SEOベンチャー企業の年収は?就職・転職時のメリットは?

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2019.09.11
SEOベンチャー企業の年収は?就職・転職時のメリットは?

SEOベンチャー企業の年収はどのくらいなのでしょうか?また、他の業界と比べて高いのでしょうか?ここでは、SEOベンチャーではどのような仕事やスキルを求められるのか?ということから、平均年収、その後のキャリアパスなど、SEOベンチャーに就職・転職した場合のメリットやデメリットをご紹介します。

SEOベンチャーの年収はいくら?他の業界と比べてどうなの?

SEOベンチャーに就職・転職した場合、メインの職種になるのは、WebマーケターもしくはSEO営業(Webコンサルタント)です。この2つの職種の平均年収を他の業界と比較しながら見ていきましょう。

Webマーケターの年収

Webマーケターの年収を年齢・経験別で見ると、まず新卒で300万円~、中堅で400万円~程になります。役職が付くと一段上がり、リーダー職で500万円~、マネージャー職では600万円~程にアップします。

また、企業の業態によっても平均年収が少し変わります。Webマーケターの30歳の年収を企業の業態で比較すると、メディア運営企業で650万円、大手広告代理店・ITコンサルティング会社で600万円、一般事業会社のWebマーケティング担当者で800万円となっています。一般事業会社のマーケティング担当者は希少なので、年収がやや高めになる傾向があります。このあたりは、Webマーケターのキャリアパスを考える上で、非常に重要な要素だと思います。

SEO営業の年収

SEO営業(Webコンサルタント)の年収は、Webマーケターに比べて幅があります。新卒でも300~450万円ほどで、場合によってはさらに高いこともあります。営業職の特徴は、営業成果=売上によって年収が大きく変わってくることがあります。

営業成績がトップクラスになると、20代でも年収600万円を超える人もいます。さらに、インセンティブ制度がある場合には、インセンティブだけで月数十万円になることもあるので、リーダーやマネージャーといった役職につかなくても、年収800~1000万円を得る人もいます。

他の業界・職種と比べると?

上記で紹介したWebマーケター・SEO営業の平均年収を算出すると、約500万円程度です。これは他の業界や職種と比べて高いのか?というと、平成29年度の国内平均年収は432万円ですから、全体平均よりもやや高いといえるでしょう。

しかし、上場企業を対象とした年収平均(一般的な総合職)は約600万円(資料:平成30年国民生活基礎調査の概況(厚生労働省) )なので、上場企業の平均に比べるとやや下回る水準になっています。

Webマーケターとはどんな仕事?

それでは次に、Webマーケターという仕事内容をさらに具体的に紹介します。Webマーケターとして、何を専門にして、どんな強みを持てるかは、その後のキャリアパスにも関わるので非常に重要です。

SEOマーケター

SEOマーケターは、企業サイトやECサイト、企業が運営するメディア(オウンドメディア)などで、SEOの設計や企画、効果測定などを中心に行う仕事です。具体的には、キーワードリサーチ、競合調査、GoogleサーチコンソールやGoogleアナルティクスなどを利用したデータ分析などです。またメディアの記事制作ディレクションとして、SEOの知見を活かしたライティングディレクションを行うこともあります。SEOのトレンドは日々変化しているので、担当するメディア運用の状況ばかりでなく、競合サイト、あるいは世界的なSEOトレンドなどを常にリサーチしながらアンテナを張って把握していることが求められます。

SNS広告運用マーケター

SNS運用広告用マーケターは、主にFacebook、Instagram、ツイッターなどのSNS広告を管理しアカウント運用を行います。SNS広告を活用しつつ、新規フォロワー獲得し、そこから企業やサービスの認知、ブランディングなどを手掛けます。SNS広告の効果測定、PDCAを回し改善を測ることはもちろん、さらにブランディングを意識した企画を求められることがあるのが特徴です。

リスティング・ディスプレイ広告運用マーケター

リスティング運用マーケターは、Googleやヤフーなどの広告を管理・運用します。広告を通じてリード獲得数の増加、資料請求の申し込み数増加などをさせることが主な目的になります。キーワードや広告の管理だけでなく、広告で表示するランディングページの企画や制作ディレクションまで行うこともあります。SNS広告も拡大していますが、多くの業種でいまだにGoogleとヤフーの広告がインターネット広告の主流であり、インターネット広告のベーススキルを身につけることができます。

SEOディレクター・メディア責任者候補

SEOディレクター・メディア責任者は、これまで紹介してきた職種の経験を含め、全体的なディレクションを求められる職種です。SEO対策、SNS広告、リスティング広告について理解していることはもちろん、必要に応じてエンジニアやデザイナーに制作ディレクションをすることもあるので、システムやデザインの知見が必要になることもあります。また、プロジェクト全体のマネジメントをする上では、スケジュール管理、タスク管理、あるいはリソース配分などのアレジメントスキルも非常に重要になります。

SEOベンチャーに就職するメリット

ベンチャー企業への就職・転職というと、一般的にはリスクが高いと感じる人も多いかも知れません。しかし、SEOベンチャーの場合には経験できるやスキルや転職のしやすさなどを考えると、それほどリスクは高くないと言えるかも知れません。

未経験でも転職できる可能性が高い

インターネット業界は他の業界に比べて歴史が浅いため、未経験者が多い業界です。その中でもベンチャー企業は、未経験者を歓迎する傾向があります。また、「SEO検定」「認定SEO検定」「Web解析士試験」「SEOマーケティングアドバイザー」など、いくつか民間資格はありますが国家資格はなく、転職などの際に資格も必須ではありません。その意味でも、未経験者でも転職しやすい業界と言えます。

業界が伸びていて安心

SEOベンチャーの属するインターネット業界は年々市場が拡大しています。インターネット業界の成長について、1つの目安となるのがインターネット広告市場の成長推移です。インターネット広告市場は、5年連続2桁成長を続けていて、2018年度は1兆7,589億円で前年比116.5パーセントの伸びを見せています(電通日本の広告費より)。テレビ、雑誌、ラジオに代わる4つ目の広告媒体として誕生したインターネット広告ですが、Googleやヤフーなどの検索エンジンに加え、YouTubeなどの動画広告、SNS広告など、ますますその幅が広がっていて、今後も成長が続いていくと予想されています。

転職しやすい

SEOベンチャーでWebマーケターやSEO営業の経験を積むと転職でも非常に有利です。すでに紹介したように未経験も転職できますが、業界全体の歴史が浅いため、希少な経験者はより求められています。また、プログラマーやデザイナーといった技術職に比べて、マーケターという職種は30代~40代になっても転職しやすい傾向にあります。

SEOベンチャー後のキャリアパスって?

広告代理店に転職

広告代理店では、広告主からインターネット広告の運用代行を請け負います。SEOベンチャーで培った経験を活かして、ベンチャー企業では扱えなかったような、大規模な予算の広告運用に関わることができるチャンスがあります。一方、広告主から依頼される広告のみを扱うことになるので、事業全体のマーケティングに関わる経験を詰みづらいのがデメリットかもしれません。

事業会社のCMOに転職

SEOベンチャーで活躍した後、クライアント先である事業会社にスカウトされてそのまま転職できるケースがあります。中には、培ったマーケティング力を生かしてCMOというマーケティング最高責任者の役職に就いてキャリアアップできる場合もあります。

事業会社に転職した場合、自社のプロダクトのマーケティングを行うことになるので、より広い意味でのマーケティングスキルを磨くことができます。リアルイベントとの連携や営業との連携など、より広い戦略的な設計や企画の能力が求められるからです。自社プロダクトのマーケティングに携わるので、結果次第では大きく売り上げに貢献することもでき、それによって事業会社の中でさらにキャリアアップを実現できる可能性があるのも魅力です。

支援会社の経営層に転職

SEOベンチャーを経て、同じようなWebマーケティングを展開しているWeb支援会社(SEOコンサルや広告代理店など)の経営層に転職する人もいます。Webマーケターなどの実務面でのスキルや経験に加えて、チームマネジメントや組織マネジメントの経験がある人にはチャンスがあるかも知れません。経営層になると、マネジメントのみならず、人事・採用なども含め事業全体の幅広い知識や経験を得ることができます。マーケティングだけではなく組織運営や経営に興味を持っている方は、チャレンジしてみると良いでしょう。

起業する

自分でどうしても作りたいサービスがある場合などは、自ら起業してしまうのも1つの手です。マーケティングのスキルや経験があると、サービスやプロダクトの立ち上げがスムーズに行うことができます。SEOベンチャーで学んだWebマーケティングのスキルや経験も、起業したときのリスクを大きく減らしてくれるケースが多く、これは大きなメリットです。とは言え、起業すると、サービスの販売やマーケティングのことだけでなく、人材採用や資金調達など考えなければならないことが増えます。他の会社に転職よりもさらに大きなチャンスありますが、一方で大きな責任とストレスを抱える可能性があります。

フリーランスになる

絶対に自分で作りたいサービスなどがない場合には、起業ではなくフリーランスという選択肢のほうが無難かも知れません。フリーランスでも、自分で関わりたい仕事を選んだり、一緒に仕事をするメンバーを選ぶことは可能です。また、時間や場所に制約されずに自分のスタイルで働けるのも魅力でしょう。

フリーランスという働き方は、Webマーケターにとっては非常に取り組みやく、事業会社やSEOベンチャーで働きながら副業でフリーランスの仕事を受けつつ、そのままフリーランスとして独立するという方もいます。フリーランス向けの案件紹介サービスなどを見ても、プログラマーやデザイナーと同様、Webマーケターへの需要は安定しているので、仕事に困ることは少ないでしょう。

まとめ

インターネット市場がさらに成長を続けている今、SEOベンチャーへの就職・転職は、リスクよりもチャンスが大きいと言えます。SEO、広告、メディア運営などのスキルや経験は陳腐化しづらく、ますます市場価値が上がっています。また、起業・フリーランスとして働きやすいのも大きなメリットでしょう。SEOベンチャーで多くの経験を積み上げ、キャリアアップを目指してみてください。

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