ランディングページとは何か?特徴とSEOとの関係を解説
2019.12.17
WEB業界では頻繁に目にするランディングページ。このページでは広義のランディングページと狭義のランディングページ、狭義のランディングページの特徴とメリット、デメリットを解説します。
ランディングページとは?
ランディングページの特徴を解説していく前に、ランディングページとは何かということを解説していきます。
広義のランディングページ
広義のランディングページは、ランディング(landing=「着陸」)という名前が付いている通り、ユーザーが最初にアクセスしたサイト内のページを指します。
たとえばあるサイトのトップページに最初にアクセスすれば、そのページがランディングページということになり、検索エンジンを利用してユーザーが本ページにアクセスした場合、本ページがランディングページということです。
なおGoogleアナリティクスには、ランディングページという項目がありますが、このランディングページという表記は、広義のランディングページを表します。なお下で解説する狭義のランディングページと区別するため、広義のランディングページは「入り口ページ」「集客ページ」と呼ばれることも多いです。
通常広義のランディングページへの流入経路として多いのは以下のものです。
- 検索結果からのアクセス(自然検索)
- リスティング広告
- InstagramやtwitterなどのSNS
この中でも特に重要なのが、検索結果からあのアクセスです。
詳しくは下で解説しますが、狭義のランディングページは売上を上げることに特化していますが、検索上位に表示されにくいという短所があります。そのため広義のランディングページで集客を行い、内部リンクを貼って狭義のランディングページへと誘導する手法が有効だからです・
狭義のランディングページ
広義のランディングページに対して、狭義のランディングページはCVの獲得を目的とした縦長のレイアウトのページです。
こちらは弊社のランディングページです。画像やキャッチコピーを利用して、お問い合わせをいただくことを目的に作成されています。
この他にも直接的な売り上げアップや見込み客の発掘、人材の獲得などを目的とした多種多様なランディングページが存在しています。
ランディングページの特徴
ここではランディングページの特徴を紹介します。なおランディングページには広義のランディングページと狭義のランディングページがありましたが、ランディングページというと狭義のランディングページがより一般的なので、ここからはランディングページと記述する時は、狭義のランディングページを指します。
努力が成果に反映されやすい
ランディングページはユーザーにアクションを起こしてもらうことも目的とした「最もCVに近いページ」の1つです。そのためランディングページの質を改善することで、努力が成果に反映されやすいという特徴があります。
たとえばユーザー心理を理解したうえで、以下のようにランディングページをより良いものにすることで、より大きな利益を期待できます。
- 不安を解消するコンテンツを追加して獲得数6倍
- 求められている情報を深掘りして獲得数6倍
ページからの離脱を避けるためリンクがない
ランディングページの特徴の1つは、リンクがないことです。通常のページではユーザビリティの向上や回遊率のアップのために、ページ内にリンクを貼ることが多いです。しかしランディングページではリンクを貼りません。
ランディングページは最終的にアクセスして欲しい「ゴール」となるページです。ランディングページからリンクを通して、他のページに移動されてしまうのは、振り出しに戻ってしまうことで、CV率のアップのためにはよくありません。
情報を詰め込むため縦長のページになる
ランディングページのほとんどは情報を詰め込むため、縦に長いページ1ページの構成になっていることが多いです。
というのもランディングページは、そのページから何かしらのアクションを起こしてもらうために、営業のセールストークを1枚のページで再現したような構成になります。ただ単に商品の説明をするのではなく、ユーザーの心理を行動レベルまで引き上げるために、十分な情報を提示しなくてはなりません。そのため必然的に文字数の多いページになります。
なおサイトによっては文字数が多いページは、複数のページに分割することもありますが、通常ランディングページは文字数が多くても、1つの縦長のページになっています。分割しないのは、ページ内のリンクのクリック率は最大でも30%ほどであり、1ページ目から2ページ目まで飛んでくれるユーザーは最大でも30%ほどになるからです。
画像(イメージ・グラフを含む)が多い
ランディングページは通常のページと比較してイメージ画像や商品画像、グラフなどを含む画像が多いという特徴を持ちます。ランディングページは縦長で文字数が多くなる傾向があるため、画像が少なく文字ばかりだと、ユーザーにとって読むのが難しいです。そこで画像を多用します。
ただ画像を多用することが必ずしも正解とは言えないことに注意が必要です。リテラシーが高い層をメインターゲットとしたランディングページであれば、画像の多用は避け、適宜画像を使いながら、しっかりと文章を読んでもらう構成の方が良い場合もあります。
デザインが派手でインパクトが強い
ランディングページのデザインは通常のページよりも派手になる傾向があります。ランディングページはCMやチラシにも似た性質を持ち、派手なデザインでユーザーの注目を引きつけて、ページに目を通して貰おうとするからです。ユーザーの関心を掴むために、ページ上部で効果的なキャッチコピーが利用されることも多いです。
ランディングページのCV率が高い理由
ランディングページのメリットは、ユーザーに資料請求や商品の購入、申し込みしてもらいやすい(高いCV率が期待できる)ことです。なぜランディングページのCV率が高いのか理由を解説します。
ページ移動が少ない
通常のページではCVまでに、リンクで関連ページに移動させることが多いですが、その際に70%のユーザーはリンクを踏まずに離脱してしまいます。そのため通常のページでは70%のユーザーを逃してしまうということです。しかしランディングページの縦長ページであれば、ユーザーを逃してしまうことを防ぐことができます。
ユーザーが情報を探す手間がない
通常のページでは、情報が複数のページに分割されているため、内部リンクなどを頼りにユーザーが自ら情報を探す必要があり、その際にサイト内から離脱してしまうことが考えられます。しかしランディングページであれば、必要な情報は1ページに全て揃っているため、ユーザーは自ら情報を探す必要がなく、その場で資料請求や商品の申し込み、購入などのアクションを起こすことが期待できます。
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ランディングページのデメリット
ランディングページにはCV率が高いという大きなメリットがありますが、ランディングページにもデメリットがあります。ここではデメリットを解説します。
直帰率が高い
通常のページであれば、直帰せずに内部リンクを辿ってサイト内の他のページに移動してくれるユーザーもいますが、ランディングページにはリンクがほとんどないため、直帰率が高いです。また縦長のページのため、途中で飽きてしまい離脱するユーザーも多いです。
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SEO的に弱く検索上位に表示しづらい
ランディングページはブログやサイト内のページのように、更新することは少ないです。また文字を画像化して掲載することも多いため、検索エンジンからの高評価を見込めません。
コストがかかる
ランディングページはデザイン性が高いうえ、セールスライティングの知識なども必要になるため、ホームページ制作会社に依頼するのが一般的です。依頼する製作会社によって異なりますが、1ページあたり10万円-40万円程度の費用がかかることが多いため、コストがかかります。
まとめ
ランディングページはCVの獲得を目的とした縦長のレイアウトのページです。ランディングページにはリンクがなく、縦長で画像が多く、デザインが派手という特徴があります。またページ移動が少なく、ユーザーが情報を探す手間がないため、CV率が高いという長所がありますが、直帰率が高く検索上位に表示しづらいという短所もあります。ランディングページは努力が成果に反映されやすいため、入念に作成しましょう。
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