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日本時間2021年2月11日、Googleはかねてより告知していた新しいランキング機能「Passage Ranking」の導入をスタートさせたと正式発表しました。そこで本記事では、Passage Ranking(旧Passage Indexing)の特徴を踏まえたうえで、順位変動の有無や対策の必要性などについて解説します。
目次
「Passage Ranking」とは、Googleが導入した新しいランキングシステムで、告知の段階ではPassage Indexingと呼ばれていました。
Goolgeは様々な要素をページから読み取り、どのコンテンツを上位に表示させるべきかスコアリングを付けて評価・決定しています。
つまり、ユーザーが求めている「答え」と「コンテンツ」のマッチングを行う際、より適切な内容が記載されているページが上位表示されるよう、新しい検索機能であるPassage Rankingの導入を決定したのです。
Passage Rankingの導入はすでに2020年10月に告知されていましたが、改めて内容を確認しておきましょう。
▼Passage Rankingの特徴
ページ全体で評価されていた従来では、メインキーワードが異なるというだけで上位に表示されませんでした。
一方、Passage Ranking導入後は「ほんの一部だけ」でも「的確な答え」が記載されてさえいれば、一見まったく関係のないページだとしても上位に表示される可能性があるのです。
ちなみに、Passage Rankingの詳細についてはPassage Indexing(旧名称)について解説した下記の記事を参照して下さい。
Googleは、2020年2月11日に新しい検索機能「Passage Ranking」の導入をスタートしたと、Google SearchLiaison (@searchliaison) の公式Twitterアカウントからアナウンスしました。
昨年の2020年10月に行われた公式オンラインイベント「Search on 2020」でPassage Rankingについて言及した当初は、同年11月からの導入を予定していると告知されていました。
しかし、Passage Rankingの導入は予定より5ヵ月ほど遅れ、下記の日時からスタートしたと事後報告という形で正式発表されたのです。
▼Passage Rankingの導入日時
Update: passage ranking launched yesterday afternoon Pacific Time for queries in the US in English. It will come for more countries in English in the near future, then to other countries and languages after that. We'll update this thread as those further launches happen.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) February 11, 2021
上記の公式アナウンスから、特筆すべきポイントをピックアップしてみました。
▼Passage Ranking導入に関するコメント
この新検索機能は、下記の通り名称が変更されています。
▼名称変更
Googleは、名称変更の理由について特に言及していません。
しかし、2020年10月に「Search on 2020」でトピックに挙がった当初、Passage Indexingという旧名称から「インデックスシステムが変更される…」と誤解を招き、SEOコミュニティの間ではちょっとした騒動になっていました。
恐らく、Googleは名称をPassage IndexingからPassage Rankingへ変更することで、「あくまで新しい検索機能であってインデックスシステムの変更ではない!」という意図を伝えたいのでしょう。
Passage Rankingの適用作業は、英語圏クエリのみと対象が限定的だったにもかかわらず、導入が開始された太平洋時間2月10日当日だけでは終わらなかったようです。
事実、Googleのダニー・サリバン氏(Danny Sullivan)が2月19日に投稿したツイートを見てみると、「Passage Rankingのロールアウトは太平洋時間2月15日に完了した」とアナウンスしています。
https://twitter.com/dannysullivan/status/1362484987996463104
結論から言うと、日本時間2021年2月11にPassage Rankingが米の英語検索で導入された後、海外のランキングチェックツールで大きな順位変動はありませんでした。
むしろ、Passage Rankingが導入される前の2月7日~8日にかけて発生した順位変動の方が際立っていたほどです。
ちなみに、2月7日~8日にかけての順位変動についてGoogleから正式アナウンスは出ていません。
しかし、WebmasterWorldフォーラムなどのSEOコミュニティでは、何らかの検索ランキングアルゴリズムが更新された可能性について活発な意見交換が行われていました。
確かに、Googleのジョン・ミューラー氏(John Mueller)は「Passage Rankingが全言語に導入されると7%のクエリに影響する見通し」とコメントしています。
とはいえ、現段階でPassage Rankingが導入済みなのは米の英語圏クエリのみと限定的。
その影響も、まだ一定の範囲に留まっていると考えられます。
Googleは、Passage Rankingを日本語クエリに導入する具体的な日時を発表していません。
まずは、GoogleがPassage Rankingを導入する順序を見てみましょう
▼Passage Rankingの導入プロセス
特筆すべきは、すでに完了している米の英語圏クエリだけでも、導入(2月10日)からロールアウト(2月15日)まで5日間もかかっている、という点です。
さらに、その後の影響をリサーチする期間も考慮すると、Passage Rankingが日本語を含めた全ての言語に対して導入が完了するまでには、相当な時間が必要だと推察できます。
これらを踏まえると、Passage Rankingが日本語クエリに導入される時期は、少なくとも数カ月先になると思って良いでしょう。
新しい情報が入り次第、こちらのサイトで改めて解説する予定です。
Webサイトの運営者にとって最も気になるのは、「Passage Rankingの導入に対する備え」でしょう。
しかし前述した通り、Passage RankingはあくまでGoogleの内部的な変更であり、その目的はスコアリングの評価精度を上げるため。
Googleのジョン・ミューラー氏(John Mueller)もマーティン・スプリット氏(Martin Splitt)も、「ユーザーにとって有益な情報が見やすく記載されていればページに特別な変更を加える必要はない」という趣旨のコメントをアナウンスしています。
Passage Ranking(旧Passage Indexing)は、まだ導入が開始されたばかりの新しいランキングシステムです。
最終的には全言語の7%に影響すると予想されますが、肝心の日本語への導入時期はまだ決まっていません。
今後、Passage Rankingの導入が世界的に進むにつれて検索順位がどの程度の影響を受けるのか気になりますが、焦りは禁物。
闇雲に対策を講じるよりも、基本であるユーザーファーストを満たすコンテンツ作りに注力すべきでしょう。