Googleアナリティクスの滞在時間とは?注意点や定義、見方まで解説!
2022.02.07
Googleアナリティクスの滞在時間の指標が2種類あることはご存じでしょうか?
また、離脱ページは計測されないという注意点もあることを知っていますか?
そこで、本記事では、滞在時間の定義や計測方法について紹介していくとともに、注意点や見方を解説していきます。
滞在時間を正しく理解することで、コンテンツの改善にも役立てることができるのはないでしょうか?
それでは一緒に見ていきましょう!
Googleアナリティクスの滞在時間の定義と計測方法とは?
Googleアナリティクスにおける滞在時間とは、Webサイトに訪問してきたユーザーがサイト内にどのくらい滞在しているかを表す指標になります。
この滞在時間に当たる指標がGoogleアナリティクスには、「平均セッション時間」と「平均ページ滞在時間」の2つ存在します。
それでは、それぞれの滞在時間の定義と計測方法について詳しく見ていきます。
平均セッション時間
平均セッション時間とは、Webサイトに訪問してきたユーザーがサイトを離脱するまでの一連の行動(セッション)における滞在時間の平均値を表したものです。
そのため、例えばAさんからDさんまで以下のような4回のセッションがあったとした場合、閲覧を開始してから離脱するまでの滞在時間の合計が20分になりますので、平均セッション時間は5分となります。
▼例 平均セッション時間(AさんからDさんのセッション)
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Aさん |
Bさん |
Cさん |
Dさん |
ページA |
閲覧 |
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閲覧 |
閲覧 |
ページB |
閲覧 |
閲覧 |
閲覧 |
離脱 |
ページC |
閲覧 |
閲覧 |
離脱 |
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ページD |
閲覧 |
離脱 |
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ページE |
離脱 |
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合計 |
8分 |
6分 |
4分 |
2分 |
平均ページ滞在時間
平均ページ滞在時間とは、Webサイトに訪問してきたユーザーが特定のページの閲覧を開始してから、別のページに移動するまでの時間の平均値を表したものです。
そのため、例えばAさんからDさんまで以下のような4回のセッションがあったとした場合、今回「ページA」の平均滞在時間を考えると、ページAにおける閲覧時間の合計が4分になりますので、ページAの平均ページ滞在時間は1分となります。
▼例 平均ページ滞在時間(AさんからDさんのセッション)
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Aさん |
Bさん |
Cさん |
Dさん |
ページA |
閲覧 |
閲覧 |
閲覧 |
閲覧 |
ページB |
閲覧 |
閲覧 |
閲覧 |
離脱 |
ページC |
閲覧 |
閲覧 |
離脱 |
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ページD |
閲覧 |
離脱 |
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ページE |
離脱 |
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ページA 閲覧時間 |
1分30秒 |
30秒 |
1分30秒 |
30秒 |
基本的なGoogleアナリティクスの解説については、こちらの記事を参照してください。
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Googleアナリティクスの滞在時間の注意点とは?
ユーザーの動きがわかる指標の1つの滞在時間ですが、Googleアナリティクスの滞在時間には、2つの注意点があります。
1つ目は、最後に離脱したページの滞在時間は計測できないということです。
そして、2つ目は、ユーザーが直帰した場合の滞在時間は、0秒として計測されてしまうことです。
そのため、先ほど計測方法について見てきましたが、下記のケースの場合には、DさんのページBにおける滞在時間は0秒と計測されますので、ページBにおける閲覧時間の合計が8分となり、ページBの平均ページ滞在時間は2分となります。
▼例 平均ページ滞在時間(AさんからDさんのセッション)
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Aさん |
Bさん |
Cさん |
Dさん |
ページA |
閲覧 |
閲覧 |
閲覧 |
閲覧 |
ページB |
閲覧 |
閲覧 |
閲覧 |
離脱 ※滞在時間2分 |
ページC |
閲覧 |
閲覧 |
離脱 |
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ページD |
閲覧 |
離脱 |
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ページE |
離脱 |
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ページB 閲覧時間 |
3分30秒 |
2分 |
2分30秒 |
0秒 |
離脱ページの滞在時間を計測したい時はGoogleタグマネージャーの利用を!
Googleアナリティクスの仕様上、ユーザーが離脱したページの滞在時間を計測することができませんが、Google タグマネージャーでイベントの計測(タイマー)を行うことで離脱ページの滞在時間も計測することができるようになります。
そのため、ユーザーの行動を知る(ユーザー体験を見る)上で、目安として参考となる滞在時間の指標ですが、より正確に計測したい場合は、Google タグマネージャーを利用すると良いでしょう!
Googleタグマネージャーについては、こちらの記事を参照してください。
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Googleアナリティクスの滞在時間の見方とは?
Google アナリティクスの滞在時間を見る際には、それぞれ確認できる場所は異なりますので、「平均セッション時間」を確認したい際は、サイドバーの「ユーザー」の概要から、また「平均ページ滞在時間」を確認したい際は、サイドバーの「行動」の概要から確認することができます。
合わせて一度に見たい場合は、GoogleデータポータルやGoogleアナリティクスのカスタムレポートを作成して確認することもできますので、それぞれの詳細については、こちらの記事を参照してください。
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平均セッション時間
Googleアナリティクスでサイト全体の平均セッション時間を確認する際は、サイドバーの「ユーザー」の中から「概要」をクリックします。
すると、上記のような画面が表示されますので、グラフも合わせて確認したい際は、デフォルトのユーザーが表示されているリストの中から「平均セッション時間」を選択しましょう。
平均ページ滞在時間
Googleアナリティクスでサイト全体の平均ページ滞在時間を確認する際は、サイドバーの「行動」の中から「概要」をクリックします。
すると、上記のような画面が表示されますので、グラフも合わせて確認したい際は、デフォルトのページビュー数が表示されているリストの中から「平均ページ滞在時間」を選択しましょう。
また、すべてのページの平均ページ滞在時間を確認したい際は、サイドバーの「サイトコンテンツ」の中から「すべてのページ」をクリックすることで、確認することができます。
そのため、ページ(コンテンツ)ごとの滞在時間(ユーザー体験)の指標を重視したい場合は、すべてのページで確認した方がよいでしょう。
さらに、他のユーザー体験の指標である直帰率や離脱率などの指標もページごとに見ることができますので、コンバージョンが低い場合などに合わせて確認することで、滞在時間の指標だけでは問題点を見落とす可能性を避けることできます。
ゆえに、それぞれの指標の意味を理解し、上手く使い分けたり、併用して活用できるようにしたりして、正しく分析できるようにしましょう。
Googleアナリティクスのコンバージョンについては、こちらの記事を参照してください。
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Googleアナリティクスの滞在時間は長ければよいのか?
滞在時間について、短いよりも長いほうが、ページ(コンテンツの中身)がしっかりと読み込まれているということが分かります。
しかし、ページの目的によっては、滞在時間が短くても問題ないケースも考えられます。
それは、ランディングページやアフィリエイト記事のようなコンテンツの場合です。もちろんコンテンツの中身も重要で、ある程度見てもらう必要がございますが、最終的な目的(ゴール)は商品やサービスを購入してもらうことですので、コラムページに比べると、滞在時間が短くなる傾向があります。
そのため、PV数を増やすのか、コンバージョン数を増やすのかといった最終的な目的がどこにあるのかを常に確認しながら、滞在時間をみつつ、コンテンツの改善に滞在時間の指標や他のユーザー体験の指標(直帰率や離脱率、クリック率)を見るとよいのではないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか?Googleアナリティクスの滞在時間について、定義から見方、そして注意点やよくある疑問について紹介してきました。
記事内で紹介しきれない部分については関連記事をご参照いただけますと幸いです。
本記事を通じてGoogleアナリティクスの滞在時間の指標を上手く活用し、コンテンツにさらなる磨きをかけていきましょう!
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