エンジニアから見たShopifyのメリット・デメリット

Webサイト制作
Web開発
2021.09.30

先月、先々月とshopifyに関する記事を書かせて頂きました。
今回は、プログラマとして実際にshipifyを使ったECサイトの開発を行って感じたことを書いていきたいと思います。

shopifyの感想

まずshopifyを使ってみて感じたことですが、ECサイトの開店を行うまでのスピードがとても早いという点です。
誤解を恐れずに言ってしまえば、shopifyと契約してアカウントを作成すれば、即座に開店することができます。
ただこれは、shopifyに限った話ではなくAPS型のサービス全般に言えることであり、shopifyの特徴という訳ではありません。

shopifyで特徴的に感じたのは、アプリという概念でした。
WordPressを使ったことがある方であれば、プラグインのような物と言えばイメージしやすいかと思います。
shopifyはASP型のサービスではありますが、機能の追加を行いたい場合はまずこのアプリから機能を探し追加することで機能の実装を行うことができます。
アプリには、レビューやお気に入りリスト等のショップの機能を拡張するものや、商品管理ツールなどサイト運営を行う上便利なものまで豊富に揃っています。

また、shopifyでサイトの編集を行う際にはliquidという言語が使用されています。
内容的にはテンプレートエンジンに近く、過去にSmarty等でサイトデザインを行ったことのある方であればイメージしやすいかと思います。
ただ、テンプレートエンジンに近いということは、見た目は編集することはできるけれど、内部的な処理は触ることができないとも言えます。
liquid上で使用できるパラメータ等はわかりやすいドキュメントが用意されているので迷うことは無いですが、プログラマとしては少しもどかしく感じた点でもあります。
逆に言えば、webデザイナーでも安心してコードを触ることができるので、人によっては感じ方が違うかもしれません。

編集方法等は過去の記事にて紹介していますので、記事の最後にリンクを貼っておきます。

shopifyを使うメリット

では、数あるAPS型のECサイトサービスの中でshopifyを選ぶメリットとはなんでしょうか。

まずサイトの編集について、先程liquidという言語について触れましたが、実際にはほとんどコードを編集する必要が無いのではと感じました。
shopifyのサイトは各機能がパーツ単位で作成されているため、管理画面のCMSから各パーツの配置やパラメータの操作ができます。
パラメータなどもかなり柔軟に設定できるので、ユーザのアクセス状況に合わせてレイアウトの変更を行うことも簡単に行なえます。
サイトの運営をしていく上でUXの改善は必ず必要になりますので、スピーディにサイトデザインのPDCAを回すことができるのはメリットに思います。

またこれは個人的な感想なのですが、shopifyは他のサービスに比べて使用できるテンプレートにお洒落なものが多いように感じました。
サイトデザインは感性にも基づくので一概には言えませんが、少なくともAmazonや楽天と比べて、いかにもECサイトです、のようなものは少なく感じます。

shopifyのデメリット

メリットとは逆にデメリットに感じた点もいくつかあります。

何度も触れていますが、liquidという言語の性質上デザインの編集は比較的自由に行なえますが、ロジックが絡む場合は少し実装しにくい環境となります。
もちろん外部のJSを使用して動的な画面の実装もできますが、あまり無計画に実装すると今CMSからのサイト編集の際にうまく動かなくなったりするので、メリットであるスピーディなサイト編集が行えなくなる可能性が出ます。

また、shopifyは海外発のサービスのため、日本語のドキュメントに乏しいのが現状です。
特にサードパーティ製のアプリの場合はそもそも日本語ドキュメントが無いことが多いので、翻訳サイトを使う等してある程度の英語対応ができないと躓くことが多くなります。

shopifyはどんな人に向いているか

最後に、どのような方であればshopifyを選ぶのが良いかを考えてみたいと思います。

まず先程にも少し触れましたが、shopifyは海外のサービスとなります。
そのため決済方法が豊富に用意されている等、海外の購買者にも対応しやすくなっております。
ですので、海外にも目を向けたECショップを考えている方には向いていると思います。

また、プログラムはあまりわからないけど、サイトのデザインには手を入れたい、もしくはユーザの動向を見ながら細かくサイトデザインの調整を行いたいと考えている方には向いていると言えます。
プログラムだけでなくhtmlを触らなくても、サイトデザインのカスタマイズ幅が広いため、スピーディなサイト運用が行えると思います。


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