SEOとリスティングの共通点と違いとは?メリットとデメリットを解説

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2020.06.05
SEOとリスティングの共通点と違いとは?メリットとデメリットを解説

リスティング広告、という言葉を聞いたことがあるでしょうか。SEOにある程度詳しい知識のある人でしたらピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。

リスティング広告とは、Googleなどの検索エンジンで検索を行った際に、検索結果ページの上部と下部に表示される広告のことです。検索したキーワードに関連したサイトや、キーワードの内容に近いサイトの広告が表示されています。

では、そのリスティング広告はSEOと比較してどのような違いがあるのでしょうか。今回は、SEOとリスティングの共通点と相違点、それぞれのメリットとデメリットを解説します。このページを読むことで、ご自身が行うべきなのは、SEO対策なのかリスティングなのかの判断材料になればと思います。

SEOもリスティングも検索エンジンを利用して集客する

SEOとリスティング広告はどちらも、検索エンジンを利用して集客するという点では同じです。

SEOではGoogleなどの検索エンジンに評価されるサイトを作成し、高い評価を受けることで上位表示を目指します。クリックされても費用はかからず、広く自分のサイトを知ってもらうことができます。また、一度上位表示されれば、適切にサイトを管理している限りは順位を維持できることが多いです。

一方リスティング広告では、広告費用をGoogleなどの媒体に支払うことで、通常の検索結果とは別に下記画像のように広告として表示されます。広告がクリックされれば費用がかかりますが、検索結果よりも目立つページ上部に表示されることもあり、短期間で一定の成果を見込めることが長所です。

リスティングのSEOに対するメリット

リスティング広告がSEOよりも優れている点は以下の4点です。

  • 短時間で成果が出る
  • 中長期的で手間がかからない
  • 情報を欲しがっているユーザーに効果的にアプローチできる
  • キーワード単位で広告を作れる

短時間で成果が出る

リスティング広告は広告予算を設定して出稿したその日から検索結果に表示することができます。そのため、出稿を開始した日から、広告経由の利益を獲得することも可能です。また、業種別の平均CVR(コンバーション率)と平均CTR(クリック率)と、リスティング広告を出稿するキーワードの検索ボリュームを活用すれば、おおよそのアクセス数を予想することもできます。

業種 検索連動型
平均CVR
検索連動型
平均CTR
権利団体 1.96% 4.41%
自動車 6.03% 4.00%
BtoB 3.04% 2.41%
コンシューマーサービス 6.64% 2.41%
出会い系
サービス
9.64% 6.05%
Eコマース 2.81% 2.69%
教育 3.39% 3.78%
人材・
採用サービス
5.13% 2.42%
金融・
保険サービス
5.10% 2.91%
健康・
医療サービス
3.36% 3.27%
日用品 2.70% 2.44%
工業サービス 3.37% 2.61%
法務 6.98% 2.93%
不動産 2.47% 3.71%
テクノロジー 2.92% 2.09%
旅行・おもてなしサービス 3.55% 4.68%

参照:WordStream https://www.wordstream.com/blog/ws/2016/02/29/google-adwords-industry-benchmarks

一定期間に確実に成果を出したい方や、サイト経由の売上高をある程度予想したいという方は、リスティング広告を使うことをおすすめいたします。

中長期で手間がかからない

リスティング広告を出稿する際に準備しなければならないこと、対応すべきことはたくさんあります。以下の4つは、主な対応項目ですが、多くのやるべき詳細があります。

  • 広告文・ランディングページ等の作成
  • 広告予算の決定
  • 実際の運用(もしくは利用する広告運用代行業者の決定)
  • リスティング広告の効果検証

しかし、新規サイトを作成して上位表示を狙うSEO対策に比べれば、リスティング広告は対策をする範囲が絞られています。SEO対策を自社で行う人員を割けないという場合には、対策範囲が絞られることは大きなメリットになり得ます。

情報を欲しがっているユーザーに直接アプローチできる

リスティング広告でサイトに誘導されてくるユーザーは、当然ですがそのキーワードを検索エンジンで検索しています。このキーワードについて知りたい、情報を集めたいと思っているユーザーがリスティング広告の主なターゲット層になるということです。

設定したキーワードに対して強い関心を持っている人に効率的なアプローチができるようになり、確度の高いユーザーを直接引き寄せることができる、ということは、売り上げの貢献にも繋がりやすいということです。

キーワード単位で広告を作れる

リスティング広告は、キーワードごとに広告を設定することができます。例えば、あなたが東京の上野でカレー屋さんを経営しているとしましょう。

「カレー」というキーワードは競争率が高すぎて予算的に難しいですが、「上野」「カレー屋」というキーワードならなんとか広告が出せそうです。お店の名物のチキンカレーを売り出したい場合は、「チキンカレー」というキーワードを入れても良いでしょう。このように、予算にあったキーワードや、ちょっとニッチなキーワードに対して広告を設定することで、上野のカレー屋さんを探している人や、おいしいチキンカレーが食べたいと思っている人に、ピンポイントで自分の店の宣伝をすることができるようになります。

また、リスティング広告はキーワード単位でに広告を停止するのも簡単です。予想していたよりこのキーワードはアクセスに繋がらないな、と思ったらすぐに取りやめられるのも、リスティング広告ならではのメリットと言えるでしょう。

リスティング広告のSEOに対するデメリット

リスティング広告は、以下の4点がデメリットと言えます。

  • 広告費がかかる
  • 費用が掛け捨てになる
  • 広く認知されたい場合は効果がない

広告費がかかる

リスティング広告には費用がかかり、業種によってはかなり高額です。下の表は業種別の平均CPC(クリック単価)をまとめたものです。

業種 検索連動型
平均CPC
ディスプレイ
平均CPC
権利団体 157円 68円
自動車 270円 63円
BtoB 366円 86円
コンシューマーサービス 704円 89円
出会い系
サービス
305円 163円
Eコマース 127円 49円
教育 264円 51円
人材・
採用サービス
224円 85円
金融・
保険サービス
378円 94円
健康・
医療サービス
288円 69円
日用品 323円 66円
工業サービス 281円 59円
法務 742円 79円
不動産 260円 82円
テクノロジー 418円 56円
旅行・おもてなしサービス 168円 48円

参照:WordStream https://www.wordstream.com/blog/ws/2016/02/29/google-adwords-industry-benchmarks

クリック率が高い検索連動型のCPCは人気業種では、700円以上と、高いのがお分かりいただけると思います。

費用が掛け捨てになる

上で紹介したような高額なクリック単価を払っても、実際にユーザーが問い合わせや商品の購入に至らなかった場合は、基本的にその費用は掛け捨てになってしまうというリスクがあります。

広く認知されたい場合はあまり効果がない

先ほど、キーワード単位で広告を出せるため、そのキーワードの情報を求めているユーザーに見てもらいやすい、という点をメリットに挙げました。

デメリットはその逆で、キーワードを検索していないユーザーにも広くサイトを認知されたい、という場合にはリスティング広告での宣伝は不向きです。

リスティングはキーワードを指定して広告を出稿するので、関連性のないキーワードで検索しているユーザーに対し「偶然出てきた」、というようなことはありません。そのキーワードを検索してきたユーザーにのみ訴求力を発揮するものである、と考えておきましょう。

効果を上げ続けるには手間がかかる

リスティングはSEOと比較すると対策することは少なくて済みますが、継続して効果を上げ続けていくには効果的に広告を出稿するための詳細な設定を工夫する必要があります。

リスティング広告は、単語あたりの広告の単価や、広告に表示される文章など、細かい設定を自分で指定することができます。単純にクリック単価を設定するだけでもある程度の効果は見込めるかもしれませんが、効果を上げ続けていくためには広告文やランディングページの地道なメンテナンスや細かい配信設定などの手間も必要です。

例えばアクセスの少ないキーワードはやめて、よりアクセスの多いキーワードに広告費を回したり、思ったよりアクセス数が稼げない場合は広告文を変えてみたりと、カスタム性が高い分色々なことに気を配らなければ、効果的に売り上げを上げ続けることはできません。

SEOよりも対策する範囲が限られているとはいえ、リスティング広告は「やりっぱなしでもどんどん売り上げが入ってくる魔法のツール」ではないことを十分理解しておきましょう。

SEOのリスティングに対するメリット

SEOがリスティング広告よりも優れているのは、以下の3点です。

  • 直接的な費用がかからない
  • 上位表示が維持される
  • CTRが高い

直接的な費用がかからない

SEOでサイトを上位表示するのに、直接的な費用はかかりません。当然サイトを作成する際にはサーバー代やドメイン代などはかかります。しかしインハウス(自社)でサイトの記事を作成し、SEO対策を行えばかかる費用は担当者の人件費のみです。

なお弊社のようなSEO会社にSEO対策をご依頼いただく場合には、費用がかかりますが、かかった費用は掛け捨てにならず、サイトの価値として積み立てられていきます。

中長期的にサイトの価値を上げたいと思うのであれば、SEOでサイトそのものの価値を高める努力が必要になってきます。

上位表示が維持される

SEO対策により上位表示に成功すれば、定期的にページを更新し、サイトの管理を怠らなければ、上位を維持できるケースが多いです。そのため、サイトを適切に運営していれば、リスティングと違って常に多くの人に見てもらうことができるため、サイトの知名度もだんだんと上がっていくことでしょう。

ただ近年はGoogleのアルゴリズムの変更により、ブラックハットSEOなどを行なっている場合には、検索上位からペナルティーで圏外に飛ばされることもあります。ブラックハットの現状と、おすすめのSEO施策については、以下の記事を参照ください。

SEOのブラックハットとはどんな施策?ペナルティは?効果はあるの?

CTRが高い

以下は検索順位別の平均CTRです。

検索順位 平均CTR
1位 21.20%
2位 10.65%
3位 7.57%
4位 4.66%
5位 3.42%
6位 2.56%
7位 2.69%
8位 1.74%
9位 1.74%
10位 1.64%

参照:INTERNET MARKETING NINJAShttps://www.internetmarketingninjas.com/blog/google/announcing-2017-click-rate-study/

CTR(クリック率)とは、そのサイトや広告がどれくらいの確率でクリックされているか、を表したものです。以下の式で確率を求めることができます。

CTR = クリック数 ÷ 表示回数

リスティングにより表示される広告は上部で示した画像の通り、「広告」と表示されます。広告を嫌うユーザーはクリックしないため、通常の検索結果よりも平均CTRは低くなることが多いです。一方、SEO対策により上位表示することができれば、CTRが高く、より多くのアクセスを獲得することができます。

SEOのリスティングに対するデメリット

SEOがリスティング広告に劣っているのは、対策の開始から効果が出るまでに時間がかかり、中長期の対策が必須だということです。

中長期の対策が必須

SEO対策を始めてすぐに結果が出ることは少ないです。コンテンツの作成やサイト設計など、時間をかけて行う必要があります。なお、オールドドメインを利用したり、SNSなどの検索エンジン以外を経由したサイトのアクセスを増やしたり、他サイトからリンクを獲得し、クロールされやすくすることで、SEO対策の成果を早く出すことは可能です。

リスティングとSEOの選び方

ここまで紹介してきた、リスティングとSEOのメリットとデメリットをまとめたのが、次の表です。

種類 SEO リスティング
メリット コストの低さ
持続性の高さ
CTRの高さ
即効性の高さ
手間の少なさ
情報を欲しがっているユーザーに効果的にアプローチできる
キーワード単位で広告を作れる
デメリット 対策にかかる期間の長さ コストの高さ
コストが掛け捨て
広く認知されたい場合はあまり効果がない
効果を上げ続けるには手間がかかる

これらのメリットとデメリットをもとに、ケース別にSEOとリスティングのどちらを選ぶべきなのかを紹介します。

短期的に成果を出したいならリスティング

短期的に成果を出す必要がある場合は、リスティング広告を利用することをおすすめいたします。リスティング広告であれば場合によっては、即日で利益を出すことも可能です。一方SEOはいつ成果が出るか事前に正確に予測するのが難しいため、短期的に成果を出したい方には向きません。

中長期的な成果を出したいならSEO

手間をかけてでも、中長期的に安定した成果を出したいのであればSEOをおすすめします。良質なコンテンツを作成し、自然リンク(ナチュラルリンク)を獲得することにより、Googleから高い評価を得ることができれば、長期間上位表示し、利益を得続けることが可能です。

リスティングとSEOの併用も効果的

リスティング広告とSEOの併用も効果的です。SEO対策を行いつつ、リスティング広告を利用し、アクセスを集めるとともに、自然リンクとサイテーションを獲得し、サイトの評価を高めるという方法です。

サイテーションとは、「引用」「言及」という意味です。サイトに直接リンクを貼らずに、SNSなどでサイトの名前や店舗の名前を言及されることを「サイテーション」と呼んでいます。実は、リンクを貼られずに言及されるだけでも、SEOに効果があるのではないか、と言われています。

サイトの内容を充実させれば、自然リンクやサイテーションを獲得する機会は増えていきます。すると、徐々にですがサイトの評価が上がっていきます。そこにリスティング広告を組み合わせることで、キーワード検索でサイトを見つけてもらいやすくする、というような合わせ技でサイトを運営していけば、サイトの評価は次第に高くなり、検索順位も上がっていきます。

※サイテーションについては以下ページにもっと詳しくまとめてあるのでご確認ください。

SEO対策のトレンドとは?【2019年最新版】初心者でも5分で理解できる

まとめ

リスティング広告にもSEOにも、検索エンジンを利用して集客するという共通点があるものの、それぞれに長所と短所がありました。リスティング広告とSEOのどちらを利用するかは、どのようなメリットが欲しいかという部分を比較して考えるとよいでしょう。また、リスティングとSEOを併用して使うのも効果的です。

また、SEO対策は複雑です。この記事を読みSEO対策を行おうという方も、正しい方法を理解していないと、割いたリソースが無駄になってしまう可能性があります。無駄を減らすためにも、SEO対策の際には、次の記事をお役立てください。

SEO対策とは?検索で上位表示されるため知っておくべき基本と仕組み

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