【最新版】SEOを意識したランディングページ(LP)とは?
2022.01.11
キーワードによってはランディングページが上位ページに表示されていることもありますが、ランディングページでSEO対策を行うことは難易度が高いです。
今回は、ランディングページの意味について紹介しながら、なぜランディングページのSEO対策が難しいのか、ランディングページでSEO対策を行いたい場合にはどのような作りにした方がいいのかなど、詳しく紹介していきます。
ランディングページの意味とは
ランディングページ(Landing Page)とは、直訳すると「着地ページ」という意味ですが、同じランディングページでも、意味は大きく2つに分かれます。
広い意味(広義)では、ユーザーが初回に訪れるページのことを指しますが、狭い意味(狭義)ではサービスや事業への購買意欲を高めることを目的としたページのことを指します。
一般的に、ランディングページとSEO対策の相性はあまり良くないと言われていますが、なぜ相性が良くないのかを理解するためにも、まずは具体的なランディングページの内容や種類について理解することが大切なので、詳しく紹介していきます。
広義のランディングページの意味
広義のランディングページは先ほど説明した通り、ユーザーが初回訪問時にアクセスするページを指します。
例えば、
- 社名を検索してトップページにアクセスされた場合のランディングページ=トップページ
- サービスや商品名を検索して個別ページにアクセスされた場合のランディングページ=個別ページ
となります。
アクセス解析に用いられることが多い、Googleアナリティクスのランディングページなどは、広義の意味で捉えられます。
狭義のランディングページの意味
一方、狭義のランディングページは、ユーザーの行動を促すことで、売上の増加や見込み客の発掘を目的としたページを指します。
例えば、
- 住宅見学会、保険相談会などのイベントの予約→見込み客発掘
- サービスや商品の申し込み、問い合わせ→売上増加
- 試供品プレゼント、初回割引サービスの申し込み→見込み客発掘
などが挙げられます。
検索結果やSNS経由でランディングページに訪問したユーザーに対して、最終的にコンバージョンへ導くことが狭義のランディングページの目的です。
一般的に「ランディングページ」とは、狭義の意味合いで用いられることが多いです。
ランディングページの種類
ランディングページには「1ページ完結型」と「サイト一体型」があり、SEO対策への向き不向きがあるため、詳しく紹介していきます。
1ページ完結型
一般的な広告用ランディングページのように、下層ページがなく、1ページに対して1商品(サービス)を掲載しているようなランディングページを「1ページ完結型」と言います。
目的は、初回ユーザーの即時の購買で、化粧品・ダイエット商品などの、ターゲットが明確な商品において効果的なランディングページです。
1ページ完結型のランディングページは、SEOには不向きとされています。
理由としては、
- テキストが少ない
- ページ数が少ない
- サイトの運営期間が短い
といった特徴が挙げられます。
1ページ完結型はテキストで説明するよりも画像を多く使ってメリハリを付けた方が効果が出やすく、他コンテンツへのリンクを貼らないということが基本になるのでページ数が少なく、テキスト量や情報量(ページ数)を重視するGoogle評価に反してしまいます。
そのため、1ページ完結型のランディングページでSEO対策をするのは不向きと言えます。
サイト一体型
コーポレートサイトやサービスサイトなどの下層にあるランディングページを「サイト一体型」と呼びますが、1ページ完結型との違いは、即時の購買を求めていないという点です。
即決よりも、多くのユーザーを集客する・他のページへの誘導を目的とすることの方がメリットが大きいためです。
サイト一体型の場合は比較的SEOには向いています。
理由としては、
- ページ数が多い
- 運営期間が長くなりやすい
- アクセス数が良い
といった特徴が挙げられます。
サイト一体型LPの場合はサイトの下層部にもページが存在していて、ランディングページ自体の運営期間は1ページ完結型と同様に改良や改善を繰り返すことで短くなりがちですが、サイト全体の運営歴は長くなるため、Google評価とも合致します。
また、サイト一体型ランディングページを広告出稿して、ランディングページへのアクセスを増やすことで、サイト全体の評価を上げることも可能です。
そのため、サイト一体型のランディングページは比較的SEO対策をするのに向いていると言えます。
ランディングページでSEO対策を行う際の注意点
SEO対策を行うことで自然検索からの流入が増えれば、広告流入だけに頼る必要がなくなり、顧客獲得単価を下げられるという大きなメリットを得ることが可能です。
短期的に集客をおこなうことに重きを置くのか、中長期的に集客をおこなうことに重きを置くのかで戦略が変わり、作成するサイトの内容も変わります。
まずは縦長1ページのものを作ってリリースして広告流入による集客をおこない、安定してきたら下層ページを作成してサイト型のものにリニューアルしてSEO集客も視野に入れていくといった戦略も可能です。
しかし、そもそもランディングページとは、訪問したユーザーに興味を離脱させずに、スムーズにコンバージョンに至るための”必要最小限のコンテンツ”が掲載されたサイトを指すものであり、SEO対策は困難を極めます。
ランディングページのSEO対策にばかり力を注いでしまうと、思うように結果がでず、かなりの時間や労力を消費してしまうことにも繋がりかねません。
次項でランディングページのSEO対策について紹介していきますが、ランディングページのSEO対策は「何もしないよりはやっておいた方がいいもの」くらいの心持で行うことが大切です。
サイト一体型ランディングページでSEO対策
サイト一体型のランディングページにてSEO対策を行う際に大切なのは、ページ数とアクセス数を増やすことです。
まず記事コンテンツなどを作成して記事数を増やし、作成した記事コンテンツからサイト一体型LPとなるTOPページへの導線をリンクボタンなどを活用して増やしていき、TOPページへのアクセス数アップを狙います。
また、現在はスマートフォンからのアクセスが多いため、スマートフォンから閲覧するユーザーのことを考慮したUI設計とすることが重要になります。
サイト一体型ランディングページのメリット
サイト型ランディングページのメリットは、ページを増やせる=コンテンツを増やせるということです。
コンテンツを増やせるということは、本記事のテーマでもあるSEO対策を行えるということです。
ユーザーが最初に訪れるページが一般的な縦長1ページのランディングページのように、ユーザーを離脱させないようしっかりと必要最小限のコンテンツが配置され、コンバージョンに至るような導線が敷いてあるというのが大前提にあります。
その上で、サイト内に別ページのコンテンツを追加することで、サイトの情報量を増やすことが可能になります。
例えば、トップページに縦長のランディングページに相当するページを置き、別ページに運営会社の詳細情報や、トップページに置ききれなかったお客様の声を多数掲載する、というかたちとなります。
サイト一体型ランディングページのデメリット
サイト型ランディングページのデメリットは、成果が出るまで中長期的な時間がかかるということです。
サイト型ランディングページは縦長1ページランディングページよりも作成するコストが大きくなります。
また、ランディングページはABテストをおこないよりコンバージョンを得やすい内容にブラッシュアップしていくことが多いですが、1ページではなく複数ページある場合はそれだけ検証する内容が多く、ブラッシュアップしていくコストも大きくなります。
それでもサイト型を選ぶのはSEO施策をおこなえるというメリットがあるからですが、新しく作成したサイトがSEO施策によって集客できるようになるのにも中期的な時間が必要です。
費用・時間といったコストがどうしてもかかってしまうのが大きなデメリットであるので、SEOを狙わず広告からの送客先として短期的に集客を増やすという目的であればわざわざサイト型ランディングページを選択する必要はない、と言わざるを得ないです。
まとめ
- 広義のランディングページ…ユーザーが初回に訪問した時にアクセスするページ
- 狭義のランディングページ…売上の増加・見込み客の発掘が目的のページ
- 1ページ完結型…SEOに不向き
- サイト一体型…比較的SEOに向いている
- サイト型ランディングページのメリット…ページ数(コンテンツ)を増やせる
- サイト型ランディングページのデメリット…成果が出るまで時間やコストがかかる
ランディングページは基本的にSEOには不向きなので、ランディングページでSEO対策をおこないたい場合には、まずサイトの作りから考えた方が成果が出やすいです。
しかしその場合は、サイト型ランディングページという、一般的な縦長1ページのランディングページとは異なる構成のサイトが選択肢に上がり、成果が出るまでに縦長1ページのものよりもコストがかかるといったデメリットが生じてしまいます。
まずは今あるランディングページのSEO対策を行いたいという場合には、今回紹介した内容を参考にSEO対策を行ってみてください。
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