Googleアナリティクスのコンバージョン設定方法と見方を解説
2021.12.31
Webサイトでのコンバージョンを計測したいけれど、具体的にどうやれば、計測できるのか悩んでいる方もいるのではないのでしょうか。そこで本記事では、コンバージョン数を確認するツールとして、Googleアナリティクスでのコンバージョンの設定方法や見方を紹介しています。ぜひご覧下さい。
Googleアナリティクスのコンバージョン(目標)とは?
Googleアナリティクスのコンバージョンとは、Webサイトの「最終的な目標」が達成された数のことを表します。Webサイト毎に最終的な目標(ゴール)はバラバラですので、それぞれの目標に合わせた設定を行う必要があります。
コンバージョン設定を行うことによって、「今月何件の目標が達成されたのか」、「ユーザーがどのような経路でコンバージョンに至ったのか」という情報を集めることができます。
そのため、現状の把握や課題の分析に役立つとともに、このコンバージョンの件数を上げるためには、どのような施策に取り組むべきなのかをPDCAサイクルなどを回しながら考える上でも非常に重要な指標となります。
▼コンバージョン設定例
- 自社(自分の)サイトのお問い合わせ数
- 自社サイトの資料請求数
- 自社(自分の)サイトのオンラインサロンや有料メルマガなどの会員登録数
- ECサイトにおける商品販売数
コンバージョンについての詳しい説明は下記の記事を参照してください。
▼関連記事
Googleアナリティクスのコンバージョン(目標)の設定方法
Googleアナリティクスのコンバージョン(目標)の設定方法について画像を交えながら紹介していきたいと思います。
ユニバーサルアナリティクス(UA)でのコンバージョンの設定方法
ユニバーサルアナリティクス(UA)でのコンバージョンの設定をする手順は、以下の5つのステップになります。
① 左下「管理」⇒ビュー列「目標」
左下の管理ボタンをクリックすると、上記画像のような画面が表示されますので、ビュー列の中から「目標」をクリックします。
② 新しい目標
目標をクリックすると、上記画像のような表が表示されますので、左上にある「+新しい目標」をクリックします。
既存の目標がある場合は、この画面にいくつか表示されます。また、編集する際は、その目標をクリックすることで、編集を行うことができます。さらに、目標を設定しただけだと計測されませんので、コンバージョンを計測する際は、記録をオンに、計測をやめる際は、記録をオフにします。
③ 目標設定
目標設定では、事前に決められた設定で開始するテンプレートとテンプレートを使用しないカスタムが選べます。
そのため、テンプレートを使用しない場合は、カスタムを選択してコンバージョン設定を行います。
④ 目標の説明
ここでは、目標の名前の入力やコンバージョンの計測するタイプを選択します。お問い合わせ数やECサイトの販売数などを計測する際は、「到達ページ」にチェックを入れます。
滞在時間を計測したいなど他のコンバージョン設定を行う場合は、目標に合ったタイプを選択してください。
⑤ 目標の詳細
目標の詳細では、上記画像のように、コンバージョンとして計測したいページのURLを「到達ページ」の欄に入力します。
また、到達ページに至るまでの指定した経路を計測したい場合は、「目標到達プロセス」をオンにし、そのステップを入力しましょう。
経路を指定することによって、コンバージョンに至らなかったもののユーザーが実際にどこまで見てくれたのか分析することができます。
以上の設定まで終えて、保存をクリックし、②の画面の記録をオンにすることによって計測することが可能となります。
Googleアナリティクス4(GA4)でのコンバージョンの設定方法
Googleアナリティクス4(GA4)でのコンバージョンの設定方法は、イベント設定から行うことができます。
そのため、まずはイベント設定を行い、そこから設定したイベントのコンバージョンを設定していくことになります。
① イベント設定
GA4でコンバージョンの計測を行うためには、計測したいコンバージョンに対応したイベントを作成する必要があります。
GA4の場合、上記の拡張計測機能でオンにしているイベントについては、自動で計測されますので、それ以外で計測したい内容がありましたら、イベントを作成していきます。
- パラメータ:パラメータを入力
- 演算子:等しい(page_locationはURL全部)
- 値:イベントを入力(page_locationは対象のURLを入力)
一致する条件の設定方法について、詳しくはアナリティクスヘルプをご参照ください。
[GA4] 自動的に収集されるイベント
② 設定したイベントのコンバージョン設定
既存のイベントについては、「コンバージョンとしてマークを付ける」をオンにすることで、コンバージョンの計測が可能になります。
作成したイベントについては、そのままだと計測されませんので、「新しいコンバージョンイベント」から、イベントを追加します。
Googleアナリティクス4(GA4)についての詳しい説明は下記の記事を参照してください。
▼関連記事
Googleアナリティクスのコンバージョン(目標)の確認方法
Googleアナリティクスのコンバージョンを確認する方法は、Googleアナリティクスの左のサイドバーの中にある「コンバージョン」から「目標」をクリックすることで、下記5つを確認することができます。
▼目標
- 概要
- 目標URL
- 目標パスの解析
- 目標到達プロセス
- ゴールフロー
概要
コンバージョンの「概要」では、達成された目標の件数を確認することができます。
また、件数だけでなく、訪問数に対してどれぐらいのコンバージョンに至ったのかといった「コンバージョン率」や目標が放棄された割合を表す「目標全体の放棄率」という指標も確認することができます。
目標値については、目標詳細を設定するさいにオンにした値に対して、コンバージョン数を掛けた値が表示されます。
目標URL
目標URLでは、目標で設定した到達ページ(コンバージョンとして計測したいページ)ごとの完了数と目標値を確認することができます。複数設定している場合は、それぞれ目標が達成された完了数と目標値毎に確認することができます。
目標パスの解析
目標パスの解析では、目標で設定した到達ページに至る前に、ユーザーがどういったステップを得て目標を達成したのかを確認することができます。
そのため、コンバージョンが想うように伸びない際に、導線の見直しを行うなど、コンバージョン率を改善するのに役立ちます。
目標到達プロセス
目標到達プロセスでは、ユーザーが目標を達成するまでにどんなページを遷移してきたのかを計測して、可視化してくれる機能になります。
また、直前のページだけでなく、離脱先直後のページも確認することができ、さらに入力画面での離脱や確認画面での離脱なども分かりますので、問い合わせフォームを見直しする際の指標の1つとしても役立ちます。
ゴールフロー
ゴールフローでは、設定した目標に対して、実際に到達したユーザーがどのようにして到達ページに訪れたのかを可視化してくれる機能になります。
また、ディメンションを変更することで、メディア(自然検索、有料広告)や参照元(Google、Yahoo)といった具合に、見たい情報を変更することができますので、個々の目的に応じて使い分けましょう。
Googleアナリティクスのコンバージョン(目標)計測時の注意点
最後に、Googleアナリティクスでコンバージョン計測する際の注意点を見ていきたいと思います。
関係者(自分)のアクセスを計測しないようにする
実際のコンバージョンよりもGoogleアナリティクス上の方がかなり多い場合、よくありがちなのは、関係者のアクセスが計測されていて計測データにズレが生じているケースです。
そういった際は、万が一関係者が目標を達成してしまった場合でも計測しないように、IP除外を行うなど、関係者のアクセスを除外するようにしましょう。
計測が正しくなされているのか確認する
Googleアナリティクスの設定を行ったものの実際に計測を確認しておかないと、毎日確認するような人ではない限り、計測ができていなかったと気づくのが遅れてしまうケースが発生しています。
そのため、実際に計測ができているのか確認するようにしましょう。
また、自分で確認する際に、先にアクセス除外を行っていると、計測を確認できないため、作業時はIP除外を一時的に解除して計測を確認し、作業が終わったら再びIP除外するようにしましょう。
Googleアナリティクスについての詳しい説明は下記の記事を参照してください。
▼関連記事
関連