ピンタレスト(Pinterest)SEOとは?ビジネスを成功させるテクニックまとめ
2020.11.27
月間アクティブユーザー数が世界で4 億人を突破したピンタレスト(Pinterest)。いずれはピンタレストSEOを攻略してビジネスに取り入れようと思っている方も多いでしょう。そこで今回は、ピンタレストSEOの仕組みを踏まえたうえで、上位表示させるテクニックについて解説します。
ピンタレスト(Pinterest)とは?
ピンタレスト(Pinterest)とは、「画像や動画の収集」を目的とした検索プラットフォームの一種です。
Instagramとイメージが似ているため、FacebookやTwitterといったSNSの一種だと誤解されている方も多いでしょう。
しかし、Pinterest側によるとコミュニケーション活性化を目的としたSNSではなく、あくまでブックマークツール(Visual Bookmarking Tool)と定義されているそうです。
ピンタレストは、生活のあらゆるシーンを彩るアイデアを、画像や動画で発見・保存・整理できるビジュアル探索ツールです。
ピンと呼ばれる画像から次の行動の役に立つアイデアを見つけて、インスピレーションを行動に移すことができます。
引用:Pinterest Japan Blog
Pinterestマーケティングとは?
なぜ画像や動画を収集する検索プラットフォームがマーケティグ手法として注目されているのでしょうか?
その理由は、ピンタレストが「未来の自分のために使うサービス」と表現されている通り、ユーザー(Pinner/ピナー)の行動に下記の傾向が強くみられるからです。
▼Pinterest利用者の行動プロセス
- 発見(Discover):ネット上で家具のDIY画像を見つける
- 保存(Save):お気に入りの画像を自分のボードにピンする
- 行動(Do):実際にDIYで家具を作る
つまり、Pinterestマーケティングとは、最終的に「Do」に相当する商品の購入やサービス利用といったアクションに至りやすいPinnerの傾向に着目したビジネス戦略なのです。
Pinterestマーケティングがビジネスに有利な理由3つ
Webサイトからモバイルが主流のSNSへ、さらにピンタレストへとマーケターの注目度が変化している理由として、下記の3点が挙げられます。
▼Pinterestマーケティングの優位点
- 93%のピナーが、買い物の調査や購買目的でピンタレストを利用している
- 世帯年収が10万ドル以上のユーザーが40%を占め、消費力がある
- 月間アクティブユーザー数が世界で4億人を突破している(2020年7月時点)
これだけのメリットがあるのですから、ブランド企業や副業ブロガーなどがピンタレストマーケティングに注力しているのも当然かもしれません。
ピンタレストSEOの評価基準と仕組みとは?
ピンタレストSEOとは、品質・人気を評価する「単独スコア」と画像がユーザーの検索意図に沿っているかを評価する「関連性スコア」、という2つの評価基準を掛け合わせてスコアリングする仕組みになっています。
まずは、4種類で構成されている単独スコアの特徴について見てみましょう。
▼単独スコアの評価ポイント
- ピンの評価:ユーザーの満足度/情報の鮮度
- ピナーの評価:使用頻度/ピンやリピンの数/新しいピンを定期的に保存しているか
- ドメインの評価:ビジネスアカウントで連携しているWebサイトやブログの質
- キーワード&トピックとの関連性:画像やリピンのジャンルに統一性があるか
一方、単体の関連スコアには下記のような目的と重視されているポイントがあります。
▼関連性スコア
- ピンの内容とユーザーの興味をマッチングするのが目的
- 顧客一人ひとりの好みに合わせたパーソナライズが重視される
ピンタレストSEOのメリット7つ
ピンタレストSEOを強化することで得られるメリットとして、下記の7点が挙げられます。
▼ピンタレストSEOのメリット
- ピンタレストからWebサイトへの誘導率が、Google+、Facebook、Twitterよりも高い
- 時間や手間をかけなくても、継続的なアクセス増が見込める
- 放置していた過去記事でも、一定のアクセスが集められる
- 放置していても、いきなりアクセス数が急減しない
- スケジューラーを使って自動化しても、アクセスを増やすことができる
- 一般的なSNSと違い、少ないフォロワーからでも高アクセスが見込める
- 1度バズるとアクセス増が数カ月間キープすることもある
対GoogleのコンテンツSEOであれば、上位表示やアクセスアップまでに半年ほどかかるのが一般的です。
一方、ピンタレストであれば購買などを目的にしている利用者が多いため、SEOの基本さえ押さえておけば効率的にPV・CVが増やせます。
ピンタレストのSEO対策!上位表示させる方法8つ
ここからは、ピンタレストのSEO対策としておすすめしたい、具体的なテクニックについて解説します。
「キーワード」と「ハッシュタグ」を設定する
対Googleと同様に、ディスクリプション(詳細情報)の設定はSEO施策の基本です。
ピンタレストのディスクリプションは、画像をピンすると入力できる仕組みになっていますので、「キーワード」と「ハッシュタグ」の両方を設定しておきましょう。
なお、ハッシュタグは複数の設定も可能ですが、多すぎるとスパムとみなされかねません。
ピンタレストの公式サイトでは目安となる数は明記されていませんが、あまり欲張らずに的確なハッシュタグだけを厳選して設定した方が安全です。
Webサイトやブログへのリンク設定
FacebookやTwitter、Google+に比べて参照リンクへのアクセスが高いのもピンタレストならではの強みです。
この誘導率の高さを活用しない手はありません。
より多くのユーザーをピンタレストからWebサイトやブログへ誘導できるよう、リンクを設定して導線を作っておきましょう。
リンク設定の方法は、投稿した画像のディスクリプションを設定する際、まとめてWebサイトのURLを入力するだけでOKです。
フォロワーの動向をマーケティングに活かす
ピンタレストの検索アルゴリズムは、ユーザーの趣味趣向を細かくリサーチしています。
そこで、自ボードのフォロワーがシェアしている画像や動画を観察し、好みや興味を持っているジャンルを探ってみましょう。
フォロワーの趣味趣向が分かれば、どのようなピン(投稿)を増やすべきかが見えてきますので、かなり精度の高いSEO対策になるはずです。
ユーザー主体のSEO対策
ピンタレストはSNSではなく、ブックマークを主力とした検索プラットフォームにカテゴライズされています。
とはいえ、フォロワーを通じて拡散する仕組みは一般的なSNSと同じです。
そこで、ユーザーに協力を仰いで下記のようなSEO対策に挑戦してみましょう。
▼ユーザー協力によるボードづくり
- ユーザーにコンテンツを投稿してもらう
- ユーザーを対象にしたコンテストを開催する
- 自身のピンを集めたボードとは別に、顧客専用の「証言広告ボード」を作る
自身が紹介した商品やサービスの「タグ」を付けてもらうだけでも、かなりのSEO効果が期待できます。
ディスカウントやイベント告知をPinする
ディスカウント情報や期間限定のイベント告知も、ピンタレストSEOに欠かせないテクニックです。
特に、ピンタレストはユーザーの93%がなんらかの購買意欲を持っているというリサーチ結果も報告されています。
つまり、検索結果の上位表示を目的としたSEO対策というだけでなく、最終目的であるコンバージョンの増加に繋がる見込みも高いのです。
ボードカバー画像をカスタムする
ユーザーがボードにアクセスした時、素早く内容を理解してもらうにはキーワードと画像のマッチング精度を高める必要があります。
そこでおすすめなのが、ボードカバー画像のカスタムです。
特にユーザーのエンゲージメント(愛着心)を重視しているピンタレストでは、キーワードとコンテンツ内容の関連性スコアが上位表示に大きく影響します。
SEO対策としてはもちろん、無断転用を防ぐためにもボードカバー画像にテキストを加えるなど、カスタマイズしておきましょう。
グループボードに参加する
同じジャンルを扱っているグループボードに参加してピンを共有するのも、効果的なSEO対策として知られています。
この方法は、トラフィックが2倍またはそれ以上も増えると評価されている、非常に優れたSEOテクニックなのです。
とはいえ、参加するグループボードが増えるにつれて「管理が面倒になってくるのでは?」と不安になる方も多いでしょう。
そんな時は、メンバーのコンテンツを自動的に再固定してくれる、Tailwindなどのスケジュールアプリを利用してみるのも賢い方法です。
動画ギャラリーを作る
ピンタレストは画像収集のブックマークツールとしてスタートしましたが、今では動画ピンにトレンドが移行しつつあります。
世界的なシェアを誇るYouTubeは日本でも人気が高い反面、ジャンルによってはペルソナが重なって競争率が高いのも事実。
その点、ピンタレストなら今から参入しても十分に旨味があります。
まとめ
ピンタレストは対GoogleのSEO対策よりも、短期間で成果が見込めるのが大きな強み。
93%のユーザーが買い物の調査や購買目的で利用しているのも、多くのマーケターがピンタレントをビジネスフィールドとして活用している理由でしょう。
これからピンタレントを始めても遅くはありません。ライバルが増える前に、ピンタレントSEOに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ご興味をお持ちいただいた方はぜひピンタレストの始め方についての記事もご参考ください。
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