ページ重複によるSEO評価のダウンを防ぐために有効な「canonical(カノニカル)」とは

SEO対策実例・コラム
コンテンツSEO・コンテンツマーケティング
2019.09.05
2020.04.28
ページ重複によるSEO評価のダウンを防ぐために有効な「canonical(カノニカル)」とは

URLの正規化のために必要不可欠な「canonical(カノニカル)」タグ。重複するページの中からどのページが正規のページであるかを検索エンジンのクローラーに伝え、重複コンテンツによる評価ダウンを防ぐことができる重要なタグの一つです。

しかし、canonicalは2009年に登場した比較的新しいHTMLタグのため、いまいち使いどころがわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、canonicalタグの使い方や301リダイレクトとの使い分けについてなど、canonicalタグを有効に利用する上で覚えておきたいポイントをご紹介します。

「canonical(カノニカル)」とは

「canonical(カノニカル)」とは、「URLの正規化」に使用するタグです。URLの正規化とは、複数の似たような情報を持つページの中から、指定したページが正規のページであるということを検索エンジンのクローラーに示すことです。

では、このcanonicalタグを使ってURLの正規化を行うことで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

情報が似ているページの中から最も重要なページを指定できる

canonicalタグを利用する際に、最も覚えておきたい使い方がこの使い方です。

canonicalは、ページのheadタグの中に

<link rel=”canonical” href=”http://sample.com/”>

と記述することによって、タグ内に記述したURLのページ(先に挙げた例でいうhttp://sample.comの部分のことです)が正規のページであるということを示すことができます。

URLの正規化を行うことで、サイト内の似たような情報のページから検索結果に反映させたいページのみを検索クローラーに登録してもらうように指示することができます。この正規化によるメリットについては後ほど詳しく解説します。

情報が同じだがURLが異なる際の使用方法

一つのサイトの中に、同じ情報を含むページが複数ある場合にもcanonicalタグは有効です。

例えば、内容が同じスマホ用のページとPC用のページがあり、それぞれのページのURLが違うという場合には、canonicalタグとalternateタグを併用し、二つのページの情報をまとめて正規化すると良いでしょう。

詳しいことはGoogleのガイドで解説されています。

(参考URL:https://developers.google.com/search/mobile-sites/mobile-seo/separate-urls?hl=ja)また、canonicalとalternateを併用したURLの正規化については、弊社の過去コラムでも解説しています。詳しくは以下をご参照ください。

「情報が似ている状態」とは?

canonicalタグは、「情報が似ているページ」の情報の重複による混乱を防ぎ、サイト訪問者の利便性を向上させるタグです。

では、ここでいう「情報が似ている状態」とはどのような状態を指すのでしょうか。

ZOZOTOWNの検索結果

(画像引用元:https://zozo.jp/category/bag/)

こちらは、大手通販サイト「ZOZOTOWN」のバッグカテゴリの写真です。赤線で囲った部分には、同じブランドの同じ型のバッグの色違いが表示されています。バッグの色は違いますが、ブランドもバッグの型も製品名も同じものです。「情報が似ている状態」とは、このように基本的な情報が何もかも似通っている状態のことを指しています。

このように、同じような商品が色違い・型違いで登録されている場合、検索によって出てくるページをあらかじめcanonicalで指定しておくことで、情報の重複を防ぐことができます。

アニエスベーの黒いサコッシュ

(画像引用元:https://zozo.jp/shop/agnesb/goods/41016849/)

検索で出てくるページには、黒のサコッシュが表示されました。

ページのソースを確認すると、このページがcanonicalで指定されていることが分かります。

ZOZOTOWNのサイトのソース画面

このように、基本情報が似通っているコンテンツをいくつかサイトに掲載したいという場合にも、canonicalは有効に使うことができるのです。

「canonical」を使うことによるメリット

前の項では、canonicalタグは情報が似ているページをまとめることができるタグである、という点について解説しました。

では、canonicalタグを使用することによって、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。

パンダアップデートによる評価下降を防ぐことができる

パンダアップデートとは、中身のないコンテンツや重複コンテンツが多いページの評価を下げることで、そのようなページが検索上位に出てきづらいようにするというアップデートのことです。2011年に英語圏から始まり、日本でも2012年から導入されました。

重複コンテンツと見なされるページがサイト内に多くあると、パンダアップデートの評価基準に引っかかり、検索順位が下がってしまう可能性があります。

そこで、重複コンテンツと見なされそうなページの中からメインとなるページをあらかじめcanonicalで指定しておくと、クローラーはcanonicalに指定されたページのみをインデックスします。サイト内の優先してほしいページをcanonicalで指定することで、重複コンテンツと見なされることによるペナルティを回避することができます。

ユーザーに親切なサイトになる

canonicalでページを指定すると、正規化されたURLが優先的に検索結果にインデックスされます。そのため、検索でサイト内の同じようなページが検索結果にいくつも出てきてしまうということがなくなり、検索から訪れるユーザーにとって親切なサイトになります。

先ほどのZOZOTOWNのバッグも、検索結果には黒いバッグが優先して表示されました。優先して表示したい項目を指定することで、検索からサイトに訪れるユーザーにとって見やすいサイトになるのです。

「301リダイレクト」とは何が違うのか

「301リダイレクト」とは、指定したURLにアクセスした訪問者を転移させるための転送用コードです。

どちらもURLの正規化によく使われますが、301リダイレクトとcanonicalの大きく異なる点は、301リダイレクトの場合は「転送を指定した元のページの閲覧ができない」という点です。

canonicalはクローラーへの提案に使われるタグなので、canonicalに指定してあるURL以外のページも閲覧することができます。一方、301リダイレクトは転送指定先へと強制的に訪問者を転移させるので、転送元のサイトのコンテンツの閲覧はできません。

複数のよく似たコンテンツを一つのURLで代表して正規化したいときはcanonical、コンテンツごとURLを統合したい場合は301リダイレクトを使用すると良いでしょう。

canonicalタグでの正規化が必要なケース

上ではショップサイトで商品のカラーバリエーションごとにURLがある場合のcanonicalによるURLの正規化について紹介しました。canonicalタグによる正規化が必要な他のケースを紹介して行きます。

「httpsとhttp」「wwwあり・なし」が併存している

Googleの常時SSL化の推奨によって、現在では多くのサイトがhttpsに対応していますが、ドメインの「httpsとhttp」「wwwあり・なし」が併存しているケースが少なくありません。そのような場合、httpsのURLをcanonicalタグによって正規化する必要があります。

スマホサイトとPCサイトでURLが異なる

スマホサイトとデスクトップ向けサイトで同一のコンテンツに対して、それぞれの異なったURLを用意しているウェブサイトがあります。そのようなサイトでは重複コンテンツにならないように、canonicalタグでURLの正規化を行いましょう。

なおモバイルファーストインデックス後は、モバイル版のURLとデスクトップ版のどちらのURLを正規化する必要があるのか疑問に思う方が多いですが、どちらでもかまいません。検索エンジンが自動で処理を行います。

コンテンツが複数のページにまたがる

複数のページにまたがる続き物のコンテンツに、個別ページの他に全てを表示するページ(view all page)がある場合、canonicalを利用することがあります。

以前は複数のページにまたがる続き物のコンテンツには、rel=next/prevタグを利用することで、重要なページを検索結果に表示させることができました。しかし2019年3月21日に、rel=next/prevのサポートが数年前から終了していることをGoogleは発表しており、現在は利用してもGoogleがサポートしていないため、設定する意味がありません。

続き物のコンテンツの中に全てを表示するページがある場合、「全てを表示するページ」をcanonicalタグで正規化することで、他のページで獲得したSEO効果を「全てを表示するページ」に集約し、「全てを表示するページ」が上位表示されやすくなります。

なお全てを表示するページをcanonicalタグで正規化した場合、他の個別ページは検索結果に表示されなくなることに注意しましょう。

rel=next/prevのサポート終了については次の記事で詳しく解説しています。

Googleがrel next/prevのない新しいページネーションのガイドラインを準備中

Googleがrel next/prevのない新しいページネーションのガイドラインを準備中

ABテストなどでコンテンツが類似しているケース

ABテストを行っており、特定の箇所以外が同じコンテンツのページは、重複コンテンツと判断される可能性が高いです。どちらか一方のURLをcanonicalで正規化しておきましょう。

AMP実装ページ

AMPを実装すると、同一のコンテンツに対してAMP用のページと非AMP用のページの2つがサイト内に存在することになります。そのためcanonicalを利用したURLの正規化が必要です。

AMP実装ページとAMP非実装ページにはそれぞれ、次のように記述しましょう。

非AMPページの<head>タグの記述

<link rel=”amphtml” href=”https://www.gc-seo.jp/amp.html“>

AMPページの<head>タグの記述

<link rel=”canonical” href=”https://www.gc-seo.jp/regular.html /“>

なおAMPについては次の記事で詳しく解説しています。

AMPとは何か?AMPの定義と実装方法例を解説

広告用ランディングページ

ウェブサイトとは別に広告用にランディングページ(LP)を作成することがありますが、ランディングページとウェブサイト内のコンテンツが重複することは少なくありません。

その場合、URLの正規化を行う必要があります。noindexを利用する方法もありますが、ランディングページに被リンクを受ける場合を考えて、canonicalを使用するのがおすすめです。

「canonical」の適切な使い

canonicalはURLの正規化に非常に有効なタグですが、使い方を誤ってしまうとSEOに逆効果になってしまうことがあります。

canonicalを適切に使うためには、どのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。

使い方を間違えると逆効果に

canonicalは、headタグ内に記述し、URL指定は一つしか設定することができません。bodyタグに記述したり、いくつかのURLをcanonicalで指定したりしても、URLを正規化する効果はありませんので注意が必要です。

また、このような誤った使い方をすると、重複コンテンツのURLを正規化することができないため、サイトの検索順位に悪影響可能性があります。canonicalタグを使用する際は、タグの使い方をしっかりと確認し、間違いやミスがないか確認しながら使用するようにしましょう。

記述を間違えると検索結果に出なくなる

canonicalタグの記述を間違えると、canonicalタグを間違って指定したページが検索結果に出なくなるため注意が必要です。

たとえばページ1とページ2という内容の異なるページがあったとしましょう。この時ページ2に次のようなcanonicalタグを指定してしまうと、ページ1が正規化されてしまい、ページ2は検索結果に表示されなくなります。

<link rel=”canonical” href=”http://example.com/1.html”>

なお内容が大きく異なるページにcanonicalタグのURLが設定されている場合、Googleはその記述を無視するケースもあります。しかしcanonicalは強いリクエストのため、記述通りにページ1が正規化されて、ページ2が表示されなくなることは多いです。

HTTPSへの移行時に指定するURLを更新する

常時SSL化のためにサイトをHTTPSに移行する際には、rel=”canonical”で指定するURLもhttps://に更新しましょう。

  1. 301リダイレクトを設定し、完全なHTTPSへとサイトを移行後、http://のURLがインデックスからなくなり、https://がインデックスされるようになる。
  2. しかしrel=”canonical”でhttp://のURLを指定したままにしていたため、https://のURLがインデックスからなくなり、http://がインデックされるようになる

http://を指定したままだと、このように、http://のURLがインデックスされたままになり、常時SSL化によるSEO効果を受けられない可能性があります。

ユーザーの利便性を考えて適切に使い分けを

また、canonicalタグよりも301リダイレクトを使用したほうがよい場面もあります。例えば、URLに「www」がついているURLとついていないURLのどちらにアクセスしても同じコンテンツが表示されるサイトがある場合、canonicalでURLを正規化するよりも、301リダイレクトで正規のURLへ転送したほうが便利です。

wwwがついていない方を正規のURLとした場合、wwwがついているURLにアクセスした訪問者を301リダイレクトでwwwなしのURLに転送する、という仕組みにしたほうが、訪問者には親切な仕様になります。

コンテンツの内容が変わらず、サイトのドメインやアドレスだけを丸ごと統合したいという場合は、canonicalタグよりも301リダイレクトを設定したほうが親切になることがあります。ユーザーの利便性を第一に考えてサイトを構築することが大切です。

必要なページを見極める

canonicalタグを使ったページの正規化が必要なページを見極めましょう。重複コンテンツとしてペナルティの原因になる可能性があるページや、SEO的に価値のあるページは積極的にcanonicalタグでURLの正規化を行うべきです。

しかしSEO評価の低いページ同士を正規化しても、検索順位が上がることや、コンバーション率が上昇することはほとんどありません。時間をかけてまでcanonicalタグを利用するべきページを探す必要はないでしょう。

SEO対策は優先順位をつけて、効果の高いものから効率よく行うのが重要です。

まとめ

canonicalタグは、コンテンツの重複や似ているページ情報を統合してくれる非常に便利なタグです。

canonicalタグを有効に利用することで、情報やコンテンツの重複によるペナルティを回避しながら、検索でサイトに訪れるユーザーにとっても親切なサイトを作ることができるようになります。

サイト運営をしていると、どうしても似たようなテーマや商品を取り扱う機会が出てきてしまいます。そのようなときにこそ、canonicalタグの真価が発揮されると考えて良いでしょう。

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