パーマリンクとは?SEOから考えるパーマリンク設定の注意点
2019.07.17
パーマリンクは、設定しておくことでWEBサイトのユーザビリティの向上に繋がります。この記事ではパーマリンクについて解説しているので、パーマリンクをまだ設定していない方は、ぜひ参考にしてください。
パーマリンクとは
パーマリンクとは、それぞれのページに与えられるURLのことです。
パーマリンクは何もしなくとも自動で生成されますが、自分で自由に設定することもできます。
自動で作られたパーマリンクは、「https://pecopla.net/?p=458684」のように末尾部分が記号と数字の組み合わせで作られます(WordPressにおいてはこの末尾部分を「スラッグ」と呼びます)。この状態でも機能に差し支えはありませんが、人の目からは見づらく覚えづらいリンクとなってしまいます。そこで、パーマリンクを自分で設定することで、人の目から見てもわかりやすいものにすることができます。
このパーマリンクの場合は「seo-column/algorithm-update」の部分を自分で設定しました。このように末尾部分を変更することで、このリンクのページは「アルゴリズムのアップデートに関するペコプラのコラム」であると一目でわかります。
このようにパーマリンクを設定することは、直接的にはSEOに影響しません。ただ、適切なパーマリンクを設定することで、WEBサイトのユーザビリティの向上が期待できます。これについてはGoogleからも言及されており(https://support.google.com/webmasters/answer/76329?hl=ja/)、「論理的かつ人間が理解できる」URLを設定することが推奨されています。
パーマリンクを設定するときの注意点
パーマリンクの設定にはメリットがありますが、設定の際にはいくつかの注意点があります。それらを怠ってしまうとパーマリンクを設定してもかえってデメリットになりかねないので、チェックしておきましょう。
日本語を使わない
パーマリンクを設定するときには、日本語を使わないようにしましょう。たとえば、「https://pecopla.net/seo-column/アルゴリズムアップデートとは 」のようなパーマリンクは非推奨です。
それというのも、日本語はすべてのブラウザやOSに対応しているわけではないからです。そのため、パーマリンクに日本語を使用した場合、いくつかの不具合がおこってしまいます。
まず、日本語が使われたパーマリンクをコピー&ペーストすると、「https://pecopla.net/seo-column/%e3%81%82%e3%81%84%e3%81%86%e3%81%88%e3%81%8a/」のように記号と数字が複雑に組み合わさったURLに変換されてしまいます。これでは見づらい上にスペースを圧迫してしまいます。さらに、複雑すぎるURLはGoogleのロボットであるクローラーにとってもわかりづらいため、Googleに正式な評価をしてもらえない可能性があります。
そして、日本語が含まれるパーマリンクのページは、404エラーとなってしまう可能性もあります。これはWordpressのバージョンによって起こったり、外部のブックマークサービスやトラックバックを使用した際に起こったりします。
そのため、パーマリンクは英字と数字の組み合わせが基本となります。「アルゴリズムアップデート」をパーマリンクに組み込むのであれば、「algorithm-update」のようにしましょう。単語と単語を繋ぐ場合はハイフン(-)を使用します。
クローラーやクローリングの最適化については下記の記事で解説しています。
途中で変更しない
WEBサイトを立ち上げる際は、サイトの形を整えるのを優先してパーマリンクの設定を後回しにしがちです。しかし、パーマリンクの設定はできる限り早い段階でおこなうのがよいです。パーマリンクを途中で変更してしまうと、いくつかの不都合が生じるためです。
パーマリンクを変更するということは、URLを変更するということです。つまり、変更前のURLからはそのページにアクセスできなくなってしまいます。もしもそれまでのURLがどこかのWEBサイトからリンクされていたとしても、そのURLからはアクセスできなくなるのです。
また、パーマリンクを変更すると、それまでのアクセス数やSNSのシェア数がリセットされてしまいます。さらに被リンクを受けていたとしてもURLが無効になるため、被リンクの評価もゼロとなってしまいます。SEOの観点から考えても、途中からパーマリンクを変更するのはあまりよいことではないのです。
もしも途中からパーマリンクを変更した場合は、きちんとリダイレクトの設定をしておきましょう。リダイレクト(ページからページに転送すること)の設定をすることでURL無効を回避できます。Wordpressの場合は簡単なパーマリンクの変更であれば自動でリダイレクトしてくれますが、パーマリンクの構造を大きく変更した場合は404エラーとなってしまうこともあります。パーマリンクの変更前に「Redirection」のプラグインを有効化しておき、確実にリダイレクトできるようにしておきましょう。ただページ数が増えてくると設定が面倒になるので、やはり早い段階でパーマリンクを設定しておいたほうがよいでしょう。
カテゴリーの設定は慎重におこなう
もうひとつ、パーマリンクを考える上では注意しておきたいことがあります。それは、パーマリンクにカテゴリーを組み込む場合は、慎重におこなうということです。
このパーマリンクでは、赤線の部分がカテゴリーです。カテゴリーをパーマリンクに組み込むことで、さらにURLの構造がわかりやすくなります。スラッグはカテゴリーごとに設定することが可能です。
ただし、このカテゴリーの設定は慎重におこないましょう。それは、カテゴリーを途中で変更してしまうと、そのカテゴリーのページすべてのURLが変わってしまうからです。そうなると、前項で解説したように、URLが変わったことによるエラーが多発してしまう可能性があります。
特に初期のころはページも少なく、ざっくりとしたカテゴリーを作りがちです。たとえば初期のころは「映画」というカテゴリーで分類していたものの、ページ数が増えてくるにつれて「洋画」と「邦画」に分けたくなったなどのパターンがあります。その場合、カテゴリーをパーマリンクに組み込んでいると、カテゴリーの変更によってページのURLが変わってしまいます。そのためカテゴリーをパーマリンクに組み込む場合は、あとからカテゴリーを変更することのないよう、カテゴリーの構造をしっかりと初期段階でつくっておくことが大切です。
パーマリンク設定のやり方
ここでは、Wordpressでカテゴリーを組み込んだパーマリンクを設定する場合について、解説しています。SEOの知識に関するブログを例にして見ていきましょう。
はじめに、パーマリンクの設定をおこないます。
メニューの設定から、「パーマリンク設定」をクリックしましょう。
そして、「カスタム構造」を選択します。カスタム構造を選択することで、自由にパーマリンクを設定できるようになります。
タグを選択するとそのタグに応じたスラッグが付くようになります。たとえば「%year%」「%monthnum%」「%day%」のタグを順にクリックし挿入することで、パーマリンクに「2019/07/08」といった「年/月/日」を組み込むことができます。
今回は「カテゴリー」と「投稿名」を組み込みたいので、「%category%」「%postname%」と順にクリックしましょう。この状態で、下部の「変更を保存」をクリックしてください。
パーマリンクの設定を終えたら、カテゴリーのスラッグを設定します。
まずはメニューからカテゴリーを設定するページへ行きます。
そうすると、カテゴリーの名前や解説を入力する画面がでてきます。パーマリンクは「スラッグ」という欄で設定できるので、ここにパーマリンクに入れたい言葉をいれましょう。今回は「seo-column」というスラッグにしました。
続いて、新規投稿画面に進みます。
タイトルを入力すると、図のようにパーマリンクが表示されます。この状態では、まだ日本語のスラッグのままです。編集というボタンを押すことで、パーマリンクを変更することができます。
スラッグを決めたら、OKボタンを押しましょう。記事のカテゴリーを設定することで、パーマリンクにカテゴリーで設定したスラッグも組み込まれます。
これでパーマリンクの設定は完了です。
まとめ
この記事ではWordpressを例にパーマリンクの設定方法を解説しました。他のCMSを使用する場合でも、設定方法こそは異なりますがパーマリンクの考え方は同じです。
パーマリンクは、ユーザーにとってわかりやすいURL構造にするためにも設定しておいたほうがよいです。設定する際にはページにマイナスの影響を与えないよう、「日本語を使わない」、「途中からパーマリンクを変更しない」などの注意点を意識しておこないましょう。
SEOに効果的なURL構造については下記の記事でも解説しています。
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