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リンク否認ツールの使用はSEO対策として有効である反面、間違った使い方をすると検索順位の低下に繋がる「もろ刃の剣」です。そこで今回は、リンク否認ツールの使い方・効果・疑問点について取り挙げてみました。
目次
リンクの否認ツールとは、「SEOにマイナスな影響を与える外部リンク」を申請によって無効化するためのサービスです。
Googleがサイト運営者向けに無料で提供しているサーチコンソールに搭載されている機能の一種、といった方がイメージしやすいかもしれません。
なぜGoogleはリンク否認ツールを作ったのか、その目的はペンギンアップデートによって不当なペナルティを受けるサイトを保護するためです。
ペンギンアップデートは、「自作自演のリンクスパム」を量産して検索順位を上げている不正サイトを取り締まるために設計されています。
ところが、この仕組みを逆手に取った「第三者からのスパムリンク」による被害が拡大してしまったのです。
事実、ペンギンアップデートが2012年4月に初めて実施されて以降、不正リンクによって競合サイトを貶めて自サイトの上位化を狙うブラックハットSEOが横行していました。
相手が悪意をもって行っている以上、直接リンクの削除を依頼しても応じてくれる訳がありません。
そこでGoogleは、ホワイトハットSEOによって正当に運営されているWebサイトがペンギンアップデートによって不当な評価を受けないよう、申告によって不正リンクが駆除できるリンク否認ツールを開発したのです。
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Googleは2012年10月からリンク否認ツールの提供を開始していました。
その後、2020年11月にリニューアル完了のアナウンスがGoogle Search Centralの公式アカウントよりツイートされています。
Today we're completing the migration of the Disavow links tool to the new Search Console interface 🎊
✅ Improved interface
✅ Download a disavow file as a text file
✅ Error reports for uploaded files are no longer limited to 10 errorsRead more at https://t.co/KSY9a4o3Pp pic.twitter.com/TRKFx0XCEI
— Google Search Central (@googlesearchc) November 17, 2020
UIを含む下記の3点が改善されていますが、基本的な機能や使い方はリニューアルする前と同じです。
▼3つの改善点
専門家や知識人から貼られた質の高い外部リンクであれば、SEOにとってポジティブに作用します。
一方、下記のような「低品質な外部リンク」はSEOにネガティブな影響を与える可能性が高いため、リンク否認ツールを使って駆除した方が良いでしょう。
▼否認すべき外部リンクの一例
リンク否認ツールは有用ではあるものの、あくまで最終手段としての使用が望ましいとされています。
その理由は、良質な外部リンクを誤って申請リストに含めてしまうと、せっかく獲得していたSEO効果が台無しになってしまうからです。
Googleのガイドラインおよび開発スタッフであるマット・カッツ氏が推奨している通り、まずは自身での削除を試みるべきでしょう。
▼自身で削除する方法
「リンク品質の良し悪しが分からない!」という方は、SEOの専門家に相談してみるのも一つの方法です。
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結論から言うと、Googleは低品質な被リンクを有しているサイトに対し、ペンギンアップデート3.0まではペナルティを課していましたが、ペンギンアップデート4.0以降はSEO効果を無効化しています。
低品質な外部リンクには下記の両方が混在しているため、システマチックには判断できないのです。
▼低品質な外部リンクの内訳
サーチコンソールに搭載されているリンク否認ツールを使用する手順は、下記の4ステップで行います。
▼リンク否認ツールの使い方と手順
なお、画像付きの解説やおすすめの被リンクチェックツールについては下記の記事を参照してください。
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まずは、自サイトに貼られている外部リンクの数や種類を確認します。
▼被リンク一覧を確認するダウンロードする手順
ダウンロードした被リンクのURLを目視でチェックしながら、低品質または不自然なサイトを精査していきます。
優良な外部リンクが確実に残るよう、明らかにガイドラインに違反している被リンクだけを選ばなければなりません。
ちなみに、アンカーテキストが完全一致している場合は、請負業者から有料で獲得した不正リンクの可能性が高いです。
精査後は、否認したい外部リンクをまとめたテキストファイルを作成しますが、量に合わせて2種類の方法から選択します。
▼テキストファイルの作成方法
例題として、否認したい外部リンクを申請する際のテキストファイルを作成してみました。
▼テキストファイルの記述例
#12月17日リンク削除依頼 domain:sample.com https://sample.co.jp/01.html https://sample.co.jp/02.html
正常に申請するには、下記の注意点を守る必要があります。
▼注意点
否認して欲しい外部リンクをまとめたテキストファイルをアップロードし、申請を完了させます。
▼テキストファイルをアップロードする手順
最後に、リンク否認ツールに関する代表的な疑問点について回答します。
▼よくある質問と回答
リンク否認ツールは、今後もSEO対策として行うべきでしょう。
2016年9月23 日にペンギンアップデート4.0が実施されて以降、低品質な被リンクによるSEO効果は無効化されていますが、その精度は100%ではありません。
事実、最新のペンギンアップデート以降も第三者から大量のスパムリンクが貼られ、Googleから「手動による対策」を警告されたケースも報告されています。
確かに、Googleへの申請が実行されると外部リンクの効果は無効化されますが、だからと言って貼られたリンクが切れる訳ではありません。
実際にはリンクされた状態が続いていますので、確実に切り離したい場合は対象のサイト運営者に対応してもらうしかないです。
申請したからと言って、全ての外部リンクが否認される訳ではありません。
例えば、下記のようなケースでは否認されずエラーとして表示されてしまいます。
▼エラーの一例
この症例に対し、Googleのジョン・ミューラー(John Mueller)氏は下記のツイートで回答しています。
https://twitter.com/JohnMu/status/740671601021194240?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E740671601021194240%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fseopack.jp%2Fseoblog%2Flink_denial%2F
▼アドバイス
リンク否認ツールは、最新のペンギンアップデートが実施されてからも有意義なSEO対策として評価されています。
ガイドラインに抵触している低品質または不自然な被リンクは放置せず、定期的にリンク否認の申請を行いましょう。
その際、高品質な外部リンクだけは確実に残しておくのが鉄則です。