サイトリニューアルでPVは減る?リニューアル時の注意点やCVの意識
2019.07.22
サイトのリニューアルをしたことでアクセスが激減したなどの事例は1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ここでは、PV数が減少する原因と対策や、PV数とCVRの数などについて解説していきます。
そもそもPV数とは?
PV数とはpageViewの略語で、ページが閲覧された回数のことです。同サイトで検索ユーザーAが3ページを閲覧し、検索ユーザーBが4ページ閲覧した場合、合計でそのサイトのPV数は7PV(pageView)となります。
PV数が減少する原因と対策
サイトをリニューアルすることで、PV数が減少する原因が下記になります。
リダイレクトを設定していない
サイトをリニューアルすることで、ドメインの変更や、下層ページのURLの変更などもあるかと思います。
元のURLを新しいURLに変更したときに、検索エンジンが自動で変更を認識することが出来ません。
サイトページのURLが変わった場合、リダイレクト処理を行い、引越し先のURLをきちんと検索エンジンに伝える必要があります。
リダイレクトを行わないことで、検索エンジンだけでなく、検索ユーザーからも新しいページが見つけづらくなり、サイトの評価が落ちてしまう可能性があります。
上位表示されていたキーワードの順位が落ちかねません。
また、リダイレクト先が違ったり、全てのコンテンツのリダイレクト先をトップページに集約することもNGです。
後者の例では、2018年4月の国税庁のサイトリニューアルが挙げられます。
この時はユーザーがブックマークしてたページも全て消えて、サイト内検索機能も機能せず大混乱となりました。
このようにリニューアルしてユーザーが混乱することがないように、リダイレクトする際は、旧URLと新URLの対応表などを作って管理すると良いです。
また、リダイレクトも302ではなく、301すると良いです。
301は恒久的な転送でを表し、旧ページの評価を引き継ぎますが、302は旧ページの評価を引き継がないからです。
クローラーの設定確認
サイトリニューアル中は検索エンジンがクロール出来ないように設定する場合は、公開後に設定を必ず解除しましょう。
公開後に検索エンジンがクロールできず、評価が下がる可能性があります。
もしクロールされているか、されていないか不安な場合は、Google Search Consoleで確認できます。
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タイトルタグ変更
タイトルタグですが、サイトリニューアル時にデザインなどが変わるからといって大幅に変更する事で、上位表示されていたキーワードの評価が下がってしまうか可能性がありますので、もし変更される場合は狙っているキーワードを踏まえたタイトルを再考する必要があります。
また、重複もよくないので、必ずページの内容にあった内容にするようしてください。
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削除したページは404エラーを返していない
旧サイトのコンテンツをそのままリニューアルしたサイトに移行することがSEOにおいて重要になります。
しかし、旧サイトにおいて、あきらかに質の低いコンテンツが掲載されてる場合は、そのようなページを削除して、リニューアルしたサイトでは公開しないようにする事もあります。
このような削除したページに関しましては、404エラーで返すようにしましょう。
サイトマップの未設定
特にリニューアルしてURLが変更しているのであれば、Googleが各ページの認識に時間がかかる場合がございますので、サイトマップの設定を行いましょう。
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コンテンツを減らし過ぎ
ページごとのメインコンテンツを減らすと評価が下がる可能性がございます。
減らす必要があるか、また、減らすことでコンテンツが充実しなくなるので、新しいコンテンツ追加を行うなどの対応は必要です。
モバイルファーストインデックス(MFI)未対応
サイトデザインに関しましては、現在モバイルファーストインデックス(MFI)の導入からモバイル用サイトの評価が主軸となっております。
サイトをリニューアルする際には、MFIを意識したサイト構成が必要になるかと考えます。
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アクセス数だけで判断するのは禁物
アクセス数はPV数だったり、訪問数(セッション数)をさしますが、単にこのアクセス数だけが重要と言うわけではございません。
CV(コンバージョン)が最重要という考え方もあります。
お問い合わせページ以外で直帰率が高いということはユーザーが欲しいコンテンツがない、もしくは探せなかった可能性があります。
そのため目的のページまでの導線を改善すれば、これはユーザーがストレスなく行きたいページに行けます。見慣れない構成だとユーザーの目を惹きやすいですが、その反面、どこに何があるのか分からなくなる可能性があります。そのため、逆にその業界で見慣れた構成にするとユーザーも探しやすくなります。
また、目的のページを見つけるための工夫も必要です。例えば、フローティングメニューで問い合わせページへのボタンをいつでも見れるようにしたり、問い合わせページへのボタンを大きくするなど。。
CV、CV率(CVR)とは?
CV(コンバージョン)とは、「変換」「転換」「転化」といった意味になり、Webサイトにおける最終的な成果の事になります。
そしてCV率(CVR)は、最終的な成果の率になります。
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CVとPVの違いは?
CV数とPV数の違いですが、ページに訪問があった数(PV)と、ページに訪問があってプラスで目的が達成した数(CV)になります。
サイトページに訪問(PV)があり、プラスで商品をかった数(CV)になります。
そして、最終的な成果率がCV率になります。
例えば、通販サイトで検索ユーザーが購入に至った率、資料請求を求めているサイトで検索ユーザーが資料請求した率になります。
100PVのページAで資料請求回数が1だった場合、CV率(目的を達成できている数値)は1%になります。
仮に、10PVのページBで資料請求回数が1だった場合、CV率(目的を達成できている数値)は10%になります。
アクセスを集めているのはページAですが、実際の目的を達成できる確率が高いのはページBになります。
この事を考えると、資料請求をしてもらう事がサイトの目的だった場合に単にPV数が多くても良いというわけではありません。
PV数が0だとCV数は0という事になりますが、PV数が多い=CV数が多いというわけではありません。
理屈になりますと、CVRを上げるためには、分子であるCVを上げる、分母であるアクセス数を下げる。
と言うことは、アクセス数は下がってもCV数がある一定数確保もしくはCV数が上がれば、アクセス数が少なくても問題ないということになります。
また、CVが下がっている場合、直帰率の高さが影響している可能性があります。
CV数を上げるために導線設計を見直す
目的のページまでの導線を改善すれば、これはユーザーがストレスなく行きたいページに行けます。
見慣れない構成だとユーザーの目を惹きやすいですが、その反面、どこに何があるのか分からなくなる可能性があります。
そのため、逆にその業界で見慣れた構成にするとユーザーも探しやすくなります。
また、目的のページを見つけるための工夫も必要です。
例えば、フローティングメニューで問い合わせページへのボタンをいつでも見れるようにしたり、問い合わせページへのボタンを大きくするなど、検索ユーザーのための工夫は必要になります。
CV数はちょっとした魅力的なコンテンツを入れると変わる
ユーザーの興味を惹くためにもちょっとしたインパクトのあるコンテンツがあると良いです。
例えば動画や漫画といった興味を惹きやすいコンテンツを入れると滞在時間が伸び直帰率を下がる可能性があります。
Webサイトの表示速度の改善
Webサイトの表示速度は重要で、どんなに魅力的なコンテンツが用意されていても、表示速度が遅くては、魅力的なコンテンツが表示される前にユーザーが離脱してしまいます。
実際にアメリカのリサーチ会社「Aberdeen Group」の調査によると、表示速度が1秒遅れることで、PV数が11%、CV数は7%減少するようです。
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アクセス数だけでなく、CVRも重要
このように、アクセスが多くてもコンバーション数がなければ、本来のサイトの目的は達成できません。
サイトのリニューアルに関しても、コンバージョン数が確保できるようなサイトでないといけないという事になります。
サイトリニューアルに伴い、PV数が減ったとしても、CV数が確保出来ているのであれば、問題ないと考えます。
しかし、アクセスそのものがなければ、コンバージョンすらあり得ません。まずは検索ユーザーとサイトの接点を持つという意味で、アクセスそのものは非常に重要になりまので、上記に記載させていただきました「PV数が減少する原因と対策」は必ず対応が必要になります。
まとめ
サイトリニューアルに伴い、PV数の減少する可能性は大いに考えられますが、対策をとることで対応が可能かと考えます。
また、PV数だけを意識せず、サイトの根本的な目的に焦点を置くことで、本来の目的は達成できると考えます。
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