インハウスSEOとは?メリットとデメリットと効率的な運用方法

SEO基礎
SEO対策
2020.10.19
インハウスSEOとは?

「SEO対策にあまりコストをかけたくない」
「社内でSEO対策はとれないだろうか」

このように考えているなら、インハウスSEOについて知っておくとよいでしょう。SEO施策をインハウス化(内製化)することで、さまざまなメリットが生じます。

当記事ではインハウスSEOとは何か、そしてインハウスSEOを成功させるためにはどうすればよいのかを紹介していきます。

インハウスSEOとは

インハウスSEOとは、社内でWEBサイトのSEO施策をおこなうことを指します。

インハウスSEOではSEO施策を外部委託しないので、実行するには社内にSEOの知識を持っている人材が必要です。そのため、IT企業などのWEBの知識を持っている企業で用いられる傾向があります。

 

インハウスSEOの4つのメリット

インハウスSEOを選択するメリットとはなんでしょうか。インハウスSEOをするメリットを紹介していきましょう。

 

費用を抑えられる

SEO施策を外部委託すると費用がかかります。委託先に支払う報酬の相場としては、数万~数百万円と決して少ない額ではありません。しかも、SEO施策は一回で終わるものではなく継続的におこなう必要があるので、報酬を払い続けなければいけないのです。

インハウスSEOなら外部委託費を払う必要がありません。人件費や利用するツールの費用はかかりますが、外注する場合と比べれば少ない費用となるでしょう。

 

インハウスSEOだからこそのSEO対策ができる

近年のGoogleのアルゴリズムでは、価値のあるコンテンツが上位表示されやすい傾向にあります。つまり、深い情報を有している、ユーザーにとって読む価値のあるコンテンツを作る必要があるのです。

そういったコンテンツは、商品やサービスに精通していなければ作れません。そのため、自社でコンテンツ制作をおこなうインハウスSEOは、効率的に価値のあるコンテンツを作れる施策であると言ってもよいでしょう。

 

SEO対策のノウハウを社内に蓄積できる

インハウスSEOはすればするほどSEO対策のノウハウを社内に蓄積できます。ノウハウを蓄積すればSEO施策をおこなう人材を育成できるようになるので、より効率的に施策がおこなえるようになるでしょう。

そのため、長期的にSEO施策をおこなっていく場合にもインハウスSEOは有効であると言えます。

 

自由にSEO対策ができる

SEO施策をおこなうにはSEO施策担当者だけでなく、エンジニアやデザイナー、商品開発部など社内のさまざまな人とコミュニケーションをとる必要があります。

SEO施策を外部に委託すると、これらのコミュニケーションが円滑にできないことがあります。たとえば、新しい商品の情報を発信するコンテンツを作ろうとしたときに、SEO施策を外部委託していると、その情報のやりとりだけで手間がかかってしまいます。そのため、サイトの内容を更新するのにも不自由さを感じてしまうかもしれません。

社内でSEO施策をおこなえばスムーズにコミュニケーションがとれるので、自由なタイミングでSEO施策がとれるのです。また、結果としてスピーディなSEO施策ができるようになります。

 

インハウスSEOの3つのデメリット

それでは、インハウスSEOにデメリットはあるのでしょうか。インハウスSEOのデメリットを見ていきましょう。

 

人材確保が困難である

SEOやWEBの知識は一朝一夕で身につけられるものではありません。そのため、社内でSEO施策をとろうにも、それができる人材を確保するのが難しいという実情があります。

IT系の企業であればインハウスSEOができることもありますが、そうでない場合はすぐには難しいかもしれません。

 

成果が出ないことがある

そもそもなぜSEO施策が外注されることが多いのかというと、SEO施策が簡単にできることではないからです。

Googleのアルゴリズムはアップデートされ続けており、その情報を集め続けなければいけません。SEOの知識を身につけ、さらに新しい情報を追い続けることで、ようやく的確なSEO対策ができるようになります。

しかし、SEOの専門企業に比べると、そうでない企業はSEOに関する情報が得にくいです。さらに、SEO専門の企業ではないがゆえにせっかく得た情報もうまく活用できず、経験値として溜まりにくいということもあります。

そのため、インハウスSEOでは思うように成果がでないことも少なくないのです。

 

社内で連携をとる必要がある

SEO施策をおこなうには、SEO施策の担当者だけでなく、社内のさまざまな人とコミュニケーションをとる必要があります。しかし、社長や上司などにSEO施策の必要性を理解してもらえないと上手くコミュニケーションがとれず、効果的なSEO施策がおこなえない可能性があります。

社内の人たちにSEO施策の必要性を理解してもらい、円滑にコミュニケーションをとれるようにするのは簡単ではありません。

インハウスSEOではどのようなことをする?

インハウスSEOと一口に言っても、さまざまな施策があります。どのようなことをするのか、簡単にまとめていくので参考にしてみてください。

 

内部対策

内部対策とは、サイト内でおこなうSEO対策のことです。HTMLの構築やリンクの設置などのことを指します。内部対策には、主に次のような施策があります。

等があります。
それぞれの項目の解説を別の記事でしておりますので、気になる項目をクリックしていただくと解説記事に移動します。

 

外部対策

外部対策とは、他のサイトからリンクを貼ってもらう(被リンクを獲得する)ためにとる対策のことです。サイトを紹介する目的で張られたナチュラルリンクを多く貼ってもらうことで、SEO効果が期待できるとされています。

外部対策には、次のような施策があります。

  • 継続的にコンテンツを発信する(紹介したいと思わせるようなコンテンツを作る)
  • ニュースジャッキング(いち早く情報を手に入れ発信する)をおこなう
  • プレスリリースを発信する
  • 外部とコミュニケーションをとる
  • ソーシャルボタンの設置

リンクファームに登録したり自作自演リンクを貼ったりといった不自然な被リンクは、逆効果になるので注意しましょう。

 

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、良質なコンテンツを発信し続けることでファンを作るマーケティング手法のことです。ユーザーが何を知りたいのかを調査し、その疑問に応えるようなコンテンツを作っていきます。

Googleだけでなく、TwitterやFacebookなどのSNSやメールなど、さまざまな媒体を活用するのが特徴です。

自社製品やサービスに詳しい人材が施策をおこなうインハウスSEOでは、このコンテンツマーケティングが特に重要であると言ってもよいでしょう。

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データの分析

効果的なSEO施策をおこなうには、サイトのデータ分析をおこなう必要があります。検索順位やアクセス数、平均セッション時間などを分析することでユーザーの動向を探り、どのような施策をおこなうとよいのかを探っていきましょう。

データの分析には、GoogleアナリティクスやGRCツールなどを使用します。

 

インハウスSEOで成功を収めるための運用のコツ

最後に、インハウスSEOで成功を収めるためのコツを紹介していきます。インハウスSEOはSEOの専門家ではない人が施策をおこなうので、簡単には成功しません。成功するためには、いくつかのポイントがあります。

 

外部交流を含めた情報収集をおこなう

インターネット上だけではすべての情報を得ることはできません。そのため、他の企業と交流を持つことも必要です。SNSなども活用し、交流の輪を広げていきましょう。また、交流を増やすことは情報を得やすくするだけでなく、チャンスを増やすことにも繋がります。

 

スキルのアップデートをおこなう

インハウスSEOを効果的におこなうには、社内の人材にSEOの知識を身につけてもらう必要があります。そこで、スポット的に外部の専門家を招き、SEOについて学習する機会を作るとよいでしょう。セミナーなどに参加するのもよいかもしれません。

 

継続的な対策をとる

インハウスSEOに限らず、SEO対策はすぐには効果が出にくいです。そのため、継続的な施策をとることが必要となります。

コンテンツを作ったり記事やサイト構造を見直したり、常に施策をとっていきましょう。すぐには効果がでませんが、続けることで徐々に効果が現れてきます。

 

まとめ

インハウスSEOには、コストカットができたりノウハウを蓄積できたりといったメリットがあります。成功させるのは大変ですが、スキルアップする機会を設けたり交流を広げたりしていくことで、徐々に効果が現れるでしょう。特に継続的な施策をおこなうことが大切です。長期的なSEO対策を考えているなら、インハウスSEOを視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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