SEOに効果的なURL構造とは?設定する際のポイントや重要性を解説

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2021.09.13
URLの構造

実はURLの構造はSEOの評価に大なり小なり影響を持ちます。

Googleが提供するSEOガイドラインにも理想的なURL構造について記述があるほど。

URLの構造と各パーツが持つ役割を理解した上でURLを設定する際のポイントを学び、今後のURL設定にお役立てください。

URLの構造4区分

まずはURLの構造とはどのようなものか知っておきましょう。

URLは大きく4つの区分に分けられます。

  1. プロトコル名
  2. ホスト・ドメイン名
  3. ディレクトリ名
  4. ファイル名

プロトコル名

プロトコルとは「http://」または「https://」と記述される部分で、URLの一番始めに登場するものです。

Web上での通信方式を示していてHTTPは「Hyper Text Transfer Protocol」の略。
SEOに取り組む上でHTTPの意味を理解する必要はありません。

ただし「http」と「https」の違いは重要です。

「https」に付け加えられている「s」は「Secure(安全な)」という意味。
httpsにはSSL(TLS)と呼ばれる、通信内容を暗号化する通信方式が採用されています。

このためユーザーが安全にWebを利用することができます。

現在ではhttpsに対応していないWebサイトにアクセスしようとすると、セキュリティの観点からアクセスがブロックされることもあります。

ユーザーに安全にWebサイトを利用してもらったり、そもそもアクセスしてくれるユーザーをブロックされないようにするにはhttpsへの対応が必須です。

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ホスト名+ドメイン名

「https://pecopla.net

ホスト名はドメイン名の前に表示される「www(World Wide Web)」の箇所のこと。
当サイトペコプラでは「www」を表示しないURLに正規化しているためホスト名の表記はありません。

ホスト名ありの場合には「https://www.pecopla.net/」というURLになります。

ホスト名の有無はどちらでも問題ありません。

ただしどちらかのURLに正規化(正しいURLを指定)してあげないと複数のURLで同一のコンテンツを表示することになり、重複コンテンツと見なされる可能性があります。
この場合SEOで評価されづらくなるなどデメリットが生じます。

URLの正規化については下記の記事を参考にしてください。

ドメイン名はホスト名(www)の後ろの「pecopla.net」の箇所のこと。

WEBサイトを開設する際に独自ドメインを取得する場合も多いため、ドメインについては認識されている方が多いでしょう。

「.net」の他にも「.jp」「.com」「.org」など様々な種類があります。

ホスト名+ドメイン名の役割は簡単に言えばインターネット上でのWebサイトの住所を表すもの。
世界中どこを探しても同一のドメインは存在せず、ドメイン名は唯一無二です。

ディレクトリ名

ディレクトリ名とは、トップページの下の階層に位置するフォルダの名前を表すものです。

例えば、弊社のSEOコラム記事だと下記のようなURLになり、赤枠部分がディレクトリ名となります。

URLのディレクトリ名

Webサイトの構造ではドメインが指定するページがトップページ、ディレクトリが指定するのがその下の「カテゴリページ」である場合が多いです。

SEOで評価されやすいサイトを作るにはディレクトリの仕組みや構造を理解し、サイト設計の時点でよく考えて制作することをお勧めします。
ディレクトリの重要性や理想の構造は以下の記事で解説します。

ファイル名

ファイル名は、URLの一番最後に当たる箇所です。
Webサイトではディレクトリが指定するカテゴリページに属する「個別記事ページ」を指定していることが多いです。

先程の例をもう一度使用すると、ファイル名は下記となります。

URLのファイル名

サイト内にコンテンツを追加していく度に新しいファイル名を指定します。

SEOにおいてファイル名のつけ方も評価に影響してきます。
SEOで評価されやすいURLの構造を知っておきましょう。

SEOにおけるURL構造の重要性

URLの構造はSEOの評価に多少なりとも影響します。
SEOで評価されやすいURLとは何かが理解しやすいように、ここでは以下の2点について解説します。

  • URLとSEOにどのような関係性があるのか
  • GoogleはどのようなURL構造を推奨しているのか

新しいページを作る度に設定するURL。
後々になってURLの改善・修正で余分な時間を割く必要が無いように、あらかじめSEOに適したURL構造を知っておきましょう。

URL構造とSEOの関係

URL構造とSEOが関係しているのは主に以下の3点について。

  1. 安全性
  2. クローラビリティ
  3. ユーザビリティ

安全性

安全性は第1章で解説したプロトコル名( 「http://」と「https://」)についてです。

SSL(TLS)通信と呼ばれる安全性の高い通信方式を採用していない「http://」のURLの場合、そもそもページが表示されない可能性があります。

危険なサイトであるリスクを考慮し、アクセスしようとしてもブラウザにブロックされてしまうからです。
この結果ページに訪れるユーザーが少なく、SEOで評価されづらいページになってしまうのです。

ブラウザにブロックされるリスクなく、ユーザーをセキュリティリスクにさらすこともない。
そしてSEOに評価されやすいページにするにはURLのプロトコル名は「https://」が推奨されます。

クローラビリティ

SEOの検索エンジン上で動くロボットはURLの文字列をもとに、該当ページのコンテンツの内容を理解しようとします。
ロボットがページの内容を正しく理解し、正しい評価をするためにも、URLの構造は重要です。

また、ページの内容をURLから判断するのはロボットだけではありません。

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ユーザビリティ

ユーザーもURLの構造からページの内容を推定することがあります。

例えば当ページのURL「https://pecopla.net/seo-column/url-construction」を見て、「URL構造について書いてあるページだろう」と推測することができますよね。

つまりURLの構造がわかりやすいことはユーザーにとってのサイトの使いやすさ(=ユーザービリティ)に繋がります。

「ユーザーにとって良いものか?」はSEOでも重要な観点であり、評価基準で高いウェイトを持つと考えられます。
その中でも細かなところですが、少なからずURL構造がユーザービリティに影響を与える可能性がある以上SEOにも影響していると言えるでしょう。

事実、Googleの提供するSEOガイドラインの一項目にURL構造に関する記述があります。
以下で解説します。

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Googleが推奨するURL構造

Googleが推奨するのは「シンプルな構造のURL」。
GoogleのSEOガイドラインによると「論理的かつ人間が理解できる方法でURLを構成する」ことでユーザーの関心を引くことができると言います。

では「シンプルな構造のURL」を設定する際のコツについて、3つのポイントを意識して実践してみましょう。

URLを設定する際のポイント・注意点

URLの設定では特にディレクトリ名とファイル名を設定する機会が多いでしょう。

主にディレクトリは「カテゴリ」、ファイル名は「個別ページ」のURLを指定するもの。
URL設定の際のポイントは以下3点です。

  1. コンテンツの内容を表す英数字を使用する
  2. 簡潔にする
  3. 複数単語はハイフンで繋げる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

コンテンツの内容を表す英数字を使用

URLでは英語または数字を使用し、該当ページの内容を表す単語を設定します。

例)
・犬に関するページ「https://〇〇.com/animal/dog」
・2021年のトレンドに関するページ「https://〇〇.net/trend/2021」
(上記例の場合、「animal」「trend」がディレクトリ名、「dog」「2021」がファイル名です。)

URLで日本語を使用することも可能で、SEO上影響はないとは言われていますが、URLをコピーした際非常に長いURLになってしまうなどのデメリットもあります。

▼日本語が含まれているURLをコピペ下際の例
https://sample.com/%E3%82%92%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E6%84%9F%E6%9F%93%E3%81%8B%E3%82%89%E5%AE%88%E3%82%8B%EF%BC%94%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88/

そのため、結果非常にわかりにくいURLとなってします可能性もあるため、出来るだけURLは英数字を使用しましょう。

複数単語はハイフンで繋げる

英数字を使用し、複数単語を使用したい場合はハイフンで単語を繋げます。

例)
・ドッグフードに関するページ「https://〇〇.info/pet/dog-food」
・2021年のファッショントレンドに関するページ「https://〇〇.jp/fashion/2021-trend」

単語の接続にアンダーバー( _ )を使用したり、ハイフンを使用せず「urlconstruction」のように続けて記述するとGoogleにとってもユーザーにとってもコンテンツの内容が伝わりづらくなります。
単語の接続には必ずハイフンを使用しましょう。

簡潔にする

URLはなるべく簡潔に、長くなりすぎないようにしましょう。
そのためにも、URLは英単語や数字でページの内容を端的に表すものに。

なるべく詳細に説明しようと「which-dog-food-is-the-best-for-small-dogs」のように文章にしてしまうと簡潔とは言えません。

URLはなるべく短く簡潔に、がポイントです。

ディレクトリとサブディレクトリの違い

ディレクトリの中にはサブディレクトリ と呼ばれるさらに下の階層のフォルダを作成できます。

「サブ」という言葉からなんとなくイメージは出来るかもしれません。

例えば、ペットについて書いてあるサイトの中で「犬」についてをまとめたディレクトリ(カテゴリ)があるとします。
このディレクトリの中にさらに「チワワ」と「プードル」のディレクトリを追加。

この場合「チワワ」、「プードル」のディレクトリは「犬」のディレクトリに対するサブディレクトリ と呼べます。

まとめ

記事の冒頭では、URL構造を分解した際にそれぞれどんな名称で、どんな役割を持つのか解説しました。
その上でSEO対策をする上で理想的なURLのポイントについても解説。

URLはページを追加するたびに設定するものです。

後々になって修正する際には、手間や時間がかかりコストになります。
ぜひユーザーにとって分かりやすくシンプルなURL構造を意識して設定していきましょう。

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