APIを使ってchatworkを活用!システム連携の活用案と方法

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2019.12.24
新しい社内連絡の方法、ビジネスチャットツールの導入と活用

 

近年、メール以外の社内の連絡ツールとしてビジネスチャットツールを使用している企業も多くなってきました。
社内のコミュニケーションにとても便利なビジネスチャットツールですが、実はシステムに組み込むことで更に便利に使用できます。
今回はビジネスチャットツールの中で「chatwork」に焦点をあて、APIを使った活用方法と設定方法をご紹介していきます。

chatworkの活用方法

chatworkは、他のサービスや自社サイトと連携させることで様々な活用方法があります。
今回は4つの案を提案いたします。

サイトのお問い合わせをメールとチャットツールに両方に送付する

現在運用しているサイトに設置されているお問い合わせフォームがあり、
問い合わせ内容がメールで届く場合メールと共に同じ内容をchatwork上に投稿する事が可能です。
chatwork上にお問い合わせ内容が投稿される事で、直接コメントやリアクションを記述することが出来る為
届いたお問い合わせに今、誰が対応しているのかを確認出来ます。
複数人で確認する事になる為、対応漏れ等も防ぐ効果があると思います。

システムのバッチの完了時の通知を送る

社内に時間のかかる処理の有るシステムがある際に有用な方法です。
バッチシステムの完了時にchatwork上に投稿する事で、完了後すぐに作業に入る事が出来ます。
また、スマートフォンのアプリ等と組み合わせる事で更に完了の認識がリアルタイムに近づく事でしょう。

システムのエラー時の通知を送る

社内のシステムのエラーを投稿する事も可能です。
発生したらシステムが止まってしまうようなエラーの場合、すぐに対応が必要になります。
その際に、chatwork上でエンジニア全体に通知が行われれば、即座に反応できると思います。

外部サービスのトリガーをチャットに送る

chatworkにはタスク機能がある為こちらを活用されている方も多いと思いますが
社内で別のプロジェクト管理システム(Redmine等)を使用している場合もあると思います。
プロジェクト管理システムとchatworkのタスクを連動させたり
プロジェクト管理システムでの進捗を対象者にchatworkで連絡する事も可能です。

社内の情報共有にビジネスチャットツールを使うことが日常化していると、問い合わせ対応やシステムからの通知確認も同じツールを使えた方が作業が楽だと思います。
恒常的に起動させておくアプリケーションも少なくなりますし、素早く対応することが可能です。

また前述の通り、挙がってきたチャットにリアクションをつけることで「誰が対応しているのか」がすぐに確認できます。
システムエラーなどは早急な対応を求められるため、このように素早い状況把握ができるのは有難いですね。

chatworkと外部サービスを連携することでさらなる活用が可能です。
普段あまり使う機会がないサービスでの変化をキャッチできるようになるのは便利ですね。

APIの設定方法

chatworkと自社サイトを連携させる場合は「API」を利用します。
chatworkの公式サイトでは、API利用についてのドキュメントが提供されています。

公式ドキュメントから必要な情報を取り出し、組み合わせることで、自社に必要な機能を独自に作成することができるのです。

今回は「PHPでChatworkにメッセージを投稿する」方法をご紹介します。
PHP+Chatwork 新規メッセージを投稿する方法
自社サイトのお問い合わせフォームが利用されたとき、Chatworkに「お問い合わせがありました」というメッセージが自動投稿される機能を作ってみましょう。
この機能を実装するにはPHPというプログラミング言語に関する知識が必要です。
APIトークンを発行
APIを利用するにはChatworkアカウントが必要です。まずはアカウントを発行しましょう。
アカウントを発行したら、トークン発行ページにアクセスしてAPIトークンを発行します。

PHPからメッセージを投稿する
メッセージを投稿したい箇所に、以下のように記述します。

 
$api_key = "APIキーを入力";
$room = 投稿先トークルームのIDを入力;
$url = "https://api.chatwork.com/v2/rooms/{$room_id}/messages"; // 新しいメッセージを追加するためのURL
 
// 送信パラメーター
$params = array(
    'body' => 'お問い合わせがありました。' //メッセージ本文
);
 
$ch = curl_init();

// その他のオプション
$options = array(
    CURLOPT_URL => $url,
    CURLOPT_HTTPHEADER => array('X-ChatWorkToken: '. $api_key),
    CURLOPT_POST => true,
    CURLOPT_POSTFIELDS => http_build_query($params, '', '&'),
);

curl_setopt_array($ch, $options);

curl_exec($ch);

curl_close($ch);

1行目の$api_keyには、先ほど発行したAPIトークンを入力します。
2行目の$roomには、メッセージを投稿したいトークルームのIDを入力します。ルームIDの確認方法は公式サイトをご覧ください。

6行目の$paramsで、送信パラメータを設定しています。
メッセージ本文は「body」で設定します。
今回は省略していますが、「self_unread」に「1」を指定しておくと、このプログラムから追加したメッセージを未読の状態にして投稿することが可能です。

このプログラムを実行すると、指定したトークルームに「お問い合わせがありました。」というメッセージが自動で投稿されます。

まとめ

WEBサイトのお問い合わせや社内のシステムにメールを連携させる事はポピュラーですが
メールで行っていた部分をチャットツールに置き換える事で、より即効性の高いシステムになっていきます。
また、社内で使用しているサービスには様々なAPIが用意されているものが多いです。
これらのAPIを活用してWEBサイトやWEBシステムに組み込む事で現在行っている業務フローをより効率化が可能だと思われます。

今回の挙げた活用方法を実践してみてはいかがでしょうか?

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