2019年9月に旧サーチコンソールが完全廃止!新サーチコンソールで使えるツールを比較
2019.09.26
Googleが提供するサイト解析サービス「サーチコンソール」。Webサイトのインデックス状況やSEOスパムが発生していないかなど、Webサイトの今の情報を詳しく解析してくれるありがたいツールです。
サーチコンソールは2018年8月から新しいバージョンが公開されていましたが、2019年9月から旧バージョンを廃止して完全に新バージョンへと統合されました。
どのような機能が使えるのか、移行されていない機能は利用できるのかなど、新サーチコンソールの機能と使い方について詳しく解説します。
サーチコンソールについてよく分からない。という方は下記の記事を是非ご覧ください。
新サーチコンソールと旧サーチコンソールの機能を比較
新サーチコンソールは、UIだけではなく機能面も大きく強化されました。何が新しくなったのか、どのような機能が強化されたのかを比較して見ていきましょう。
指定したURLの詳細な情報を教えてくれるツールです。新サーチコンソールから追加された機能ですが、旧サーチコンソールのfetch as Googleやクロールエラーレポートもこの機能に統合される形で移行しました。
前回のクロールの日時やインデックスの状況、正規URL、クロールの許可の状況など、Webサイトの現在の状況をより詳しく知ることができます。
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旧サーチコンソールでは「検索アナリティクス」という名称でした。新バージョンで名称を変えて機能もより強化され、3か月までしか参照できなかったデータが16か月まで参照できるようになりました。
Webサイトのより詳細なインデックス状況を確認することができるようになりました。
旧バージョンではインデックス数しか見ることができませんでしたが、新バージョンはインデックス数の他にも、重複ページやnoindexタグがあるページ、canonicalタグのあるページ、クロール済だけどインデックスに登録されていないページなどを確認することができます。
AMPとは、Accelerated Mobile Pagesの略称で、モバイル端末でページを早く表示するためのフレームワークのことです。
このAMPのステータスの状況がより細かく確認できるようになり、以前は感知できなかったエラーも検査できるようになりました。
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新バージョンのサーチコンソールは、モバイルからのアクセスに対応しています。スマホからも閲覧が可能になったので、外出先からでもWebサイトの状況を確認することができます。
旧サーチコンソールから移行されたツール
旧サーチコンソールで利用していたツールが見つからない場合、新バージョンに移行された際に名称が変わっているかもしれません。
旧バージョンから新バージョンへ移行され、名称や機能が変更されたツールを紹介します。なかには機能が分割されたり、一部機能が変更になったりしたツールもあります。
「検索パフォーマンス」という名称に変更され、16か月分のデータが閲覧できるようになりました。
「個別の拡張レポート」という名称に変更され、より詳細なレポートを見ることができるようになりました。修正後の再クロールの要請も手順が簡略化されています。
新しいページをクローラーにクロールしてもらうために使われていたfetch as Googleは、「URL検査ツール」という機能に名称を変えて移行されています。
インデックス登録をリクエストすることが可能です。
「インデックスカバレッジレポート」と「URL検査ツール」に移行しました。サイト全体のレポートを見たい場合はインデックスカバレッジレポートを、URL個々のレポートを見たい場合はURL検査ツールを利用しましょう。
「リッチリザルトテスト」と「リッチリザルトレポート」に名称変更しました。URLの状態を見るにはリッチリザルトテスト、サイト全体の状態を確認する場合はリッチリザルトレポートを使用します。
移行されたツールでも、名称が元通りであるものと、名称を変更して移行されたものがあります。
詳しい内容はサーチコンソールのヘルプページでも解説されていますので、もっと詳しく知りたいという方はこちらも参考にしてください。
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新サーチコンソールに移行されていないが、利用できる機能
新しいサーチコンソールには、残念ながら移行されなかった機能がいくつか存在します。
しかし、新しいサーチコンソールに移行されていない機能が全て廃止されてしまったわけではありません。「以前のツールとレポート」メニューから、新バージョンに移行されなかった旧サーチコンソールのツールを利用することができます。
・URL削除ツール
検索結果から一時的にURLを削除します。
・クロールの統計情報
Webサイトのクロール頻度と、クロールリクエストの数を確認できます。
・アドレス変更
サイトのドメインが変わったことをGoogleに知らせます。
・robots.txtテスター
robots.txtファイルの動作をテストすることができます。
・URLパラメータツール
URLで特別なパラメータを使用している場合、Googleにこれを伝えて効果的にクロールしてくれるようにします。
・インターナショナルターゲティング
多言語対応のサイト(hreflangタグを使用しているサイト)でメインターゲットにする国を設定したり、設定をデバッグしたりすることができます。
・Googleアナリティクスの関連付け、その他の関連付け
サーチコンソールのアナリティクスデータをGoogleアナリティクスのアカウントと関連づけることができます。
・データハイライターツール
似たような構造の情報が多数あるWebサイトからのデータ抽出に利用します。
・メッセージレポート
プロパティに送信されたメールを表示してくれます。
・クロール設定の頻度
Webサイトをクローラーがクロールする回数を減らすことができます。
・メール設定
サーチコンソールからプロパティ情報などをメールで届けてもらうことができます。
・WebTools
広告に関する問題レポートの閲覧や、構造化データテストツールの利用ができます。
これらの機能は、サーチコンソールのヘルプ内にある「以前のツールとレポート」に詳しくまとめられています。robots.txtテスターやデータハイライターなど、「以前のツールとレポート」に載っていないものでもまだ利用することが可能です。
リンクの否認ツールは削除されたけど使える
低品質なリンクを評価の対象から外してくれる「リンクの否認」は、残念ながら新バージョンのサーチコンソールから削除されてしまいました。
しかし、リンクの否認ツールが使えなくなってしまったという訳ではありません。サーチコンソールの機能一覧の中に入ってはいませんが、URLに直接アクセスすることでまだ利用することができます。
直接アクセス▶リンクの否認ツール
今後正式に機能として再実装されるかどうかはまだわかりませんが、リンクの否認ツール自体はまだ利用できます。必要な場合はURLから直接アクセスして使用しましょう。
アドレス変更ツール利用可能
アドレス変更ツールが新SearchConsoleで利用できるようになりました。
概要や、使い方をご紹介致します。
概要
ドメインを移行したときに、Googleの処理を早めることにアドレス変更ツールは役立ち、アドレス変更ツールは、新SearchConsoleには移行していませんでした。
旧SearchConsoleは利用できなくなってしまっていたので、利用する際にはツールのURLに直接アクセスしなければなりませんでした。
使い方
使い方に関しては、新SearchConsoleの設定から使うことが出来ます。
httpからhttpsへのアドレス変更、サブディレクトリの移転「wwwあり」から「wwwなし」のリダイレクト(逆のパターンも)などはリダイレクトを正しく設定できているのであれば、Googleにきちんと移転されますので、使う必要はないです。
まとめ
新バージョンに移行したサーチコンソールは、以前の機能を強化しながら、色々なデータをより詳細に表示してくれるように進化しています。
名称の変更や機能の統合など、旧バージョンを使い慣れていた方にとっては戸惑うような変更点もあるかもかもしれませんが、より便利になっていることは間違いありません。
是非新しいサーチコンソールを使いこなし、より良いコンテンツの発展に役立ててください。
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