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Web上で使うアニメーションを作成するには、GIF形式が有名ですが、近年、「APNG」と呼ばれるファイル形式が注目を集めています。
このAPNGはGIFと比べて画質がきれいだったり、透過可能だったりといったメリットがあります。
今回はAPNG形式ファイルのメリット、デメリットとAPNGファイルを作成する方法について解説します。
目次
「APNG」とはAnimeted Portable Network Graphicsの略称であり、連番のPNG画像をパラパラ漫画のようにアニメーション再生させられる画像形式のことを言います。
このAPNGは見た感じだとひとつのファイルですが、その中には何十枚もの静止画ファイルが格納されています。
この何十枚もの静止画ファイルは連番ファイルから変換したもので、APNGファイルの再生時は、この静止画連番ファイルを連続したアニメーションのように表示していきます。
APNG形式自体は2004年から存在していましたが、作成から3年経った頃でも公式が仕様に含めていない、対応しているWebブラウザもFirefoxだけなど、不遇の期間が長く続きました。
しかし2021年現在では、Firefox以外にも ChromeやSafariなど、APNG対応済みのWebブラウザが増えてきており、LINEの動くスタンプでもAPNGファイルが使用されるなど、日の目を見ています。
APNGのメリットには以下のものがあります。
APNGと同じくアニメーションを表現するGIFが256色しか扱えないのに対し、APNGはPNGと同じく全ての色を使用可能です。
また、APNGではグラデーションや透過処理も可能なので、GIFなどと比較して、より滑らかできれいなアニメーションを表現できます。
APNGのデメリットとして挙げられるのは、以下の要素です。
現在Internet Explorerではアニメーションを表現できず、PNG画像として表示されてしまいます。
また、APNGはGIFよりも多くの色を使えることがメリットではありますが、色数やグラデーションを増加させるとその分だけファイルサイズが重くなるので、データサイズが増加しないようにファイルを作成する必要があります。
APNGを作成するには以下の2種類の方法があります。
まず、あらかじめ用意した連番画像をAPNGに変換する方法ですが、こちらは以下の2つのソフトを使うことで変換可能です。
以下、詳しく解説します。
「アニメ画像に変換する君」は簡単な操作でPNG画像を複数枚つなげ、APNGを作れるソフトです。
アニメ画像に変換する君はWindowsではMicrosoft Store、MacではMac App Storeからダウンロードできます。
使用方法は以下のとおりです。
「APNG Assembler」も「アニメ画像に変換する君」と同じ感覚で使用可能です。
公式サイトからダウンロードしてソフトを起動した後は、以下の方法で使用します。
新たにアニメーションを作成し、それを変換することでAPNGファイルの新規作成が可能です。
APNGを新規作成するときは「Adobe Animate CC」を使うのがおすすめです。
Adobe Animate CCを使ってAPNGファイルを新規作成するには、以下の方法をとります。
この方法で、オリジナルのAPNGファイルを作成できます。
APNGは色数の多いアニメーションを滑らかに表現できるファイル形式ですが、使用時の注意点があります。
APMGファイルを使用するときの対応ポイントは以下のとおりです。
現在APNGはEdge、Chrome、Firefox、Safariなどのブラウザではサポートされており、アニメーションを表現することが可能です。
しかしInternet Explorerでは未対応であり、これらでアニメーションを動作させたい場合は、JavaScriptライブラリの「apng-canvas.js」を使います。
JavaScriptライブラリの「apng-canvas.js」を使うことで、IEでもAPNGを擬似的に動作させられます。
今回はAPNGのメリットとデメリット、APNGの作り方と使用する際の注意点などを解説しました。
APNGには未対応ブラウザ(主にIE)もあり、現在TwitterではAPNG形式画像投稿が「セーフガードを無視して、デバイスのパフォーマンスが低下する」という理由で禁止されているなどの課題があります。
しかしAPNGは制作が簡単で使える色数もGIFより多いので、色数の多いアニメーションを簡単に作りたい場合はAPNG形式を使用してみてはいかがでしょうか。