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2019年12月4日、Googleが新しいページネーションのガイドラインを準備していると言及しました。ページネーションのサポート廃止が正式に発表されたうえ、実際には数年前から機能していなかったと判明した2019年の春以降、ベストプラクティスを待ちわびていた人も多いのではないでしょうか?そこで本記事では、ページネーションに関する情報を時系列でまとめたうえで、準備中と発表された新ガイドラインのヒントを基に、推察できる今後の展開について解説します。
目次
ページネーション(Pagination)とは、日本語で「ページ割り」や「ページ送り」を意味する単語で、Web制作においてはナビゲーションという意味合いで使われています。下記の画像のようにGoogleの検索結果も代表的なページネーションの1つです。
コンテンツの質を高めようとすると、どうしてもテキストの文字数や画像が多くなりがちです。だからと言って全ての情報を1ページにまとめると表示速度が遅くなり、ユーザーの離脱を誘発しかねません。その点、コンテンツをあえて複数のページに分割するページネーションを活用すれば、表示速度によるストレスが軽減されてユーザビリティの向上にも繋がるのです。
▼ページネーションタグのHTML
米国時間2019年3月21日、Googleはページネーションのベストプラクティスと位置づけられていた「rel=”prev/next”」のサポートを正式に廃止したとツイートしています。
Spring cleaning!
As we evaluated our indexing signals, we decided to retire rel=prev/next.
Studies show that users love single-page content, aim for that when possible, but multi-part is also fine for Google Search. Know and do what's best for *your* users! #springiscoming pic.twitter.com/hCODPoKgKp— Google Search Central (@googlesearchc) March 21, 2019
上記ツイートの内容を要約し、注目すべき4点をピックアップしてみました。
また、Googleウェブマスター向け公式ブログでも同様の注釈が追記されています。既にヘルプページも削除されていますので、アクセスできない状態です。
ここまでの告知を読む限り、まるで廃止したばかりのような印象を受けた人も多いでしょう。しかし下記のツイートを要約してみると、実際には数年前からページネーションが機能していなかったこと分かります。
We noticed that we weren't using rel-next/prev in indexing for a number of years now, so we thought we might as well remove the docs :).
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) March 21, 2019
GoogleはこのタイムラグについてSearch Engine Land上で見落としだったと認めつつ、「意図的な隠ぺいではなくスタッフ間の意思疎通に不備があったため」だと謝罪しています。
とは言え、ページネーション自体が全く無意味になったという訳ではありません。例えば、BingではGoogleがページネーションのサポートを廃止した後も rel=”prev/next”のサポートを継続しています。
Googleによって既にサポートが廃止されているページネーションですが、1年も経たずに新たな動きがありました。John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が2019年12月4日にイスラエルのテルアビブで開催されたGoogle Webmaster Conference TLV 2019に登場し、下記の2点について告知したのです。
Pagination without rel next/prev.
New guidelines are coming up soon, #GWCTLV @JohnMu pic.twitter.com/GuzFoeIdxV— Igal Stolpner (@igalst) December 4, 2019
今回の告知では、正式発表の日時や詳しい内容について言及されていません。そこで、実際にジョン・ミューラー氏が解説に使ったスライド画像をヒントに、今後の動向を推察してみました。
注目すべきは、1行目に記載されている「従来のrel next/prevを使わない」という点でしょう。
では「rel next/prev」を使わずにページを分割するにはどうしたら良いのか、そのヒントが2行目と3行目に記載されています。
上記の2点を踏まえると、ページネーションのリンク構成は誰が見ても一目で理解できるベーシックなスタイルが適切であり、尚且つ分割ページが一連のコンテンツだとGoogleに伝わるよう、パラメータが少ないシンプルなURLが理想的と言えます。
▼ページネーションの一例
残念ながら4行目以降は情報量が限られています。そのため、かなり曖昧ではありますが分かる範囲で推測してみました。
特に曖昧なのが、度々登場する「detailed links」と最後に記載されている「local crawler」です。detailed linksはEC サイトの詳細情報とも解釈できますが、local crawlerが何を指しているのかは正式発表を待つ必要があります。
Googleがページネーションのサポートを廃止して以降、ベストプラクティスを探し求めていたサイト運営者も多いでしょう。だからこそ、新しいページネーションのガイドラインが準備中と聞くと、「競合サイトよりも早くWeb製作に取り入れたい!」と思うのも当然かもしれません。
しかし、アルゴリズムのアップデートと同様に何事も勇み足は禁物です。特に、「rel=”canonical”」や「noindex」の使い方については情報量が極端に少ないため、Web製作の専門家でも解釈にバラつきがあります。この段階で実装に踏み切るよりも、全ての情報が正式に公開されるまで待った方が賢明でしょう。
サポートの廃止から一転、Googleがページネーションのベストプラクティスとなる新しいガイドラインを準備中と告知して以降、様々な憶測がネット上に溢れています。具体的な実装は正式発表まで待つべきですが、少なくとも下記の3点については明言していますので、事前に準備しておいて損はありません。
サポートの廃止が正式発表された数年前から機能していなかったページネーション。今後はどのような仕様になるのか、新しい情報が入り次第お知らせします。