複合キーワードの重要性|複合キーワードを使った効果的なSEO対策とは?

SEO対策
コンテンツSEO
2019.11.27
複合キーワードの重要性|複合キーワードを使った効果的なSEO対策とは?

今やSEO対策を行う上で複合キーワードの活用は不可欠です。この記事では、そもそも複合キーワードとは何か?その特徴は?という基礎的なことから、SEO対策に利用するときのポイントや手順、複合キーワードを選定する方法をご紹介します。

複合キーワードとは?

複合キーワードとは、2語以上の単語で構成されるキーワードのことで、複数の語句が合わせっているキーワード=複合キーワードという意味です。例えば、「ダイエット 食事」は「ダイエット」と「食事」という2語で構成されている複合キーワードです。さらに、「ダイエット 食事 レシピ」は3語で構成されている複合キーワードとなります。

複合キーワードに対して、1語のキーワードは単一キーワードまたはビッグキーワードと呼ばれます。複合キーワードの特徴を踏まえつつ、複合キーワードと単一キーワードの違いは何か?複合キーワードを活用したSEO対策の有効性、その方法論について説明していきます。

では、まず複合キーワードの特徴から見ていきましょう。

検索ボリュームは少ない

まず複合キーワードの1つは、1語の単一キーワードに比べて検索ボリューム(検索数)が少なくなる、ということです。また、構成される単語数が増えれば増えるほど、検索ボリュームは減っていきます。例えば、「ダイエット」、「ダイエット 食事」「ダイエット 食事 レシピ」という3つの検索キーワードで比較すると、以下のようになります。

検索ボリュームの例(※数値はイメージ例であり実数値とは異なります)

ダイエット 10,000/月
ダイエット 食事 1,000/月
ダイエット 食事 レシピ 100/月

「ダイエット 食事」は「ダイエット 食事 レシピ」を含み、「ダイエット」は「ダイエット 食事」を含んでいるというイメージで考えるとわかりやすいかと思います。

検索ボリュームについては以下の記事で詳しく解説しております。

検索意図が明確

検索ボリュームが少なくなるというのはデメリットの側面が強い特徴ですが、一方で複合キーワードには検索意図が明確でわかりやすいというプラスの特徴もあります。

キーワードの検索意図

  • ダイエット        : ダイエットについて知りたい
  • ダイエット 食事     : ダイエットのための食事を知りたい
  • ダイエット 食事 レシピ : ダイエットのための食事を自分で作りたい

ダイエットという単一キーワードで検索する人の意図(何を知りたいのか?)は、漠然としていて明確ではありません。具体的にダイエットの「何について知りたいのか」を、推し量ることは難しいでしょう。ダイエットの”食事”を知りたい人もいるかもしれないし、ダイエットの”運動”を知りたい人もいるかもしれません。あるいは、もっとあいまいに”なんとなくダイエット情報”を知りたいと思っている人もいるでしょう。

ところが、複合キーワードになると検索する人の意図が具体的になり、明確に伝わってきます。「ダイエット 食事」というキーワードであれば、一番知りたいのはダイエットのための”食事”ですし、「ダイエット 運動」であればダイエットのための”運動”となります。

さらに、複合キーワードを構成する単語数が増えれば増えるほど、検索意図が絞り込まれていきます。例えば、「ダイエット 食事 レシピ」「ダイエット 食事 コンビニ」「ダイエット 食事 一週間」というキーワードであれば、同じ“食事”に関することであっても、何を知りたいのか?より明確になっているのがわかると思います。

▼関連記事

複合キーワードを利用したSEO対策

ロングテールSEO

検索ボリュームが少ない複合キーワードによるSEO対策は、一般的にロングテールSEOと呼ばれます。ロングテールとは、アメリカのWired誌の編集長であるクリスアンダーソン氏が提唱した考え方です。もともとは、ECサイトにおいて、需要が小さいニッチな商品を沢山揃えることで、小さい売上が積み上がって大きな売上を作ることを指していました。

この考え方をSEO対策に当てはめたものがロングテールSEOです。検索ボリュームが小さい多くの複合キーワードに対してSEO対策を行い、1つ1つの検索キーワードの少ないアクセスを集めて、全体として大きなアクセスを獲得するという手法です。

出典:https://blog.hittail.com/2016/04/21/the-hidden-value-of-long-tail-seo/

それでは、多くの複合キーワードに対してロングテールSEO対策を行うには、どのようにすれば良いでしょうか?

▼関連記事

ページとしてキーワードを独立させる

ロングテールSEOの基本は、1つ1つの複合キーワードごとに個別ページを作成していくことです。このようにすることで、個別ページが各複合キーワードで上位表示される可能性を高めることができます。

例えば、「ダイエット 食事 メニュー」「ダイエット 食事 コンビニ」「ダイエット 運動 時間」「ダイエット 運動 家」などの複合キーワードでロングテールSEOを実施するなら、以下のようにそれぞれ個別ページを作っていきます。

■補足:タイトル内の複合キーワードの語順について

ロングテールSEOで上位表示を狙う複合キーワードは、必ず個別ページのタイトルに含めるようにします。例えば、「ダイエット 食事 家」という複合キーワードを狙うなら、”ダイエット”、”食事”、”家”の3つのキーワードを全てタイトル文に入れつつ、自然な文章を作成します。

このとき、3つのキーワードの並び順は、狙っている複合キーワード(「ダイエット 食事 家」)の順序と異なっても問題ありません。以前の検索エンジンでは、順序通りのほうが上位表示されやすい傾向が見られましたが、最近は順序の重要度は下がっているように感じます。

ページ内にキーワードを入れ込む

上で説明したように、1つ1つの複合キーワードごとに個別ページを作成するのがロングテールSEOの基本です。しかし、例えば1000個の複合キーワードの対策として、1000ページ制作するのは大変・・・というのも現実だと思います。そのような場合には、複合キーワードごとに個別ページを作成する前に、とりあえずページ内に複合キーワードを入れ込んで様子を見ると良いでしょう。

例えば、「ダイエット 食事 メニュー」「ダイエット 食事 コンビニ」「ダイエット 食事 夜」という複合キーワードを、ページ内の見出しにして簡単にテキストコンテンツとして紹介します。

個別ページとして独立させなくても、ページ内に複合キーワードのテキストが入っていると、それだけでも検索にヒットする可能性があります。その状況はアクセス解析ツールなどで分析できますので、結果を見ながら優先順位を決め、優先度が高い複合キーワードから個別ページを制作していく、というのも1つの方法です。

こちらの方法ですが、検索ボリュームがかなり小さいキーワードを想定しています。Googleの傾向として、よりコンテンツを重視する傾向にございますため、1ページ内に多くのキーワードを詰め込み、簡単な説明を入れるというこちらの手法はゆくゆくは使うことが難しくなっていくと考えております。

複合キーワードから単一キーワードへ

上で紹介した複合キーワードに対応するページをどのように作成するかという点に加えて、それぞれのページの関係性を考慮してサイト全体の設計を考える必要があります。全体設計を行うことで、各ページへのSEO対策の効果も高くなり、結果としてサイト全体のSEO対策にもつながります。

例えば、「ダイエット 食事 メニュー」「ダイエット 食事 時間」など、”ダイエットの食事”に関する3語の複合キーワードのページが複数上位表示されたとき、正しいサイト設計でページを作成していれば、「ダイエット 食事」という2語の複合キーワードのページも上位表示される可能性が高くなります。これを繰り返すことで、キーワードによっては単一キーワードで上位表示することも可能になります。

そのためには、複合キーワードで作成した各ページのつながりや意味のまとまりを考慮してサイト全体の設計を考えることが大切です。

サイト設計のポイント

サイト設計のポイントは、まずキーワードの階層を考慮することです。例えば、よくある構成パターンは、トップページで単一キーワード(又は競合が強い2語の複合キーワード)を狙い、カテゴリーページで2語の複合キーワードを狙い、個別ページで3語以上の複合キーワードを狙っていく、というものです。

ダイエット

∟ダイエット 食事

∟ダイエット 食事 メニュー

∟ダイエット 食事 夜

∟ダイエット 食事 コンビニ

∟ダイエット 食事 時間

∟ダイエット 食事 運動

∟イエット 食事 アプリ

∟・・・・

∟ダイエット 運動

∟ダイエット 運動 時間

∟ダイエット 運動 タイミング

∟・・・・

∟ダイエット 筋トレ

∟ダイエット 筋トレ 食事

∟ダイエット 筋トレ メニュー

∟・・・・

上記のような構成にすることで、内部リンクも自然と張られることになり、SEO効果を期待できます。また複合キーワードのページ(コンテンツ)が充実するほど、1つのテーマに対する網羅性が高くなり、検索エンジンからの評価が高くなると言われています。

複合キーワードを利用したSEO対策(ロングテールSEO)では、「ダイエット 食事」で上位表示を狙うとき、従来の外部リンク(被リンク)に頼るのではなく、「ダイエット 食事 メニュー」などの下層ページを増やして網羅性とコンテンツを充実させつつ、内部リンクを獲得していくことなります。

複合キーワードの選定方法

既存データから調べる

すでにサイトを運営している場合には、既存データから複合キーワードを探すことができます。

アクセス解析

Google Search ConsoleやGoogle Analyticsなどのツールを使用することで、実際にサイトがどのようなキーワードで検索結果に表示されたのかを知ることができます。

また、そのキーワードで平均何位に表示されているか、どのくらいクリックされたかなどのデータまでわかりますため、何度も検索結果に表示されているのに、検索結果の2ページ目以降に表示されてしまっているためになかなかクリックしてもらえないキーワードを優先的にコンテンツ修正するなどして、多くのアクセスが見込めるキーワードから先に対応をするといったことも可能になります。

その他資料

Webサイト以外に商品のパンフレットなどの資料があるときには、そこで使われているキーワードから複合キーワードを見つけることもできます。アナログの資料で使われているキーワードについて、WebサイトでSEO対策を忘れている場合があるので、注意してみてください。

新規データから調べる

Googleキーワードプランナー

GoogleキーワードプランナーはGoogleが提供している無料ツールです。Google AdWordsという広告出稿サービスに登録すれば利用できます。広告費を支払わなくても利用可能ですが、検索ボリュームの正確な数字は表示されません。実際に広告を出稿しなくても少し広告費を支払えば、正確な検索ボリュームが表示されます。

Googleキーワードプランナー

上の図のように入力すると、「ダイエット 食事」というキーワードから派生する複合キーワードを一覧で表示してくれます。上の図の月間平均検索ボリューム(「1000~1万」など)は概算表示です。広告費を支払うと、正確な数字が表示されます。

また、競合サイトのURLを入力することもできますので、ライバルサイトがどのようなキーワードをサイト内に使用しているのか、なども確認することができます。

キーワードプランナーの登録方法から使い方については、下記の記事をご参照ください。

▼関連記事

関連キーワードβ

関連キーワードβは、登録不要で無料で使える複合キーワード抽出ツールです。Googleキーワードプランナーと同様、特定のキーワードを入力すると、そのキーワードから派生する複合キーワードを一覧で表示してくれます。

関連キーワードβ

Yahoo

Yahooで検索すると、ページの下部に検索したキーワードに関連する複合キーワードが表示されます。

Yahoo

基本的に、関連キーワードβで表示されるキーワードと同じものが多くなります。しかし、一部異なるキーワードが表示されることもあるので、その際にはピックアップしてみると良いでしょう。

Googleサジェスト

YahooだけでなくGoogleで検索したときも、検索結果のページ下部に関連する複合キーワードが表示されます。

Google

まとめ

1語の単一キーワードで上位表示できれば、大きなアクセスを呼び込むことができますが、一筋縄ではいきませんし、時間もお金もかかります。複合キーワードのロングテールSEOは、比較的短い時間で結果を出すことが可能ですし、小さいアクセスも集めて結果的に大きなアクセスにすることができます。単一キーワードで上位表示させる本格的なSEOに取り組むなら、ロングテールSEOで成果を得ながら、長期スパンで考えていくのが良いかも知れません。

SEOやWEB制作に関する情報を検索する

コラム

最新コラム

人気コラム

過去の記事

ご質問やご相談などお気軽にお問い合わせください。