Markdown記法でWordPressでの記事作成時間を短縮!導入方法や記述方法を紹介
2021.08.25
WordPressで記事を投稿するには、ビジュアルエディタかテキストエディタのどちらかを使用します。
しかし普段からHTMLを触っている人の中には、「ビジュアルエディタが使いづらい」、「いちいちHTMLタグを閉じるのが面倒」という方もいると思います。
そんな方にオススメなのがMarkdown(マークダウン)記法です。
マークダウン記法は、HTMLのタグを効率的に書くことが可能です。
今回はMarkdown記法を導入する方法や使い方、注意点などについて解説します。
Markdown記法とは
Markdown(マークダウン)記法とは、文書を書くためのマークアップ言語のことです。
マークアップ言語とはHTMLのように「Webサイトをマークアップするための言語」であり、Markdown記法は本来、文書からHTMLを作るために開発されたものです。
そのためMarkdown記法は「複雑なコードを必要とするHTMLを、手軽な記号入力だけで生成・変換してくれる記法」となっており、現在のWordPress5で導入されているエディタ、Gutenbergに標準搭載されています。
ですから、Gutenbergで記事を書く際にこのMarkdown記法を用いれば、効率良く記事執筆を進めることができるのです。
Markdown記法でコンテンツ作成が早くなる理由
例えば、テキストエディタでWordPressの記事を執筆する場合だと文書をHTMLタグで囲む必要があります。
特に見出しや強調文字などのタグは頻繁に使う傾向にあり、プラグインを使用してタグ呼び出しボタンを配置することもできますが、マウス操作に時間を使います。
また、ビジュアルエディタで記事を執筆する場合も、見出し配置や強調文字などにマウス操作が必須であり、やはり執筆が遅くなりがちです。
しかしMarkdown記法を使えば、HTMLタグを使うことなく、限られた記号とその個数だけで見出しや強調文字などを表現できるので、手間が掛からず、キーボードを操作するだけで執筆できます。
これがMarkdown記法でコンテンツ作成が早くなる理由です。
キーボードで限られた記号を入力するだけ済むわけですから、自然とコンテンツ作成スピードが向上するというわけです。
Markdown記法はWordPress以外にも使える
Markdown記法は入力しやすく覚えやすいことが特徴で、WordPress以外にも使用することができます。
例えばAtomやSubline TextといったテキストエディタではMarkdown記法をプレビューする機能が搭載されており、Markdown記法で書いたテキストファイルがブラウザ上でどう表示されるかを確認することができます。
Markdown記法のメリット
Markdown記法はコンテンツ作成だけでなく、開発ドキュメントやタスクリスト作りにも適しています。
その理由は、下記のようなメリットがあるからです。
▼Markdown記法のメリット
- HTMLの表記が簡単になる分、執筆速度が速くなる
- コピペしてもフォントサイズや見た目が変わらない
- オンラインでもオフラインでも使えるので、いつでもどこでもブログが書ける
- 外出中に思い付いたアイディアをサクッとスマホで記述しておける
- 記述ルールがシンプルかつ統一されているので、誰が見ても理解できる
- 動作の軽いテキストエディタが使えるので、打ち合せ中でも書きやすい
Markdown記法の最大のメリットは、書き方ルールのシンプルさと文字数の少なさ!同じ「見出し」でもHTMLと比較するとその差は歴然です。
▼書き方の比較
- HTML:<h1>見出し1</h1>
- マークダウン記法:# 見出し1
Markdown記法のデメリット
一方、Markdown記法には少なからずデメリットもあります。
とはいえ、複雑なHTMLで記述する苦労に比べれば、さほど大きなデメリットとは言えません。
▼Markdown記法のデメリット
- 書き方のルールを覚える必要がある
- クライアントなど外部と共有する際、Wordなどに清書する手間がかかる
WordPressにMarkdown記法を導入する方法
では、WordPressにMarkdown記法を導入する方法について確認していきましょう。
Markdown記法をWordPressに導入するための方法は主に以下の5つありますので、この中から自分に合った方法を見つけて、Markdown記法の導入をしましょう。
WordPressにプラグインを導入する
まず挙げられるのは、WordPressにMarkdown記法投稿用のプラグインを導入する方法です。
このやり方は「記事執筆編集に外部ソフトを使う場合」や、「投稿画面でプレビュー確認をしたい場合」などにオススメできます。
Markdown記法投稿用のプラグインは何種類かありますが、どのプラグインもWordPressの管理画面のメニュー、「プラグイン」から「新規追加」を選び、検索して見つけることが可能です。
例として「WP Githuber MD」を導入すると、エディタの画面左側に執筆画面、右側にプレビュー画面が表示されます。
このようにプラグインを導入することで、投稿画面でプレビューを確認しつつ、Markdown記法で記事の執筆を進めることができるのです。
プラグイン導入後にクラシックエディタを使う
導入したプラグインによっては、テキストエディタがGutenbergのまま執筆することがあります。
しかしこのGutenbergというエディタはそれまでのエディタとは違い、「ブロックエディタ」と呼ばれるブロック状の要素を連ねることで、執筆を進めていくという特徴があります。
そのためこの「ブロックエディタが苦手」という方や、「Gutenbergでは表示が崩れる」という方は、Gutenberg以前のエディタを再現したClassic Editorを導入してみましょう。
Classic Editorを導入するには、管理画面左側の「プラグイン」から「新規追加」を選び、「classic」と検索してClassic Editorをインストール、有効化します。
その後、エディタのビジュアルタブをオンにし、Markdown記法で執筆すればプレビューを確かめつつ、執筆をすることができます。
クラシックエディタとJetpackの併用
他のテキストエディタで書かれた文書を貼り付けて投稿する場合や、Classic Editorのテキストモードを使いたい場合は、Classic EditorとJetpackというプラグインを併用しましょう。
このJetpackでMarkdown記法を使うためには、プラグインの設定をする必要があります。
Jetpackの設定をする
WordPressの管理画面からJetpackの設定画面を開き、「執筆」というタブを選びます。
表示された画面内の「作成」項目から「プレーンテキストのMarkdown構文~」と書かれた箇所を見つけ、チェックをオンにします。
後は、Classic EditorのテキストモードでMarkdown記法が使えるかどうかを確認してみましょう。
標準エディタ(Gutenberg)を使う
最後に一番シンプルな方法である、Gutenbergを使用する方法について見ていきましょう。
このやり方がオススメなのは、「記事執筆や編集をWordPress上で行う」方や「できる限りプラグインを使いたくない」といった方です。
最新バージョンのWordPressであれば何も設定せずに、投稿画面からMarkdown記法を使うことが可能です。
Markdownの記述方法
ここからはWordPressの見出しや改行・段落などを、Markdown記法で表現する方法について具体的に確認していきましょう。
見出し
「見出し」は#記号を使って表します。
#記号の数が二つでh2見出し、三つでh3見出し、四つでh4見出しを表現します。
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改行・段落
Markdown記法の場合は、スペースキーを二度押す段落としてpタグが挿入されます。
また、改行は半角スペースキー二回とエンターキーを押すことで可能です。
強調・引用
Markdown記法の場合、強調は「*」を文字の前後に二つずつ配置し、引用は「>」記号の後に半角スペースを一つ入れることで表現します。
リスト
リストはHTMLタグで構成すると非常に手間が掛かりますが、Markdown記法だと「-」記号、または「*」記号と半角スペースだけで表現できます。
また、番号付きリストも「1.」などの数字と半角スペースを書くことで表現できます。
リンク
リンクは「[リンクテキスト](http://www.~ “タイトル”)」で表現します。
また、URLを貼らずに「[リンクテキスト](/~/)」のように相対パスで表現することも可能です。
Markdown記法を導入する際の注意点
Markdown記法をプラグインで導入する場合は、WordPressの既存プラグインと競合してしまわないよう注意が必要です。
例えば今回紹介したClassic Editorは、先述のWP Githuber MDというプラグインと競合する可能性が高いとされています。
他にも競合する可能性のあるプラグインはあるので、プラグインを使ってMarkdown記法を導入する際は、よく確認してから行いましょう。
まとめ
WordPressでのMarkdown記法について解説しました。
プラグインを導入する場合は既存プラグインとの競合に気をつけるなどの注意が必要ですが、マークダウン記法に慣れてしまえばコンテンツの作成速度は上がります。
自分に合った方法でMarkdown記法を導入し、コンテンツ作成速度を上げていきましょう!
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