SEO対策で更新頻度は重要?
2020.04.21
SEO効果を高めるためには、更新頻度が重要だという噂を聞いたことがある方は多いでしょう。しかし更新頻度を高めることに、直接的なSEO効果はありません。
このページでは、更新頻度とSEO効果の関係と、SEO効果のある更新方法を紹介します。
更新頻度によるSEO効果について
更新頻度を高めることによる「直接的な」SEO効果はありません。更新頻度を高めることを目的に毎日1記事投稿したからといって、サイトの検索順位が上がることはないでしょう。
しかし更新頻度を高めることで「間接的な」SEO効果は期待できます。質の高いコンテンツを追加したり、既存のページの質を高めることで、高品質なコンテンツが増え、結果的にSEO評価が高くなる仕組みです。
サイトの更新頻度を増やすなら「記事の品質を保ったままで、どれくらい更新頻度を増やせるのか」を考え、記事の質が落ちないように注意していただくことをおすすめします。
更新頻度を高めてもSEO効果はない
更新頻度を高めるために、「直接的」な効果はないため、更新頻度のみを考慮した以下のような施策を行ってもSEO効果はありません。
- 低品質なコンテンツを大量に投稿する
- 既存のコンテンツと類似した記事を投稿する
- 既存の記事の投稿日など、更新日時だけ更新する
- 既存コンテンツに少しだけ文章を加えて更新する
厳密には検索クエリによっては、QDF(Query Deserves Freshness)アルゴリズムによって、一時的に検索順位が上がるかもしれません。しかしQDFアルゴリズムで上がった記事は、時間が経てば検索順位が下がります。
また低品質なコンテンツを大量に投稿すると、サイトの評価が下がることが考えられます。
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コンテンツの質を高めればSEO効果がある
更新頻度を増やすことでコンテンツの質が高まれば、SEO効果が期待できます。
- 古い記事に、ユーザーが求めている最新の情報を追加する
- 質の高い記事を定期的に更新する
- 質の低い記事をリライト・他の記事と結合をして質を高める
上記のような方法で更新頻度を高めれば、結果的にコンテンツの質が高まり、サイトの評価が上がることが期待できます。コンテンツの質を高めながら更新する方法は、この後詳しく解説します。
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古いコンテンツは評価が落ちていく
古いコンテンツは評価が落ちていくことに注意しましょう。古い記事は誤った(現在の環境にそぐわない)情報をユーザーに与えてしまう可能性があります。
そのためQDFアルゴリズムが適用されるような、最新の情報が求められるクエリではなくても、時間の経過とともに検索順位が下がってしまうことが多いです。
既存の記事の検索順位が下がらないよう、定期的に記事を更新することをおすすめします。
SEO効果を得られるコンテンツの質を高める更新方法
SEO効果を得られるコンテンツの質を高める既存ページの更新方法を3つ紹介します。
- 低品質なページのリライト
- 低品質なページの削除
- 類似ページの統合
それぞれ解説していきます。
低品質なページのリライト
低品質なページをリライトするには、まずはリライトするページを見つけましょう。下記の条件のいずれかに当てはまれば、リライトする価値があります。
- 検索順位が11位以下
- 検索順位が下がってきている
- アクセスがほとんどない
- ページ滞在時間が短い
リライトする際には、競合サイトと自分のページと比較しましょう。
他のページに載っており、自分のページに載っていない情報があれば、追加します。また他のページには載っていないユーザーの検索意図と異なる無駄な情報が自分のページにあれば、削除してください。
他の記事に載っている情報は網羅しているものの、オリジナリティーがない場合もあります。
ドメインパワーが高いサイトであれば、オリジナリティーがなくても上位表示できるケースは多いです。しかしドメインパワーが検索上位のサイトより劣っている場合は、検索上位に記載されている情報を網羅しただけでは、検索順位で勝つことはできません。
どうすれば他の記事にはないプラスαの価値を、ユーザーに提供できるのかを考えることが重要です。
たとえば競合サイトの記事に、図表がなくてわかりにくければ、図表を利用してわかりやすく説明しても良いでしょう。また抽象的な内容が中心の検索クエリであれば、実際に事例を紹介することで、ユーザーにとってよりわかりやすいコンテンツを作成可能です。
ページのリライトについては、次の記事で詳しく解説しているので、参考にしつつリライトを行なっていただくことをおすすめします。
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ヒートマップでコンテンツを削除
リライトの一環として、ヒートマップを利用して不要なコンテンツを削除しましょう。ヒートマップを利用すると、ページ内のどこの箇所がよく読まれているのかを確認できます。
ユーザーに読まれていない部分はユーザーが求めていない情報の可能性が高いです。ユーザーに読まれていない箇所は、検索意図にあったコンテンツに変更するか削除してしまうことをおすすめします。
またページの滞在時間が短い場合、記事の中で特に読まれている箇所を、ページの上部に持っていけば、改善できるケースもあります。
同様にヒートマップを確認し、コンバーション地点までユーザーが到達していないことがわかれば、コンバーション地点を少し上部に持っていけば売上アップにつながります。
低品質なページの削除
低品質なページはリライトするだけでなく、削除することをおすすめすることもあります。
基本的にはページは削除するべきではなく、可能であればリライトによって品質改善を行うのがおすすめです。
しかし品質の非常に低いページが多数存在する場合には、まとめて削除してしまうことで、残りのページの検索順位が上がることがあります。
- 月間のページビューが30以下の場合
- 検索表示回数が多いキーワードで認識されていない
上記のようなページは削除の対象です。
なお以前は削除する以外にもnoindex設定を行うという方法がありました。しかし2019年9月からはnoindexが無効になりました。削除してしまうかrobots.txtを利用する必要があります。
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類似ページを統合
テーマが類似したページを統合しましょう。以下のコンテンツは統合の対象です。
- 重複コンテンツを含むページ
- 類似キーワードについて書かれているページ
- 同様の検索クエリから流入しているページ
統合する際には、それぞれにページに貼られている被リンクの数を確認して、被リンクが少ないページのコンテンツを被リンクが多いページに移行しましょう。
その後、コンテンツの統合によって存在しなくなったURLを、301リダイレクトで統合先のURLに転送します。301リダイレクトを利用することで、評価を統合先のページに引き継ぐことができます。
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まとめ
「今まで上位表示できていたのに、新規サイトに順位を抜かされてしまった」というご相談をいただくことは多いです。運営者様の多くは、一度ページが上位表示されると満足してしまい、更新をしません。
一方で新しいサイト運営者はモチベーションが高く、記事の質にも最新の注意を払い、上位表示されている競合のページよりも、ユーザーに役立つページを作成しようとします。その結果、コンテンツの質で、既存のサイトが新しいサイトに負けてしまうことが多いです。
更新頻度を高めることよる直接的なSEO効果はありませんが、ここまでみてきたように適切に更新することで、サイトの評価を高めることができます。サイトの更新ができていないという方は、サイトの更新を検討していただくことをおすすめします。
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