2021年6月コアアルゴリズムアップデートの影響!7月の予告とは?
2021.06.30
Googleは2021年6月3日(日本時間)、今年1回目のコアアルゴリズムアップデートを行いました。今回は初めての試みとして2部構成になっており、7月にも実施されます。そこで本記事では、事前告知から完了までを時系列でまとめたうえで、今回の特異性や検索順位の変動状況などをまとめてみました。
2021年6月3日コアアルゴリズムアップデートを実施
日本時間の2021年6月3日(米国時間:6月2日)、Googleは今年初めてのコアアルゴリズムアップデートを実施したと正式に発表しました。
ここ数年のGコアアプデは年に3~4回ほどのペースで行われており、3~4ヵ月のスパンが定例化していました。
これに対し今回は、前回2020年12月4日に実施された「The December 2020 Core Update」から約6カ月の期間が空いたため、かなり久しぶりという印象を受けます。
▼近年のコアアルゴリズムアップデート履歴
- 2019年3月13日:March 2019 Core Update
- 2019年6月3日:The June 2019 Core Update
- 2019年9月24日:September 2019 Core Update
- 2020年1月14日:January 2020 Core Update
- 2020年5月19日:The May 2020 Core Update
- 2020年12月4日:The December 2020 Core Update
- 2021年6月3日:The June 2021 Core Update
まずは、事前告知からロールアウト完了までの流れを時系列に沿って見てみましょう。
Googleの事前告知:6月3日2:01am
事前告知の第一報は、従来通りGoogle SearchLiaisonのtwitter公式アカウントから全世界へ向けて、実施当日の6月3日2:01amに発信されています。
上記のツイートを要約し、押さえておくべき5つのポイントをピックアップしてみました。
▼事前告知の注目点
- このアップデートの名称は、「The June 2021 Core Update」
- 太平洋夏時間の6月2日中(日本時間6月3日)にリリースする
- 今回のアップデートは広範囲にわたる
- 関連ガイダンスについては「google検索セントラルの該当ページ」を参照
- 続いて翌7月にも「July 2021 Core Update」を予定している
同じく、Google日本法人の金谷氏からも下記の事前告知がツイートされています。
ロールアウト開始の通知:6月3日7:38am
事前告知から約6時間後の同日7:38am、Googleはコアアルゴリズムアップデートのロールアウトがスタートしたと、Twitter上でLIVE通知を発信しています。
通常通り、リリースから完了まで1~2週間かけてアップデートが適用される予定になっているそうです。
Gコアアプデ完了の通知:6月12日0:49am
Googleからの事前告知では、今回のGコアアプデも従来通り1~2週間ほどかけて行われると予告されていました。
しかし実際にはいつもよりも順調に進行したらしく、開始から9日後の6月12日0:49amに完了したとアナウンスされています。
異例の2段階アップデート!7月の第2弾を予告
半年ぶりだったのも然ることながら、何より異例だったのは「Google史上初となる2段階スタイルのコアアルゴリズムアップデート」になるという点です。
この段落では、Googleはなぜ2段階に分けたのか、さらにその影響について解説します。
2段階に分けた理由は?
今回のコアアルゴリズムアップデートはいつもとは異なり、6月・7月の2ヵ月連続で実施された後に完結する予定です。
しかも、このアナウンスは6月Gコアアプデが完了する前、すでに事前告知の段階で発信されており、下記のように追記されていました。
Googleは、いつもは1回で完了させていたコアアルゴリズムアップデートを2回に分割する理由について、下記のように解説しています。
▼2段階に分けた理由
- 6月に実施する際、予定していた改良の一部が間に合わなかった
- 準備ができたものを6月に先行して実施する
- 残りは翌7月に実施する予定
7月のアップデートで6月の影響が反転するかも…
始めての2段階スタイルによってどのような影響が出るのか、気になっているSEO担当者も多いでしょう。
今後の影響について、Googleは下記のようにツイートしています。
▼2段階に分けた影響
- もちろん、どのコアアップデートでも検索順位が下がる、または上がるコンテンツがある
- 2部構成の性質上、ごく一部のコンテンツでは6月に受けた変動が7月の追加措置で反転する可能性がある
つまり、たとえ6月のGコアアプデによって順位が変動したとしても、7月分が完了するまで最終的な影響は判断できないのです。
コアウェブバイタルも含まれたのか?
コアウェブバイタル(Core Web Vitals)とは、Googleが検索ランキング要因に追加すると明言している「UX指標」の1つです。
Googleは2020年4月19日の時点で、コアウェブバイタルを組み込んだページエクスペリエンスアップデート(Page experience Update)を、2021年6月中旬から開始すると告知していました。
今回のGコアアプデと時期が重なっていることから、サイト運営者が集うSEOフォーラムでは「同時に行われたのでは?」「ページエクスペリエンスアップデートはGコアアプデに統合されたのか?」と話題になっていたようです。
しかし、Googleは6月のGコアアプデとコアウェブバイタル、およびページエクスペリエンスアップデートの関連性について、事前告知でも完了通知でも言及していません。
なお、Core Web VitalsとPage experienceの関連情報については、下記のコラムをご一読ください。
ページエクスペリエンスに関する追加アナウンス
12日に6月のコアアルゴリズムアップデートが完了したと発表された4日後、6月16日にGoogleはページエクスペリエンスアップデートをリリースしたと正式に発表しました。
▼ツイートの注目ポイント
- Page Experience Updateのロールアウトを開始した
- 遅くとも8月末には完了する予定
上記のアナウンスにより、ページエクスペリエンスアップデートは6月のGコアアプデとは異なる時間軸で実行されたと解釈できます。
Googleのダニー・サリヴァン(Danny Sullivan)氏が2021年2月25日にツイートしていた通り、穏やかなペースで実装されていくようです。
同じく、Googleのジョン・ミューラー(John Mueller)氏もページエクスペリエンスアップデートはスローローンチで展開するとアナウンスしていますので、急激な順位変動は発生しないと考えられます。
▼ミューラー氏の回答
- 質問:アップデート直後に順位が急落する可能性はあるか?
- 回答:いいえ。完全に完了してランキングに結果が適用されるまで2ヵ月ほどかかる
プロダクトレビューとの関連性は?
6月のGコアアプデが実行された当日(米国時間:2021年6月2日)、コアアルゴリズムアップデートおよび小規模アップデートの影響について、Googleの公式サイトに関連記事が掲載されました。
Googleのダニー・サリバン(Danny Sullivan)氏によると、Googleにはアップデートによって各サイトに期待している改善点があり、具体的には下記の2点を例に挙げています。
▼注目すべきポイント
- より良い製品レビューが発見しやすくなるよう、ユーザーのためにアップデートしている
- アップデートによって、モバイルフレンドリーに対応しているか判断している
6月のコアアルゴリズムアップデートとの直接的な関連性に言及した訳ではありませんが、このタイミングでの言及は軽視できません。
今後は下記のコラムでご紹介しているプロダクトレビューについても、注力した方が良いでしょう。
6月コアアルゴリズムアップデートでの変動観測
ここからは、6月のアルゴリズムアップデートによってどの程度の影響がランキングに反映されたのか、国内・海外それぞれの順位計測ツールで検証してみましょう。
国内の順位計測ツール
まずは、国内の順位計測ツールで変動状況を確認してみましょう。
namaz
出展:namaz
上記のグラフで示されている通り、実施された翌日に多少の変動が確認できますが、さほど大きな影響はなかったようです。
サクラサクラボ
出典: サクラサクラボ
一方、サクラサクラボではnamazよりも変動が大きく現れていました。
海外の順位計測ツール
続いて、海外の順位計測ツール5種類で変動状況を確認しましょう。
RankRanger
出典:RankRanger
こちらは、PC・モバイル共に現地時間の6月4日~6日までの3日間、かなり大きな変動が続いていました。
SERPmetrics
出典:SERPmetrics
こちらは、現地時間の6月5日~6日にかけて順位変動のピークを迎えており、その後は急速に鎮静化しています。
moz
出典:moz
Mozでは、6月4日に順位変動がピークに達したものの、その後は実施前のレベルを下回るほど急激に落ち着きを取り戻していました。
AccuRanker
出典:AccuRanker
こちらは、SERPmetricsと同じような観測結果になっています。
Advanced WEB RANKING
出典:Advanced WEB RANKING
こちらの順位変動も6月4日~6日にかけて急上昇していますが、その後は他の計測ツールと同様に短期間で元の水準に戻っています。
今回のアップデートの影響からの考察
今回のアップデートの影響は、特定のジャンルのキーワードで変動があったわけではなく、ジャンル問わず変動がありましたが、今までのアップデートと比較するとそれほど大きな影響はなかったという印象です。
ですので、変動したサイトに決まった特徴はあまりなかったのですが、変動したサイトの中で、全体的に順位が向上したサイトがいくつかありましたので、そのサイトの特徴や行った対策などについて紹介します。
※ここからは、弊社の見解になります。
今回ご紹介するサイトでは、特定のキーワードで順位が上昇したわけではなく、多くのキーワードで順位が上昇し、サイト全体の評価が上がりました。
このサイトで行った対策のメインは内部強化(主に内部リンクの強化やコンテンツの強化)がメインとなります。
こちらのサイトの課題として、以前から直帰率が比較的高い傾向にあり、その改善をメインに行っていまおりました。
その結果として、2020年8月付近では70%以上あった直帰率が、2020年12月付近から改善が見られ、2021年3月付近では50%前半まで改善することができ、その時点ではあまり順位変動はありませんでしたが、今回のアップデートで大幅に多くのキーワードで順位上昇が見られています。
▼2020年8月時点の直帰率
▼2021年3月時点の直帰率
こちらのサイト以外でも、同様に順位上昇が見られたサイトでも対策のメインは内部強化を行っており、ユーザーのトラフィックの改善がメインの対策となります。
今回弊社が観測しているサイトでは、トラフィックの改善が見られたサイトが大小さまざまではありますが順位上昇している印象です。
ですが、ここで勘違いしてはいけないのが、内部対策=アップデート対策ではないということです。
こちらのサイトでは結果として、アップデートのタイミングで大幅な上昇が確認できましたが、トラフィックが改善されサイトの評価が上がれば、アップデート以外のタイミングでも順位上昇の結果があった可能性は高いと考えられます。
ですので、アップデートのための対策などはやはり無く、Googleが名言している通り常にユーザーのことを考え、コンテンツの作成や内部強化など対策を行っていくことが順位上昇する近道ではないでしょうか。
まとめ
2021年1回目となる6月のコアアルゴリズムアップデートは、前回から半年間の空白期間を経ている、2部構成になっているという異例づくしとなりました。
とはいえ、質の高いコンテンツ作りが検索ランキングにとって最も大きな影響を与えるという事実に、変わりはありません。
何より、具体的な日にちは発表されていないものの、7月に予定されている2回目が完了すれば現時点で受けている影響が逆転する可能性もあるのです。
たとえ順位が大きく変動したとしても、ひとまず静観しつつユーザーニーズを満たすコンテンツ作りに専念すべきしょう。
関連