URLパラメータとは?動的URLと静的URLのSEO優位性を比較

SEO対策実例・コラム
2019.10.25
URLパラメータとは?動的URLと静的URLのSEO優位性を比較

Webマーケティングに欠かせないアクセス解析としてはもちろん、ユーザビリティの向上にも効果を発揮するのがURLパラメータの魅力です。ですが、使い方を間違ってしまうとペナルティに繋がり兼ねないのが難点。そこで今回の記事では、URLパラメータの正しい使い方を踏まえたうえで動的URLと静的URLとではどちらがSEOに有利なのか、押えておくべきリスクや回避する方法などについて解説します。

URLパラメータとは?3つのルールと表記例

URLパラメータ(Parameter)とは、Webサイトの情報をサーバー側へ送信する際にURLの末尾に特定の形式で付け加える変数、つまりクエリ文字列のことを指しています。実行させたい内容をプログラムに伝える「指示書」と言った方がイメージしやすいかもしれません。例えば、Googleで「Youtube」を検索した時のURL構成を見てみると、GoogleのURLの末尾に検索した文字列がパラメータとして追加されています。

▼Googleでユーチューブを検索した時のURL構成
https://www.google.com/search?q=youtube

URLパラメータを基本のURLに付け加えることで、ページの表示内容を変更させたりアクセス情報を収集したりできるようになります。ただし、URLパラメータの設定は管理者側が自由に行えますが、正しく指示を実行させるには3つのルールがあることを覚えておきましょう。

  • パラメータ名とパラメータ値はセットになっていなければならない
  • URLの末尾に半角の「?」を追加し、「パラメータ名=パラメータ値」と続ける
  • 複数のパラメータを追加する時は、「&」で区切ってから2つ目を追加する

では例題として、基本のURLとパラメータを追加したURLとでは表記方法がどのように変化するのか見てみましょう。下記の例題にある●●●はパラメータ名を、□□□はパラメータ値を表しています。

【URLパラメータの表記例】
▼基本のURL
https://example.com

▼URLパラメータ付きURL
https://example.com/?●●●=□□□

▼複数のURLパラメータ付きURL
https://example.com/?●●●=□□□&●●●=□□□

「動的URL」と「静的URL」の違い

URLパラメータを大きく分類すると、「動的URL」と「静的URL」の2種類に分けられます。ここからは、具体的なURL構成を参考にしながら種類ごとの目的や特徴などについて順番に見ていきましょう。

動的URLは2種類に分けられる

動的URLには、「アクティブパラメータ」とダミーパラメータと呼ばれる「パッシブパラメータ」の2種類があります。どちらも「?」や「&」などを含めたパラメータが付いているという共通点がある反面、種類によって効果が異なるのが特徴です。表示するページを変化させたいのか、もしくは詳細なアクセス解析を行いたいのか目的に合わせて使い分ける必要があります。

アクティブパラメータ

アクティブパラメータとは、パラメータ名とパラメータ値の組み合わせによって表示するページを変化させたい時に使用する動的パラメータの一種です。そのため、ユーザーのニーズに合わせた色やサイズを表示させたいECサイト、カテゴリーやキーワードに沿ったページを表示させたいブログなどで多用されています。例題として、赤色の商品だけを表示さるケースと赤色で尚且つSサイズの商品だけを表示させるケースのURL構成を見てみましょう。

【アクティブパラメータの構成例】
▼基本のURL
https://example.com

▼赤色を表示させるURL
https://example.com/? Color=red

▼赤色+Sサイズを表示させるURL
https://example.com/? Color=red&size=S

特定のキーワードにマッチしたページを表示させるアクティブパラメータを活用することで、安い商品から順番に表示させたり人気商品を最初に表示させたりと「コンテンツの並び替え」も可能になります。つまりアクティブパラメータには、検索する時間と手間を省いて最短距離でユーザーが求める情報を提供できる効果があるのです。

パッシブパラメータ

アクティブパラメータと同様に、パッシブパラメータにも「?」や「&」を含んでいるパラメータが付いていますが、表示するページは変化しません。にもかかわらず、なぜパラメータを付け加える必要があるのでしょうか?その理由は、パッシブパラメータがユーザーの流入経路や滞在時間などを計測するトラッキング、つまりアクセス情報を収集する目的で使用する動的URLの一種だからです。身近な例としては、Googleアナリティクスのようなアクセス解析ツールのトラッキング用パラメータもパッシブパラメータに含まれます。ここでは、流入元がGoogle検索だった場合とオータムセールの広告からだった場合を比較してみましょう。

【パッシブパラメータの構成例】
▼基本のURL
https://example.com

▼Google検索からの流入
https://example.com/?utm_source=google

▼オータムセールの広告からの流入
https://example.com/?utm_campaign=autumn-sale

上記のようなURLパラメータを利用すると、アクセス解析ツールを使用していても個別のリファラとして表示されます。だからこそ通信の安全性、つまりセキュアが重要視されるにつれてリファラが不明確になってきた、アプリやメルマガといった記録されず「(direct)/(none)」と表示されてしまうリファラも把握したい、という場合にこそ有効な手段だと評価されているのでしょう。

パッシブパラメータがダミーパラメータと呼ばれる理由

パッシブパラメータがダミーパラメータと呼ばれている理由は、パラメータの有無にかかわらず表示されるページが変化しないからです。例えば下記の2種類を比べてみると、上段にはパラメータがなく下段にはパラメータが追加されていますが、どちらも全く同じトップページが表示されます。

【同じトップページが表示されるダミーパラメータの構成例】
https://example.com
https://example.com /?mm=know

「?」の後に動的なページ生成用のパラメータとして認識されない変数「mm」を使用することで、「?」から後の文字列が全て無視されます。その結果、トップページを意味する「?」の前だけを元にコンテンツが表示されるのです。

静的URL

一方、静的URLとは「?」や「&」はもちろんパラメータ自体が付いていないURLを指しており、URLの末尾が「/」もしくは「.html」や「.php」といった拡張子で終わるのが特徴です。そもそもパラメータ付きの静的URLは存在しないため、基本のURLにパラメータが付いている場合は動的URLと、付いていない場合は静的URLと見分けられます。

【静的URLの構成例】
▼基本のURL
https://example.com

▼パラメータを追加した静的URL
https://example.com /product-1/
https://example.com/index.html

SEOに有利なのはどっち?動的URLの疑似静的化は必要?

サイト運営者の間では、動的URLと静的URLとではどちらがSEOに有利なのか、という疑問点がよく議論になります。動的URLの方が有利だと主張する人もいれば、逆に静的URLの方がクローラーに好まれるという考え方から動的URLを静的URLに見せかける「疑似静的化」がSEOに役立つと主張する人も少なくありません。まずは、双方の根拠について比較してみましょう。

静的URLの方がSEOに有利だという根拠

SEOの面では静的URLの方が有利だと主張する根拠として、Googleが公開している2種類のオフィシャル解説が挙げられます。1つ目の根拠となっているSearch Consoleのヘルプページを見てみると、複数のパラメータを含む複雑なURLはクローラーへの負担が大きくインデックスされない可能性があると解説されているのです。

特に複数のパラメータを含む URL など、過度に複雑な URL は、サイト上の同じまたは同様のコンテンツを表す多数の URL を不必要に作成し、クロールの際に問題が生じることがあります。その結果、Googlebot で必要以上に帯域幅を消費したり、サイトのすべてのコンテンツをインデックスに登録できないことがあります。
引用元:Search Consoleヘルプ

次に、2つ目の根拠となっている検索エンジン最適化スターターガイドを見てみましょう。ここでは、構造が複雑なURLよりシンプルで分かりやすいURLの方が、ユーザーにとってもクローラーにとっても好ましいと読み取れる内容になっています。

URLがページの内容と関連する単語を含んでいれば、IDや不可解なパラメータで構成されたURLに比べて、ユーザーと検索エンジンの両方にページについての情報をより多く伝えられます。
引用元:検索エンジン最適化スターターガイド

公開されている2種類のオフィシャル解説から、Googleが求めているのはシンプルなURL構造だと解釈できます。だからこそ、複雑で長くなりがちな動的URLよりも必要な要素だけが過不足なく簡潔に表されている静的URLの方が、SEOに有利だと主張する人が多いのでしょう。

動的URLの方がSEOに有利だという根拠

一方、動的URLの方がSEO的に有利だという意見の根拠となっているのが、最新のSEO情報を求めている人に閲覧されている「Google webmaster Central Blog」の解説です。ここでは、クローラーの性能が進歩していると前置きしたうえで、静的に見せかける疑似静的化よりも動的URLの方が優先されるべきだと解説しています。

静的または静的に見えるURLがサイトのインデックス作成とランク付けに有利であると信じていた多くのウェブマスターに出会いました。これは、検索エンジンがセッションIDまたはソーストラッカーを含むURLのクロールと分析に問題があるという仮定に基づいています。ただし、実際のところ、Googleでは両方の領域で、ある程度の進歩を遂げています。ユーザーがURLを簡単に読むことができるため、静的URLにはクリック率の面でわずかな利点があるかもしれませんが、データベース駆動型Webサイトを使用するという決定は、インデックス付けとランキングの点で大きな不利益を意味しません。検索エンジンに動的URLを提供することは、パラメーターを非表示にして静的に見えるようにすることよりも優先されるべきです。
引用元:Google Webmaster Central Blog

しかも、この記事が掲載されたのは2008年9月ですから、その後もクローラーの性能は向上していると考えられます。だからこそ、ユーザビリティの高さを優先して動的URLを選択している人が多いでしょう。

結論!動的URLと静的URLのSEO優位性に大差はない

確かに、静的URLの方がSEO的に有利と言われていたのは事実ですが、それはクローラーの性能が限定的だった頃の話です。そのため、クローラーの進歩が著しい2008年以降はSEO優位性における動的URLと静的URLの差はほとんどないと解釈できます。

とはいえ、疑似静的化の必要性が否定されているという訳ではありません。まずは、検索エンジン最適化スターターガイドの解説を見てみましょう。

Googleは非常に複雑な構造のURLもクロールすることができます。しかし、サイトのURLをできる限りシンプルにすることで、ユーザーにも検索エンジンにも親切なものになります。そのため動的なURLを静的なURLに書き換える努力をされるウェブマスターもいます。書き換えることに問題はないのですが、これは高度な作業であり不正確に行われてしまった場合は、クロール関連の問題を引き起こす原因となる可能性があることにご注意ください。
検索エンジン最適化スターターガイド

上記の解説を要約すると下記のポイントが見えてきます。つまり、要点を理解したうえで行うなら疑似静的化に挑戦しても問題はありません。既に大量のコンテンツが作成済みなら無理に行う必要はありませんが、新規サイトを作成中という人にとっては試してみる価値はあるでしょう。

  • Googleは構造が複雑なURLでもクロールできる
  • シンプルなURLの方が、ユーザーとクローラーの両方にとって好ましい
  • 動的URLから静的URLへの書き換えに問題はない
  • 疑似静的化には高度な作業が必要なため、注意が必要

URLパラメータの注意点

GoogleではURLにパラメータを付け加えても問題ないという見解を述べています。ですが、中にはURLパラメータによって不具合が生じるケースもあるため下記の注意点について把握しておきましょう。

重複コンテンツが発生しやすくなる

URLパラメータの注意点として代表的なのが、重複コンテンツの増加です。重複コンテンツが多いと質の低いサイトと評価されるため、Googleからペナルティを受け兼ねません。

ところが、URLパラメータには異なるURLでも同じページを表示させられるという性質がある分、結果として重複コンテンツが増えやすいのです。特に注意すべきは、商品の特徴や人気順などでフィルタリングするケースが多いECサイトでしょう。パラメータの順番を変更しただけの異なるURLで同一ページを表示するケースが多ければ多いほど、Googleから重複コンテンツだと認識されてしまう可能性が高いのです。

検索エンジンが混乱するとクローラビリティが低下する

2つ目の注意点としてクローラビリティの低下が挙げられます。長く複雑なURLパラメータは検索エンジンを混乱させやすく、結果としてクローラビリティを低下させてしまうのです。性能が向上しているとは言ってもクローラーはシステマチックに作動するロボットですから、混乱を招く無意味な文字列は避けるべきでしょう。

URLパラメータのリスクを回避する方法4つ

URLパラメータには「重複コンテンツの増加」と「クローラビリティの低下」という代表的な2大リスクがありますが、適切な対処によって未然に回避することも可能です。この段落では、URLパラメータによるリスクを回避する効果的な方法を4つご紹介します。

URLパラメータツールを活用する

既に運営中のサイトであれば、パラメータ処理を制御させるURLパラメータツールを使ってみるのも有効な手段です。特にサーチコンソール(Search Console)は旧Google ウェブマスターツールとして広く知られており、GoogleにクロールさせたいURLとクロールさせたくないURLを管理者側が条件によって指定できるようになるという大きなメリットがあります。

順番が違うだけで同じ内容のコンテンツが多い場合、検索結果に「noindex」を付けたり「rel=”canonical”」を設定する方法もありますが、できるだけ手間をかけずにタイピングミスも防ぎたいという人にはURLパラメータツールがおすすめです。

自動生成ツールを活用する

アクセス解析用のURLパラメータなら、自動生成ツールを活用するのも良いでしょう。GoogleアナリティクスのキャンペーンURLビルダー(Campaign URL Builder)というツールなら、ホームページだけでなくモバイルアプリやメルマガ、FacebookやTwitterといった各種SNSに対してもアクセス解析が可能です。ちなみに、英語表記になっている場合は画面上で右クリックして日本語に翻訳を選択しましょう。

非標準パラメータを避けて「?」を1度だけ使う

クローラーを混乱させないためには、無意味な文字列よりもcategoryやcolorといったシンプルで意味の通じるクエリ文字列を使うべきですが、それ以上に重要なのが標準的なパラメータの使用です。
「?」を何度も使ったり「=」の代わりに非標準パラメータの「:」を使ったりすると、クローラーに意図が正しく伝わりません。SEO対策としては標準パラメータである「?」「=」「&」の3つをそのまま使い、なおかつ「?」の使用を1度に限定した方が安全です。

ページ内リンクの設置場所を最後にする

パラメータはURLの末尾に追加するのが基本ルールですが、例外となるのがページ内リンクと併用する場合です。ページ内リンクはURLの最後尾に設置しなければ作動しません。これはURLパラメータがある場合でも共通のルールですから、基本URL→URLパラメータ→ページ内リンクを表す「#●●●」という順番が正解です。

まとめ

URLパラメータは、ユーザーの要求に沿ってページの表示内容を変更させたり詳細なアクセス情報を収集したりするのに役立つ反面、重複コンテンツが増えたりクローラビリティが低下したりするリスクも軽視できません。URLパラメータのメリットを最大化しつつペナルティを回避するためには、正しい使用方法と適切な対処法を把握しておきましょう。

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