WordPressとは
2021.07.30
自分のWEBサイトを作成・運用しようとすると、WordPressという名前を一度は耳にしていると思います。
しかし、WordPressがどういうものなのかを調べてみても専門用語等が多くよくわからない場合が多いです。
今回はWordPressとは一体何なのか、どのような利点があるのか、どうやったら使えるのかを目的別に初心者向けに解説していきたいと思います。
WordPressとは
WordPressとは、簡単に言えば「WEBサイトを簡単に作り、更新していく事が出来るツール」です。
オープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)というのがWordPressが分類されるシステムの種類です。
CMSというのはWEBサイトのコンテンツを構成する項目(テキスト、画像、レイアウト情報等)を一元的に追加・管理出来るシステムです。
CMSを使わないWEBサイトの場合、新しいブログ記事等を作成した場合にHTML、CSS等で新たにページを作成しなくてはなりません。
CMSを使った場合、サイトの管理画面からテキストや画像を入力すれば、新しいページが自動で作成されます。
これは、ブログサイトで新しい記事を登録する作業に似ています。
つまり、WEBサイト自体をブログサイトの様に出来るとも言えます。
WordPressを始める難易度は?
WordPressを始めるにはどの程度の難易度があるのでしょうか?
WordPressを完全に使いこなすには以下の知識が必要です。
- HTML
WEBサイト自体を作っている言語です。
みなさんが見ているWEBサイトはこの言語で作られています。
- CSS
WEBサイトの見た目を設定する言語です。
- JavaScript
WEBサイトを動的に動かす為の言語です。
- PHP
WordPressを作っているプログラムの言語です。
WordPressを細かくカスタマイズする際に必要です。
- MySql
WEBサイトの情報(ブログの記事内容等)を保存する為に使われます。
WordPressのインストール時にDatabaseが必要になります。
しかし、WordPressにはインストールをサポートしてくれるレンタルサーバーやインターネット上で配布されているテーマ、プラグインといった機能があります。
これらを駆使する事で上記の知識がない状態からでもWordPressを始める事は出来ます。
上記の知識がある方の場合、10日程WordPressの機能について学べば基本的事は出来るようになると思われます。
これらの点から、WordPressは用途やどのようなサポートを受けるかによって難易度がかなり変わります。
ブログを作成する場合のWordPress
WordPressをブログとして利用されているサイトは数多くあります。
しかし、WordPressはブログサービスとは異なりCMSである為、いくつかの違いが出てきます。
無料のブログサービスがある中WordPressが選ばれている理由を違いと共に解説していきます。
WordPressとブログサービスの一番の違いは費用にあります。
WordPressは自分でサーバーを用意しなければならない為、サーバーの費用がかかります。
安いサーバーを借りた場合でも初期費用が3000円前後、毎月の維持費が1000円以上かかります。
これに対し、多くのブログサービスは無料で開始刷ることが出来ます。
ここだけを見た場合、WordPressに利点は無いように見えますが、WordPressには費用に見合ったメリットがあります。
WordPressのメリット
- 記事の有料化を好きにカスタマイズ出来る
WordPressは記事有料化用のプラグインが沢山ありますので自分にあったものを選択する事で
理想の記事有料化の形が取れます。
ブログサービスでも記事の有料化機能があるものもありますが、決まった形での有料化になりがちです。
- アフィリエイトが好きに出来る。
WordPressno場合は自分でアフィリエイトを埋め込む為、好きな形にカスタマイズが可能となっています。
ブログサービスでもアフィリエイトが出来るサービスはあります。
こちらも記事の有料化と同じく、ブログサービスのものは自由度が低い為
使いたいアフィリエイトが使えない場合もあります。
- デザインに制限が無い
WordPressはどこかのサービスを利用するのではなく、自分のサイトを作成する為
サイトのデザインを好きなようにカスタマイズ出来ます。
自分でデザインする知識がない場合も、インターネット上で沢山のテーマが公開されている為
好みにあったものが選べると思います。
- SEOに強いサイトが作れる
WordPressはデザインに制限が無い為、WEBサイトのタグ等も自由に設定出来ます。
ブログサービスの場合、決められた形になってしまうことが多い為
SEO対策を考えたタグ構成に出来ない場合も多いです。
その為WordPressで作成されたブログのほうがこの点は強いと言えます。
WordPressのデメリット
- 費用がかかる
WordPressはCMSである為、サーバーを必要とします。
その為、初期費用や維持費がかかる点がデメリットと言えます。
- ブログサービス内の回遊が出来ない
多くのブログサービスはブログサービス内で新着記事やおすすめ記事等が紹介されています。
WordPressの場合、Google等からの検索での流入以外は自分でユーザーが流入する導線を作らなくてはなりません。
有名なブログサービス程サービス内での回遊が多い為、対策を何も取らなかった場合はブログサービスのほうが流ユーザーの流入が見込めると思います。
WordPressと大手ブログサービスの比較
|
WordPress |
note |
アメーバブログ |
費用 |
サーバー費用が必要 |
無料(有料プラン有り) |
無料 |
流入 |
自分で流入ルートを作る |
サービス内回遊可能 |
サービス内回遊可能 |
デザイン |
完全に独自カスタマイズ可能 |
カスタマイズ不可 |
簡単なカスタマイズのみ可能 |
記事有料化 |
可能、プラグイン次第で好きに出来る |
可能、組み込まれた機能がある |
可能、組み込まれた機能がある |
アフィリエイト |
可能 |
不可 |
アメブロ独自のアフィリエイトのみ可能 |
SEO |
SEO対策用のプラグイン等も豊富 |
有料プランで多少の対策可能 |
本格的な対策は難しい |
記事に表示される広告 |
無し |
有り |
有り |
コーポレートサイトを作成する場合のWordPress
コーポレートサイトのように信頼性の高いWEBサイトを作るには沢山の知識や技術が必要になります。
コーポレートサイトの制作、運用はそれほど企業のイメージに密着したものと言えるでしょう。
そんなコーポレートサイトを作成するサービスの中でのWordPressの立ち位置を解説していきます。
WordPressのメリット
- SEOに強いサイトを作りやすい
WordPressにはSEO対策用のプラグインが様々用意されています。
このプラグインを利用するだけでもSEO対策を始める事ができます。
更に、本格的なSEO対策を始める場合もWordPressで作られたWEBサイトであれば
SEO対策会社がそのまま施策を行える場合も多いです。
- 本格的にデザインがカスタマイズ出来る
WordPressはCMSですので、WEBサイトのデザインに制限が有りません。
公開されているテーマを使用する以外にも、独自のデザインのテーマの制作を依頼したり、自社で作成したり出来ます。
コーポレートサイトのデザインは企業イメージにつながる部分ですので、本格的なデザインが出来る事はかなりの強みとなるでしょう。
- 埋め込まれた広告がない
WordPressは自分でサーバーを用意する為、埋め込まれた広告等が有りません。
無料でコーポレートサイトを作成してくれるサービス等を利用した場合
有償版にしなければ、コーポレートサイトに広告が表示されてしまうところも多いです。
企業のイメージにそぐわない広告等も表示される恐れがありますので、広告の表示には気をつけていきたいところです。
- 費用が安い
WordPressはサーバー費用がかかりますが、WordPress自体に費用がかかりません。
本格的なコーポレートサイトを作る際は、無料コーポレート作成サービス等を利用しても
有償版を使わなければならず、結果としてWordPressのほうが安価に作成・運用出来るという場合も少なくないです。
WordPressのデメリット
- 技術・知識が必要になる
コーポレートサイトを作成する場合、公開されているテーマをそのまま使うという事は少ないと思います。
その場合、サーバーを用意して、デザインを決め、テーマをカスタマイズ(作成)するという工程を踏見ます。
WEBサイト自体がよくわからないという状態から、自分で勉強して上記工程を行うのはどうしてもハードルが高くなってしまいます。
その場合は、WEBサイト制作を請け負っている会社等に依頼する必要が出てきます。
WordPressで作られたWEBサイトは作成さえしてしまえば運用には深い知識や技術を必要としない場合が多い為この方法でもうまくWEBサイトを運用していけると思います。
逆に、最低限WEBサイトに対する知識がある場合はWordPress独自の技術は難しくない為、数日でWordPressでの開発が可能になると思います。
WordPressとコーポレートサイトによく使われるサービスの比較
|
WordPress |
Jimdo |
wix |
サーバー |
自分でサーバーを用意 |
クラウド |
クラウド |
SEO |
SEO対策用のプラグイン等も豊富 |
対策可能だが、機能的制限有り |
対策可能だが、機能的制限有り |
費用 |
サーバー費用が必要(初期費用3000円〜、維持費1000円〜) |
基本無料(有償プラン月額 965円〜) |
基本無料(有償プラン月額900円〜) |
デザイン |
制限無し、公開されているテーマからカスタマイズも可能 |
プランに寄ってはコードを書くことも可能 |
用意されているテーマから選択後カスタマイズ |
WordPressを始めるのに必要なもの
ここまで紹介してきたWordPressですが、始めるのに必要なものをまとめて見たいと思います。
- サーバー
WordPressはサーバーで動作するシステムです。
サーバーはWEBサイト自体が保管されている重要な場所となっています。
WordPressを使いたいだけであればWordPressの準備を行ってくれるレンタルサーバーがおすすめです。
おすすめのレンタルサーバーはこちらを御覧ください。
▼関連記事
- ドメイン
ドメインはWEBサイトの住所のようなものです。
契約したレンタルサーバー次第では無料でドメインを配布してくれるサーバーもあります。
自分の好きなドメインを使用する場合は、自分の欲しいドメインがある「ドメイン公式登録サービス」にてドメインを取得する必要があります。
- テーマ
テーマとはWordPressのデザインやレイアウトの集合体です。
WordPressの拡張性は、このテーマのカスタマイズとプラグインによるところが大きいです。
テーマは、独自に1から作成することも可能ですし、インターネット上に公開されているテーマを利用すること可能です。
WordPressのプラグインとは
WordPressのプラグインとはWordPressの追加機能の事です。
WordPressはオープンソースである為、誰でもカスタマイズ出来ます。
そのカスタマイズをボタン一つで使えるようにしてあるものがプラグインと言われるものです。
WordPressのプラグインは様々な機能のものが作られており、無料のものも、有償のものも存在します。
やりたいことに適したプラグインを入れるだけでWordPressで作成したWEBサイトが格段に拡張されると思います。
弊社コラムでも様々なプラグインをおすすめしています。
こちらのコラムも是非御覧ください。
▼関連記事
最後に
WordPressは目的によってメリット・デメリットが変わります。
まず、自分がどのような目的(ブログを作成したいのか、コーポレートサイトを作成したいのか)なのかを判断する必要があります。
また、自由度の高さや拡張性の高さから初心者には難しいと言われる場合があります。
確かに、WEBサイトがどのようなものなのかが分からない場合、いきなりWordPressに挑戦するのは難しいかもしれません。
しかし、WEBサイトを運用していく中で、自身の成長と共にやりたいことが多く出てくると思います。
その際に、サービス的に出来ないという事態をWordPressなら避けることが出来ます。
その為、WordPressでWEBサイトの作成に挑戦することは未来の可能性を広げていけるのではないかと思います。
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