SEO対策において音声検索最適化は行うべきか?行うべき7つの施策
2021.09.29
スマホやスマートスピーカーの普及にともない、それを利用した「音声検索」が今増えてきています。
SEO対策として、この音声検索も考慮すべきなのか、また通常のSEO対策とは対応策が異なるのでしょうか。
ここでは、今注目のSEO対策としての「音声検索最適化(VSO)」について徹底解説します。
音声検索の定義から利用者の割合やメリット、音声検索最適化の具体的内容も解説します。
これを読んで、SEO対策としての音声検索最適化を実践してみましょう。
音声検索とは?
音声検索とはいったい何でしょうか。
ここでは、具体的な音声検索ツールと利用者の割合、そして利用されるシーンについて紹介します。
音声検索の仕組み
音声検索の仕組みは、まずユーザーが任意のキーワードを声で発します。
それをスマホやスマートスピーカーなどの音声入力デバイスが、ユーザーの声を認識して、その音をテキストに変換します。
そのテキストのキーワードを元に、ネット上から該当する情報を答えとしてデバイスに返す、これが音声検索の仕組みです。
音声検索の利用者の割合
Googleの調査によると、音声による検索が世界全体で20%以上を占めていると言われています。
もちろん、欧米と日本では音声検索の普及率に大きく違いがあるのも実情です。
公共の場で声を出すことへの抵抗がある国民性などその要因は色々ありますが、しかし今後利用者が増えていく可能性はあります。
実際、日本でも音声検索を、60代の約2割が「文字検索と同程度に利用している」という調査結果もあります。
音声検索のメリット
音声検索のメリットは、二つあります。
一つ目が「入力スピードが速い」という事です。
キーボードなど入力デバイスなしで、声を発するという数秒の動作だけで検索することが可能です。
二つ目が「ながら検索が可能」という事です。
音声検索を利用すれば、画面を見ることなく、ハンズフリーで利用が可能です。
音声検索の主なツール
音声検索できるツールには有名なものがいくつかあります。
代表的なものを紹介します。
- Siri
Apple社のスマートフォン/スマートスピーカーに搭載されているツールです。
- Alexa
Amazon社のAIアシスタント。アマゾンエコーなどのスマートスピーカーに搭載されています。
- GoogleAssistant
Androidスマホに搭載されているツールです。Googleのアプリやサービスと連携しているのが特徴。
音声検索の利用シーン
音声検索の利用シーンは主に二つあります。
自宅で利用する
音声検索は、公共の場よりプライベートな空間で利用されることが多いです。
自宅近くのテイクアウトできるレストランを探す、料理中にレシピを調べるなど、その用途は多岐にわたります。
車中で利用する
車の中もある意味プライベート空間です。
目的地までのナビゲーションや近隣の情報を探すときなどに利用されます。
SEO対策としての音声検索最適化とは?
SEO対策としての音声検索の最適化は考慮すべきなのでしょうか。
音声検索最適化が、どれほど重要なのか解説します。
音声検索最適化(VSO)
まず音声検索最適化は、VSO(VoiceSearchOptimization)と呼ばれます。
webサイトの構成を音声検索に最適化させることを指します。
SEO対策としての音声検索最適化(VSO)はどれくらい重要?
音声検索はテキスト検索に取って代わるものではなくあくまで補完するという面が強いですが、音声検索最適化は、狙うターゲットやキーワードによって重要度が違います。
例えば、ユーザーが近くの飲食店を探しているなど、位置情報が関係するビジネスでは、音声検索で見つけてもらいやすいように最適化しておけばビジネス機会は拡大します。
音声検索は今後も拡大していく可能性はありますので、今から考慮をしておいて損は無いでしょう。
SEO対策とVSO対策には対策が似通っている部分も多いため、今から対策は考慮しておきましょう。
具体的なVSO対策は次の章から紹介します。
SEO対策としての音声検索最適化7つの施策
SEO対策としての音声検索最適化には、特に重要な施策として7つありますので、具体的に解説していきます。
ローカルSEO対策
ローカルSEO対策とは、地域名とキーワードのローカル検索に最適化させることです。
対策方法としては、主に三つあります。
Googleマイビジネスへの登録
まず一つ目が、Googleマイビジネスへの登録です。
これに登録することで、Google検索やGoogleマップに自社の情報(店舗や施設の営業時間、休業日など)が表示されるようになります。
登録は無料なので、ぜひ登録しましょう。
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タイトルと見出しにローカルワード
これは文字通り、店舗やサービスなど表示させたいページに、該当する地域名と狙うキーワードを自社のコンテンツ(タイトルや見出しなど)に含ませることです。
こうすることで「地域名×キーワード」で検索された場合に、検索結果画面での上位表示を狙うことができます。
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NAPの表示
NAPとは「Name」「Address」「Phone」つまり「店舗・施設の名称」「住所」「電話番号」のことです。
店舗やサービスなど表示させたいページには、自社の公式HPと同じ企業情報を掲載しておきましょう。
レスポンシブ対応
音声検索の利用シーンは、スマートフォンやタブレットによるハンズフリーがほとんどです。
デバイスによって画面サイズを合わせるレスポンシブ対応にして、サイトを見やすくしておきましょう。
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会話形式に対応
音声検索は一般的に会話形式が多いです。
例えばテキスト検索だと「江戸川区 中華 テイクアウト」で検索しますが、音声検索だと「江戸川区でテイクアウトできる中華のお店は?」といった会話形式でデバイスに呼びかけます。
そのため、単語の羅列ではなくキーワードを含んだ会話形式でサイトのタイトル、内容を記載しておきましょう。
その際、5W1H(誰が、いつ、なにを、どこで、なぜ)を意識して文章にしておくとなお良いです
QA質問形式を掲載
先ほど紹介したように、音声検索は会話形式に加えて質問形式で行われることが多いです。
質問への回答だと、無理なく会話形式(話し言葉)でサイト内のコンテンツも作成できます。
そのためQAなど質問への回答をサイトに掲載しておきます。
また質問への簡潔かつ的確な回答は、Googleの「強調スニペット」で表示されることもあります。
▼強調スニペットの参考画像
ページの読み込み速度を強化
通常のSEO対策でもページの読み込み速度は大事ですが、音声検索でも同様です。
ユーザーの音声による呼びかけには、早く回答を返すことが重要です。
そのため、サイト内の画像ファイルの見直しなどでサイトを軽くしておきましょう。
ページのスピードは「GooglePageSpeedInsights」で計測することができます。
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セキュリティの強化
セキュリティの強化として、サイトはHTTPSで保護されたサイトにしておきましょう。
HTTPSとは、常時SSL化のことで通信を暗号化してセキュリティを担保することです。
GoogleChromeでは、これに対応していないと「保護されていない通信」とChrome上部のツールバーに以下のように表示されてしまうため、VSOに限らずSEOの観点からも対応しておくべきです。
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ロングテールワードを使用
ロングテールとは、複数のキーワードを組み合わせるキーワードのことを指します。
例えば「江戸川区 中華」だけではなく「江戸川区 中華 テイクアウト」など複数のキーワードを設定することです。
「江戸川区 中華」だけの検索キーワードを狙うと、検索ユーザーはお店を探しているのか、テイクアウトできるお店を探しているのか分かりません。
しかし複数のキーワードを設定すればするほど、検索ユーザーの意図が絞られていきます。
ロングテールワードをキーワードに設定することで、検索意図にマッチしたコンテンツを作りやすく、より自社のニーズに合ったユーザーにサイトを表示させる事ができます。
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まとめ
音声検索は、まだまだ日本では主流ではありませんがスマートスピーカーなど音声を活用したデバイスの普及にともない、今後も増えていくと考えられます。
特に飲食業や小売りなど、ローカルに根付いたサービス業においては、音声検索最適化(VSO)はビジネス機会の拡大のために重要になってきます。
そのため、今からSEO対策としてVSOも考慮することは非常に大事です。
ぜひこれを読んで、対策を実施してみてください。
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