【マーケター必読】本当のマーケティングプロセスの使い方を徹底解説

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Webマーケティング
2022.01.01

マーケティングプロセスとは、

「マーケティング全体を通した流れ」

のことを指します。

よくネット上でマーケティングプロセスの解説を行う際に、戦略や戦術という言葉を用いて解説をしている記事を見かけますが、戦略や戦術というのははマーケティングプロセス全体における一部のプロセスでしかありません。

マーケケティングとは事業全体の中のどの部分を担っており、そのプロセスとはどういうものなのかを理解することで、あなたが今行っている施策の目的も明確になってくることでしょう。

マーケティングとは?

そもそもマーケティングとは、何なのでしょう。

これに対する明確な回答を出すのは非常に困難であると言えます。

というのも、企業によってマーケティングが意味するものが異なる場合が往々にしてあり得るからです。

ある企業ではマーケティングを「広告や販売促進である」と捉えていたり、またある企業では「商品の企画や調査・分析である」と捉えている場合もあるでしょう。

これらは一概に間違いとは言えません。

なぜなら、それら全てマーケティングプロセスの一部であることには変わりないからです。

では、企業におけるマーケティングの立ち位置はどこなのでしょう。

マーケティングの立ち位置

ハーバード大学経営大学院のマイケル・ポーター教授が提唱する、

「バリューチェーン(価値連鎖)」

という考え方を見るとマーケティングの立ち位置が理解できるでしょう。

以下が、バリューチェーン(価値連鎖)を図式化したものとなります。

マーケティングとは事業戦略に基づき、

「何を・いくらで・どこで・どのように消費者に提供するか」

という部分を担っているのです。

それゆえに、マーケティングは4Pであると言われるのです。

つまり、前出した「広告や販促、企画・調査・分析」は全てマーケティングの一部に過ぎません。

そして、そのプロセスをマーケティングプロセスと呼ぶのです。

マーケティングプロセスを徹底解説

マーケティングプロセスとは、経営学者であるフィリップ・コトラー氏が提唱した考えであり、

以下が、マーケティングプロセスを簡易的に図式化したものです。

ネット上でよく見られるマーケティングプロセスは、上図における環境分析・戦略・戦術・管理のプロセスを戦略と戦術のみの2分化して表しています。

しかし、それでは自分が今どのプロセスにおける施策を行っているのかを適切に把握することが困難になります。

マーケティングプロセスは必ず上記のように4分割し、自分が行っている施策の立ち位置を明確にしつつ進めるようにしましょう。

環境分析

環境分析とは、マーケティングプロセスにおいて市場機会を見出すための役割を担っています。

昨今の市場環境は非常に複雑化しているため、マーケティングプロセスの起点となる環境分析の重要性は高くなっています。

環境分析を行う際に使用されるフレームワークとして、よく知られているのが「SWOT分析」でしょう。

SWOT分析

SWOT分析とは内部環境と外部環境を整理することで、「自社の強み」「自社の弱み」「市場の機会」「市場の脅威」を可視化し分析するためのフレームワークです。

あなたが今SWOT分析を行っているのであれば、それはマーケティングプロセスにおける環境分析を行っているということです。

戦略

SWOT分析で自社のマーケティング環境を見立てたあとは、いよいよ戦略の立案です。

マーケティング戦略を行う方法は以下のものが挙げられます。

以下の施策を行っているということは、マーケティングプロセスにおいて戦略立案を行っているということを意識しましょう。

STP分析

STP分析とは「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の頭文字を取ったものです。

多くの企業は経営資源が無限にあるわけではないので、市場全体から自社が勝てる可能性の高い特定市場を選択し、そこでビジネスを行わなければならない。

そのために、市場を分解し(セグメンテーション)、特定市場を選び出し(ターゲティング)、自社の訴求ポイントを明確(ポジショニング)にしなければならない。

そうすることが、次の戦術策定に繋がるのです。

ちなみに、ポジショニングを考える際によく用いられるフレームワークが3C分析です。

ブランディング

ブランディングもマーケティングプロセスにおける戦略段階にあたる施策と言えるでしょう。

上記のポジショニングでは、自社の訴求ポイントを見出すわけなので、それいかに消費者へ伝わりやすくするのかを思案することも価値主導の時代(マーケティング3.0)と言われている昨今では非常に重要な要素と言えるでしょう。

戦術

前段階にて戦略を立案し、それをより具体化していく作業が戦術段階となります。

ここで考えるのが

「何を・いくらで・どこで・どのように消費者に提供するか」

という4Pを考えることになるのです。

これがいわゆる4P分析です。

つまり、これまでのマーケティングプロセスを飛ばして、いきなり4P分析を行うことは、

非常に難しい作業であるということは、火を見るより明らかでしょう。

しかしここまでのマーケティングプロセスを丁寧に行っておけば、4P分析の答えは自ずと出てくるでしょう。

4P分析

4P分析とは、

「何を(Product)・いくらで(Price)・どこで(Place)・どのように(Promotion)消費者に提供するか」

を分析するものとなります。

しかし、ポジショニングで消費者に訴求するポイントは決まっているわけなので、それを実現する製品・サービスを開発すれば良いのです(Product)。

製品戦略(Product)が確定すれば、製品原価が確定し、ターゲティングによりターゲットが明らかになっているので、上限許容価格も想定されます(Price)。

ターでティングにより、ターゲットが明らかになっているので、製品・サービスを最適に届けるためのチャネルも明らかになります(Price)。

そしてターゲットも訴求ポイントも明らかになっているのであれば、どういう媒体でどんなコンテンツを用いて消費者にプロモーションすれば良いのかも明らかになるでしょう(Promotion)。

このように、マーケティングプロセスを適切に行えば、4P分析において的確な仮説が導き出せるのです。

管理

一連のマーケティングプロセスにおいて、ただ実行するだけでなく、きちんと管理つまりマネジメントする必要があります。

KGIやKPIといった数値によって目標を可視化したり、その数値を達成するためにどう動けばよいのかをしっかりと管理する必要があるのです。

その上で、実際に施策を行った際のデータとKGIやKPIといった目標値とを比較し、改善案を考えるというところまでがマーケティングプロセスとなります。

つまり、マーケティングプロセスを行えば、自然とPDCAサイクルを回していることにもなるということです。

まとめ

今回の内容で、マーケティングプロセスを理解した上で、マーケティングを行うことのメリットが理解できたかと思います。

ただ闇雲に知っているフレームワークを使用するのではなく、自分は今何を調べようとしていて、そのためにどのフレームワークを使うべきかという目的と手段が明確化することで、次の施策への以降もよりスムーズになるのです。

そのことを念頭に置いた上で、ぜひマーケティングプロセスを頭に叩き込んでおくことをオススメします。

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