SEOに効果のあるPINGの使い方と有効な送信先
2019.12.10
インデックスの促進に効果を発揮する「ping送信」は、SEO対策の一種です。しかし、去年まで有効だったPing送信先が今年も有効とは限りません。そこで本記事では、ping送信によるSEO効果を踏まえたうえで有効なping送信先をピックアップし、設定方法や注意点、リスクの対処法などについてご説明します。
インデックスについては以下の記事で解説しております。
ping送信とは?
どんなに新規投稿を増やそうと既存の記事を更新しようと、インデックスされなければ検索結果には反映されません。インデックスを促す代表的な手段といえばgoogleクローラーへの通知ですが、意外と侮れないのが「ping送信」です。
ping送信とは、運営しているブログやサイトの最新情報をあらかじめ登録しておいた「pingサーバー」へ通知する仕組みを指しています。一度pingサーバーを設定しておくだけで新規投稿や更新の度に自動で通知されるので、手間はかかりません。
サイト運営者から「サイトに新しい記事を追加したよ」「既存の記事に手を加えて更新したよ」と通知を受けたpingサーバーは、改めてインデックスすべき情報を求めて発信元のサイトを巡回してくれます。そして、ページごとに集めた「記事タイトル」「概要」「URL」などの最新情報をデータベースにインデックスしてくれるのです。
pingサーバーの種類と表示方法
通知を受けたPingサーバーは連携しているサイトに結果を表示します。しかし、インデックスされた最新情報を検索画面に表示する方法は統一されておらず、pingサーバーの提携サイトによって異なるのが実情です。ここでは、代表的な2つのケースについてご紹介しましょう。
アクセス数のランキング順に表示されるケース
下記の画像は、「人気ブログランキング」内にある新着ランキングを選択した時の表示スタイルです。緑色の枠で囲ってある箇所にアクセス状況を表す数値が掲載されており、最もアクセス数が多いサイトが一番上に表示されます。
Googleの検索画面と同様にサイトのスペックに左右されるため、サイトを公開したばかりの初心者にはハードルが高いかもしれません。とはいえ、このサイト内で上位に表示させることができれば、大いにアクセス数の増加が期待できます。
新着順に表示されるケース
下記の画像は、「ブログ村」のカテゴリーから新着記事を選択した時の表示スタイルです。緑色の枠で囲ってある箇所には「年」「月」「日」「時」「分」まで細かく掲載されており、最も直近で通知を行ったサイト名が一番上に表示される仕組みになっています。
初心者でも簡単に上位表示が狙える反面、分単位で更新される為あっという間にランキングが入れ替わってしまいます。ただし、ブログ村には通知日時を重視した「新着記事」とアクセス数を重視した「ランキング」という2つのカテゴリーがありますので、ping送信先として有益だと言えるでしょう。
ping送信のメリットとSEO効果
ping送信はSEO効果が薄いと思われがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。その根拠として挙げられるのがping送信で得られるメリットです。中でも下記の3点は、いずれもSEOにポジティブな影響を与えてくれます。
▼Googleにインデックスされやすくなる
確かに、Pingサーバーが結果を表示するのは特定の提携サイトです。だからと言って、検索エンジンの大手と無関係という訳ではありません。なぜなら、検索エンジンとして最もメジャーなGoogleもPingサーバーを備えているからです。GoogleのPingサーバーにサイトの更新情報を通知することで、インデックスされるまでの待機時間が短縮されます。
▼被リンク数が増える
nofollow属性を適用していなければ、自動的に被リンクが1つ獲得できるのもPing送信で得られる代表的なメリットです。ただし、被リンク数の増加がSEO対策として有効ではあるものの、Ping送信先を増やし過ぎるのは考え物です。リンクジュース、つまりリンク先のホームページに与えるSEO効果が分散しない程度の数量に留めておきましょう。
nofollow属性については以下の記事で解説しております。
▼pingサーバーの連携サイト経由でアクセスが増える
Ping送信によって自サイトのコンテンツが連携サイトに掲載されるということは、ユーザーの入口が一つ増えるという意味です。上位にランキングされるほど、提携サイト経由でのアクセスUPが期待できます。
WordPressでPing送信先を設定する方法
WordPressには最初からping送信機能が備わっています。WordPressにログインしたら、ダッシュボードから「設定」を選択しましょう。次に、下記の画像で緑色の枠で囲ってある「投稿設定」をクリックすると、メイン画面の下方に「更新情報サービス」と表示されます。あとはコピーしておいたPing送信先のURLを赤枠で囲ってあるスペースにペーストし、「変更を保存」をクリックすれば完了です。
有効なping送信先リスト
ping送信先を大きく分類すると、誰もがコピーして自由に使えるタイプと事前に登録している人だけが使えるタイプの2種類に分けられます。
▼登録しなくても使えるping送信先
- http://blogsearch.google.co.jp/ping/RPC2
- http://blogsearch.google.com/ping/RPC2
- http://pingoo.jp/ping/
- http://ping.dendou.jp/
- http://ping.feedburner.com/
- http://ping.freeblogranking.com/xmlrpc/
- http://ping.rss.drecom.jp/
- http://rpc.weblogs.com/RPC2
- http://rpc.reader.livedoor.com/ping
- http://rpc.pingomatic.com/
一番下の「http://rpc.pingomatic.com/」は、WordPress上でping送信先を入力するスペースに最初から記載されています。上記の10件を全コピして使用する場合は、重複しないように消してからペーストしましょう。
▼登録している人だけが使えるping送信先
ping送信の注意点
Ping送信の代表的なリスクとして下記の3点が挙げられます。下記のケースでは、サーバーに過度な負荷を与えるのはもちろん、場合によってはpingサーバーからスパム判定を受け兼ねません。
- 送信の頻度が多すぎる
- 送信先が重複している
- 既に受付を終了しているPing送信先にも自動で通知される
設定済みのPing送信先への通知は、新規投稿・更新の度に自動で行われます。Ping送信先が多ければ多いほど事前に重複チェックを行い、特定のpingサーバーに何度も同じ情報が通知されないように対処しておきましょう。
スパム判定については以下の記事で解説しております。
ping送信リスクの対処法
Ping送信のリスクを回避するには、「WordPress Ping Optimizer」というプラグインを活用するのも効率的な方法です。Ping送信先の重複チェック機能は備わっていませんが、このプラグインを導入することで下記のメリットが得られます。
- 「Ping Now」ボタンにより通知するタイミングを制限できる
- 送信後に「Ping Log」が自動作成されるので管理しやすい
- 正常に送信されなかったURLが赤文字でエラー表示される
まとめ
ping送信の目的は、アクセス数の改善というよりインデックスの促進です。実際、ping送信を設定した途端にアクセス数が急上昇したという例はほとんどありません。とはいえ、インデックスのスピードが速まったり被リンクが確保できたりと、SEO対策としてメリットがあるのも事実です。長年サイトを運営している上級者には物足りないかもしれませんが、初心者にとっては十分に試してみる価値はあるでしょう。
被リンクについては以下の記事で解説しております。
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