SEOスパムとは?Googleからペナルティを受けないために知っておくべきこと
2024.06.09
サイトを運営する上で、SEOの知識は必要不可欠です。
しかし、SEOは使い方を誤ると、Googleからペナルティを受けてしまうことがあります。
ペナルティを受けると、検索結果の表示順位を大きく下げられたり、表示すらされなくなってしまったりします。
ここでは、そんなペナルティを受ける行為「SEOスパム」について解説していきます。
SEOスパムとは?
SEOスパムとは、SEOのテクニックを悪用することをいいます。
SEOは上手く活用することで、検索結果ページでサイトを上位に表示させることができます。
そうすれば、サイトの訪問者も必然的に増えるので、収益アップに繋がります。
しかし、それを狙うがあまり、ルールを破ってしまうと、Googleからペナルティを受け、かえってマーケティングに不利に働くことになってしまうのです。
SEOスパムについて知っておくことの必要性
検索エンジンがまだあまり発達していないころは、SEOスパムが横行していました。
しかし、現在は検索エンジンの性能があがり、SEOスパム行為をすれば発覚する可能性が高く、ペナルティの対象となってしまいます。
つまり、現在では、SEOスパムは何の利益をもたらさない行為なのです。
それでは、SEOスパムについて知っておくことに意味はあるのでしょうか。
SEOスパムは、高度なテクニックを必要とするものでないものも多く、知らず知らずのうちにやってしまう可能性がないとは言えません。
そのため、意図せずにSEOスパム行為をしてしまい、ペナルティを受けてしまうということがあり得るのです。
そのような事態を招かないためにも、SEOスパムの知識はしっかりと身に付けておきましょう。
SEOスパムと判断される行為の種類
ここからは、SEOスパムと判断される可能性のある行為を解説していきます。
隠蔽系スパム
ユーザーから見えるサイトの外観と、クローラーから見えるサイトの情報を一致させないスパム行為をまとめて「隠蔽系スパム」といいます。
クローラーについては下記の記事でも解説しています。
検索上位にあげるためのキーワードやリンクをユーザーから見えないように埋め込むことで、外観は綺麗なサイトなのに、クローラーから見るとキーワードやリンクが不自然な量でびっしりと書かれているといったサイトが出来上がります。
隠蔽系スパムには、次のような行為があげられます。
隠しテキスト・リンク
背景とフォントを同色にしたり、見えないほどに小さなテキストサイズにしたり、CSSでブラウザの表示領域外にテキストを埋め込んだりといった行為のことをいいます。
隠しフレーム
フレームの高さや幅を見えないほどに小さくし、その中にテキストを挿入する行為のことです。
フレームタグ悪用
一般的に、フレームページを作る場合は、フレームに対応していないブラウザのために、「このページはフレーム対応のブラウザで閲覧してください」等の文章が表示される、フレーム非対応ブラウザ用の内容を作ります。
その内容を作るためのnoframesタグを悪用する行為がスパム行為にあたります。
例えば、フレームを使用していないページにnoframesタグを挿入し、そこにテキストを羅列させる等の行為のことをいいます。
クロ―キング
ユーザーと検索エンジンのクローラーで全く違うものを見せる行為のことです。
ユーザーには綺麗な外観のサイトを見せる一方で、クローラーにはキーワード等を大量に埋め込んだテキストを読み込ませます。
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alt/title属性スパム
alt属性やtitle属性に大量にキーワードを詰め込む行為です。
例えば、「赤いスカートを履いた女性」という表現が適切な画像に対して、「赤い スカート トレンド 秋 女性 女の人 可愛い おしゃれ」等の大量のキーワードを挿入すると、スパムとみなされてしまうことがあります。
alt属性については下記の記事でも解説しています。
転送系スパム
ユーザーを特定のコンテンツへ誘導する行為のことです。
誘導するだけではスパム行為とは判断されませんが、ユーザーの目的と大きく異なるページに作為的に誘導する行為はスパム行為とみなされることがあります。
ドアウェイページ
検索上位にヒットさせるためだけに大量の品質の低いページを作り、そこから特定のコンテンツに誘導する行為のことです。
たとえば、キーワードを盛り込んだ簡素なブログを大量に作成し、そこに同一の特定コンテンツのリンクを貼るという行為や、「ラーメン 東京」「ラーメン 横浜」等の検索キーワードに対応させるために、地域名だけを変更した同じ内容のコンテンツを大量につくる行為が、ドアウェイページにあたります。
リダイレクト悪用
リダイレクトとは、ユーザーを他のページに転送することをいいます。
たとえば、新しいサイトを作った際に、古いサイトへきたアクセスを新しいサイトへ誘導するという行為がリダイレクトといいます。
もちろん、これだけではスパム行為とはみなされません。
このリダイレクトを悪用すると、スパム行為とみなされます。
たとえば、検索上位に表示されやすくするためにキーワードを大量に羅列させたページを作成し、そこからサイトに誘導する等の行為をすると、スパム行為とみなされてしまいます。
リンク系スパム
SEOにおいて外部リンクは重要なポイントとなってきますが、不自然なリンクを大量に貼るとスパム行為とみなされることがあります。
外部リンクについては下記の記事でも解説しています。
リンクファーム
小さなグループの中で相互リンクをし合う行為のことをいいます。
この行為を、トラフィックエクスチェンジ等のプログラムを使って自動で行い、大量の被リンクを得ると、スパム行為とみなされてしまいます。
アフェリエイトの収益をあげるためのサービスとしてトラフィックエクスチェンジが紹介されることがありますが、SEOの観点でみるとペナルティを受ける可能性が高いため、おすすめしません。
コメントスパム
他人のサイトに、自分のサイトの被リンクを大量に張り付ける行為のことです。
ブログのコメント欄や掲示板に、リンクを貼りつけます。
トラックバックスパム
トラックバックはブログによく使われているサービスです。
他人のブログをリンクした際に、そのブログに通知を送る機能のことをいいます。
相手側のブログには、ブログをリンクしたサイトとして、トラックバックのコーナーに自分のブログがリンクされます。
このトラックバックを悪用する行為をトラックバックスパムといいます。
たとえば、相手のブログをリンクしていないのにトラックバックを送り、作為的に一方的なリンクを作り出す行為はスパムとみなされます。
有料リンク
被リンクを売買する行為のことです。
サイトにリンクを貼ることで対価を得て、検索エンジンのリンクの評価がリンク先に受け渡されている状態にあると、スパム行為とみなされます。
ただし、リンクにHTMLで「nofollow」を付ける等をして、リンク先にリンク評価を渡さない設定にしていれば、スパム行為とはみなされません。
スプログ
大量に品質の低いコンテンツを作成してリンクで繋ぎ、ユーザーを回遊させる行為のことです。
目的のコンテンツにたどり着くまでに大量のページを閲覧させ、広告をクリックさせることを目的にした行為です。
盗用系スパム
アフェリエイト等で収益を得るために、他人のサイトのコンテンツを盗用することです。
SEOスパムにみなされるだけではなく、著作権侵害になってしまう可能性があるので、危険な行為です。
スクレイピング
他人のサイトの情報を無断でコピーし、使用する行為のことです。
他人のサイトのテキストやHTML等の情報を抽出し、使用することで容易に質の高いサイトを大量に作り出すことが可能ですが、重複コンテンツはSEOスパムとみなされてしまいます。
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まとめ
SEO対策は有効に使えば収益アップにつながりますが、うっかりSEOスパムとみなされる行為をしてしまうと逆効果になってしまいます。
ペナルティを受ける行為をきちんと把握して、無意識のうちにSEOスパム行為をしないように注意しましょう。
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