SEO対策においてQDDとQDFは重要か
2022.05.26
QDDとQDFという言葉をご存知ですか?
Googleがどういったサイトを検索の上位に表示しているのか理解するうえで、重要なアルゴリズムです。
このアルゴリズムは、SEO対策においても考慮すべき点であり、これを知っておくことであなたのサイトを検査結果の上位に表示させることも可能です。
今回はQDDとQDFの意味、そしてSEO対策としてのQDD/QDFについて分かりやすく説明します。
QDD/QDFとは
QDD/QDFとは何か、解説していきます。
QDD(Query Deserves Diversity)
QDDとは、ユーザーの多様な検索意図を考慮して、多様な検索結果を表示させるアルゴリズムのことです。
一つのキーワードに対して、ユーザーが検索したい意味は複数存在している場合があります。
たとえば、「品川」というキーワードを検索してみましょう。
以下が検索結果です。
「品川の観光スポット」と「品川区の公式サイト」など様々な検索結果が表示されています。
このようにQDDとは、ユーザーの数だけ検索意図がある場合、そのユーザーそれぞれの検索意図を満たす、多様性ある検索結果を表示させる仕組みのことを指すのです。
QDF(Query Deserves Freshness)
QDFとは、より新しく時事性のあるコンテンツを検索結果に表示させるアルゴリズムのことです。
たとえば、野球選手の「大谷翔平」というキーワードを検索してみましょう。
以下が検索結果です。
大谷選手のことを紹介したWikipediaより上位に「最新情報」のコンテンツが表示されています。
このようにQDFとは、トレンドになっている話題を検索結果の上位に表示させる仕組みのことを指すのです。
QDD/QDFに対するGoogleの見解
QDDのアルゴリズムの存在については、注意すべき事項があります。
それは、QDDはGoogleが正式に明らかにしているアルゴリズムではないことです。
しかし、現状の検索結果とGoogleが大事にする「ユーザーファースト」の観点からして、おそらくこの仕組みはあるだろう、と言われているのです。
反対に、QDFはGoogleによってそのアルゴリズムの存在が公表されています。
とはいえ、QDFは全ての検索クエリに適応される訳ではありません。
Googleのクローラーが「今話題になっているワード」とコンテンツを割り出し、そのキーワードに対してQDFのアルゴリズムを適用しているのです。
なので、トレンドに左右されないキーワードに対しては影響しないといわれています。
あくまでQDFは、ホットなキーワードに対して適用されるのです。
QDDの効果とメリット
それでは、QDDの効果とメリットをみてみましょう。
多様な検索結果として上位表示されることがある
QDDの仕組みは、一つのキーワードで様々なウェブサイトおよびコンテンツをユーザーに検索結果として表示してくれます。
つまりユーザーには多くの選択肢が与えられます。
逆にコンテンツ提供側にとっては、多様な検索結果の一つとして認識され、検索結果の上位に表示されることがあり得るのです。
他サイトと差別化を図れる
さらにQDDの仕組みは、競合が少ない検索意図を狙えば他サイトとは違うコンテンツとなり差別化を図ることができます。
競合にはない、独自性のあるサイトは自社サイトの強みとなりSEO対策としても有効です。
QDFの効果とメリット
それでは、QDFの効果とメリットをみてみましょう。
瞬間的にアクセスが増加
話題性の高いニュースについて述べたTwitterなどのSNSは、多くのいいねやリツイートを獲得しているのをよく見ると思います。
これと同じことがQDFの効果を得たサイトにも起こります。
タイムリーなキーワードを自分のコンテンツにタイムリーに反映することで、多くのアクセス数を獲得することも可能なのです。
多くの被リンクを獲得できる場合がある
先程、話題性の高いニュースについて述べたTwitterなどのSNSは、多くのいいねやリツイートを獲得できる、と述べました。
これはウェブサイトにも同じことが言えます。
話題になっている内容の場合、SNSで拡散されるのと同じように、ウェブサイトも引用されるなど、多くの被リンクを獲得できる場合があります。
被リンクの獲得は、他者から評価されているサイトだと判断され、自分のサイトの価値を高めてくれるのでSEOとしても大きな効果があります。
QDDに対応したSEO対策
QDDに対応したSEO対策について紹介します。
検索意図の理解
さきほどQDDとは、ユーザーの数だけ検索意図がある場合、そのユーザーそれぞれの検索意図を満たす多様性ある検索結果を表示させる仕組みといいました。
つまり、QDDに対応するためにはユーザーの検索意図を理解することが何より重要です。
ある一つのキーワードに対して、ユーザーが何を知りたくて検索しているのか、その意図を考慮して、どのように汲み取ってコンテンツに反映させるのか、QDDへの対応にはこれが必要です。
他にはないオリジナリティを考慮する
QDDは、多様性のあるコンテンツを検索結果として表示させるものです。
多様性のある検索意図の中から、競合が少ない検索意図を狙い、他サイトとは違うオリジナリティあるコンテンツを作ることで、独自性のあるサイトとなります。
競合にはない強みを持つサイトは、それだけでユーザーにとって目立ちますし、価値あるサイトになり得ます。
QDDの成功例として、たとえば「WEB広告」というキーワードを検索してみましょう。
以下が検索結果です。
上位には「WEB広告とは」という広い概念の説明や運用方法など解説しているサイトが多いです。
その中で「Web広告費の相場」についてフォーカスしているサイトがあります。
これはこのサイトが”検索ユーザーが「WEB広告」と調べている理由は「WEB広告の出稿費」を知りたいから”と想定し作成されたコンテンツだからです。
検索結果の中でもひと際目立っています。
その他の成功しているサイトの例は以下です。
検索語句「クイーン」
ロックバンドのクイーンに関するコンテンツが表示される中、家具・インテリア通販の「LOWYA」のクイーンベッドに関するコンテンツが検索結果の上位に表示されています。
成功例:家具・インテリア通販の「LOWYA」
QDFに対応したSEO対策
QDFに対応したSEO対策について紹介します。
トレンドを調べる/予測する
QDFは、より新しく時事性のあるコンテンツを検索結果に表示させる仕組みです。
そのため、いかにホットなニュースをいち早くキャッチアップしてコンテンツに反映できるかが何より重要です。
トレンドの調べ方/予測は「Yahoo!リアルタイム検索」や「Twitterのトレンド」、「Googleトレンド」で調べる事ができます。
たとえばハリウッドスター「エディ・レッドメイン」と調べてみます。
以下が検索結果でした。
彼の来日した話題が上位を占めています。
このことからも、トレンドや大きな話題になっていることを反映したコンテンツは上位に表示されやすいわけです。
ただ話題性を追いすぎると、それは一過性のモノとなってしまいます。
なるべく定期的にトレンドになり得るキーワードが望ましいです。
コンテンツの質を上げる
話題性のあるキーワードは、爆発的なアクセス数を稼ぐことができますがその分順位の変動も激しくなります。
見せかけでトレンドのワードを使っても、検索結果の上位にはなれません。
サイトを見た人が拡散したくなるような、中身のあるコンテンツでなければ意味がありません。
QDFの観点から成功しているサイトの例は以下です。
検索語句「エディ・レッドメイン」
先ほど例に挙げた「エディ・レッドメイン」ですが、検索結果上位に表示されているコンテンツはすべて彼の来日時と同時に、サイトが最新情報に更新されています。
またコンテンツ内容も充実しており、長時間ユーザーが滞在しやすいつくりになっています。
成功例:エディ・レッドメイン特集 -フロントロウ-海外セレブ&海外カルチャー情報を発信
まとめ
QDDとQDFはどちらも異なるアルゴリズムです。
しかしその根幹には「すべてはユーザーの検索意図を満たすため」という考えの元にある仕組みです。
これはSEO対策においても一緒の考え方です。
つまり、QDDとQDFを考慮することはSEO対策においても重要といえるのです。
ユーザーが何を求めているのか。
それを考え抜くことで、あなたのサイトもより良いものとなっていくのです。
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