ダイバーシティアップデートとは?特徴と対策について

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2020.01.15
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ダイバーシティアップデートとは、検索結果の多様性を保つためにGoogleが行う検索アルゴリズムのアップデートの1つで、2013年にはじまり、2019年6月4日にも行われました。ダイバーシティアップデートにより同一ドメインのページは検索結果に2ページまでしか表示されません。

このページではダイバーシティアップデートの概要と、対策を解説します。

ダイバーシティアップデートとは?

ダイバーシティアップデートとは正式には「ドメインダイバーシティアップデート」と呼ばれ、検索結果の多様性を確保するために2019年6月4日に実施されたアルゴリズムアップデートを指します。

同一ドメインのページは2ページまでに

これまで検索結果に同一ドメインのページが複数ページ表示されることがありましたが、今回のダイバーシティーアップデートによって、検索結果に表示される同一ドメインのページは2ページまでとなりました。

ただ一部の検索においては、Googleが検索キーワードと特に関連性が高いと判断した場合、3ページ以上表示されることがあるようです。

また今回のダイバーシティーアップデートによって影響を受けるのは、メインの検索ページのみであり、Googleマップや強調スニペットなどは影響を受けません。

ルートドメインが1つの単位

一口にドメインといってもルートドメインとサブドメイン(他のドメインの一部であるドメインがありますが、ダイバーシティアップデートにおけるドメインはルートドメインのことです。

そのため1つのルートドメインから検索結果に表示できるのは2ページまでとなります。たとえルートドメイン1つに対し、サブドメインが複数個存在しても、それぞれサブドメインのサイトから2ページずつ表示できるわけではありません。

ただ検索キーワードと特に関連性が高いと判断された場合は、サブドメインのサイトを別ドメインのサイトとして扱い複数ページ表示することがあるようです。

ダイバーシティーアップデートの目的

これまで検索結果に1つのドメインから複数のページが検索上位に表示されることがありました。

しかし検索結果(特にアクセスの多い1ページ目)に同一ドメインのサイトのページが複数表示されてしまうことで、Googleの検索エンジンを利用して得られる情報に偏りが出てしまう可能性があります。それではその検索キーワードについて、様々な情報を得たいと考えているユーザーのユーザービリティーが下がってしまいかねません。

そのためユーザーからの声に応えるようにして、同一ドメインから表示されるページ数を制限して、より偏りがなく多様性のある情報を表示することを目的にダイバーシティアップデートは行われました。

ランキングに関わるものではない

検索アルゴリズムのアップデートの際には、検索順位に影響があるのかが気になるところではありますが、GoogleのDanny Sullivanは「ダイバーシティアップデートはランキングシステムのアップデートではない。以前に検索エンジンから高い評価を受けていたページは、ダイバーシティアップデート後も高い評価を受け続ける。ただ複数のページを表示しないだけだ」と話しており、ランキングに直接関わるアップデートではないと話しています。

そのため現在1ページや2ページ目などに同一ドメインのページが複数表示されている場合は、ダイバーシティアップデートによりアクセスの減少の可能性がありますが、同一の検索キーワードに対して上位表示されている同一ドメインのページが1ページのみであれば、検索順位が変わることはありません。

6月のコアアルゴリズムアップデートとは無関係

2019年6月の今回のダイバーシティアップデートの影響を理解するのを困難にしているのは、同時期に行われたコアアルゴリズムアップデートです。アナリティクス上のトラフフィックなどの数値の変化がダイバーシティアップデートによるものか、コアアルゴリズムアップデートによるものか区別できないということでした。

しかしコアアルゴリズムアップデートは今回のダイバーシティアップデートとは無関係のため、アナリティクスの数値の変化の原因はコアアルゴリズムアップデートか、ダイバーシティアップデートか区別することができると、GoogleのDanny Sullivanは話しています。

ダイバーシティアップデートの歴史

ダイバーシティアップデートは2019年6月4日以前にも行われた過去があります。ここではダイバーシティアップデート以前の制限と、2013年に行われたはじめてのダイバーシティアップデートを解説します。

2010年以前も2ページまでの制限があった

ダイバーシティアップデートとして有名なのは、2019年6月4日の今回のものですが、2010年以前にも同一ドメインからの検索結果への表示を2ページまでとする制限がありました。

当時はブラックハットSEOの最盛期で、被リンクを当てたページが上位表示される仕組みとなっていたため、同一ドメインのページが複数検索上位に表示されていました。そのためGoogleは同一ドメインから検索結果に表示されるページを2ページまでにせざるを得ませんでした。

しかし2010年以降、制限が解除され検索結果に同一ドメインから複数ページ表示されるようになります。検索キーワードによっては、1つのドメインから10を超えるページが表示されるようなこともあったようです。

過去のダイバーシティアップデート

実は2019年6月のダイバーシティアップデートは、初めてのダイバーシティアップデートではありません。はじめてのダイバーシティアップデートは2013年5月に行われました。

2010年に同一ドメインからの検索結果への表示ページ数に制限がなくなって以降、検索結果の1ページ目だけでなく、複数のページにわたって、同一ドメインのページが表示されることがありました。しかしはじめてのダイバーシティアップデートにより、検索結果の1ページ目だけでなく、2ページ目以降も、同一ドメインのページが複数表示されにくくなります。

ダイバーシティアップデートの対策

ここまではダイバーシティアップデートの概要について紹介してきましたが、ここからはダイバーシティアップデートへの対策を紹介します。

何も対策する必要がない場合が多い

実は何も対策する必要がないというケースが多いです。

上でも説明した通り、ダイバーシティアップデートではランキングに関する変更が行われたわけではないため、同一ドメインのページが3つページ以上上位表示されていたケースを除いて、検索順位が下がるような影響を受けるとは考えにくいです。そのためこれまで通りのトラフィックを継続して獲得することができます。

また新規にページを作成する場合も、ランキングシステムに変更がないため、これまで通りのSEO対策を意識して高品質コンテンツを作成すれば、上位表示を狙うことが可能です。

類似コンテンツを統合する

1つの検索キーワードに対して同一ドメインの複数のページが表示されているということは、同じようなテーマで複数のページを作成しているということになります。これまでは複数のページが検索結果に表示されたため、問題ありませんでしたが、ダイバーシティアップデートがあった今、そのままにしておくと1つのページを除いて、他のページは検索結果に表示されなくなってしまいます。

そこで同じようなテーマに関するページを統合して、より高品質な1つのページにすることで、上位表示を狙うという手法が有効です。

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検索上位を独占するなら複数ドメインを利用

ダイバーシティアップデート後に、特定の検索キーワードに対して、検索上位を独占するのであれば、複数のドメインを利用して、それぞれから2ページずつ検索上位に表示するのが現実的な対策となります。複数ドメインのサイトを成長させる必要があり、手間がかかりますが、商標キーワードなどで、CV率が高く上位表示させることで利益が見込めるのであれば、おすすめです。

まとめ

ダイバーシティアップデートにより同一ドメイン(1つのルートドメイン)から検索結果に表示されるページは2ページまでとなりました。このアップデートではランキングシステムの変更はないため、検索上位に同一ドメインから複数ページ表示している場合を除いて、トラフィックへの影響は小さいため、必須の対策はありません。しかし同一の検索キーワードに対して複数のページが存在する場合には、ページを統合してより高品質な1つのページを作成することで、上位表示を狙うことが可能です。また今後も検索上位に複数ページを表示したいのであれば、複数のドメインを利用する必要があります。

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