【WorldWideWeb】URLの仕組みついて

Webサイト制作
2022.04.07

まず前回WorldWideWebについての解説を行った際に触れたURLとURIの違いにについて振り返ります。
これらは、URIという大きな括りの中にURLとURNが存在しており、URNはあまり使われないことからURLとURIはほぼ同義であるというところまでが前回の説明でした。
ではそもそもURLとは一体何なのか、何を行うためのものなのかを掘り下げていきたいと思います。

URLの仕組みを理解するために知っておきたい前提知識

サーバーについて

いきなり少し横道に逸れますが、以後の説明を理解する上で必要な知識になるのでまずはサーバーというものについて解説をします。
日常的にWebを利用していれば、ほとんどの方が耳にしている言葉だとは思いますが、実際のところ、どのようなイメージを持っているでしょうか。
そして、何やら大掛かりなコンピューターをイメージする方も多いのではないでしょうか。
そのイメージは決して間違っていはいませんが、それだけでは少し足りません。

実は「これがサーバーです」と言った感じで具体的なサーバーという道具はありません。
大掛かりなコンピューターでなくとも、例えばこの記事を個人のパソコンで見ている場合、そのパソコンもサーバーになることができます。
つまりサーバーとは用途の事であり、大体のコンピューターはサーバーとして使用することができます。
ちなみにサーバー(server)とはサービス(service)を提供する者というところから来ている呼び名です。
そしてそのサーバーからサービスを受ける側のことをクライアントと呼びます。

それでは前回記事に登場したWebサーバーとは何でしょうか。
WebサーバーとはWebサーバー用のソフトが稼働しているコンピュータの事を指します。
Webサーバー用ソフトで有名なものだとApache、Tomcat、Nginx、IIS等があります。
これらのソフトは、httpやhttpsで送られてきたリクエストに対して、htmlやcss,JavaScriptを返すという事を行います。
この場合のクライアントはChromeやSafari等のWebブラウザとなります。
複数のWebサーバーがインターネットを通して繋がり合うことでWorldWideWebは構成されています。

IPアドレスとドメインについて

もうひとつ、URLについて理解する上で必要な知識としてIPアドレスとドメインについても触れなければいけません。
こちらの仕組みについては複雑な部分も多いので、今回はURLについて理解する上での知識として必要なものだけ説明します。
IPアドレスというのは、インターネットに接続されているサーバーに割り振られた番号の事です。
そして、番号だけだとわかりにくいので、そのIPアドレスに付けた名前がドメインです。
例えばpecopla.netというドメインがありますが、これもインターネットに繋がったWebサーバーに割り振られたIPアドレスに付けられた名前のようなイメージです。

URLの仕組みとは

上記を踏まえて、URLの説明をして行きたいと思います。
まずURLはUniform Resource Locatorの略で、リソースの場所を指すものという意味になります。
ここで言うリソースとは、Webサーバー等の各種サーバーが提供しているサービスを指し、場所と言うのはインターネット上の場所を指します。

URLの構成要素

URLを構成する各要素については、前回の記事かこちらの記事で説明していますので、是非ご覧ください。

プロトコル(スキーム)

前項で説明したURLの構成要素ですが、これはプロトコルがhttp/httpsのものになります。
プロトコルとは、URLの最初に書かれている「http://」の部分の事で、正式にはスキームと呼びます。
これは何かというと、先に触れたリソースの種類だと思ってください、http/httpsであれば、スキーム以降はWebサイトが置いてある場所が書いてあります。
http/https以外にも様々な物があり、馴染み深いものだとFTP、mailto、file、tel等いろいろなスキームがあり、スキーム以降の書き方も様々です。
それぞれは以下のような用途で使われます。

  • ftp://[ユーザ名:パスワード@ホスト名]
  • ファイル一覧の取得やアップロード、ダウンロードを行います。
    主にFTP用のクライアントソフトで使用され、別のサーバーへファイルをアップロードする等の用途に使われます。

  • mailto:[メールアドレス]
  • メールの送信を行います。
    主にメール用ソフトが立ち上がり、指定されたメールアドレス宛にメールを新規作成します。

  • file:[ファイルパス]
  • 指定されたファイルを開きます。

  • tel:[電話番号]
  • 指定された番号に電話をかけます。

ルーティング

もうひとつ、http/httpsのURLの記述の手法で、ルーティングというものがあるので紹介いたします。
例えば、下記が本記事のURLです。

【WorldWideWeb】URLの仕組みついて


今まで学習したURLの記述ルールで言うと、pecopla.netのサーバーにあるweb-columnフォルダ内のworld-wide-web-urlフォルダ内のindexファイルを表示しているように思います。
それは決して間違いではありませんが、実はWebサーバーではそのようには認識しておらず、web-columnというカテゴリのworld-wide-web-urlという記事を表示する、という動きをしています。
これは、WebサーバーにてWordPressが導入されており、WordPressではルーティングというURLの記述ルールを採用しているからです。
Webサーバーで使用されているプログラミング言語では、フレームワークという既にある程度出来上がっているプログラムの枠組みを使用するのですが、
WordPressだけでなくそういったフレームワークでも、このルーティングが採用されていることが多いです。
WordPressのようなCMSやフレームワークはファイルの数が多く、フォルダ階層も複雑になっていますし、設定ファイルなど、アクセスされては困るファイル等もあります。
そこで、このルーティングの仕組みを使って指定された情報を元に、表示するページのHTMLを生成する、という事を行っています。

まとめ

今回はURLについての説明を中心に、Webを理解する上での知識を紹介致しました。
現在はこれらを意識せずに使うことができる非常に便利な世の中になっています。
ですが、だからこそしっかり意識をすることで、今まで機械的に行っていたことを考えて行うことができるようになります。
普段から何気なく使っているWebですが、その仕組みを知って使うことで、より深い知識を身につけることができると思います。

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