索順位の向上に極めて重要な役割を果たしていると認知されているのでしょう。
クローラーについては下記の記事で詳しく解説しています。
SEO施策を大きく分類すると「内部対策」と「外部対策」の2種類に分けられ、対象となるリンクの種類と設定方法が異なります。
▼内部対策の特徴
▼外部対策の特徴
外部リンクが多いWebサイトほど、Googleから高く評価されるのは周知の事実です。しかし、ただ数を増やせば良いという訳ではありません。関連性の高さはもちろん、魅力的なコンテンツを多く含む良質な外部サイトからの被リンクでなければ意味がないのです。
そもそも、スペックの高いWebサイトの運営者に「このサイトは信頼できるから紹介しよう!」と認めてもらえなければ、有益な被リンクは獲得できません。だからこそ、外部リンクの増加はハードルの高いSEO施策と言われているのでしょう。
これに対し、自力で設定できるのが内部リンクの最大の強み!外部サイトの協力を得る必要がなく、すぐにでも実施して上位表示が狙える自由度の高いSEO対策なのです。特に、ブログやWebサイトの運営を始めて間もない初心者にとっては、外部リンクよりも難易度の低い内部リンクの設定から挑戦してみるべきでしょう。内部リンクの最適化をマスターすることで、サイト内構造の最適化も同時に理解できるはずです。
外部リンクについて下記の記事も参考にしてみて下さい。
結論から言うと、内部リンクには外部リンクによって得た被リンクと同様に高いSEO効果が見込めます。事実、ウィキペディア(Wikipedia)やアマゾン(Amazon)などGoogleの検索結果で常に上位表示されている優良サイトは、例外なく内部リンクが最適化されているのです。ここからは、内部リンクがSEOに効果的とされる2つの根拠について個別に見ていきましょう。
そもそもWebページは、クローラーが巡回することによってGoogleにインデックスされ、検索結果に表示されます。検索上位に表示されるためには、まずクローラーにWebページを巡回してもらわなければなりません。そのうえで、Webページの内容を正しくクローラーに伝える必要があります。
特筆すべきは、クローラーがリンクを辿ってサイト内を巡回しているという点です。つまり、クローラーはリンクが1つも設置されていないページを認識することができないため、たとえコンテンツに書かれている内容が有益な情報であっても、リンクが設置されていないページはインデックスされない可能性があるのです。
▼内部リンクがクローラーに与えるポジティブ要素
さらに、重要なページに対して内部リンクを充実させることで、よりポジティブな評価が得やすくなります。
内部リンクの最適化はユーザビリティの向上に直結します。ただし、闇雲に内部リンクを設置すれば良いという訳ではありません。ユーザーがサイト内の目的のページを効率的に見つけるためには、「どこに何があるのか」「今どこにいるのか」という2点が一目で分かるシンプルな構造が理想的です。
関連性の高いページへ誘導する、より詳細な情報をアナウンスするなど、意味のある内部リンクを設置することで下記のようなSEO効果が見込めます。
▼内部リンクがユーザーに与えるポジティブ要素
ここからは、どのように施策すればSEO効果を最大限に引き出せるのか、内部リンクを設置する際の具体的な方法について解説します。
グローバルナビゲーション(階層型ナビゲーション)とは、サイトの全ページに記載される主要ページへの内部リンクメニューです。上記画像の赤枠で囲ってある箇所のように、コンテンツ上部をはじめサイドカラムやページ下部などサイトによって設置場所が異なるため、下記のように様々な名称で呼ばれています。
▼グローバルナビゲーションの名称
ユーザーの利便性を考えて複数個所に設置する、サイト下部により下の階層ページへリンクさせたグローバルメニューを設置してサイトマップを兼ねるパターンも多く見られます。また、視認性を高めるために画像を使用して目立たせるのも効果的な方法です。
ただし、グローバルナビゲーションとして内部リンクを設置する際に画像を用いる場合、alt属性にキーワードが含まれていなければクローラーに正しい意図が伝わりません。画像リンクのalt属性には、必ずKWを入れておきましょう。すでにグローバルナビゲーションありきのサイトデザインが一般化していますので、具体的な作成方法については下記の記事を参考にして下さい。
一方、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末の場合は、コンテンツ閲覧の邪魔にならないようデザインにも配慮した方が良いでしょう。事実、Googleによるモバイルファーストインデックスのデフォルト化を見据えて、タップしてプルダウンメニューで内容を確認するハンバーガーメニューが主流になっています。
なお、MFIに関するGoogleの方針やハンバーガーメニューの実装方法については下記の記事で詳しく解説しております。
パンくずリストは、サイト階層を順に表示して現在地を示すリストです。上記画像の赤枠で囲ってある箇所のように、「トップページ > カテゴリページ > コンテンツページ」という階層順に表示し、閲覧中のページ以外に内部リンクを貼ることで各ページへの移動や現在地の把握を容易にしています。
対策キーワードを含めたパンくずリストを内部リンクとして実装しておくことでSEO効果が高まるのはもちろん、クローラーや閲覧ユーザーにとっても下記のようなメリットを提供することができます。
▼パンくずリストのメリット
パンくずリストの有効な活用法など、詳しくは下記記事を参考にしてみて下さい。
内部リンクを設置する時は、「aタグ」の最適化が必須です。具体的に言うと、アンカーテキストに必ずリンク先ページのコンテンツを的確に表すキーワードを挿入しましょう。この一手間で、ユーザーは何が書かれているかを容易に推測することができ、クローラーはページのコンテンツを理解してインデックスすることができるようになります。
たとえば、「詳細はこちら」や「URLのみ」といった対策KWが含まれていないアンカーテキストではユーザーにとって不親切というだけでなく、クローラーからの評価も低くなりがちです。少なくとも下記の条件を満たしているか、確認しておきましょう。
▼SEO効果の高いアンカーテキストの条件
アンカーテキストについては下記の記事でも解説しています。
最適化された内部リンクには、いくつかの共通点があります。ここからは、代表的な4つの必須ポイントについて見ていきましょう。
クローラーにサイト内を巡回してもらうためには、サイトの構造を明確化して伝える必要があります。記事の内容別に分類したカテゴリを作成して階層を作るなど、情報が整理された分かりやすいサイト構造が理想的です。
そこで活用したいのが、サイトの構造をリスト化して一覧表示させたHTMLサイトマップ!クローラーとユーザーの両方に対してSEO効果を発揮してくれます。クローラーは内部リンクを辿ってサイト内を巡回するため、どこからもリンクが貼られていないと認識されません。サイトマップを作成することでクローラーに効率的で漏れのない巡回を促せます。
サイトマップにはHTMLとXMLの2種類があり、HTMLサイトマップはユーザー向けという意味合いが強く、サイト構造を表示させたページを作成することで目的とするコンテンツが探しやすくなる分、ユーザビリティの向上に役立ちます。例題として、下記の食べログのHTMLサイトマップを見てみましょう。
ただし、HTMLサイトマップに全ての内部リンクを掲載すると、サイトの規模によっては膨大な量になってしまいます。そのため、HTMLサイトマップは主要コンテンツのみといった大まかなサイト構造の記載に留めておいた方が良いでしょう。
一方、XMLサイトマップはサイト内のページを網羅したクローラー向けのファイルです。XMLサイトマップを作成してGoogleに送信することで、新規ページも早い段階でのインデックスが期待できます。なお、下記は食べログのXMLサイトマップとなります。
HTMLサイトマップは「サイト内に掲げる案内板」、XMLサイトマップは「クローラーに配布する地図」とイメージすると分かりやすいかもしれません。
HTMLサイトマップとXMLサイトマップの違いや作成方法については、下記ページで詳しく解説していますので参照してみてください。
Googleのクローラーは、被リンクが多いページほど重要なページだと判断します。とはいえ、サイト内の全ページに対して内部リンク数を増やすには膨大な手間と時間がかかるため、簡単ではありません。ここで注目したいのが、被リンクの評価対象は量だけではなく質も含まれるという点です。
▼内部リンクの評価対象
まずは、重要なページを厳選して内部リンクを集中させましょう。そのページがGoogleから良質コンテンツだと評価されて検索順位が上がったら、関連性の高い別コンテンツと相互リンクを設定します。この手法によって、内部リンクを集めたページの高評価をサイト内の他ページへ行き渡らせることができるのです。「ページランク」はリンクによって伝わる仕組みになっていますので、たとえ量が少なくとも検索順位の向上が期待できます。
内部リンクは、ただ多く設置すれば良いというものではありません。ポジティブな評価を獲得するためには、専門的(Expertise)で、権威(Authoritativeness)があり、信頼(Trustworthness)できるコンテンツを厳選する必要があるのです。
まず「権威あるページ」を作成し、これを中心にして複数の関連するコンテンツのページへリンクを設置します。「権威あるページ」とは、 自社の主要なプロダクトやサービスについて、信頼に足る専門性の深さを示す情報を網羅しているページです。関連するページは、関係が強化されるよう互いにリンクさせておきましょう。
このようにリンクを設置することで、「権威あるページ」が持っている「E-A-T」がリンクするページにも伝達するため、サイトの評価が上がり順位の向上に貢献するのです。
E-A-Tについては下記の記事でも解説しています。
もうひとつ重要なポイントは、正規のURLにリンクを設置するという点です。同じコンテンツで複数のURLが存在すると、コピーコンテンツと見なされてインデックスされない可能性が高くなってしまいます。
クローラーにオリジナルコンテンツだと認識して欲しいURLを「正規URL」と言い、「www」や「/」の有無などを統一しておく、もしくはどちらかを正規URLとして規定します。正規URLを規定する際の注意点を以下にリストアップしました。
リンク先のURLは必ず正規URLを設定し、クローラーが効率的に巡回できるように留意しましょう。
ユーザーやクローラーにサイトを回遊してもらうために、内部リンクはとても重要です。クローラーは内部リンクを辿ってサイトを巡回するので、必要なページには正しく内部リンクが貼られるように設計しましょう。また、内部リンクを集めることでクローラーに重要なページだと伝えることもできます。
なかなかページがインデックスされない、回遊率が低い、重要度の高いページが上位表示されないといった悩みを抱えているなら、まずは内部リンクを見直してみましょう。サイト設計の段階で、グローバルナビやパンくずリストといった内部リンクを考慮することが大切です。
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