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2020年3月、Googleは2020年9月から全てのサイトをモバイルファーストインデックス(MFI)へ移行すると公式に発表しました。2018年3月にMFIが本格導入されてから2年が経過し、現時点で70%のサイトがMFIへの移行を完了させています。モバイル対応済みのサイトだけが対象だったフェーズから全てのサイトが対象となる新たなフェーズへ移行すると、一体どのような影響があるのでしょうか?
目次
モバイルファーストインデックスとは、Googleがインデックスするために使っていた評価基準を従来のPCサイトからモバイルサイトへと切り替える、という方針転換を指しています。
通常は英語表記(Mobile First Indexing)の頭文字を取ってMFIと呼ばれており、移行前と移行後との違いを比較してみると検索結果のランキングに大きな影響を与えているのが分かります。
▼MFI導入前と後の違い
言い換えれば、上位表示を目指すには評価基準のメインとなるモバイルサイトのクォリティを高める必要があるのです。
ただし、PCサイトの評価はMFI導入後もサブ的な役割を担うため、PCサイトが全くインデックスされなくなる、という訳ではありません。
あくまで、ユーザーの利用率が高いモバイルサイトをより重要視する、という意味合いになります。
Googleはこれまで、公式ブログやTwitterなどを通じてMFIに関する大小さまざまなニュースをアナウンスしてきました。
まずは、これまでの経緯を時系列に沿って見てみましょう。
▼これまでの経緯
中でも話題性・影響力ともに大きかったのが、本格的にMFIの導入が始まった2018年3月と新規サイトがMFIのデフォルト対象となった2019年7月のニュースです。
こちらについては、下記の記事で詳しく解説していますので参考にして下さい。
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2020年3月5日、Googleはウェブマスターセントラルブログにて2020年9月までに全てのWebサイトをMFIの対象へと移行する予定だと公式に発表しました。
検索結果に表示されるサイトの70%はすでに移行しています。簡略化するために、2020年9月以降、すべてのWebサイトをモバイルファーストインデックスに切り替える予定です。当面の間はシステムが、準備が整ったことを認識すると、引き続きサイトをモバイルファーストインデックスに移行します。
一方、2020年2月時点でまだMFIへの移行準備が整っていないサイト運営者の中には、Search Console経由で通知を受け取った方もいるようです。
This month, GSC began alerting us to mobile-first indexation issues across our sites. In no uncertain terms: "Google expects to apply mobile-first indexing to all websites in the next six to twelve months." @rustybrick @jenstar pic.twitter.com/D6nTfClrTw
— Kyle Sutton (@KyleW_Sutton) February 26, 2020
上記は実際に通知を受け取ったユーザーが2月の下旬に投稿したツイートで、「6~12カ月後には全てのWebサイトにMFIを適用する予定」と記載されていたそうです。
つまり、厳密に2020年9月までとタイムリミットを設けている訳ではなく、半年から1年ほどかけて移行を完了させる予定と解釈できます。
2016年11月にMFI計画を発表してから約3年半かけて進めてきた移行作業が、いよいよ最終段階に差し掛かっているのは間違いありません。
実際Googleが認めている通り、MFIへの準備が整っていないWebサイトはPC用コンテンツとモバイル用コンテンツの差異があるため、ランキングにおけるネガティブな影響を避けられませんでした。
この状況を踏まえ、ネット上では「むしろMFI適応の期限が決まっていれば本腰を入れて対応するのに…」といった話題が持ち上がっていたほどです。
にもかかわらず、なぜGoogleは今まで全てのWebサイトに対してMFIを一括適用しなかったのでしょうか?
その理由は、MFIへの移行中はランキングへの影響が避けられないものの、この結果はGoogleの本意ではないから!数年間の準備期間を設けた方が、不利益を被るWebサイトを最小限に抑えられるとの配慮だったのです。
つまり今回のアナウンスは、「準備期間は2020年の9月に終了し、その後はたとえ未対応であってもMFIが適応されますよ」、というGoogleからの最後通告と受け取れます。
2019年7月1日以降にインデックスされたWebサイトは、すでにMFIがデフォルトで適応されていますので問題はないでしょう。
一方、Googleによると2019年7月1日以前にインデックスされていたWebサイトがMFIへ移行しても、ランキング上の影響は限定的とのリサーチ結果を得ているそうです。
とはいえ、MFIへの強制移行がスタートするまでに対応準備が完了していないWebサイトは要注意!GoogleのクローラーはPC サイトにしかないページをモバイルコンテンツとして認識できないため、評価対象から除外されるコンテンツが多いほど検索順位を下げる要因になるのです。
少なくとも2020年9月までにはサイト内の全コンテンツが評価対象に含まれるよう、MFI仕様に対応させておきましょう。
運営しているWebサイトがMFIに対応しているか確認する方法はいくつかありますが、ここでは最もポピュラーなSearch Console上でのチェック方法についてご紹介しましょう。
Search Consoleの設定画面へ進むと下記の画面が表示され、赤枠で囲ってあるインデックスクローラが「スマートフォン用Googlebot」となっていればMFI適用済みと判断できます。
一方、MFI未対応の場合はインデックスクローラが「パソコン用Googlebot」と表示されるので、対処が必要です。
Webサイトをモバイルファーストインデックスに対応させるには、少なくとも下記の5点を修正する必要があります。
▼MFIへ対応させるポイント
具体的な修正方法が知りたい!という方は、下記の記事を参考にして下さい。
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2020年3月時点でMFIへの移行を完了しているWebサイトは、全体の約70%。
あらかじめ対応を進めていたWebサイトであれば特別な対処は必要ありませんし、これから公開する新規サイトを作成中という方のほとんどは、最初からMFIを意識した仕様で構築しているでしょう。
一方、すでに公開済みでコンテンツ数が膨大なWebサイトは、すぐにでも準備を開始した方が賢明です。
MFIが検索結果に影響する以上、2020年9月以降のSEO対策にとって欠かせない要素となるのは間違いありません。