キュレーションメディアの作り方|作成するメリットや注意点も解説
2021.07.27
みなさん、「キュレーションメディア」もしくは「キュレーションサイト」といった言葉を聞いたことはあるでしょうか?
キュレーションメディアとは、さまざまなコンテンツをまとめて整理してあるメディアのことを言います。
今後も増えていくであろうキュレーションメディアですが、今から参入しても遅くはありません。本記事ではその作り方や特徴をお伝えしていきたいと思います!
キュレーションメディアとは?
まず、キュレーションメディアについて知りましょう。
キュレーションという言葉は、情報を選んで集めて整理することを意味します。
つまり、キュレーションメディアとはインターネット上にある様々な情報を取捨選択し、まとめたメディア・サイトということになります。
その種類は、総合型キュレーションメディアと特化型キュレーションメディアがあります。
それぞれの例を見ていきましょう。
総合型キュレーションメディアの例
総合型キュレーションメディアは、幅広いジャンルのコンテンツを取り扱い、情報が網羅されているメディアです。
SmartNews
出典:https://www.smartnews.com/ja/
ニュース情報を取り扱っているキュレーションメディアです。
世界中から話題のニュースを集めて届けてくれるので、幅広い層が利用しています。
グノシー
エンタメ、グルメ、スポーツと幅広いジャンルのニュースを取り扱っています。
アプリは3,500万ダウンロードを突破しており、その人気が伺えます。
特化型キュレーションメディアの例
特化型キュレーションメディアは、ある特定のテーマに基づいて情報を収集し、まとめたメディアです。
NewsPics
出典:https://newspicks.com/
News Picksは、経済ニュースに特化したキュレーションメディアです。
オリジナル記事や動画といったコンテンツがあるのも、人気のポイントです。
macaroni
出典:https://macaro-ni.jp/
最新グルメニュースや暮らしに関する情報を配信している、食に特化したキュレーションメディアです。
オリジナルのレシピ動画も人気で、いますぐ活用したくなる情報が多く載っています。
キュレーションメディアの作成方法
では、キュレーションメディアはどのように作っていくのでしょうか。
その方法を4つのステップに分けて確認していきましょう!
STEP1 コンセプト設計
まずは、どんな分野・テーマで記事を集めるのかを決める必要があります。
ペルソナをしっかり設定することで、ニーズのあるコンテンツが見えてきます。
ファンになってもらうための自社コンテンツも検討していきましょう。
また、同様のテーマで運営されている競合となりうるメディアの調査も必要です。
アクセス数やビジネスモデルなどを確認しておきましょう。
これらの競合と差別化するポイントをどうするかをしっかりと設計することで、メディア立ち上げ後の成果に繋がります。
▼関連記事
STEP2 メディアの立ち上げ
テーマが決まったら、メディアの立ち上げを行います。
企業のホームページなどとは異なり、頻繁に更新作業をする必要があるためプラットフォーム選びは重要です。
キュレーションメディアは、CMS(コンテンツマネジメントシステム)導入をおすすめします。
CMSとは
CMSとは、HTMLやCSSなどのWeb制作の知識がなくても、簡単にメディアを構築し、運営・更新できるシステムのことです。
初心者でも扱いやすいうえ、CMSサービスのほとんどはクラウド型なので、インターネットさえあれば更新が可能です。
こういった点から、キュレーションメディアには最適なシステムだと言えるでしょう。
▼関連記事
STEP3 チームを作る
毎日の更新が必須となるキュレーションメディア。
一人で全て対応するのは難しいので、チームで運営していく必要があります。
そのため、キュレーターやライターを採用しましょう。
早めに仕組み化をして、毎日スムーズに更新作業ができる運用体制を整える必要があります。
STEP4 メディア運用
メディアを運用していく中で、常に良質なコンテンツを配信していくことが最も重要なポイントになります。
ターゲットに届く内容になっているか、タイトルやアイキャッチ画像のクオリティは適切かを分析しましょう。
また、SEO対策は適切にできているかも日々チェックし、必要があれば改善していきましょう。
キュレーションメディアのメリット
キュレーションメディアを運用するメリットをあげていきます。
始めやすい
キュレーションメディアでは、インターネット上にある情報を集めて編集するため、0からインタビューなどを行う必要がなく、比較的始めやすいのがメリットです。
CMSも低コストで導入可能なものが多くあるため、始めるハードルは低いといえます。
トレンドに強い
スピード重視で、タイムラグなく最新情報を配信することができるため、トレンドに強い点もメリットの1つです。
トレンドが把握できるメディアだとユーザーに認識されれば、アクセス数を増やすことも可能ですので、キュレーションメディア立ち上げの際は、トレンド情報を見逃さないようにしましょう。
SEOに強い
更新の頻度、情報の網羅性、豊富な記事数などから、SEOに強いのが大きなメリットです。
もちろん良質なコンテンツを配信できていることが前提とはなりますが、多くのキーワードで評価されるようになると、サイト全体の評価も上がりより順位のつきやすいサイトとなり、結果として多くのユーザーに見てもらうことができ、接点を持つことが可能です。
キュレーションメディアを作成する際の注意点
メリットがたくさんあるキュレーションメディアですが、作成する際は注意点もあります。
運用に失敗しないためにも、きちんと確認しておきましょう!
情報の信頼性
既存の記事を集めてくるキュレーションメディアは、記事数を増やすことは比較的用意にできます。
しかし、ここで大事なのは記事の内容の信憑性。
万が一、正しくない情報、質の低い情報を掲載してしまうとメディア閉鎖の可能性もあります。
一度失った信頼は取り戻すのに時間がかかるので、良質なコンテンツのみを選んで配信し続けるというのは必須事項です。
また、メリットの項目でSEOに強いと記載しましたが、信憑性のない低品質なコンテンツをアップしていると、SEOの観点から見てもマイナスとなり、コンテンツの上位化はむずかしくなります。
ですので、キュレーションメディアを作成し、SEO効果を得るためにはコンテンツの質が高いということが大前提となります。
著作権の確認
コンテンツの権利についても常に注意を払うようにしましょう。
「無断転載」とならないように、特に画像や文章の著作権はきちんと確認する必要があります。
「引用」に関しても、部分的に活用するのは問題ないですが、あまりにも多いと質の低いコンテンツになってしまうため、注意が必要です。
また、無断転載をした場合、元記事の作成者から著作権問題の指摘を受けることもあります。
そうなると、Webにアップしたコンテンツを検索結果画面から削除されるケースや、最悪サイト閉鎖となるケースもありますので、引用などを行う場合はルールに則り正しい方法で引用を行いましょう。
まとめ
今回は、キュレーションメディアの作り方をご紹介致しました。
キュレーションメディアはご紹介したように、始めやすくメリットも多いです。
一方で、コンテンツの質に関しては注意が必要です。
情報リテラシーを高くもち、情報を精査する能力を身につけましょう。
関連