YMYLとは?SEO対策のポイントを徹底解説!
2022.01.31
人間の命に関わる内容を扱う情報は、慎重に発信する必要があります。
このような情報はYMYLと呼ばれるジャンルで、SEO対策がかなり重要なジャンルになります。
では、どのような対策をする必要があるのか見ていきましょう。
YMYLとは?
YMYLとは、Googleの「検索品質評価ガイドライン」の項目の1つで、「Your Money Your Life」の略です。
主に、人間の生命に関わる内容や、金融、幸福などに繋がる情報を指します。
GoogleはYMYLジャンルをどう見ている?
GoogleはYMYLジャンルの情報に関してかなり厳格な評価を下しています。
何故なら、人の将来に大きな影響を与える可能性のある情報だからです。
例えば、病気に関する情報をユーザーが調べていた場合、そこに間違った情報があるとユーザーの将来に大きな影響が出る可能性があります。
このように、1歩間違えば大きな問題になり得る情報を、YMYLジャンルとしGoogleは一般的なSEO基準よりもさらに厳しい基準を定め、検索結果に載る情報の品質を高めようとしています。
Googleの目的は?
Googleは、「Googleがかがげる10の事実」を背景に動いています。
ここからわかるように、Googleが1番大事にしたいのはユーザーの利益です。
そのため、ユーザーにとって利益とされる正しい情報を検索上位に掲載するのは当然のことと言えます。
YMYL対象のジャンル
YMYL対象のジャンルは以下の通りです。
商品、サービスの購入に関するページ、特にオンラインショップの購入に関する情報。
銀行、ローン、投資、保険などに関する情報。
薬剤、病院、医療関係に関する情報。
選挙、政治問題、法律問題などに関する情報。
人種、宗教などのある集団に関する情報。
事件、ビジネス、テクノロジーなど大きな出来事に関する情報。
大学選びや、家選びなど人生において数回もないが、重要な分岐点となる出来事に関する情報。
どのジャンルも競合性が高く、しっかりとしたSEO対策ができなければ上位表示させることは難易度が高いと言えます。
それでは、どのようにしてSEO対策をすれば良いのか見ていきましょう。
YMYLジャンルにおけるSEO対策のポイントとは
先述したYMYLジャンルのコンテンツでSEO対策をする場合、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。
現在のGoogle検索では、YMYLに該当しないジャンルでもSEO対策をしなければ上位表示は難しい場合がありますが、YMYLジャンルに関してはさらに難易度が高くなります。
そのため、意識して常に最新のSEO対策を行わなければいけません。
また、Googleのアルゴリズムは日々変化しているため、情報収集も欠かせません。
具体的にはどのような対策をするべきなのか確認してみましょう。
サイト全体を充実させる
コンテンツを充実させることはもちろんですが、サイト全体の情報を充実させることも大切です。
コンテンツを誰が発信しているのか、誰が監修しているのか、どこの企業が管理しているのか、などの情報は重要視されています。
これらの項目は、Googleの「検索品質評価ガイドライン」に掲載されているE-A-Tが重要になってきます。
E-A-Tとは「Expertise/Authoritativeness/Trustworthiness」のことで、それぞれ以下の意味を持ちます。
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustwortiness:信頼性
これらの項目は「検索品質評価ガイドライン」で「ページ品質評価の最重要項目」と書かれているため、YMYLジャンルのSEO対策は、E-A-Tを意識することが不可欠です。
E-A-Tに関しては、以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
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コンテンツの正確性を高める
YMYLに該当しないコンテンツももちろんではありますが、YMYLジャンルでは特に正確性が求められます。
個人の知識だけでコンテンツを作成すると、偏った内容になる可能性もあるため、専門性の高い方から監修を受けるサイトもあるようです。
著者情報は重要
コンテンツを作成した人は誰なのか、何をしている人なのか、といった項目は、ユーザーにとっても気になる点です。
信頼性のあるサイトを目指すには、著者情報を充実させることが重要です。
具体的には、著者毎のプロフィールページを作成したり、SNSの情報を公開したりすることで信頼性を高めることができます。
公的機関の情報を参考にする
YMYLジャンルでは、実験のデータや、研究論文などの専門性、正確性の高い情報を参考にすることが良いでしょう。
一般的なコラム、記事などでは、著者の感想を執筆することがありますが、YMYLジャンルでは正確な情報を発信することが第一です。
問い合わせフォームや利用規約を掲載する
先ほど紹介したE-A-Tに関係しますが、YMYLジャンルでは専門性や権威性が重要になるため、ユーザーには難しい内容を載せることも多々あると思われます。
そこで問い合わせフォームがあると、ユーザーが聞きたい情報を聞けるようになるためユーザービリティの向上に繋がります。
また、掲載している情報が古かった場合にユーザーから指摘できるようになるため、運営者にとっても役に立つことがあります。
常に情報を更新する
ユーザーは常に最新の情報を求めています。
そのため、一度作成したコンテンツでも常に最新情報に更新することをオススメします。
また、Googleは、更新性のあるサイトを評価するため、SEO対策としても効果的です。
非YMYLジャンルと混ぜない
YMYLジャンルのような慎重に扱わなければならない領域と、非YMYLジャンルの内容が同じサイト内に混合しているとGoogleはサイト全体がどのような情報を発信しているのか判断しづらくなるようです。
これは、2021年9月にGoogleのJohn Mueller氏が発言されていました。
サイトのテーマはある程度一貫性のあるものにしなければ、評価が安定しないということでしょう。
Googleマイビジネスに登録する
店舗を運営されている企業であれば、Googleマイビジネスに登録するのも手です。
Googleマイビジネスとは、Googleが公式に提供しているサービスです。
Googleマップ上で店舗の画像を掲載することができ、特典や営業時間などを表示させることができるサービスです。
登録する段階でGoogleから認証を受けなければいけないため、掲載するだけでも信頼性が高まります。
また、口コミ機能もあるため、ユーザーの意見を聞きやすく返信することで良い印象も与えられるでしょう。
何故YMYLは重要視されるようになったのか
YMYLは、2013年の「検索品質評価ガイドライン」より記載されていました。
ただ、当時は明確にジャンルが分かれていたわけではなく、現在よりも重要視されていませんでした。
Googleの精度が高くなった
2000年代のGoogle検索では、サイトの評価を正確にできておらず被リンクSEO時代とも呼ばれていました。
つまり、被リンクをたくさん設置するだけで順位が上がるようになり、少し意識するだけで簡単に評価される時代でした。
しかし、2010年代からはGoogle検索の精度が高くなり、簡単なSEO対策だけでは順位が上がらなくなりました。
そのため、最新のSEO情報を収集し、SEO対策を行う必要があります。
Googleのアップデート
Googleは定期的に検索アルゴリズムをアップデートしています。
このアップデートによって、信憑性の高い有益な情報を検索結果上位に上げ、検索意図にマッチしていないサイトやスパムなどは下がってきました。
YMYLジャンルは、特に厳しく評価されるため、意識する必要があります。
過去の例を挙げると、
2017年12月には、健康アップデートというものが行われました。
このアップデートは、医療や健康に関する情報に対して評価基準を変えるというもので、実際にアップデート後は多くのサイトが順位変動し、専門的なサイトが上位に表示されるようになりました。
まとめ
YMYLジャンルのSEO対策は、かなり重要で慎重に行わなければいけません。
E-A-Tが特に求められるジャンルですので、コンテンツの質は常に向上させていくようにしましょう。
今後もGoogleのアップデートによって、大きく影響を受けるジャンルだと予想されます。そのため、常に情報収集を行い、最新のSEO対策ができるようにしていきましょう。
また、Googleが一番重要視しているのはユーザーの利便性ということを忘れないようにしましょう。
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