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Googleは日本時間の2021年11月18日に今年2回目(実質3回目)のコアアルゴリズムアップデートを実施しました。
そこで今回は、事前告知からロールアウト完了までを時系列に沿ってまとめたうえで、年末年始のホリデーシーズンへの影響・検索順位の変動状況などについて解説します。
目次
Googleは太平洋時間の2021年11月17日(日本時間:11月18日)、今年最後と思われるコアアルゴリズムアップデートを実施しました。
2部構成になっていた「June 2021 Core Update」および「July 2021 Core Update」に続く3回目という印象が強いものの、厳密には本年2 回目のコアアルゴリズムアップデートです。
ここからは、事前告知からロールアウト完了までの経緯を時系列でまとめつつ、注目すべきポイントについて解説していきます。
▼関連コラム
太平洋時間の11月17日午前6時ころ(日本時間:11月17日午後11時ころ)、GoogleはTwitter上でコアアルゴリズムアップデートの予告を公式にアナウンスしました。
Twitterのアカウントは従来、広報を担当している「Google SearchLiaisonの@searchliaison」でしたが、今回は「Google Search Centralの@googlesearchc」となっています。
Later today, we are releasing a broad core update, as we do several times per year. It is called the November 2021 Core Update. Our guidance about such updates is here:https://t.co/0LAL28ueDq
— Google Search Central (@googlesearchc) November 17, 2021
上記のツイートを要約し、SEO関係者が知っておくべきポイントをピックアップしてみました。
▼予告アナウンスの注目点
事前告知が送信されてから数時間後、太平洋時間の2021年11月17日(日本時間:11月18日の深夜)にロールアウトを開始した旨のアナウンスがツイートされました。
The November 2021 Core Update is now rolling out live. As is typical with these updates, it will typically take about one to two weeks to fully roll out.
— Google Search Central (@googlesearchc) November 17, 2021
展開開始のツイートでは改善点について全く触れられておらず、型通りのアナウンス内容になっていました。
▼ロールアウト開始通知の内容
展開がスタートしてから13日後にあたる2021年12月1日の午前2時ころ(日本時間)、Googleは「November 2021 Core Update」のロールアウトが完了したとTwitter上で公式にアナウンスしています。
The November 2021 Core Update rollout is now complete.
— Google Search Central (@googlesearchc) November 30, 2021
インターネットを介したオンラインショッピングは、コロナ過の影響も相まって幅広い世代でスタンダードになりつつあります。
とりわけクリスマスやお正月には検索ユーザーが急増するため、Googleはあえて年末年始のホリデーシーズンを避けてコアアルゴリズムアップデートを実施していました。
しかし、ダニー・サリヴァン(Danny Sullivan)氏によると、どうやらGoogleはGアプデの実施時期に関する方針を変更したようです。
https://twitter.com/dannysullivan/status/1460991544551346179?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1460991544551346179%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.suzukikenichi.com%2Fblog%2Fgoogle-has-rolled-out-november-2021-core-update%2F
上記のツイートを要約したうえで、SEO関係者が知っておくべきポイントをピックアップしてみました。
▼コアアルゴリズムアップデートの実施時期に関するGoogleの見解
つまり、今後はたとえホリデーシーズンの真っ只中でもコアアルゴリズムアップデートが実施される可能性があるのです。
Googleのダニー・サリヴァン(Danny Sullivan)氏は、コアアルゴリズムアップデートに関する補足コメントを追記しています。
The reality is core updates make no huge change for most. People shouldn't be panicking; maybe more tweets reassuring people would be more helpful than the virtual red alert. Guidance about core updates hasn't changed. Been doing best practices out there for ages, should be good.
— Danny Sullivan (@dannysullivan) November 17, 2021
上記の補足コメント内で注目すべき箇所は、下記の6点です。
▼注目点
つまり、コアアルゴリズムアップデートはほとんどの人にとってネガティブ要素ではないので、煽りツイートに惑わされるなと言いたいのでしょう。
アルゴリズムの改善はGoogleが重視しているユーザーファーストを充実させ、なおかつルールを守っているサイト運営者を正当に評価するために繰り返されているのです。
コロナの影響もあって例年より少ないイメージを抱いていた方も多いようですが、意外にも9件ものアップデートが実施されています。
▼2021年に実施されたアップデート
実施日 | 名称 |
---|---|
2月11日 | Passage Ranking |
4月9日 | プロダクトレビューアップデート |
6月3日 | June 2021 Core Update(今年1回目のGコアアプデ第1部) |
6月16日 | ページエクスペリエンスアップデート |
6月24日 | スパムアップデート(第1次) |
6月29日 | スパムアップデート(第2次) |
7月2日 | July 2021 Core Update(今年1回目のGコアアプデ第2部) |
11月4日 | スパムアップデート |
11月18日 | November 2021 Core Update(今年2回目のGコアアプデ) |
▼関連コラム
ホリデーシーズン直前に実施された11月のコアアルゴリズムアップデートは、検索順位にどの程度の影響を与えたのでしょうか。
国内2つ、海外4つの順位計測ツールで検証してみました。
まずは、国内の順位計測ツールで検索ランキングの変動状況を確認してみましょう。
出展:pecopla
ロールアウト初日の18日よりも、翌日の19日の方が少し変動しているのが分かります。
ただし、2日後の20日には元の水準を下回っていますので、ごく短期的で影響は治まったと言って良いでしょう。
出展:namaz
こちらは、ロールアウト当日に多少の変動が見られたものの、翌日には元の水準に戻り、その後も安定していました。
ここからは、海外の順位計測ツール5種類で変動状況を確認しましょう。
出典:RankRanger
コアアルゴリズムアップデートが始まった11月17日(米国時間)はほぼ無風だったのに対し、翌日18日に急変動が発生しています。
その後、たった1日で元の水準を下回り、クリスマスへ向けて段階的に上昇していました。
出典:moz
こちらもRankRangerとほぼ同じ動きになっており、実施翌日の18日だけ激しく変動しているものの、その後は急激に落ち着きを取り戻しています。
出典:AccuRanker
他の海外順位計測ツールと同様に、ロールアウトが開始された翌日の18日にピークを迎え、その後は安定しています。
こちらも、実施翌日の11月18日に順位変動が急上昇した後、急速に元の水準に戻っているのが分かります。
まず結論からお伝えすると、弊社が常に計測しているキーワードでは全体的に大きな変動はありませんでした。
ですが、その中でもいくつか変動が計測できたジャンルのキーワードがありました。
その中で特に変動が大きかったものが、
となります。
上記でも紹介しておりますが、まず弊社が計測している全キーワードの変移状況は下記の通りです。
画像からも分かる通り、特段飛び抜けて順位変動があった日はなく、アップデート中も通常通りだということが分かります。
次に金融系ジャンルのキーワードの順位変動ですが、結果は下記の通りです。
金融系ジャンルのキーワードでは、アップデート開始日付近の11/18~20付近で少し変動があり、11/26付近でも再度変動が確認できています。
次に医療系ジャンルですが、下記の画像の通り、アップデート直後に少し変動していることが分かります。
ですが、やはり全体を通して大きな変動はなく、変動が確認できたジャンルでも多少の変動を観測する程度のアップデートでした。
では、実際にその2つのジャンルの中から、順位変動が起こった事例を2つピックアップし、紹介します。
まず金融系ジャンルのキーワードでアップデート後2ページ目以降に下降したサイトの紹介をします。
順位下降したサイトのテーマとしては、全国の金融会社を紹介する比較サイトなのですが、アップデート後2ページ目以降に順位が下降し、現在上位化しているサイトは金融系会社のコーポレートサイトのみとなりました。
これまでのアップデートでも分かっている通りですが、やはりYMYLジャンルになると、サイトの運営者(運営会社)情報は重要です。
今回下落したサイトでは、運営者情報は掲載されてはいるのですが、会社名は分からず実際に金融系のサービスを行っている方が管理しているのかは不明となっています。
そのため、情報の信憑性やユーザーからの信頼感なども考慮すると、現在上位化しているサイトと比較しても信頼性で負けてしまっていると考えられるため、順位下降したことは納得です。
次に医療系ジャンルの事例ですが、こちらも医療系ワードで順位下降したサイトがありました。
下降したサイトの方向性はクリニック系のサイトで、YMYLを考慮しても信頼性や信ぴょう性の面では問題のないサイトといえますが、順位が下降してしまいました。
その原因の1つとして考えられることは、検索意図がアップデート前と後で変わったと考えております。
というのも、アップデート前は上位サイトの傾向として、治療方法を解説しているサイトと、治療できるクリニックのサイトが混在している状態でした。
ですが、今回のアップデートで上位サイトからクリニックのサイトが全て順位下降したため、クリニックを探しているユーザーよりも、治療方法を調べているユーザーが多いとGoogleに判断され、順位変動が起こったと考えております。
そのため、いくらYMYL系のキーワードでも、サイトのドメインパワーや運営者情報は重要ではありますが、キーワードの検索意図にマッチしていることも重要となります。
今回調査に使用した順位変動計測ツールは無料で後悔しております。
ご興味のある方は是非ご利用してみてください!
▼順位変動計測ツール
https://psss.pecopla.net/rankChange
Googleのダニー・サリヴァン氏が述べている通り、広範囲にわたるコアアルゴリズムアップデートだからと言って、パニックに陥る必要はありません。
たとえ順位が乱高下したとしても、ほとんどの場合は一時的な現象です。
一過性のランキング変動に一喜一憂するのではなく、ベストプラクティスを安定的に継続していきましょう。