次世代SEO!?Google Discover最適化!GDO(Google Discover Optimization)について
2020.08.06
2016年末に発表された「Google Feed(グーグルフィード)」が2018年9月に「Google Discover(グーグルディスカバー)」と名称変更されました。
そして、2019年新たなユーザー獲得経路として注目されています。
この機能はスマホのGoogleアプリのトップページに、そのユーザーが訪れた場所の履歴や、検索した情報、閲覧した情報などに基づいて、興味がありそうな情報を表示してくれるという機能になります。
Googleのヘルプでは
的確な情報を適切なタイミングで、検索する前に知らせてくれます
とあり、「通勤前に交通情報を把握したり」、「お気に入りのチームの現在の得点を確認したり」ができるということです。
全てを知られているようで、若干怖い気もしますが、非常に便利な機能といえます。
Google Discoverとは?
Google DiscoverはGoogleアプリに付与されているモバイル用機能の一つで、ウェブ検索なしに検索履歴や位置情報、デバイス等の情報に基づいたおすすめ情報を表示してくれる一種のレコメンドサービスのことを指します。
Google Discoverの最大の特徴は検索エンジンを経由せずに直接サイトのコンテンツにアクセスできる点にあります。つまりユーザーの興味。関心のある情報を速やかに提供するための機能と言って差し支えないでしょう。
Googleアプリにおける同様のレコメンドサービスは2012年にリリースされたGoogle Nowに始まり、2016年にGoogle Feedへと、2018年にGoogle Discoverへと改修され現在に至ります。
Feedとの最大の違いはユーザーの興味・関心に合致すれば古いコンテンツであっても表示される点です。これにより予期せぬ形でGoogle Discoverに取り上げられ、短期的に大量のアクセスが集中するという現象が起こるようになり、SEO業界では「Google砲」と呼ばれ注目されています。
Google Discoverの設定方法
Google Discoverですが、Android/iPhoneどちらでも利用することができます。
Googleアプリをスマホにインストールして、以下の設定をするだけです。
Googleアカウントが必要となりますので、Googleアカウントを持っていない場合、まずはアカウントの作成が必要になります。
設定が完了すると以下のように、スマホのGoogleアプリのトップページにカード形式で情報が表示されます。
タップすることで、詳細情報を確認することができます。
特に検索キーワードを入力して欲しい情報を得ようとしなくても、自分が興味がある情報が掲載されるということです。
どこまでの精度があるかは、これから見守っていきたいところではあります。
私のDiscoverでは日本代表のサッカーの結果が表示されました。最近サッカー関連のワードで検索した記憶もニュースを読んだ記憶もないので、まだ精度はイマイチといったところでしょうか。。。
興味がないということはないのですが、どちらかと言うと最近はテニスのニュースの方が興味があったので、全豪オープンの記事が出てきたら少し感動したかも知れません。
どうすればGoogle Discoverに掲載されるのか?
Google Discoverに掲載される方法ですが、まず大前提としてGoogleのコンテンツポリシーに反していないこと、モバイル対応のサイトであること、サイトがインデックスされていることが挙げられます。
実はSEOのコンテンツ作成と同じとなり、その情報を求めているユーザーにとって有益であろう情報を掲載したコンテンツを作成するというのがGoogle Discoverに掲載してもらえる可能性がある方法となります。
Googleのヘルプページでは以下のように書かれています。
ユーザーの関心を引くと思われる内容のコンテンツを投稿することが唯一のおすすめ方法となります”
つまり、検索結果で上位化させる方法と同様で、ユーザーにとって関心の高い内容を書くことが必須条件となるようです。
Discoverに掲載されるための必須のタグや構造化データはないため、コンテンツの内容をGoogleのアルゴリズムが判別しDiscoverに掲載するかどうか決めるようです。
Google Discoverへ掲載されることへのメリット
Google Discoverへ掲載されることのメリットは前述しましたように「Google砲」による大量のアクセスが見込める点です。
今までアクセスを獲得する経路は主に自然検索、広告、SNSで占められていましたが、この「Google砲」によりDiscoverはこれら三つと比べても引けを取らないほどの流入が期待でき、第4の経路と言っても過言ではないほどの存在感を示しています。
またGoogle Discoverはパーソナライズされたレコメンド機能でもあるため、SEO対策の基本である関連性の高いコンテンツ同士で構成されているサイトであるならば他のページもDiscoverに表示されたり、あるいはユーザー自身がブックマークしたりする可能性も十分に考えられるため継続してアクセス数を稼ぎやすいというのもGoogle Discoverからの流入のメリットと言えるでしょう。
逆に気を付けなければならないのはGoogle Discoverはローンチされてからまだそれほど日が経っておらず、アルゴリズムの調整が頻繁に行われているため恒常的な対策が取りづらく、安定性に欠けるところがあるという点です。
ですので現時点でGoogle Discoverからの流入ばかりを当てにするのは得策ではないでしょう。「Google砲」があるから古いコンテンツも更新しなくて良いというのはあまりおススメできない考えです。
しかし長期的には安定するだろうという見通しが強いので先行投資として対策を打っておくことは将来的にはプラスに繋がる可能性が高いと言えます。
Google Discoverにおける最適化のポイント
まず重要なポイントとしてDiscoverがモバイル専用のサービスであるという点です。つまりGoogle Discoverでピックアップされるためには当然モバイル向けの仕様にしておく必要があります。
またDiscoverに表示されるのは基本的にニュース、記事、動画、PRの4種類のコンテンツのみです。
Discoverのアルゴリズムについてはまだ判明していないことも多いですが、基本的にはGoogleの検索エンジンに準拠していると言われています。ですので、やはりDiscoverで表示されるためにはSEOの主要なファクターであるE-A-T、関連性の高いコンテンツ、回遊性の高いリンク構造を心がけることが掲載されるための近道となるでしょう。
同様に、文字数が多いページの方が掲載されやすい傾向にあるようです。目安としてはおおよそ1000文字以上の分量であればDiscoverに表示される可能性が高くなり、逆に500文字を下回ると低くなるとされています。
ただ、これはあくまで目安ですのでユーザーにとって有用であれば500文字以下のコンテンツであっても掲載されることがしばしば見られるようです。しかし、安定した効果を見込むのであれば最低でも1000文字以上、できるならばSEOにおいて効果が発生すると言われている2000文字以上のコンテンツを作成しておいた方が良いでしょう。
一方、比較的古いコンテンツでも表示されることがあったり、モバイル用のサイトが対象であることから通常のエンジンのアルゴリズムと異なるところも存在するようです。
中でも特徴的なのがYouTubeの視聴履歴を参照にしている点で、アルゴリズム自体もYouTubeのフィードの影響が色濃く出ていると言われています。つまり機能的にはYouTubeの「あなたへのおすすめ」に近いようです。
Google Discoverに確実に表示させる方法
現時点ではまだ自然検索などの主要なアクセスに比べて不安定なところが多いGoogle Discoverですが、やはり「Google砲」と呼ばれるほどの大規模な流入は魅力的です。
実のところGoogle Discoverに確実に表示させる方法があります。
それはずばり広告を出すことです。かなり費用はかかりますがGoogleに申請して広告を出稿すればDiscoverへと優先的に表示されます。
もちろん広告枠での表示ですので通常の掲載とは異なる点もありますし、コストを考えますと頻発するわけにはいきません。しかし、それでも狙ったタイミングで確実に表示できる恩恵は計り知れず、集客を促進する上でGoogle Discoverへの広告の出稿は一考に値するものです。
最新の商品情報やトレンドの話題など速報性が重要視されるコンテンツでここぞというタイミングで出せばより効果的に集客ができるでしょう。
Google Discoverに掲載された記事のクリック率・閲覧時間を向上させる方法
Google Discoverに掲載されると、多くのユーザーからのアクセスが見込めます。
Googleの発表では、Discoverカードにサムネイル画像ではなく、大きな画像が表示されると、サイトのクリック率が5%、ページの閲覧時間が3%、ユーザー満足度が3%向上するということですので、解像度の高い画像を用意しておくことをお勧めします。
推奨サイズとしては、幅が1200ピクセル以上の画像がお勧めとのことです。
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SEOへの影響
新しく情報にアクセスする手段が増えると、気になるのが検索結果からの流入に影響がないのか?ということだと思います。
そもそも、Google Discoverは検索キーワードを入力する必要がなく、Googleアプリを開いた時点で興味があるであろう情報が掲載されているという機能になります。
一応、「的確な情報を適切なタイミングで、検索する前に知らせる」ということにはなっていますが、ドンピシャで欲しい情報が掲載されるという精度にはなっていないので、結局は検索エンジンを使って、自ら欲しい情報を取りに行くという作業は発生すると考えられます。
例えば、朝起きたらものすごい具合が悪くて、近くの病院が何時から診察開始するのか調べたい。というときにGoogleアプリを開いても、近隣の病院の診察開始時間は表示されないわけです。(表示されたら怖いです)
現時点では、SEOへの影響はほぼないと考えていいと思います。
まとめ
- Google DiscoverはGoogleアプリに付与されている、検索エンジンを介さないモバイル用のレコメンド機能
- Google Discoverへの掲載を目指す場合でも通常のSEOと基本的な方針は同じ
- 相違点は通常の検索エンジンよりもYouTubeのアルゴリズム寄りであること
- いざというときは広告を出稿して確実に表示させることも可能
今回は、検索キーワードを入力しなくても欲しい情報が手に入る(可能性がある)Google Discoverについてご紹介させていただきました。
こちらは現時点では、SEOに代わる情報入手の方法とまではいかない状態ですが、アルゴリズムがアップデートされていくことで、徐々に精度が上がっていくことになるかと思います。
SEOにしても、Google Discoverに掲載されるにしても、ユーザーが関心を引くコンテンツを作成するということに変わりはないため、特にGoogle Discoverを意識しなくても、有益なコンテンツを作成していくことが大切ということを再認識できたかと思います。
いずれにしても、Google Discoverに掲載されれば、かなりの集客が見込めますので、色々と試してみて成果が出ましたら、またご報告させていただきたいと思います。
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