2020年12月4日のGoogleコアアルゴリズムアップデートの見解
2020.12.22
今回は今年3度目のコアアルゴリズムアップデートの影響や弊社の見解についてまとめてみました。
あくまでも弊社の見解ではありますので、参考程度にご覧いただければと思います。
2020年12月4日にアルゴリズムアップデート開始
皆さんもすでにご存知だとは思いますが、日本時間12月4日にコアアルゴリズムアップデート(The December 2020 Core Update)が開始されました。
年内のアップデートは無いのではないかという予想の声もありましたが、期待を裏切る結果になり落胆したサイト運営者もいるのではないかと思います。
ですが、私たちができる事はアップデート前とアップデート後でも変わらず状況等を分析しユーザにとって有益なサイトになるように改善していくことしかないと思います。
ここからは公式のアナウンスや弊社の見解など詳しく解説していきます。
今回も例年通り公式Twitterより事前告知がありました。
▼事前告知のPOINT
- 名称は「The December 2020 Core Update」
- ロールアウトするまでに1〜2週間かかる
こちらも例年通りの内容ではありますが、アップデートがロールアウトするまでに約2週間ほどの期間を必要としますので、しばらくの間は順位の変動に注視しておく必要があります。
12月17日の午前3時ごろロールアウトが完了したとの通知がありました。
Google日本人スタッフのツイート
こちらも例年通り金谷氏がアップデートの通知をしてくれています。
Googleの情報を集めている方はぜひフォローしておきましょう。
今年3回目のアルゴリズムアップデート
コアアルゴリズムアップデートは毎年3ヶ月〜4ヶ月ほどの周期で年3回行われています。
ですが今年はコロナウィルスの影響や、8月にあったインデックス障害などの影響もあり前回のアップデートから7ヶ月が経過しました。
8月のインデックス障害については下記の記事で解説しておりますのでぜひ読んでみて下さい。
▼過去のアップデート情報
- 2020年1月14日:January 2020 Core Update
- 2020年5月5日:May 2020 Core Update
過去のアップデート情報等は下記の記事で解説しておりますのであわせて読んでいただければと思います。
▼2020年1月14日:January 2020 Core Updateの記事
▼2020年5月5日:May 2020 Core Updateの記事
アルゴリズムアップデートでの変動観測
ここからはアルゴリズムアップデートでどれだけの変化があったのか紹介していきます。
国内の順位計測ツール
まずは国内の順位計測ツールの変動状況を確認しましょう。
namaz
出典:namaz
画像からも分かるように12月4日に多少の変動はありましたが、それほど大きな変動ではないのが分かります。
サクラサクラボ
出典:サクラサクラボ
こちらのツールでは12月4日付近と10日付近で順位の多少の変動があったことがわかります。
海外の順位計測ツール
次に海外の順位計測ツールの変動状況を確認しましょう。
rankranger
出典:rankranger
こちらのツールでは12月4日に大きな順位変動があり10日にも変動があったことがわかります。
またアップデート終了の通知があった17日付近でも変動があったようです。
SERPmetrics
出典:SERPmetrics
こちらのツールでも同じように12月4日に大きな変動があり10日にも変動がありました。
さらに17日付近でも大きな変動が起こっています
moz
出典:moz
こちらのツールでは3日に1番大きな変動があり、その後10日分ごろと17日頃にも多少の変動が起こっていることがわかります。
AccuRanker
出典:AccuRanker
こちらも同じような観測結果ですね。
Advanced WEB RANKING
出典:Advanced WEB RANKING
こちらのツールでは12月5日付近で大きな変動があったことがわかります。
今回のアルゴリズムアップデートの影響
ここからはあくまでも弊社の見解ですので参考程度にご覧いただければと思います。
今回弊社で監視をしているサイトの中で順位変動が大きかったサイトの特徴としては比較系のサイトが特に影響を受けました。
もちろん比較系以外のサイトでも順位変動があったサイトはいくつかありますが、それでも比較系のサイトと比べて企業サイドなどはアルゴリズムアップデートの影響は少なかったと感じています。
これらの比較系サイトが下がった原因として弊社では下記の点が原因の可能性が高いと考えております。
▼順位下降の原因
- 検索クエリに対する検索者のニーズが変わった、もしくはさらに正確に判断できるようになった
- E-A-Tの面で情報が不足していた
先ほど比較系のサイトが多く影響受けたと記載をしましたが、狙っているキーワード全てで順位が落ちたのではなく特定のキーワードでのみ順位が下降しました。
またその下降したキーワードでは、アップデート前だと検索上位に比較系のサイトが多く入っていたのですが、アップデート後は上位に上がっていた比較系サイトも順位が下がっている傾向にありました。
このことからも検索クエリに対する検索者の意図を、より正確に捉えることができるようになったのではないかと考えております。
また順位が下がったサイトの特徴としてE-A-Tの面で情報が不足している部分がありました。
E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の略称のことを指すのですが、サイトの評価を上げるにあたってこのE-A-Tは非常に重要な要素となってくると考えられます。
現状上位に上がっているサイトでも、このE-A-Tが不足している場合はいずれ順位が下がる可能性もありますので、できる対策は行っておきましょう。
E-A-Tについては下記の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
またアルゴリズムアップデートとは正直関係があるのかは定かでは無いですが、最近Googleで何かを検索しているときによく「note」を拝見する機会が増えたような気がします。
これはあくまでも弊社の見解ではありますが検索順位を決める要因の中でドメインパワーは今も重要だと考えています。
どれだけ質の高い記事を作成したとしても、サイトを立ち上げて間もないなど、ドメインパワーが弱いサイトではどうしても上位化が難しい場面はあります。
ですので、どのようなキーワードから狙っていくのかなどサイトの設計も非常に重要であると考えております。
キーワードの選び方については下記の記事を参考にしてみてください。
アルゴリズムアップデートへの対策
今回のアルゴリズムアップデートの影響で、自社サイトの順位が下落しショックを受けている方もいるとは思いますが、結局のところ私たちサイト運営者が行う事は変わらないと思っております。
上記でも記載をしましたが、まずは自社サイトが上位サイトと比べ戦えると思われるキーワードをしっかり選び、そのキーワードを検索するユーザに満足してもらえるコンテンツを作ることが何よりも大事なのではないかと考えます。
「なんだ結局そんなことか、 もっと具体的な対策法が欲しいんだ!」と思われる方もいると思いますが、やはり検索ユーザに満足をしてもらえるコンテンツを作ることが最大にして最強のSEO対策なのではないでしょうか。
そのためにも信頼性があり、根拠のある情報を提供するように心がけましょう。
関連