ロングテールSEOを効果的に行う方法とは?
2021.05.07
需要が小さいキーワードの事を指す「ロングテールSEO」。需要が小さいキーワードに絞って流入を狙うこの戦略は、高い人気がある手法の一つでもあります。しかし計画的にコンテンツを作成しないと、全く効果が出ないものであり難しい一面もあります。そこで今回は、ロングテールSEOのメリットや有効に活用するための方法をご紹介します。
ロングテールSEOとは?
ロングテールSEOという言葉をご存じでしょうか。
あまり聞き馴染みがない人もいると思いますが、ロングテールSEOとは複数の検索ワード(複合キーワードやテールキーワードとも言う)を組み合わせて検索ボリュームの少ないキーワードで検索をするユーザーに向けてコンテンツなどを作成し、検索上位への表示を目指す手法です。
そのため単体のコンテンツでは流入数はそれほど稼げませんが、上位化する難易度は単体キーワード(ビッグキーワード)よりも低く、コンテンツを多数作成することで最終的に多くの流入者を獲得することができます。
狙うキーワードの検索ボリュームは、サイト管理者によってまちまちですが、基本的には検索ボリューム1000以下を狙うことが多いと思います。
また、単体キーワードで検索するよりユーザーよりも、複合キーワードで検索するユーザーの検索意図の方が予想しやすく、より質の高いコンテンツを作りやすいといった利点もあります。
▼キーワード例
SEO・・・SEOの何について知りたいのか予測が難しい
SEO 内部対策・・・SEO対策の中のサイト内部の対策項目について調べていると予測できる
ロングテールSEOのメリット
ロングテールSEOの必要性や重要性をご紹介しましたが、ここからは具体的なメリットについてお話していきます。
コンバージョン率が高い
複数のキーワードから検索をしている人は、そのキーワードに対しての知識があり、より詳しい内容を知りたいと思っている人です。
また、複合キーワードによってはユーザーが具体的な行動を起こす手前のキーワードもあります。
例えば、「大阪 居酒屋 個室」などのキーワードだと、大阪で個室のある居酒屋を探していると予測できますよね。
そのようなユーザーに向けて、大阪の個室のある居酒屋を紹介したコンテンツを作成すれば、そのページに訪れたユーザーが予約をしてくれる可能性が高くなるのです。
そのためロングテールキーワードから流入してきた場合、ある程度の目的を持って検索しているので、コンバージョン率上昇に繋がります。
ただ、注意点としてコンバージョンに繋がりやすいロングテールキーワードは競合性が高い傾向にありますので、ロングテールキーワードの中では上位化の難易度は少し上がる点に注意してください。
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ニーズにフィットしたコンテンツが作りやすい
上の章でも解説しましたが、キーワードが単語のみのであると、ユーザーがどのような目的で検索していたのかを正確に把握するのが難しい場合があります。しかしロングテールキーワードであれば、検索意図を読み取ることができますので、よりユーザーのニーズにフィットしたコンテンツの作成をすることが可能となります。
近年のSEO施策において、上位化を狙うにはコンテンツの品質は最重要項目となります。
そのため、高品質なコンテンツを作成するためには大前提として検索ユーザーのニーズに答えなくてはなりません。
そのため、ニーズにフィットしたコンテンツを作りやすいロングテールSEO対策を行うことは効果的となります。
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競合サイトの少なさ
また複数の検索キーワードで検索されることの多いロングテールSEOでは、競合サイトがビッグキーワードに比べ少ない傾向にあります。
そのため、上記で挙げたユーザーのニーズにフィットしたコンテンツを作成することができれば、それだけでも上位化する可能性があるため、特にサイト立ち上げ当初などのサイト自体の評価がまだそれほど良くない段階でも上位化を狙うことができます。
コストがかからない
また、ロングテールSEOは自社内でも対策することが難しくありません。
もちろんそのためには、コンテンツを作成する時間の確保などが必要とはなりますが、検索ユーザーのニーズを掴みやすいキーワードでコンテンツを作成するため、外注などをしなくても充分に対策を行うことができます。
むしろ、専門的なサービスを扱っている場合であればあるほど、自社内で実際にその業界に携わっている方がコンテンツを作成する方がよりニーズにマッチしたコンテンツとなりやすいため、是非挑戦してみてください。
上位化することができれば長期間の流入が見込める
ロングテールSEOの手法としましては、ボリュームの小さいキーワードを狙ったコンテンツを多数作成し上位化をめざします。
そのため、1つのコンテンツで流入数を稼ぐのではなく、多くのコンテンツから流入数を稼ぐ手法となるため、仮に順位変動などでいくつかのコンテンツの順位が下落したとしても、1つのコンテンツから得られる流入数はそれほど多くないため、その分ダメージもそれほど大きくありません。
また、ニーズが明確で、かつ競合サイトの少ないロングテールキーワードではそれほど順位変動も起こらないため、1度上位化することができれば、長期間の流入を稼げる可能性が高い点もロングテールSEOのメリットと言えます。
ビッグキーワードでも上位化を狙えるサイトになる
ビッグキーワードで上位化を狙うにあたって必要となる要素としては、コンテンツの質はもちろんですが、それ以外にサイト自体の評価もある程度重要となります。
ですが、サイト立ち上げ当初などではまだ評価がされておらずなかなかビッグキーワードでの上位化は難しい傾向にあります。
そういった場合に、上位化を狙いやすいロングテールSEO対策を行い、上位化するコンテンツを増やすことで、結果としてサイト自体の評価も上がりビッグキーワードでも上位化を狙いやすいサイトとなります。
この点を踏まえても、SEO対策で効果的な流入数を稼ぐためにはロングテールSEO対策を行うことは必須と言えます。
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ロングテールSEOのデメリット
ロングテールSEOのメリットについて、コスト面や有効性などをご紹介しましたが、メリットがあればデメリットがあります。そこでここからは、ロングテールSEOのデメリットについてお話していきます。
検索ボリュームの少なさ
ロングテールSEOのメリットでは、検索ボリュームが少ないことが検索表示上位にするメリットになると解説しましたが、この検索ボリュームの少なさはデメリットにもなります。検索ボリュームが少ないということは、一度に大きな流入を期待できないということになります。そのため記事単体ではなく、WEBサイト全体の効果を見ることを忘れてはいけません。
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コンテンツの数が多くなる
ロングテールSEOではコンテンツの数が多くなる傾向にあります。
いくら競合数の少ないキーワードを選びコンテンツを作成したとしても、全てのコンテンツが上位化するわけではありません。
そのようなコンテンツは、リライトなど修正を行い上位化を狙っていくわけですが、コンテンツ数が多くなればなるほど管理が大変になってしまいます。
また、コンテンツ数が多くなってくると同じ様なテーマで記載したコンテンツが複数できてしまう可能性もあります。
内容が重複しているコンテンツがある場合、Googleからの評価が分散してしまい、結果順位に下落や思うような順位がつかないなどの問題に繋がる可能性もありますので、しっかりと結果を残すためにも、専任の管理者を決めるなどの対策を行い管理体制を整えた上でロングテールSEO対策を行いましょう。
成果が見えるまでの時間が長い
また、ロングテールSEOでは検索ボリュームが少ないため、一度に大きな流入を見込めません。そのため、すぐに成果を確認することが出来ないことがほとんどです。検索ボリュームの少ないニッチなキーワードを狙い、コンテンツを大量に作成していく必要がある手法がロングテールSEOです。コンテンツの管理・制作体制を整えて、長期的な目で政策を進めていく事が重要です。
ロングテールSEOの方法
ロングテールSEOのメリット・デメリットについては、ご理解いただけたかと思います。現在このロングテールSEOは、多くの企業でも取り入れているメジャーの方法であり、一定の効果も見込めるのでぜひ取り入れていただきたい対策の一つです。ですのでここからは、ロングテールSEOの具体的な方法についてご紹介します。
キーワードを決める
まずは、軸になるビックワードを決めます。軸のキーワードが決まったら、コンテンツのテーマに合う、キーワードをピックアップして決めます。その際には、Googleのキーワードプランナーなどのツールを使用して、検索ボリュームを確認しましょう。
検索ボリュームは、低めを選択するとよいでしょう。目安は月間で1000以下あたりが競合が少ないと言われています。
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コンテンツの設計
キーワードが決まったら、次にそのキーワードから、求められているユーザーニーズを読み取ったコンテンツを設計します。この際には、無理にキーワードを使うのではなくあくまでもユーザーの検索ニーズを考えたコンテンツを設計することが重要です。
また、コンテンツの設計をする際は、1キーワードにつき1コンテンツを意識しコンテンツの設計を行いましょう。
そうすることで、より正確にGoogleにコンテンツのテーマ・方向性を伝えることができ正しく評価されやすくなります。
コンテンツ作成
コンテンツの設計が出来たら、いよいよコンテンツの作成に移ります。コンテンツ作成の際には、無駄な長文や内容の薄いものではなく、ユーザーにとって有益と感じる内容を落とし込むことが重要です。
サジェストなどの関連キーワードと合わせて、ユーザーの検索ニーズを網羅した記事作成を目指しましょう。
コンテンツの管理
コンテンツが完成しても、終わりということはありません。
アクセス解析ツールを利用して、反響を確認しましょう。
そしてブラッシュアップしながら、より流入数獲得を目指せるコンテンツにしていきます。
コンテンツ作成がゴールというわけではなく、これを繰り返しながら長期的に取り組む施策がロングテールSEOだということを理解しておきましょう。
まとめ
今回はロングテールSEOについて解説してきました。
ロングテールSEOは、たくさんの企業で取り入れられているメジャーのSEO対策の一つとなっています。
しかし短期的なものではなく、長期的な戦略となっているので、すぐに効果を感じる事ができないというデメリットがありました。
ですがコンバージョン率の高さや、コストの面でメリットに感じやすく、始めやすいSEO対策でもあります。
大切なのは、メリット・デメリットを理解して自社に合う手法を取り入れていく事なのではないでしょうか。
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