サーチコンソールインサイト(Search Console Insights)とは?確認できるデータと使い方

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2021.09.30
search console insightsの使い方

2021年6月、Googleは新しいアクセス解析ツールとしてサーチコンソールインサイト(Search Console Insights)を導入しました。

そこで本記事では、サーチコンソールインサイトの特徴を踏まえたうえで、どんな人に向いているのか、使い方や確認できる情報の種類などについて解説します。

サーチコンソールインサイト(Search Console Insights)とは?

サーチコンソールインサイト(Search Console Insights)とは、2021年6月にGoogleが新たに導入を発表した初心者向けのアクセス解析ツールです。

これまでGoogleが提供してきた「サーチコンソール」と「Google アナリティクス」を連結させた統合データを基に、自サイトのパフォーマンスをよりシンプルに可視化してくれます。

サーチコンソールインサイトで確認できるデータは7つありますが、大きく分類すると下記の2項目に集約できるのが特徴です。

▼確認できるメイン情報

  • 閲覧ユーザーは、どのような経路でコンテンツに辿りついたのか?
  • 閲覧ユーザーは、どのコンテンツに興味を示しているのか?

サーチコンソールとサーチコンソールインサイトの違い!どちらを使うべき?

どちらのアクセス解析ツールを使うべきかは、サイト運営者の熟練度によって異なります。

▼アクセス解析ツールの選び方

  • 初心者→サーチコンソールインサイトがおすすめ
  • 上級者→サーチコンソールとGoogle アナリティクスの併用がおすすめ

Webサイトのパフォーマンスを改善するには、多角的な情報を細かく分類して数値化してくれるサーチコンソールやGoogle アナリティクスが欠かせませんでした。

その反面、あまりにも情報が多すぎて「見るべきポイント分からない」「改善策が的外れになってしまう」など、アクセス解析に不慣れな初心者にとっては難易度の高さがネックだったのも事実です。

その点、サーチコンソールインサイトなら従来のサーチコンソールとGoogle アナリティクスのデータをまとめたうえで、重要ポイントだけをピックアップしてくれるのが最大の強み。

初心者でもパッと見で要点が掴める「簡易レポート」、と言った方がイメージしやすいかもしれません。

あらかじめ目当てのデータを定義して、ピンポイントでレポート化することもできます。

ただし、経験値の高いサイト運営者からは「物足りない」「競合サイトを出し抜くには不十分」といった意見も寄せられているようです。

サーチコンソールインサイト(Search Console Insights)の利用条件と使い方

結論から言うと、サーチコンソールインサイトの利用条件は「サーチコンソールへの登録」のみ。

自サイトをサーチコンソールに登録している人なら、誰でもサーチコンソールインサイトを無料で利用する事が可能です。

ただし、完全なデータを入手するにはデータの源泉である「サーチコンソール 」と「Googleアナリティクス」をリンクさせて、関連付けておく必要があります。

ここからは、サーチコンソールインサイトの基本的な使い方として、下記の2点について見ていきましょう。

▼基本的な使い方

  • Search ConsoleとGoogleアナリティクスを連携する方法
  • サーチコンソールインサイトのアクセス方法

Search ConsoleとGoogleアナリティクスを連携する方法

ここでは、Googleが2021年2月に追加した「Search Console」の新しい関連づけ機能を使った連携方法について解説します。

Search Consoleにアクセスし、トップ画面の左サイドバーにある「設定」をクリックしましょう。

下記の画面が表示されたら、赤枠で囲ってある「協力者」に「Google Analytics」と表示されていることを確認したうえでクリックして下さい。

ちなみに、協力者には連携できるサービス名が自動的に表示されますが、共通のGoogle アカウントであることが条件です。

下記の画面に切り替わったら、赤枠で囲ってある右上の「関連付ける」ボタンをクリックします。

下記画面に切り替わり、「関連付けられているサービス」のリストに「Google Analytics」が含まれていれば、関連付けは成功です。

連携後は「Google Analytics」からダイレクトに「Search Console」 のデータが参照できるようになります。

Search Consoleと関連付けられるサービスは、今のところ下記の6種類に限定されています。

▼Search Console との関連付けが可能なサービス

  • Google アナリティクスのプロパティ
  • Google 広告アカウント
  • YouTube チャンネル
  • Google Play Console アプリ
  • Actions Console プロジェクト
  • Chrome ウェブストアのアカウント

なお、サーチコンソールの使い方については下記の記事を参照して下さい。

▼関連コラム


サーチコンソールインサイトのアクセス方法

サーチコンソールインサイトへのアクセス方法は、下記の3種類から選べます。

▼アクセス方法の選択肢

  1. 「Search Console Insights」で検索し、公式サイトへ直接アクセスする
  2. Google サーチコンソール(Search Console)の管理画面からアクセスする
  3. iOS Google アプリからアクセスする

2021年9月時点で対応しているアプリはiOSのみとなっており、Androidについては対応中とアナウンスされています。

ここからは、主流なアクセス方法として下記の2種類について見ていきましょう。

▼代表的なアクセス方法

  • 公式サイトへ直接アクセスする方法
  • サーチコンソールの管理画面からアクセスする方法

公式サイトへ直接アクセスする方法

サーチコンソールインサイトの公式サイトへアクセスし、赤枠で囲ってある「Search Console Insightsを開く」をクリックしましょう。

サーチコンソールの管理画面からアクセスする方法

Search Consoleを開くと、下記のトップページが表示されます。

赤枠で囲ってある右上の「SEARCH CONSOLE INSIGHTS」をクリックして、リンク先へアクセスしましょう。

サーチコンソールインサイトで確認できるデータ7つ

サーチコンソールインサイトでは、下記7種類のデータを確認することができます。

出力されるデータは、いずれも直近 28 日間限定です。

▼コンテンツパフォーマンスのレポートの種類

  1. サイトの概要
  2. 新しいコンテンツ
  3. 最も人気の高いコンテンツ
  4. サイトへのアクセス経路
  5. Google 検索からのアクセス
  6. 他のサイトからの参照リンク
  7. ソーシャル メディア

サイトの概要

「サイト全体のページビュー」だけでなく、「平均ページビュー時間」もレポート結果に表示されるのが特徴。

前の期間分を表示させることもできるので、手軽に変動率を比較できるのも魅力です。

新しいコンテンツ

こちらは最近公開し、Googleに新規コンテンツと認知されたページだけをピックアップして表示されるレポートです。

「サイトの概要」と同じく直近28日間のPV数や平均PV時間が入手できるだけでなく、アクセス経路も確認できます。

コンテンツごとの詳細が見たい場合は、該当ページをクリックして下さい。

最も人気の高いコンテンツ

直近28日間のページビュー数が多かったコンテンツが、上から順に表示されるランキング形式になっています。

平均PV時間やアクセス経路をチェックしたい場合は、該当コンテンツをクリックして確認しましょう。

サイトへのアクセス経路

こちらは、上位3種類のアクセス経路と詳細情報が一目で分かるレポートです。

後述しますが、Google検索に限り下記の3点もレポート結果として表示されます。

▼Google検索のレポート結果

  • 最も多く検索されたキーワード
  • 最も急上昇中のキーワード
  • コンテンツごとのクリック回数と平均掲載順位

Google 検索からのアクセス

Google検索経由に特化したアクセス情報を表示してくれるレポートです。

自サイト全体で検索上位になっているキーワードはもちろん、プルダウンを指定して急上昇中のキーワードを閲覧することもできます。

他のサイトからの参照リンク

こちらは、自サイトのコンテンツにリンクを貼っている外部サイト(被リンク)が表示されるページです。

ソーシャル メディア

各SNSからのアクセス数が表示されるレポートです。

例えば当社ペコプラの公式サイトの場合、Twitter経由のアクセス数が最も多いことが一目で分かります。

まとめ

サーチコンソールインサイト(Search Console Insights)の最大の魅力は、アクセス解析が苦手な初心者でも簡単に改善ポイントが把握できるという点でしょう。

「サーチコンソールやGoogle アナリティクスが使いこなせていなかった」「もっと手軽に改善ポイントを入手したい」と願っていた方にとっては、まさに痒いところに手が届く便利ツールと言えるかもしれません。

膨大な情報を仕訳する手間と時間が省ける分、アクセス解析の効率化に繋がるはずです。

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